【Google Pics】Canvaキラー?Google Workspaceに搭載されたAI画像生成・編集ツールの全貌を徹底解説

- Google PicsはGoogle I/O 2026で発表された、Workspace統合型のAI画像生成・編集アプリ
- 画像内の個別オブジェクトを選択して編集できるオブジェクトセグメンテーションが最大の特徴
- Google AI Pro(月額20ドル)以上のサブスクリプション、またはWorkspace Business Standard以上のプランで2026年夏以降に利用可能になる予定
Googleは、2026年5月20日のGoogle I/O 2026で、AI画像生成・編集ツール「Google Pics」を発表しました!
Google Picsは、Google Workspaceに組み込まれる新しいアプリケーションとして登場し、チラシやポスター、インフォグラフィックなど、あらゆるビジュアルをテキストプロンプトだけで作成できます。
Googleの公式ポストはすでに大きな反響を呼んでおり、「CanvaキラーになるのではCanvaキラーになるのでは」と話題です。とはいえ、「具体的に何ができるの?」「料金はどうなっているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Google Picsの概要から仕組み、料金体系、具体的な使い方まで徹底解説します。これからビジュアル制作にAIを取り入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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Google Picsとは?

Google Picsは、Googleが開発したAI画像生成・編集アプリケーションです。Google Workspaceの一部として提供され、Google SlidesやGoogle Driveと直接連携する点が大きな特徴となっています。
従来のAI画像生成ツールでは、プロンプトを入力して画像を生成→気に入らなければ最初からやり直しという流れが一般的でした。Google公式はこれを「prompt and pray(プロンプトを入力して祈る)」と表現しており、Google Picsはまさにこの課題を解決するために設計されています。具体的には、生成された画像の中の特定のオブジェクトだけを選択して、移動・リサイズ・変形・色の変更などができる仕組みです。

Google PicsはGoogleの最新画像生成モデル「Nano Banana」をベースに構築されています。Nano Bananaシリーズは、テキストの正確な描画や実世界の知識を反映した画像生成に定評のあるモデルで、2025年後半から段階的にバージョンアップを重ねてきました。Google I/O 2026のキーノートではSundar Pichai CEO自らがデモを行い、その精度の高さを披露しています。
Google Picsの仕組み

Google Picsの動作原理は、大きく分けてAI画像生成レイヤーと精密編集レイヤーの2層構造になっています。
まず、ユーザーがテキストプロンプトを入力すると、ベースモデルであるNano Bananaが画像を生成します。Nano Bananaは、Geminiの推論能力と実世界知識を画像生成に活かしたモデルで、テキストの描画精度や構図の正確性に優れています。
次に、生成された画像は自動的にオブジェクト単位でセグメンテーション(分割)されます。これが精密編集レイヤーで、画像内の個々の要素(人物、オブジェクト、テキスト、背景など)がそれぞれ独立したレイヤーのように扱えるようになります。ユーザーはこれらのオブジェクトをクリックし、テキストで指示を出すことで、画像全体を再生成せずに部分的な変更を行えます。
Google Picsの特徴
Google Picsには、他のAI画像生成ツールとは一線を画す機能がいくつか搭載されています。
オブジェクトセグメンテーションと個別編集

オブジェクトセグメンテーションと個別編集が、Google Picsの最大の売りです。
画像内のあらゆる要素が個別にセグメントされ、それぞれを独立して操作できます。例えば、生成した室内画像に写っている椅子の色だけを変えたり、商品のサイズだけを拡大したり、背景に写り込んだオブジェクトだけを削除するといった操作が可能です。
従来のAI画像生成では、こうした一部だけの修正がほぼ不可能でしたが、Google Picsではそれが直感的に行えます。
テキスト編集・翻訳機能

テキスト編集・翻訳機能も注目すべきポイントです。
画像内に含まれるテキストを直接編集でき、さらにフォントスタイルやレイアウトを維持したまま多言語への翻訳が可能です。例えば、英語のポスターを日本語化する場合、フォントのテイストはそのまま保ちつつ、テキストだけを日本語に差し替えられるというわけです。
Workspace連携とリアルタイムコラボレーション

