エッジAIチップでNVIDIA対抗へ

オランダのスタートアップAxelera AIが、エッジAIチップ開発のために6800万ドルのシリーズB資金調達を完了しました。

この資金調達は、欧州のファブレス半導体カテゴリーで最大規模となります。

Axeleraは、AIプロセッシングユニット（AIPU）を活用したコンピュータビジョン推論ワークロードの高効率処理が目的です。

同社のMetisプラットフォームは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたアプローチで、エッジでのAI処理の性能、効率、使いやすさのバランスを取ることを目的としています。

Metis AIPUは、4つの「自立型」AIコアを搭載し、最大214 TOPSの処理能力を提供

また、独自のデジタルイン・メモリコンピューティング技術により、高いエネルギー効率を実現しています。

この資金調達により、Axeleraは北米、欧州、中東への事業拡大を計画しており、自動車、デジタルヘルスケア、Industry 4.0、小売、ロボット・ドローン、監視などの主要分野に注力。

さらに、データセンター向けの価格競争力のある加速器の開発も視野に入れており、生成AIモデルなど次世代AIワークロードの計算ニーズに対応することを目指しています。

Axeleraの取り組みは、AIハードウェア市場でNVIDIAに挑戦する新たな動きとして注目されています。

参考記事：VentureBeat