ポスト量子暗号化のリーダーPQShieldが3700万ドル調達
悪意のあるハッキングが巧妙化する中、セキュリティ技術も進化が求められています。
- PQShieldが3700万ドルの資金調達を発表。
- ポスト量子暗号化技術の提供に注力。
- NISTの新標準に備え業界をリード。
セキュリティスタートアップのPQShieldは、「ポスト量子」暗号化に取り組み、将来の量子コンピュータによるハッキングにも耐えうるソリューションを提供しています。
同社は新たに3700万ドルの資金調達を発表しました。このシリーズBラウンドは、リー・フィクセルの投資会社であるAdditionが主導し、新たな投資者としてChevron Technology Ventures、Legal & General、Braavos Capitalが参加しました。
以前からの支援者であるOxford Science Enterprisesも引き続き参加しています。
創業者兼CEOのアリ・エル・カアファラニ氏は、この資金を用いて人材を増やし、顧客やパートナーとの協力を強化すると述べました。
同社の顧客には、AMD、マイクロチップ・テクノロジーズ、コリンズ・エアロスペース、ラティス・セミコンダクター、住友電工、NTTデータ、トヨタ/デンソーのR&D部門であるミライズ・テクノロジーズなどが含まれます。
PQShieldは業界で最も多くの暗号学者を擁し、特にポスト量子暗号化で優れています。
米国国家標準技術研究所(NIST)が10年間取り組んできたポスト量子暗号化標準が近日中に発表される見込みで、同分野の進化に大きな影響を与えると見られています。
同社のソリューションは、スマートカードやプロセッサ向けのシステムオンチップ、モバイルやサーバーアプリケーション向けの暗号化SDK、通信会社向けのメッセージングサービス保護ツールキットの3つの形式で提供されており、技術の商業化を加速させました。
PQShieldは、AI環境におけるデータ保護やAI駆動のハッキング対策にも取り組んでおり、Appleのような企業がプライベートAI処理にポスト量子暗号化を採用することを予測しています。
PQShieldは、ポスト量子暗号化のリーダーとして、デジタル未来を確保するための技術提供に注力しています。
参考記事:PQShield
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