【Claude’s memory】チャットとCoworkの記憶を統合!Anthropicのメモリ機能の仕組み・使い方・活用シーンを徹底解説

- Claude’s memoryは、チャットとClaude Coworkの記憶を統合する新メモリ機能
- ユーザーがClaudeに覚えさせた内容をトピックごとに閲覧・編集・削除でき、プライバシーの管理が可能
- Free・Pro・Maxプランで利用可能で、センシティブな情報はデフォルトで記憶されない安全設計
2026年8月26日、AnthropicがClaude’s memoryの大型アップデートを発表しました!
これまでチャットとClaude Coworkで別々に管理されていたメモリが1つに統合され、どちらのインターフェースで会話しても同じ記憶が引き継がれるようになっています。さらに、Claudeが何を覚えているかをユーザー自身がトピック単位で確認・編集・削除できるようになり、プライバシー面でも大きく進化しました。
この記事では、Claude’s memoryの仕組みや特徴、料金体系、具体的な使い方から業界別の活用シーンまで、網羅的に解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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このたびWEELは、2026年8月26日(水)・27日(木)に新宿住友ビル 三角広場で開催される「AI博覧会 Summer 2026」に出展することになりました。
さらに、弊社代表取締役社長の田村洋樹が、8月27日(木)14時40分からA会場で実施するカンファレンスに登壇いたします!
Claude’s memoryとは?

Claude’s memoryは、Anthropicが提供する生成AIアシスタント「Claude」に搭載された長期記憶機能です。
2025年夏ごろから段階的に展開されてきた機能ですが、2026年8月26日の大型アップデートにより、その仕組みが大きく刷新されました。従来はチャット(claude.ai上でのテキスト対話)とClaude Cowork(デスクトップ上で自律的にタスクを実行するエージェント)でメモリが分離していたため、チャットで伝えた情報をCoworkでの作業に反映させるには、その都度説明し直す必要がありました。
今回のアップデートの核心は、チャットとCoworkのメモリが完全に統合された点にあります。
例えば、チャットでプロジェクトの締め切りや上司の報告スタイルの好みを伝えておけば、Coworkでドキュメント作成を依頼した際にもその情報が自動的に反映されます。逆に、Coworkでの作業中に新たに得られたコンテキストも、次回のチャットにそのまま引き継がれます。
Claude’s memoryの仕組み

Claude’s memoryの構造は、大きく分けて「記憶の生成」「記憶の保存」「記憶の適用」という3つのプロセスで成り立っています。
まず「記憶の生成」についてです。Claudeは会話中にユーザーから共有された情報を分析し、長期的に有用だと判断した内容をメモリエントリとして保存します。2026年8月のアップデート以降、会話終了後のまとめ処理ではなく、会話中にリアルタイムで記憶が生成される仕組みに変わりました。もちろん、「この情報を覚えておいて」と明示的に指示すれば、すぐにメモリへ反映されます。
次に「記憶の保存」です。保存された情報はカテゴリ別に整理されたファイル形式で管理されます。ユーザーは設定画面の「Memory」セクションからトピック一覧を確認でき、それぞれのファイルの中身を読んだり、編集したり、不要なものを削除したりできます。例えば、社名が変更された場合にメモリ上の情報を1か所修正するだけで、以降のすべての会話に正しい情報が反映されるようになっています。
Claude’s memoryの特徴

