Googleの自律型コーディングエージェント「Jules」特徴や使い方まで徹底解説

Google 自律型コーディングエージェント Jules 特徴 使い方
押さえておきたいポイント
  • チャットUIで指示可能なコーディング特化型AIエージェント
  • 複数ソースファイルを横断したコード生成・デバッグに対応
  • タスクの分解・計画立案まで自動化

WEELメディア事業部AIライターの2scです。

みなさん!GoogleがGemini 2.0と同時に発表していたAIエージェント「Jules」はご存知ですか?

Google Julesは、自分で順序を考えて複数のソースファイルを横断的に生成・デバッグしてくれるコーディング特化型AIエージェント。バックグラウンドでの動作にも対応していて、日々のコーディング業務をほぼ完全自動化できるかもしれない優れものなんです!

当記事では、そんなGoogle Julesの特徴や活用シーンをお届けしていきます。

Python / JavaScriptエンジニアの方は完読いただくと、仕事で百人力の活躍ができちゃうかも。ぜひぜひ、最後までお読みくださいね!

目次

GoogleのAIエージェント「Jules」とは?

「Jules」は、2024年12月11日にGoogleが発表したコーディング用AIエージェントです。その特徴は以下のとおりで、ソースコードの生成からデバッグ、プルリクエストまでの高度な自動化が可能となっています。

Google Julesの特徴(※1、2)
  • チャット形式のUIをもつ、コーディング用AIエージェント
  • 複数のソースファイルを横断してコード生成やデバッグを自動化
  • タスクを分解して計画を立てる工程も自動化
  • バックグラウンドでの稼働(非同期処理)により、高度な自動化を実現
  • リポジトリの取得&仮想マシンへのクローンも可能
  • GitHubのワークフローと連携し、プルリクエストまでを自動化
  • その他、コードの解説や人間によるフィードバックも可能
  • PythonとJavaScriptに対応
  • LLMはGemini 2.5 Proを搭載
  • 【New!】2025年5月20日から順次、日本でもベータ公開

このGoogle Julesは、同じくコーディング用AIエージェントでOpenAIが繰り出す「Codex」の直接的なライバルにあたります。Google Julesの詳しいカタログスペックは明らかになっていませんが、Codexに肉薄する、実用レベルのものとなりそうです。これまでのGeminiによるコーディングとは比べ物にならない作業効率化が期待できるでしょう。

公式サイト:Jules – An Asynchronous Coding Agent

Google Julesの特徴

まずは、Google Julesの特徴3点をご紹介します。以下、メインの「コーディング自動化」から、詳しくみていきましょう!

コーディングの自動化が可能

AIエージェントであるGoogle Julesは単なるコード生成にとどまらない、コーディングの高度な自動化を実現します。

具体的にGoogle Julesは、与えられた複雑なタスクについてコーディングの手順をスモールステップで考えたうえで、コード生成やデバッグの自動化が可能。さらには、バックグラウンド(非同期処理)でのコーディング・リポジトリの取得・仮想マシンへのクローンなどにも対応しています。ユーザーは空いた時間で、より重要なタスクに取り組めるでしょう。(※1、2)

GitHubのワークフローと直接連携

Google JulesはGitHubのワークフローとの連携にも完全対応。複数のソースファイルを横断してのデバッグや修正案をGitHubに反映するプルリクエスト等も自動化してくれます。(※1、2)

進捗管理・フィードバックも可能

チャット形式のUIをもつGoogle Julesは、ユーザーからの操作にも対応しています。具体的には、下記のようなことが可能で、タスクに応じてユーザーの介入度合いを変えられるのが魅力です。

Julesのチャットでできること(※1、2)
  • リアルタイムでのタスクの進捗把握
  • 要注意のタスクに対する優先順位付け
  • Jules側が生成した手順やコードに対するフィードバック・修正依頼
  • 生成したコードについての質問
    …etc.

コーディングに関しては、Gemini以上の活躍をみせてくれそうですね。

なお、Julesに搭載されるGemini 2.5 Proについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Google Julesの使い方

Google Julesは2025年5月20日より、全世界で幅広いユーザーにベータ版がリリースされ始めています。日本の一部ユーザーにも解禁されているようで、SNSでは以下のとおり、Google Julesを使ってみた感想が段階的に出てきています。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

ただ、実際にライターがGoogle Julesにアクセスしてみたところ、ベータ版はまだ解禁されていませんでした。したがって今回のベータ公開は、発表当初に予約をしたユーザーに対する限定的なものと思われます。

ベータ版Google Julesの予約は公式ページから、以下の手順で行えますのでぜひ、お試しください。

ベータ版Google Julesの予約方法

1|Google Jules公式ページにアクセス後、「Try Jules」をクリック

2|遷移先のページでGoogleアカウントにログインして「Be one of the first to try Jules」をクリック

3|予約完了!

4|予約に使ったGoogleアカウント宛にメールが届いたらOK

なお、当記事についてはGoogle Julesが正式に解禁され次第、更新予定です。ブックマークをして、お待ちください。

Google Julesの料金プラン

Google Julesの具体的な料金体系については、まだ明らかになっていません。ただ、海外のリーク情報(下記)によると「1日5件まで無料で使える」とのことです。

これは、無料版Geminiユーザーの方にも朗報ですね!

Google Julesの活用シーン

Google Julesは、ソースファイルが複数にわたるプログラムの生成・デバッグ・テストに最適です。例えば、以下のデモ動画では、Google Julesが「あるAPIへのフラグの追加」を完全に自動化しています。

動画中での処理の流れ
  1. ユーザーがタスクと例を含むプロンプトを提示
  2. Julesがコーディングの計画を生成
  3. ユーザーが計画を承認した場合、Julesがコード生成を開始(生成完了までは10分前後)
  4. ユーザーが生成されたコードをレビュー
  5. コードをマージして完了

今後、Julesのようなコーディング用AIエージェント単体で、ビジネスツールやゲームが開発できるようになるかも……です。まだまだ、生成AIの進化は止まりそうにありませんね。

なお、JulesのライバルにあたるOpenAIの「Codex」について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご確認ください。

Google Julesを活用してみよう!

当記事では、Googleのコーディング用AIエージェント「Jules」をご紹介しました。以下にてもう一度、Google Julesの特徴を振り返っていきましょう!

Google Julesの特徴(※1、2)
  • チャット形式のUIをもつ、コーディング用AIエージェント
  • 複数のソースファイルを横断してコード生成やデバッグを自動化
  • タスクを分解して計画を立てる工程も自動化
  • バックグラウンドでの稼働(非同期処理)により、高度な自動化を実現
  • リポジトリの取得&仮想マシンへのクローンも可能
  • GitHubのワークフローと連携し、プルリクエストまでを自動化
  • その他、コードの解説や人間によるフィードバックも可能
  • PythonとJavaScriptに対応
  • LLMはGemini 2.5 Proを搭載

Google Julesは、従来の生成AIチャットやCopilotがなし得ないレベルで、コーディングを自動化してくれます。「無料でも1日5回使える」とのことですので、気になった方はぜひぜひ、公式ページから予約をしてみてくださいね!

最後に

いかがだったでしょうか?

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