Workspace連携とリアルタイムコラボレーションも見逃せません。
Google SlidesやDriveとネイティブに統合されており、作成した画像をワンクリックでプレゼン資料に挿入したり、Driveに保存して共有したりできます。複数人で同じキャンバスを同時に編集する機能も備わっており、チームでのデザイン作業にも対応しています。
X上での反響「Canvaキラー」との声も
Google Picsの発表直後から、X(旧Twitter)上では大きな反響が広がっています。
Googleの公式アカウントによる発表ポストでは、チラシやインフォグラフィックの作成デモ動画が共有され、オブジェクトセグメンテーションの精度に驚くコメントが多数寄せられています。
特に話題を集めているのは「CanvaやAdobe Expressの対抗馬になるのではないか」という点です。Google Picsがワークスペース内でシームレスに使える点は、すでにWorkspaceを業務利用している企業にとって大きなアドバンテージになり得ます。また、「プロンプトを入れて祈る時代は終わり」というGoogleのキャッチコピーがバズワードのように広まり、既存のAI画像生成ツールに不満を持つユーザー層から共感を得ている印象です。
Google Picsの安全性・制約
Google Picsで生成されるすべての画像には、Google DeepMindが開発したSynthIDによる不可視の電子透かしが埋め込まれます。SynthIDは画像のピクセルレベルに情報を埋め込む技術で、リサイズやトリミング、圧縮といった一般的な画像加工を施しても検出可能な設計となっています。
加えて、Google I/O 2026ではC2PA Content Credentialsへの対応拡大も発表されました。これはコンテンツの来歴を暗号署名で記録するオープン標準で、SynthIDと組み合わせることで、AI生成コンテンツの透明性を二重に担保する仕組みです。
Google Picsの料金
Google Picsは単体のアプリとして個別課金されるものではなく、Google AIサブスクリプションまたはGoogle Workspaceプランに含まれる形で提供されます。
個人向け(Google AIサブスクリプション)
| プラン名 | 月額料金 | Google Picsの利用 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Google AI Plus | 7.99ドル(約1,200円) | ❌️ | Gemini 3.5 Flash、基本的なAI機能 |
| Google AI Pro | 19.99ドル(約2,900円) | 🔺(対応予定) | Gemini 3.1 Pro、1Mトークン、5TBストレージ、YouTube Premium Lite付き |
| Google AI Ultra(新設) | 99.99ドル(約15,000円) | ⭕️ | Proの5倍の利用上限、20TBストレージ、YouTube Premium付き、Gemini Spark対応 |
| Google AI Ultra(上位) | 200ドル(約30,000円) | ⭕️ | Proの20倍の利用上限、Project Genie対応 |
法人向け(Google Workspace)
| プラン名 | 月額料金(1ユーザー) | Google Picsの利用 |
|---|---|---|
| Business Starter | 7ドル(約1,050円) | ❌️ |
| Business Standard | 14ドル(約2,100円) | 🔺(対応予定) |
| Business Plus | 22ドル(約3,300円) | 🔺(対応予定) |
| Enterprise | 要問い合わせ | 🔺(対応予定) |
Google Picsのライセンス
Google PicsはSaaS(Software as a Service)型の製品であり、オープンソースソフトウェアのようなライセンス体系ではありません。Google Workspaceの利用規約に準拠する形で提供されます。
| 利用形態 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | Workspace契約に基づき、ビジネス用途での画像作成・利用が可能 |
| 画像の改変 | ⭕️ | 生成した画像の編集・加工は自由。SynthID透かしは維持される |
| 再配布 | 🔺 | 生成画像の配布は可能だが、Google Picsのソフトウェア自体の再配布は不可 |
| 特許利用 | – | Nano BananaおよびSynthID関連技術はGoogle所有の知的財産 |
| 私的利用 | ⭕️ |
Google Picsの使い方
Google Picsは2026年5月現在、Trusted Tester限定の提供ですが、公式サイトの情報とI/Oでのデモ内容をもとに、基本的な使い方の流れをご紹介します。正式リリース後にUIの変更が生じる可能性がある点はご了承ください。
事前準備 ― Workspace ExperimentsまたはGoogle AI Proへの登録
Google Picsをいち早く試すには、以下のいずれかの方法が必要です。
方法1:Workspace Experimentsに参加する

Google公式の実験プログラムに登録することで、Picsの早期アクセス権を得られます。こちらのURLから登録可能です。
方法2:Google AI ProまたはUltraサブスクリプションに加入する
Picsの一般提供開始後は、Google AI Pro(月額19.99ドル)以上のプランに加入していれば自動的に利用可能になります。Google Oneの管理画面からプランの確認・変更ができます。
方法3:Workspace管理者がGemini Alpha機能を有効化する(法人ユーザー向け)
法人のWorkspace環境では、管理コンソールからGemini Alpha機能を有効にすることで、Picsが利用可能になります。
テキストプロンプトから画像を生成

