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生成AIに最適なワークステーションとは?選び方で確認したいポイントとメーカーを徹底解説

生成AI 最適 ワークステーション 選び方 確認したいポイント メーカー 徹底解説

生成AIを活用・開発する際、出力スピードが遅かったりエラーが発生したりしてしまうことはないでしょうか。発生原因はさまざまありますが、要因の一つとして使用しているPCやデバイスのスペック不足が考えられ、PCやデバイスの買い替えを検討している人もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、生成AIに最適なPCではなく、生成AIに最適なワークステーションにフォーカスしてご紹介します。最後までお読みいただくとワークステーションを購入する際に役立つ知識を得ることができるので、ぜひ最後までお読みください

なお弊社では、生成AIツール開発についての無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。

目次

生成AIに最適なワークステーションとは

個人用や仕事用でも高性能なソフトやツールを利用する場合、その性能を最大限に引き出せるPCなどのデバイスが必要不可欠です。特にディープラーニングを活用する生成AIツールにおいては、学習や推測を行うために膨大な計算処理を行います。そのため、スペックの低いPCを利用すると処理に時間がかかったり、最悪の場合エラーが発生して利用ができないという事態に発展します。

そこでおすすめするのがワークステーションです。ワークステーションはもともと処理負荷の重い作業を行うために開発されており、専用設計のGPUやメモリが搭載されているため通常のPCよりもスペックが高いのが特徴です。

近年の生成AIブームもあり、計算処理能力の高いGPUを搭載したディープラーニング向けのワークステーションも発売されているため、デバイスのスペックのことがよくわからない方はそういう製品を選ぶことで導入機材におけるリスクを減らすことができるでしょう。

なお、生成AIを社内に導入する際の費用について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
生成AIを社内に導入する費用が高い?導入費用の内訳や費用対効果、コスト削減の事例を紹介 

ワークステーション選びで確認したい5点

普通のPCより処理負荷の重い作業が得意なワークステーションですが、販売されているモデルはたくさんあり、それぞれスペックが異なります。では、生成AIを利用するためのワークステーションはどのようなものを選べばいいのでしょうか。

次に、ワークステーション選びで確認したい5項目について解説します。

GPU(グラフィックボード)

GPUとは、Graphics Processing Unitの略であることからわかる通り、画像を描写する際に必要となる計算処理を行うチップですが、生成AIに関する計算処理はGPUで行うため、一番といっていいほど重要な部分になります。

特に3Dグラフィック用に設計されたGPUは演算性能が高くなっており、大量なデータをもとに膨大な計算処理を行うディープラーニングには、GPUの演算機能が処理スピードを大きく左右します。そのため、生成AIの利用を目的とした場合には演算性能の高いGPUを搭載したワークステーションを選びましょう。

CPU

CPUとは、簡単に説明するとワークステーションの頭脳にあたる部分で、あらゆる処計算処理を行うチップです。しかし、生成AIの計算処理についてはGPUが行うため、生成AIを動かす場合にはあまりハイスペックなCPUである必要はありません。

そのため、生成AI用として販売されているワークステーションにはIntelのCore iシリーズがプロセッサを搭載しているものが多く、一般的に販売されているPCと変わらないものを搭載していることが多いです。ただし、高性能なGPUに対してCPUが低スペックだと、GPUの性能を十分に引き出せないため、最新世代のIntel® Core™ i5〜Intel® Core™ i7あたりのCPUを選ぶとよいでしょう。

メモリ容量

メモリとは、ワークステーションで処理するデータを一時的に保管しておくための場所で、よく“メモリ容量は机の広さ”と表現されます。例えば、ハイスペックな頭脳(CPU)を持っていて同時にいくつもの処理を行えたとしても、机(メモリ)が狭ければ、作業スペースがないため限られた机の広さの中でできる範囲の処理しか行えません。

