Grok Imagine APIとは?xAI発の高品質・低レイテンシな動画生成APIを徹底解説

- 動画生成と編集を単一APIで扱える
- 品質・コスト・レイテンシのバランスを重視した設計
- 業務利用やプロダクト開発まで見据えた実用性の高さ
2026年1月、xAIから新たな動画生成API「Grok Imagine API」が公開されました。
Grok Imagine APIは、テキストや静止画を入力として、高品質な動画生成や動画編集を行えるAPIです。単なる動画生成にとどまらず、オブジェクトの追加や削除、シーンのリスタイル、雰囲気や時間帯の制御までを一貫して扱える点が大きな特徴。
一方で、新しい生成AI系APIは「何ができるのかは分かるが、実際にどう使うのか」「従来の動画生成技術と何が違うのか」「業務やプロダクト開発にどう関係するのか」が見えにくいケースも少なくありません。
そこで本記事では、Grok Imagine APIの概要や仕組みを整理した上で、特徴や活用事例までを分かりやすく解説します。
最後までお読みいただければ、Grok Imagine APIがどのような思想で設計され、どのような場面で価値を発揮するのかが理解できるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Grok Imagine APIの概要
Grok Imagine APIは、品質・コスト・レイテンシのバランスを重視した動画生成API。

Grok Imagine APIは静止画を動かしたり、テキストプロンプトから動画を生成したり、複雑なシネマティックシーケンスを細かく調整したりできます。
これまでの動画生成AIは品質は高いですがレイテンシやコストが高く、繰り返し利用するのはコストが嵩んでしまい、課題となっていました。また、生成と編集が分けられており、ユーザー体験が損なわれているという課題も。
そのため、xAIは品質・コスト・レイテンシのバランスを保ちつつ、生成から編集までを一気に扱えるAPIを開発しました。
パフォーマンス面では、Artificial AnalysisのText-to-VideoランキングでGrok Imagineが1位になっています。

レイテンシの評価では、同じ条件のプロンプトを10種類用意し、それぞれを10回ずつ実行するテストが行われています。
この方法により、偶然の速さや遅さに左右されにくく、実際の利用時に近いばらつきを考慮した結果を測定。そのうえで、720p・8秒の動画生成におけるP50レイテンシ(中央値)を指標として公開しています。
またGrok Imagine APIは、単に応答が速いだけでなく、同時に多くのリクエストを処理できる同時実行性(concurrency)や継続的に使いやすいコスト効率も含めて最適化されています。

なお、その他にもGrokのAPIはあります。詳しくは下記の記事を参考にしてください。

Grok Imagine APIの仕組み
ここではGrok Imagine APIがどのような流れで動画生成や編集を行っているのか仕組みを解説します。入力から出力までの処理構造を理解することで、どの工程が品質やレイテンシに影響するのかがわかります。
video-audio生成モデルの中核構造
Grok Imagine APIの技術の中心となっているのは、動画と音声を同時に扱えるvideo-audio生成モデルです。テキストプロンプトもしくは静止画といった入力を受け取り、時間軸を持つ映像シーケンスへ変換。
このモデルは、単にフレームを連結するのではなく、モーションの一貫性やオブジェクト同士の相互作用を考慮して生成するため、人物や物体の動きが不自然につながるリスクを抑えることができます。
3段階の処理フロー
処理フローは、大きく「入力」「生成」「編集・制御」の3段階に分かれます。
最初の入力では、テキスト指示や参照画像から意図を読み取り、どの要素を動画内で強調するかを決定します。
次に生成フェーズで、指定された解像度や秒数に基づき、動画全体を生成。この段階で、見た目の連続性やリアリズムを保つための内部的な最適化が行われています。
最後に編集・制御の工程が入り、シーンの切り替え、色調の変更、特定オブジェクトの追加や削除が行われます。
なお、音声で動くGrokのAPIについては下記の記事を参考にしてください。

Grok Imagine APIの特徴
ここでは、Grok Imagine APIが持つ主な特徴を解説します。
高品質と低レイテンシを両立する動画生成
Grok Imagine APIの最大の特徴は品質・コスト・レイテンシのバランスを重視していること。Text-to-Videoの評価では、品質スコアと応答速度を同時に示す形でランキング上位に位置付けられています。

特に720p・8秒動画を対象としたP50レイテンシを指標として公開しており、実運用での体感速度を重視していることがわかります。体感速度を向上させることにより、従来の課題であった「試行錯誤がしにくい」という点を解決しにいっています。
生成と編集を統合したAPI
動画生成と動画編集を同一API群で扱える点も、Grok Imagine APIならではの特徴です。生成後に別ツールへ渡すことなく、オブジェクトの追加や削除、シーンのリスタイルといった操作を続けて行えます。
これにより、ワークフローの分断を避け、実装や運用の複雑さを抑えることが可能。
オブジェクト制御とシーン制御の柔軟性
Grok Imagine APIは、オブジェクト単位での制御とシーン全体の制御を両立。色や形状、配置といった要素をピンポイントで調整できる一方、全体の雰囲気をまとめて変更する操作も可能です。
また、スケッチを入力としてアニメーションへ変換することもできます。
なお、数分規模の長時間動画生成を実現するLongVie 2について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grok Imagine APIの安全性・制約
ここでは、Grok Imagine APIを利用する上で押さえておきたい安全性の考え方と現時点で把握できる制約について解説します。
データ管理とセキュリティ
安全性に関して、データの保存方針や暗号化方式、ログの保持期間といった具体的な運用詳細は公式情報では明らかにされていません。APIとして提供されている以上、通信は一般的なAPI利用を前提とした形になると考えられますが、個別のセキュリティ実装については確認が必要です。
機能面の制約
機能面の制約も伺えます。Grok Imagine APIは動画生成と編集に特化したAPIであり、全ての映像表現や編集操作を網羅することを保証するものではありません。
例えば、解像度や動画の長さ、同時リクエスト数といった上限について、具体的な数値は公開されていない状況です。そのため、大規模な一括生成や長時間動画の制作では、事前の検証が欠かせないでしょう。
Grok Imagine APIの料金
Grok Imagine APIの1秒あたりの費用については$0.05です。

