なぜ本開発の前にPoC開発を行う必要があるのでしょうか?
前提として、弊社では本開発の前にPoC開発を行うことを推奨しています。
理由は主に以下の2つです。
- リスクの軽減:新しいプロジェクトの実現可能性を事前に検証し、リスクを予測・対策できます。
- コスト効率の向上:PoCは小規模な予算で行われ、問題点を特定し、無駄なコストを削減するため、プロジェクト全体の効率が向上します。
生成AIというまだ十分に開拓されていない分野だからこそ、まだ不確実性が高いというのが現状です。
そのためできる限りリスクを減らし、コストを削減するためにPoC開発を行うという考えです。
これを踏まえた上で、本開発をするだけの場合と本開発前にPoC開発をする場合の比較を行います。
スクロールできます
本開発のみ行う場合 | 本開発の前にPoC開発を行う場合 | |
---|---|---|
費用 | ・本開発分の費用のみ ・【ウォーターフォール開発の場合】要件定義や設計のコストが増加(先にボトルネックや課題が分からないため) ・【アジャイル開発の場合】:コスト増(小さく作っていくため、検証過程を挟む。よって費用もPoC開発と同じかそれ以上になる) | ・PoC開発+本開発の費用 ・PoC開発を行うことで、本開発の費用の見積精度が向上 |
工数 | ・不確実性が高いため、工数がかなりかかる可能性がある ・【ウォーターフォール開発の場合】各工程を順番に行うため工数は多い傾向にある ・【アジャイル開発の場合】短いスパンで何度も繰り返しテストを行うため、工数は少ない傾向にある | ・最小限の工数で開発を行うことが可能 |
インシデント | ・生成AIの開発においてはインシデントが起きる可能性が高い | ・事前に検証を行うことで、インシデントを予測・回避できる |
リスク | ・生成AIの開発においては失敗の可能性が高い ・【ウォーターフォール開発の場合】途中でトラブルが発生した場合や機能追加が発生した場合の手戻りが難しい 【アジャイル開発の場合】場当たり的な開発に陥るリスクがある | ・検証の回数が増え、コストが膨らむ可能性がある |
ベネフィット | ・【ウォーターフォール開発の場合】予算が上振れすぐことが少ない ・【アジャイル開発の場合】柔軟な対応が可能で開発スピードが早い | ・失敗するリスクが低い ・コスト、工数を抑えた開発が可能 |
上記のように、PoC開発は総合的に考えてリスク抑制効果が期待できます。
弊社では事前にお客様と打ち合わせをさせていただき、事前にPoCを行う目的や必要なプロセスを明確にしております。