【GLM-4.7】コーディングと推論が進化したZ.aiの最新モデルを徹底解説!

- Z.ai発、コーディング能力と複雑な推論能力が大幅に強化されたフラッグシップモデル
- 数学・推論能力を測るHLEでは42.8%を達成し、GLM-4.6から約+12.4%の大幅向上
- GLM Coding Planに加入すると、対応するIDEでGLM-4.7を利用可能
2025年12月23日、Z.aiは最新の大規模言語モデル「GLM-4.7」を公開しました!
GLM-4.7は、コーディング能力と複雑な推論能力を大幅に強化したフラッグシップモデルで、公式でも「コーディング・推論・エージェント機能が大幅に向上した最新モデル」として紹介されています。
そこで本記事では、GLM-4.7の概要や性能、具体的な使い方、検証結果などを徹底的に解説します。
ぜひ、最後までご覧ください!
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
GLM-4.7の概要

GLM-4.7は、Z.aiが開発したオープンソースの言語モデルで、主にプログラミング支援や高度な会話用途を想定しています。
テキスト入力のみに対応し、最大20万トークンまでの長文コンテキストを保持して出力を生成可能です。
前バージョンのGLM-4.6からは、「プログラミング能力」と「マルチステップ推論」がより安定化されており、複数回の対話や長いドキュメント生成においても一貫性が向上しているとのことです。
GLM-4.7は、GLM Coding Planというサブスクリプションを通じて提供され、基本プランは月額3ドルから利用可能です。契約すると、対応IDE(Claude Code、Cline、OpenCode、Roo Codeなど)上で、自動的にGLM-4.7が使用できるようになります。
なお、GLM-4.6について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

GLM-4.7の性能
GLM-4.7は、各種ベンチマークで従来モデルを上回る結果を出しています。

公式発表によると、数学・推論能力を測るHLE(Humanity’s Last Exam)では42.8%を達成し、GLM-4.6から約+12.4%の大幅向上となっています。
コーディングタスクでも、SWE-bench Verifiedで73.8%(+5.8%)、多言語版SWE-benchで66.7%(+12.9%)をマークし、ターミナル操作ベンチマークでも41.0%(+10.0%)と高スコアを記録しました。
さらに、ツール連携能力も強化されていて、複数ステップのWeb検索タスク(τ²-Bench)やブラウザ操作タスク(BrowseComp)でもそれぞれ87.4%(+12.2%)、67.5%(+10.0%)と優れた性能を誇っています。
また、競技プログラミングや数学のベンチマークでも実力を発揮しています。

たとえば、AIME 2025ではGLM-4.7が95.7%、GLM-4.6が93.9%、GPQAでは85.7%対81.0%というように、いずれも前モデルを上回る成績です。
これらの結果から、GLM-4.7は、コード生成・デバッグや複雑な推論タスクで高い精度を発揮することが証明されています。
GLM-4.7のライセンス
GLM-4.7は、MITライセンスで公開されており、商用利用や改変、再配布などが広く許諾されています。
| 利用用途 | 可否 |
|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ |
| 改変 | ⭕️ |
| 配布 | ⭕️ |
| 特許使用 | 不明 |
| 私的使用 | ⭕️ |
MITライセンスは非常に寛容なオープンソースライセンスで、事実上ほとんどの利用行為が許可されます。
GLM-4.7の料金
GLM-4.7は、GLM Coding Planというサブスク形式で提供されます。
プランは複数用意されていて、基本的なライトプランは月額3ドルから利用可能となっています。
| モデル | 概要 | 月額料金(USD) |
|---|---|---|
| Liteプラン | 軽量開発者向け | 3 |
| Proプラン | 高頻度・複雑プロジェクト向け(標準Planの3倍以上) | 15 |
| Maxプラン | 大規模・業務用向け(高頻度利用に対応) | 65(目安) |
サブスク加入後は、対応IDE(Claude CodeやClineなど)上で自動的にGLM-4.7が利用可能になり、5時間ごとに利用枠がリセットされる仕組みです。
GLM-4.7の使い方
GLM-4.7の使い方は主に、①Z.ai Chat、②コーディングツール、③API経由、の3通りがあります。
①Z.ai Chat
まずWebブラウザで、Z.ai Chat(chat.z.ai)にアクセスし、無料アカウントを作成します。
ログイン後、画面上部のモデル選択メニューから「GLM-4.7」を選択するだけで、すぐ利用可能になります。

以降は自然言語で質問を入力すると、通常のチャットと同様にGLM-4.7が応答します。日本語入力にも対応しており、手軽に最新AIモデルを試せるのが特徴です。
②コーディングツール

GLM Coding Plan(加入はこちらから)に加入すると、対応するコーディングツール(Claude Code、Cline、OpenCode、Roo Codeなど)でGLM-4.7を利用できます。
各ツールの設定画面からGLM-4.7を選択すると、コード自動生成や補完機能がGLM-4.7ベースに切り替わるようです。
ツールと組み合わせることで実務的な開発効率が飛躍的に向上するかと思います。
③API経由
APIでGLM-4.7を呼び出すことも可能です。
Z.aiの開発者ダッシュボードでAPIキーを取得し、チャット補完エンドポイント(https://api.z.ai/api/paas/v4/chat/completions)にHTTPリクエストを送ります。

リクエストボディには"model": "glm-4.7"を含め、"messages"フィールドにプロンプトを指定します。公式Python SDKも提供されており、以下のように簡単に呼び出せます。
from zai import ZaiClient
client = ZaiClient(api_key="YOUR_API_KEY")
response = client.chat.completions.create(
model="glm-4.7",
messages=[{"role": "user", "content": "商品について説明してください"}],
thinking={"type": "enabled"},
max_tokens=2048
)
print(response.choices[0].message.content)必要に応じてストリーミング応答や複数ターン会話を設定でき、thinkingパラメータで「深い思考(Deep Thinking)モード」を有効化すると長い推論が必要なタスクでより慎重に回答します。
GLM-4.7を使ってみた
それでは、実際にZ.ai ChatでGLM-4.7を試してみましょう。
Webサイト制作タスク
動物紹介サイト用のシンプルなウェブページを作成してプロンプトを投げると、HTML/CSSコードを生成し、数十秒ほどで以下のページをプレビュー付きで表示してくれました。
デザイン性も高く、コーディング能力や推論能力に長けていることが分かりますね。
他にもスクリプトのデバッグやアルゴリズム実装、複雑なコーディングシーンでも活躍してくれると思いますので、気になる方は、ぜひ試してみてください。
まとめ
GLM-4.7は、Z.aiの最新フラッグシップLLMであり、コーディング支援や複雑推論に特化して性能を飛躍的に向上させました。
MITライセンスの下で自由に利用できるので、商用・研究問わず幅広いシーンで活用できると思います。
開発者コミュニティでも注目の新モデルとなっているので、公式ドキュメントや最新情報を参考にしながら活用を検討すると良いでしょう。
気になった方は、ぜひ一度試してみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では、AI導入を検討中の企業向けに、業務効率化や新しい価値創出を支援する情報提供・導入支援を行っています。最新のAIを活用し、効率的な業務改善や高度な分析が可能です。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント
などの開発実績がございます。
生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡︎株式会社WEELのサービスを詳しく見る。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、大規模言語モデル(LLM)を対象に、言語理解能力、生成能力、応答速度の各側面について比較・検証した資料も配布しております。この機会にぜひご活用ください。