このようにメモリ容量はCPUの処理速度に直結しますし、あまりにもメモリ容量が少ないと生成AIを使用する際にエラーが発生する可能性が高いので、最低でも16GB以上は欲しいでしょう。ちなみに、Stable Diffusionのプログラムをスムーズに実行するためには16GB以上のメモリ容量が必要と公式からも発表されているため、できれば16〜32GBぐらいのメモリ容量はあった方がいいと思います。

ストレージ

ストレージとは、簡単に説明するとOSやアプリケーション、生成した画像や使用するモデルのデータなど、あらゆるデータを保存する記憶媒体のことです。ストレージを大きく分類すると「SSD」と「HDD」の2種類に分けることができます。

簡単に違いを説明すると、SSDは内蔵されたフラッシュメモリにデータを読み書きし、物理的な動作がないためデータ読み込みが高速に行えて、静音性に優れています。それに対してHDDは、プラッタという高速で回転する円盤を内蔵し、磁気ヘッドでデータの読み書きを行います。SSDに比べ価格が安いですが動作が遅く物理的な衝撃にも弱いのが特徴です。

このようにストレージを選ぶときはそれぞれの特性について知っておく必要がありますが、おすすめはやはりSSDです。コストを抑えたい場合はHHDの選択でもいいですが、近年の主流はSSDということもあり価格差が以前よりも少なくなってきているので、あまりHHDを選択するメリットはないといえるでしょう。

カスタマイズ性

販売されているワークステーションは、汎用的に使えるようにある程度のスペックを搭載した物がおおいです。しかし、GPUだけもう少しスペックが高いものが欲しい、メモリ容量はたくさんいらないなど、希望通りのスペックのワークステーションが販売されていない場合も少なくありません。

そんな時には、オーダーメイドやオプションパーツを選択できるような、カスタマイズ性の高いワークステーションがおすすめです。例えば、ストレージ容量を少し減らして、GPUをもう少し上のグレードに変更するなど細かい調整を行えば、少しの差額でスペックの高いワークステーションを購入することができるでしょう。

また、最近の生成AIの動向について見てもらえばわかる通り、日々技術は進化し高性能なツールが生まれています。そうなると必然的に必要スペックも高くなっていくため、数年後には購入したワークステーションでは動作が重くなったり、最悪の場合にはエラーが発生して最新ツールが使えないという事態に陥る場合があります。

そんな事態を避けるために、タワー型など大きめのワークステーションを選択することであとからGPUやメモリなどを変更・増設することもできるので、設置場所や予算に余裕がある場合はタワー型を選ぶのがおすすめです。

生成AI用ワークステーションのメーカー6選

これまで、ワークステーション選びをする際に確認したいポイントについてご紹介してきました。次は、ワークステーションを取り扱っているメーカーに焦点を当てて見てみましょう。

Dell

Dellといえば、ビジネス向けはもちろんプライベート用のPCとしても選ばれることの多いアメリカのメーカーです。国内メーカーの製品と比べても2〜3割程度安い価格で購入できるというコストパフォーマンスの高さからも人気を集めています。

ワークステーションにおいても、ノート型からタワー型、ラックワークステーションなど幅広く用意されているため、利用用途に合わせてワークステーションを選択できるのもポイントです。

Precision 5820 タワー ワークステーション
GPUNVIDIA® RTX™ A4500, 20 GB GDDR6,
CPUインテル® Xeon® W-2223 
メモリ32GB DDR5
ストレージSSD 512GB 
カスタマイズ
価格448,550円~

Hewlett-Packard

HPでおなじみのHewlett-Packardも、ビジネス向けやプライベート用のPCとして多くの人が愛用している有名なアメリカのメーカーです。こちらもDellと同様に価格が安いという点と、デザイン性に優れているという点から人気があります。

こちらも、ノート型やタワー型のワークステーションはもちろんのこと、1Uラックタワーステーションの取り扱いなど、幅広く取り扱いがあるため、利用用途に合わせてワークステーションを選択することができます。

HP Z4 G5 Workstation
GPUNVIDIA® T400 4GB
CPUインテル® Xeon® w3-2423
メモリ16GB DDR5
ストレージSSD 512GB 
カスタマイズ
価格641,300円~

