次世代AI「Strawberry」開発加速、OpenAIの挑戦
OpenAIは、生成AIブームを牽引する企業として知られていますが、次世代モデルの開発を加速させています。ロイター通信によると、同社は現在「Strawberry」と呼ばれる新型AIを開発中で、これは従来の生成AIに欠けていた論理的な思考能力を備えていると言います。
- OpenAIが次世代AI「Strawberry」を開発中。
- Strawberryは高度な推論能力を持つAIです。
- AGI開発に向けた5段階の計画を公表。
昨年11月、OpenAIのサム・アルトマンCEOが突如解任された際に噂された「Q*」と実質的に同じAIがStrawberryであるとされています。
解任劇の一因とされたAIの安全性を巡る内部対立は、最終的にアルトマンCEOの復職で幕を閉じました。
それから半年以上が経過し、Strawberryの開発はすでにデモ段階に進んでおり、数学や自然科学の高度な推論能力をデモで披露し、関係者を驚かせるほどの進化を遂げています。
OpenAIは、AGI(汎用人工知能)の開発計画をも明らかにしました。
計画は5段階に分かれ、最初の「Level 1」は既にChatGPTなどで実現されています。
次の「Level 2」では、博士課程レベルの問題を解決するAIを目指します。この段階ではStrawberryの推論能力が重要な役割を果たすと見られます。
「Level 3」では、実務的な行動が可能なAI、「Level 4」では新技術の発明やイノベーションを担うAIが目標です。
そして最終段階の「Level 5」では、チームワークを駆使して高度な作業を行うAGIを実現することが目指されます。
AGIの開発は、OpenAIと同様にグーグルのAI研究部門DeepMindも取り組んでおり、両社のアプローチは異なりますが、段階的にAGIを実現する姿勢は共通しています。
一方で、AGIの創造性に関しては懐疑的な意見があるのも事実です。
最近の調査では、生成AIを使用したグループの作品が多様性に欠けると報告されています。
創造性の実現は、線形的な改良では困難とされていますが、OpenAIはこの課題に取り組み続けています。
参考記事:現代ビジネス
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