Claude’s memoryの概要を踏まえた上で、注目すべき特徴を掘り下げていきます。
チャット×Coworkの統合メモリ
最大の特徴は、やはりチャットとCoworkのメモリが完全に1つになった点です。
公式ブログでは具体的なユースケースとして、「チャットで会議の参加者数や開催都市、登壇者を伝えておけば、Coworkで予算書やロジスティクス資料を作成する際に、それらの情報を改めて説明する必要がない」という例が紹介されています。チャットでチームの指標定義を説明しておけば、四半期ごとのビジネスレビュー資料を作成するたびに同じ定義が自動的に適用されるという点も大きな利点でしょう。
トピックベースの透明なメモリ管理
Claudeが何を覚えているかがトピック単位のファイル一覧として可視化されている点も、従来のAIアシスタントにはなかった特徴です。
ChatGPTなど他のサービスでもメモリ機能は存在しますが、Claude’s memoryでは記憶の内容が短いファイルとして整理されているため、ユーザーが確認しやすい設計になっています。1か所を修正するだけで、以降のすべての会話に反映されるため、メンテナンスの手間が最小限で済みます。
センシティブ情報のオプトイン方式
もう1つの注目ポイントとして、センシティブな情報はデフォルトで記憶されない設計があります。
健康状態、人種、民族、宗教的信条、政治的信念、性自認といった情報は、ユーザーが明示的にオプトインしない限りメモリに保存されません。ただし、例えばアレルギー情報を覚えてほしいといったケースでは設定から有効化でき、その際にはClaudeが保存するたびに通知が表示される仕組みです。
Claude’s memoryの安全性・制約
Claude’s memoryは、ユーザーのプライバシーを最優先に設計されています。
前述のとおり、センシティブなトピックはデフォルトで記憶対象外となっており、健康情報、人種・民族、宗教的信条、政治的信念、性自認などの情報は、ユーザーが設定画面から明示的に許可しない限り保存されません。
さらに、オプトインしても保存できない情報カテゴリも存在します。具体的には、社会保障番号(SSN)や政府発行のIDなどのセンシティブなID情報、犯罪歴、移民ステータス、そしてAnthropicの利用規約(AUP)に違反するコンテンツは、どの設定でも記憶されない仕様です。保存できない情報を記憶しようとした場合には、その旨をClaudeがユーザーに通知します。
Claude’s memoryの料金
Claude’s memoryは、Claude.aiの各プランに含まれる標準機能として提供されています。メモリ機能の利用に追加費用は発生しません。
| プラン | 月額料金 | メモリ機能 | Coworkとの統合 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | ⭕️ | ❌ |
| Pro | 月額20ドル(約3,100円) | ⭕️ | ⭕️ |
| Max 5x | 月額100ドル(約15,500円) | ⭕️ | ⭕️ |
| Max 20x | 月額200ドル(約31,000円) | ⭕️ | ⭕️ |
| Team | 1ユーザーあたり月額25〜30ドル | ⭕️ 管理者の許可が必要 | ⭕️ 管理者の許可が必要 |
| Enterprise | 要問い合わせ | ⭕️ 管理者の許可が必要 | ⭕️ 管理者の許可が必要 |
Claude’s memoryのライセンス
Claude’s memoryは独立した製品ではなく、Claude.aiのサービスに組み込まれた機能です。そのため、ライセンスはClaude全体の利用規約(Commercial TermsおよびConsumer Terms)に準拠します。
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | Claude経由の出力は商用利用可能 |
| 改変 | ⭕️ | 出力テキストの改変は自由 |
| 再配布 | ⭕️ | ただしAnthropicの競合サービス開発は禁止 |
| 特許使用 | – | 該当なし |
| 私的使用 | ⭕️ | Acceptable Use Policyの範囲内で自由に利用可能 |
Claude’s memoryの使い方
ここからは、Claude’s memoryの具体的な使い方をステップごとに解説します。
メモリ機能を有効化する
まず、メモリ機能が有効になっているか確認しましょう。

設定をクリック
画面左下の自分のアカウント名をクリックし、「Settings(設定)」を選択します。
メモリ機能をオン
設定画面の「Memory」セクションを開きます。メモリ機能のトグルがオンになっていることを確認してください。Free・Pro・Maxプランではデフォルトでオンになっていると思います。

センシティブ設定
センシティブなトピックもメモリに含めたい場合は、「Include sensitive topics in memory」のトグルをオンにします。この設定はオフのままでも基本的なメモリ機能は利用可能です。
Claudeにメモリを追加する
メモリを有効化したら、会話を通じてClaudeに情報を覚えてもらいましょう。
方法1:自動保存
通常のチャットの中で自然に情報を伝えるだけで、Claudeが重要だと判断した内容を自動的にメモリに保存してくれます。例えば「私はWeb制作会社でSEOとコンテンツマーケティングを担当しています」と伝えれば、次回以降の会話でその前提が反映されます。
方法2:明示的な指示
「この情報を覚えておいて」「メモリに保存して」と直接指示する方法です。確実に覚えてほしい情報がある場合は、この方法が確実です。
メモリの内容を確認・編集・削除する
保存されたメモリは、設定画面からいつでも管理できます。
メモリ設定画面を開く
「Settings」→「Memory」にアクセスします。
Topicsセクションを開く
「Topics」セクションに、Claudeが保存した情報がトピック別のファイルとして一覧表示されています。
メモリの内容を確認
各ファイルをクリックすると、内容を確認できます。情報が古くなっていたり、誤りがある場合はその場で編集が可能です。不要なメモリはファイル単位で削除することもできます。
【業界別】Claude’s memoryの活用シーン
Claude’s memoryの統合メモリは、さまざまな業界の業務で活用が期待できます。ここからは、業界ごとにどのような使い方が考えられるか、具体的に紹介します。
コンサルティング・法務業界
コンサルティングや法務の現場では、クライアントごとのプロジェクト情報や契約条件を繰り返し参照する場面が頻繁に発生します。Claude’s memoryにクライアントの業界特性や過去の提案内容、契約上の注意点などを記憶させておけば、提案書の作成やレビュー作業の際に毎回ブリーフィングし直す手間が省けます。
Coworkに資料作成を任せる際にも、蓄積されたコンテキストがそのまま反映されるため、業務の効率化が見込めるでしょう。
生成AIを活用した法務業務について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