MouseComputer

MouseComputerはカスタマイズが豊富な国内大手BTOメーカーです。一部家電量販店やPC専門店などには取り扱いがある場合はありますが、実店舗を持たず、基本的にはオンライン販売が主軸となっています。また、完全受注生産のため価格が安く、自由にカスタマイズができるだけではなく、サポートも充実していることから人気の高いメーカーです。

ワークステーションにおいては、プロクリエイター向けの「DAIV」とWindows Proを標準搭載したビジネス向けの「MousePro」の2つのブランドから選択できます。

DAIV FW-X5N60
GPUNVIDIA RTX 6000 Ada 世代 2基
CPUインテル® Xeon® w5-2455X
メモリ128GB
ストレージSSD 2TB
カスタマイズ
価格399,800円~

ドスパラプラス

ドスパラプラスは、BTOパソコンや幅広いPCパーツを取り扱うドスパラの法人向けブランドです。

取り扱う商品は、法人限定のPCやサーバー、ワークステーションだけではなく、無線LANやプリンター、WEBカメラなど、法人向けのあらゆるデバイスを取り扱っているのが特徴です。

1台からでも発注可能なので、新規ワークステーションを導入するときや、新しくオフィスを構えるときに必要機材を一気にそろえるときなどに利用できるでしょう。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614 標準モデル
GPUNVIDIA T1000 8GB
CPUインテル® Xeon® W-2223
メモリ32GB
ストレージディスクなし
カスタマイズ
価格565,000円~

WinFast

GPUを発明し、現在もGPUの開発に力を入れている最大手のNVIDIAの長期的なパートナーとして、GPUやクラウドサービス分野で「Leadtek」「WinFast」という世界的ブランドを確立しました。近年では、GPUディープラーニング環境の構築の支援に成功しているなど、幅広く活躍しているブランドです。

AIとGPUの専門知識を持ち合わせているため、WinFast RTX AIワークステーションという高性能なAI開発向けのワークステーションのラインナップもあるのが特徴です。

WinFast WS830
GPU購入時に選択
CPUシングル Socket R4 (LGA 2066)Intel® Xeon® W-2200 プロセッサIntel® Xeon® W-2100 プロセッサ※上記から選択可能
メモリ最大 512GB
ストレージ購入時に選択
カスタマイズ
価格要問合せ

GDEP Advance

GDEP AdvanceはIntelやNVIDIA、AMD、XILINX各社の認定パートナーとして、ディープラーニングに代表されるAI分野などで活躍している日本の企業です。AI用ソリューションの提供などを行っていることや、GPUの開発などAI分野において豊富な専門知識を持っています。

そんな、豊富な知識のもとGDEP Advanceからは、AI開発に適したAIワークステーションをはじめ幅広いワークステーションがラインナップが用意されているのが特徴です。

DeepLearning BOXⅢ (スタンダードモデル)
GPUNVIDIA RTX 6000Ada 48GB GDDR6
CPUインテル® Xeon® w5-3435X 
メモリ64GB
ストレージSSD 1TB
カスタマイズ
価格2,711,940円

なお、生成AIを活用したコスト削減方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
生成AIでコスト削減するためには?企業のコスト削減事例や注意点を徹底解説 

生成AI開発に適した機材選びで業務効率を上げる

今回は、生成AIに最適なワークステーションについてご紹介してきました。今回の記事をお読みいただき、ワークステーションを選ぶ際のポイントや代表的なワークステーション販売メーカーについてはご理解いただけたと思います。

しかし、開発内容や導入資金など事情はそれぞれなので、一概にこのワークステーションがおすすめと紹介できないのが現状です。また、どのモデルも基本的にはカスタマイズ可能なので、高性能なワークステーションを求めるときりがありません。

そのため、事前に必要スペックや予算についてしっかり考えたうえでワークステーションを選ぶことで、利用用途に適したワークステーションを選ぶことができるでしょう。

サービス紹介資料

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最後に

いかがだったでしょうか?

弊社では

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また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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