【Microsoft SwiftKey】スマホからDALL-E 3が使える最強のモバイルアプリ
スマホで仕事をする機会が多い方にオススメなのが、Microsoft社が開発しているキーボードアプリ「Swiftkey」です。利用者の入力傾向を学習することで、スムーズな予測変換が可能。2023年4月には、Bing AIもアプリに導入され利便性が大きく向上しました。
今回はMicrosoft Swiftkeyについて解説します。業務でスマホを扱う機会が多いビジネスマンに役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
Microsoft Swiftkeyとは
Microsoft Swiftkeyは、マイクロソフト社が開発したキーボードアプリです。利用者の入力傾向を学習し変換効率を向上できるという強みを有しています。2010年7月にリリースされて以来、顧客ニーズに合わせて使いやすさを追求してきました。2023年4月には、BingAIの機能も追加。より利便性が高いキーボードアプリに仕上がりました。
Microsoft Swiftkeyは、Androidとios(iPhone)両方のバージョンが用意されています。ただし、ios(iPhone)版は日本語対応が遅れているなど、Android版と比べ機能に差があります。どちらかというとAndroidユーザー向けのキーボードアプリです。
なお、iPhoneのAI事情について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→OpenAIサムアルトマンが人工知能のiPhoneを作る!?生成AI時代のスマホ事情を解説
Microsoft Swiftkeyの機能
Microsoft Swiftkey AIは、AIが搭載されたことで様々な機能が利用できるようになりました。ここではMicrosoft Swiftkeyに導入されたAI機能について詳しく解説します。
Microsoft Swiftkeyの基本機能
- 利用者の文字入力から予測変換を学習するため、変換修正が少なく済む
- 700を超える多言語に対応
- 絵文字・GIFなどが豊富
- スワイプ・タップ入力に対応
Microsoft Swiftkeyに、元々搭載されていた機能は上記の通り。特に高く評価されているのが、ユーザーの傾向を学習し予測変換を調整する入力システム。使い込むことで文字入力・変換の手間が軽減されます。また、AIが導入されたことで予測変換がより使いやすくなりました。
Bing検索
Microsoft Swiftkeyは、キーボード上でBing検索を行うことが可能。調べものをしながら、スマホで文章を入力する機会は多いはず。しかし、イチイチWebブラウザや検索アプリに画面を切り替えるのは、けっこう面倒な作業です。
Microsoft Swiftkeyであれば、キーボード入力している画面上でBing検索を立ち上げられるため、アプリやブラウザを変える必要がありません。
トーン機能
トーン機能とは、入力した文章をAIが分析し任意の表現方法に変換し直してくれる機能です。導入当初の2023年4月頃は、日本語に対応しきれていなかったようですが、2023年12月時点では対応済みとなっています。
トーン機能をより分かりやすく表現するなら「AIが目的に合わせて文章を調整してくれる機能」です。たとえば、上記の画像のようにあいさつ文でトーン機能を活用した場合、プロフェッショナル(ビジネスシーン)やカジュアル(日常)、Polite(丁寧な表現)など目的別に文章を変換してくれます。SNS用にも調整できるので活用の幅が広いです。
作成機能
Microsoft Swiftkeyでは文章生成も可能。生成する際は、執筆分野(内容)・文章表現のトーン・段落や箇条書きなどの形式・文章の長さを選択。回答に合わせた文章を生成してくれます。
試しに「日本の歴史」というテーマでカジュアルな文章のブログ(メディア記事)の投稿を作成させてみました。
その結果が上記となります。全体的に違和感のない文章となっており、生成品質は高いことが分かります。メール形式も選択できるので、業務で活躍する機会も多そうです。
AIとのチャット
キーボード画面でBing AIとチャットができる点も、Microsoft Swiftkeyの強みです。Bing検索同様、キーボード画面上で立ち上がるため他のアプリをインストールしたり、ブラウザを切り替える必要がありません。
BingAIはインターネット検索に対応しているAIツール。最新情報にも対応できます。もちろん、誤情報を正しい情報として扱うハルシネーションには注意が必要ですが、情報のソースも提示してくれるためファクトチェックが行いやすいです。