事前にプラットフォーム上から支払いをしておく必要があります。

Grok Imagine APIのライセンス
Grok Imagine APIはApache 2.0ライセンスで公開されていて、商用利用・改変・再配布・特許利用・私的利用のすべてが許可されています。Apache 2.0ライセンスはオープンな条件で利用を認められているライセンスです
| 利用用途 | 可否 |
|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ |
| 改変 | ⭕️ |
| 配布 | ⭕️ |
| 特許使用 | ⭕️ |
| 私的使用 | ⭕️ |
Apache 2.0ライセンスのもと、商用利用を含めて幅広い用途で利用できますが、生成物の内容や利用方法については利用者側が責任を負う点に注意が必要です。
まず、違法・有害なコンテンツの生成や法令に反する利用は認められていません。また、既存IPや実在人物を用いた生成物を商用利用する場合は、権利者のガイドラインや肖像権・プライバシーへの配慮が不可欠です。
Grok Imagine APIの実装方法
では実際にgoogle colaboratoryで実装をしていきます。GitHubはこちら。
実装をする前にxAIのAPIキーが必要になるので取得をしておきましょう。

また最低課金額は$5からです。
APIキーと課金設定が完了したら、実装していきましょう。
まずはSDKのインストールです。
!pip install -q xai-sdk次にAPIキーの設定。
import os
os.environ["XAI_API_KEY"] = "YOUR_API_KEY"最後にサンプルコードです。今回はテキストから動画を生成します。
サンプルコードはこちら
from xai_sdk import Client
client = Client()
response = client.video.generate(
prompt="A cat playing with a ball",
model="grok-imagine-video",
)
print(f"Video URL: {response.url}")生成された動画がこちら。
処理が早く、映像も破綻していないのでかなり使いやすいなと感じました。あとウォーターマークも入ってないですね。
fal.aiでも動画を作成することができ、料金もAPI利用と変わりません。手軽に使うにはfa.aiが良いかもしれません。

Grok Imagine APIの活用事例
ここでは、Grok Imagine APIの特性を踏まえ、どのような分野での活用が考えられるかを整理します。
コンテンツ制作・マーケティング分野
最も分かりやすい活用先は、動画コンテンツの制作やマーケティング用途です。テキストや静止画から短時間で動画を生成できるため、キャンペーン用の素材やSNS向け動画の試作に向いているのではないでしょうか。
シーン制御やリスタイル機能を活用すれば、同一コンテンツのバリエーションを複数パターン生成することも可能。A/Bテスト用の動画を高速に用意できる点は、マーケティング施策との相性が良いポイントです。
試しにSNS広告向けに作った動画がこちら。
教育・学習コンテンツへの応用
教育分野でも活用できるのではないでしょうか。抽象的な概念やプロセスを、短いアニメーション動画として可視化できるため、理解促進に役立つと考えられます。
デザイン・プロトタイピング用途
デザイナーやプロダクト開発チームにとっては、アイデア検証のためのプロトタイピングツールとしての活用が考えられます。スケッチや簡易的な指示からアニメーションを生成できるため、完成前のイメージ共有がスムーズになります。
これにより、静止画だけでは伝えにくい動きや遷移を、早い段階で関係者と共有できます。
Grok Imagine APIを実際に使ってみた
活用事例でもいくつか動画を作ってみましたが、ここでは作成した動画の編集をしてみたいと思います。
サンプルコードはこちら
from xai_sdk import Client
client = Client()
edited = client.video.generate(
model="grok-imagine-video",
video_url="https://vidgen.x.ai/xai-vidgen-bucket/xai-video-c21d066c-91c3-4418-bb0a-ee41a18f44f4.mp4",
prompt="""
Transform the indoor scene into an outdoor environment.
A cat playing with a ball in a sunny garden.
Natural sunlight, green grass, realistic motion.
Keep the same cat appearance.
"""
)
print("Edited video URL:", edited.url)video_urlじゃないとダメなので、生成した動画のURLを使用します。google colaboratoryにファイルをアップしてパス名でやってみましたがエラーになります。
編集した動画がこちら。最初の猫動画を屋外で遊んでいる猫にしていますが、猫の種類が変わってしまいましたね。
ただ、編集もプロンプト上でできるので非常に簡単だなと感じました。
なお、動画生成AI最高のパラメータ数であるHunyuanVideoについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

まとめ
本記事ではGrok Imagine APIの概要から仕組み、実際の使い方について解説をしました。
これまでの動画生成AIとは異なり、処理時間が短く低コストで動画を生成できるのは魅力的だと感じます。また、プロンプトで編集もできるので活用の幅は広いと思います。
ぜひ皆さんも本記事を参考にGrok Imagine APIを使ってみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
Grok Imagine APIのような生成AIは、使い方次第で業務やプロダクトの価値を大きく広げられる技術です。導入や活用方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
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