- Google Picsにアクセス(Workspace内のアプリメニュー、またはGoogle Slides内から起動)
- プロンプト入力欄に、作成したい画像の説明を入力(例:「和モダンなカフェのチラシ。抹茶ラテと桜をモチーフに。」)
- スタイルの設定がある場合は好みのビジュアルスタイルを選択
- 生成ボタンをクリックすると、Nano Bananaが画像を生成
オブジェクトを選択して編集

生成された画像では、各要素が自動でセグメンテーションされています。
- 編集したいオブジェクトをクリックして選択
- 表示されるメニューから「移動」「リサイズ」「変形」「削除」などの操作を選択
- テキストで指示を出すことも可能(例:「この椅子を赤色に変更して」)
- 変更は画像の他の部分に影響を与えず、選択したオブジェクトのみに適用
画像内テキストの編集・翻訳
- 画像内のテキスト要素をクリック
- テキストの内容を直接書き換えるか、翻訳先の言語を指定
- フォントスタイルやサイズはオリジナルの見た目を維持したまま変換される
【業界別】Google Picsの活用シーン
Google Picsは幅広い業種での活用が見込まれます。Workspace連携という強みを活かした業界別のユースケースを紹介します。
マーケティング・広告業界
Google Picsは、キャンペーン用のバナーやSNS投稿画像を、プロンプト入力だけで素早く生成することができます。A/Bテスト用に複数バリエーションを作成するのも容易で、オブジェクト単位の編集でキャッチコピーや色味だけを変えたバージョンをすぐに作成することもできます。
さらに、テキストの多言語翻訳機能を使えば、海外向けローカライズも効率化できるでしょう。
広告業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

教育・研修
Google Picsがあれば、教材用のイラストやインフォグラフィックを、デザインスキルがなくても作成できます。Google Workspaceを導入している教育機関であれば、Google Slidesと連携して授業資料をそのまま作り込めるのがメリットとして期待できそうです。
教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

不動産・建築
不動産業界において、Google Picsは、物件紹介用のビジュアルや、リノベーション後のイメージ画像を手軽に作成できます。既存の写真をアップロードしてオブジェクト編集機能で家具を入れ替えるなど、インテリアシミュレーションにも応用可能です。
不動産業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Google Picsが解決できること
Google Picsは、ビジュアル制作にまつわるさまざまな課題に対応できるツールです。ここからは、具体的な課題とその解決方法を紹介します。
「AI画像を微修正できない」問題の解消
従来のAI画像生成で多く出ていた不満として、一部だけ修正したいのに全体を再生成するしかないといった課題がありました。Google Picsのオブジェクトセグメンテーション機能は、この課題に直接アプローチしています。生成画像の中の1つの要素だけをピンポイントで修正できるようになっています。
デザイナー不在でも高品質なビジュアルを制作
中小企業やスタートアップでは、専任のデザイナーがいないケースも少なくないと思います。Google Picsはテキストプロンプトだけで画像を生成でき、編集もクリック操作とテキスト指示で完結するため、デザインツールに不慣れな方でも扱えます。
多言語展開のコスト削減
画像内テキストの翻訳機能を使えば、1つのデザインをベースに複数言語版を作成できます。従来であればデザイナーに言語ごとの差し替えを依頼する必要がありましたが、Picsならフォントやレイアウトを維持したまま翻訳が完了します。
よくある質問
最後に、Google Picsについて、よくある質問とその回答をご紹介します。
Google Picsを活用してみよう!
Google Picsは、AI画像生成ツールの新たな形を提示するプロダクトです。単にプロンプトから画像を生成するだけでなく、オブジェクト単位の精密な編集が可能な点が最大の差別化ポイントとなっています。
Google Workspaceとの深い統合により、ビジネスユーザーにとっては生成、編集、共有までのワークフローをGoogleのエコシステム内で完結できるのが大きなメリットです。CanvaやAdobe Expressと直接競合する領域に乗り込む形となりますが、既存のWorkspaceユーザーにとっては非常に親和性の高い選択肢になりそうです。
2026年5月時点ではTrusted Tester限定の提供ですが、2026年夏の一般提供に向けて、Workspace ExperimentsやGoogle AI Proプランへの登録を済ませておくとスムーズにスタートを切れるでしょう。
最後に
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