文章を入力しているとき、調べものをしたい場面で活躍することが多い機能といえます。
AIによる画像生成
Microsoft Swiftkeyは、画像生成AIモデル「Dall-E 3」も利用可能。キーボード画面上から、Dall-E 3を立ち上げて画像を出力できます。生成された画像は、そのまま入力している文章に挿入することもできるため手間がかかりません。
利用方法は、キーボードの左にある絵文字をタップ。タブの一番右端のアイコンを選択します。Dall-E 3の利用は、マイクロソフトアカウントのログインが必要となるため、アカウント作成もしくはログインを行います。
ログイン完了後、プロンプト(指示文)の入力が可能に。ここでは、テストとして「犬の画像」という簡単なテーマを指示します。
プロンプト入力後、しばらくしたら画像が生成されます。今回は犬たちが集まった画像を生成。違和感がある箇所もありましたが、このあたりはプロンプトを細かく指定することで改善されるでしょう。
Microsoft Swiftkeyのインストール方法
Microsoft Swiftkey AIは、2023年12月時点でAndroidおよびiPhone(ios)に対応。Android版はGooglePlayから、ios(iPhone)版はApp Storeからインストールできます。今回は、Android版を例にインストール&セットアップ手順を解説します。
まず、GooglePlayからMicrosoft Swiftkeyを検索します。アプリを確認したらインストールしましょう。
インストール完了後、アプリを開きます。ステップが表示されるので、ひとつずつ対応します。
まず、Microsoft Swiftkeyを有効化させます。青色のバナーをタップすると、キーボード管理画面に移動するので、Microsoft Swiftkeyをタップし使用すると選択しましょう。
次にデフォルトで使用するキーボードにMicrosoft Swiftkeyを選択します。こちらも青色バナーをタップすれば、選択画面が表示されます。
上記のステップでインストールおよびセットアップは完了です。「キーボードを試す」というバナーをタップすると、Microsoft Swiftkeyの設定画面に移動します。キーボードのデザインや詳細な変更などもここで調整できます。
Microsoft Swiftkeyを使用した感想
実際に筆者もAndroid端末で、Microsoft Swiftkeyを試してみました。キーボードアプリを変えると、操作性に慣れず使いにくさを感じることが多いのですが、Microsoft Swiftkeyではそこまで不便を感じませんでした。むしろ、直感的に操作できるのでスムーズ。加えて予測変換も優秀なので使い勝手はかなり良いと感じました。
また、AIチャット機能と検索機能も便利でした。スマホで文章を書いているとき、調べものをするにはどうしても別タブでブラウザやアプリを立ち上げる必要がありました。正直、複数のタブを切り替えるのは面倒だと思っていましたが、Microsoft Swiftkeyはキーボード画面上で検索・チャットができるため快適です。
その一方で、AI機能の性能は安定していないと感じる場面も。検索では単語だけ入力するとスムーズに表示されますが、「東京都の天気は?」といった具合に少し長めな文章を入力するとエラーが起こります。
また、トーン機能は数回使用しただけで利用制限に到達してしまったのも残念なポイント。具体的な利用上限については明記されていませんが、連続して使うには不向きと考えた方がよさそうです。
とはいえ、全体的な性能は優秀。使い勝手もいいのでスマホで仕事をする方にとってはメリットの方が大きいでしょう。
なお、便利なスマホAIアプリについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【UIDraw】スマホのメモ帳で図を描くだけで、サイトを作ってくれるヤバいAIツールを使ってみた
Microsoft Swiftkeyを使ってみよう!
キーボードアプリは使う人によって、使い勝手の感想が左右されやすくMicrosoft Swiftkeyも例外ではありません。フリック入力の操作感や予測変換が微妙と感じられる方も少なからずいます。
ただ、Microsoft Swiftkeyは頻繁にアップデートされており、都度品質も向上しています。AI機能も今後さらに安定&改善されていくことでしょう。
使いやすさには個人差がある点を踏まえても、Microsoft Swiftkeyは一度試してみる価値があります。今回の記事を参考に、試しにインストールしてみてはいかがでしょうか。
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