ソフトウェア開発
開発チームにとって、コーディング規約やアーキテクチャの方針、使用している技術スタックをClaudeに覚えてもらえることは大きなメリットです。「メイン言語はTypeScript、フレームワークはNext.js」といった情報をメモリに保存しておけば、Claude CodeやCoworkでの開発作業でも常にその前提に基づいた出力が得られます。チーム全体でTeamプランを利用する場合は、組織レベルでのメモリ管理も可能です。
生成AIを搭載したSaaSについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

マーケティング・広告業界
マーケティング業務では、ブランドのトーン&マナーやターゲット顧客の属性、過去のキャンペーン実績など、制作物に一貫性を持たせるための情報が多岐にわたります。これらをClaudeに覚えさせておくことで、コピーライティングやSNS投稿の作成、レポート生成などの際に、ブランドガイドラインに沿ったアウトプットを得やすくなります。
広告業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

教育・研究機関
研究者や教育関係者は、研究テーマや分析手法、論文執筆のスタイルなど、セッションをまたいで一貫した前提が必要な作業を日常的に行っています。Claude’s memoryに研究の文脈を蓄積しておけば、文献レビューの依頼やデータ分析の相談、論文ドラフトの作成といったタスクで、毎回の背景説明が不要になります。
教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Claude’s memoryが解決できること
続いて、Claude’s memoryがどのような業務課題を解決できるかを整理しておきましょう。
「毎回同じ説明をしなければならない」問題の解消
生成AIを業務で使う上で最も多い不満の1つが、新しいセッションのたびに自分の状況をゼロから説明し直す手間ではないでしょうか。Claude’s memoryはこの課題を根本的に解決します。一度伝えた職種、担当業務、好みの回答スタイルなどは自動的に記憶され、以降のすべての会話で活用されます。
「チャットとエージェントの情報が分断される」問題の解消
従来のClaudeでは、チャットで相談した内容をCoworkでの作業に反映させるには、改めて情報を入力し直す必要がありました。統合メモリの導入により、チャットで蓄積したコンテキストがCoworkにシームレスに引き継がれるようになり、リサーチからアクションへの移行がスムーズになっています。
「AIに何を覚えさせたか分からない」問題の解消
他のAIサービスでは、メモリの内容がブラックボックスになりがちです。Claude’s memoryでは、保存された情報がトピック別のファイルとして可視化されているため、不正確な情報が蓄積されるリスクを抑えられます。古くなった情報や誤った記憶は、ユーザーが直接編集・削除できます。
Claude’s memoryを使ってみた
それでは実際に、Claude’s memoryの統合メモリ機能を試していきます。今回のアップデートの目玉である「チャット×Coworkのメモリ統合」が本当に機能するのかを検証しました。
まず、チャット上で複数回にわたって架空のプロジェクト情報を伝えていきます。
1回目の会話で「新サービスのランディングページを作成するプロジェクトを進めている」「ターゲットは中小企業の経営者層」と伝え、2回目の会話では「デザインはシンプルで信頼感のある青系の配色にしたい」「CTAボタンは”無料で相談する”にする予定」と追加しました。
ここまでの段階で設定画面の「Memory」を確認したところ、プロジェクトの概要やデザイン方針がトピックファイルとして自動的に保存されていることを確認できました。


会話終了を待たずにリアルタイムで記憶が蓄積されている点は、従来の日次まとめ方式と比べて大きな進化です。
続いて、Coworkに「先ほどのLP案件のワイヤーフレーム構成をまとめて」とだけ指示してみます。プロジェクト名もターゲット層もデザイン方針も、一切説明し直していません。
出力結果(一部抜粋)はこちら


結果、Coworkはチャットで伝えた情報を最初から把握した状態で作業を開始しました。出力されたワイヤーフレーム構成には「中小企業経営者向け」のコピー案が盛り込まれ、CTAボタンの文言も「無料で相談する」がそのまま採用されていました。配色に関しても「青系で信頼感を重視」という方針が反映されており、チャットで少しずつ積み上げた文脈がCoworkにそのまま引き継がれていることを実感できました。
よくある質問
Claude’s memoryの統合メモリで「伝え直し」から解放されよう
Claude’s memoryの統合アップデートにより、チャットとCoworkの間で記憶が共有され、AIアシスタントとの協業体験が大きく向上しました。毎回の自己紹介やプロジェクトの説明から解放されるだけでなく、メモリの透明性やプライバシー保護の面でもAnthropicならではの配慮が光ります。
個人で活用する場合はまずProプランでチャットとCoworkの統合メモリを体験してみることをおすすめします。チーム導入を検討されている場合は、管理者がメモリ機能の利用範囲をコントロールできるTeam・Enterpriseプランが適しているでしょう。生成AIを本格的に業務に組み込みたいとお考えの方は、ぜひ一度Claude’s memoryの統合メモリを試してみてください。
最後に
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