【Suno AI】日本語で簡単に楽曲生成!使い方や料金、商用利用、V4について徹底解説
皆さんは「Suno」という音楽生成AIをご存じですか?
Suno AIは、これまで出来なかったユーザーが入力した歌詞でヴォーカルまで生成してくれる革新的な音楽生成AIです。日本語化も可能で、日本語の歌詞を使った楽曲制作が簡単に行えます。
音楽や作曲の知識がなくとも、プロンプト次第であなたも音楽プロデューサーになれてしまう、とんでもないAIなのです。
今回は、Sunoの概要や実際に使ってみた感想、Stability AI社が2023年9月に公開したStable Audioとの比較をお届けします。
Suno AIの登場によって、誰でも簡単に音楽制作できるような時代がやってきたと言えるほど、革新的なサービスであるSuno。その優れている点や将来性についても触れますので、是非最後までご覧ください!
Suno AIの概要
Sunoは、多くの人々が待ち望んでいたテキストから音楽を生成する無料のAIサービスです。その使い方はとても簡単で、初心者でもすぐに始められます。
またスマホでも利用できるため、いつでもどこでも音楽制作が可能です。Suno AIの登場によって、誰でもAIを使って簡単にオリジナルの音楽が作れるようになりました!
2023年に、Googleの「MusicLM」やMetaの「MusicGen」など、テキストから音楽を生成するAIサービスが展開され始めました。これらのサービスでは、ユーザーが歌詞を追加したり、ヴォーカルを生成できませんでした。
Sunoは歌詞を追加できる上にその歌詞にメロディを自動でつけてくれる機能を持ち、なおかつ優れた操作性を持っていたことで、短期間で爆発的な人気を集めました。
そんなSunoの主な特徴は以下の4つです。
- 高速生成
Sunoはユーザーが入力した歌詞に基づいて、数分で音楽を生成でき、音楽作曲の知識がなくとも誰でも手軽にオリジナルの音楽を作成できます。 - 多機能なオーディオ生成
Sunoはヴォーカルに加え、バックトラックがついた2つの120秒までの音楽が生成できます。さらに、まったく同じヴォーカルとバックトラックに歌詞を追加して、生成する音楽を30秒以上に拡張可能です。 - Discordとの連携
SunoはDiscordのコミュニティ上で動作して音楽を生成します。操作が簡単というだけでなく、他の人が生成したものを聴いたり、ユーザー同士のコミュニケーションがとりやすくなっています。 - 高度なカスタマイズ性と操作性
生成された音楽で気に入れば、それをさらにカスタマイズでき、これを複数回繰り返すことで数分間の完全にオリジナルの曲を作る事も可能です。
このような特徴を持つSunoは、リリース直後から大注目されており、今後もユーザーのフィードバックなどを参考にしながらアップデートされていくとのこと。予定されているアップデート内容については後述します。
Suno AIは日本語対応している?
Suno AIは日本語入力に対応しており、ユーザーは日本語の歌詞を入力することで自然なヴォーカルを生成できます。設定は簡単で、Suno AI内の言語オプションから日本語を選ぶだけです。
さらに、日本の音楽スタイルに特化したプリセットも用意されており、伝統音楽からポップスまで幅広く対応しています。このプリセットによって、ユーザーは自分のアイデアを日本語で具体化しやすくなります。日本のユーザーにとって、とても便利な機能です。
日本語で操作できれば、言語の壁を感じることなくスムーズに音楽制作を楽しめます。
それでは早速Sunoを実際に触っていきましょう!
Suno AIの最新アップデート情報
ここではSuno AIの最新アップデート情報を分かりやすくまとめて解説します。
Suno AI V3について
Suno V2 | Suno V3 | |
---|---|---|
1曲の長さ | 1分20秒まで | 2分まで |
インストゥルメンタル(ヴォーカルなし) | 選択不可 | 選択可能 |
性能 | 従来の音楽生成AIより操作性が優秀歌詞やメロディの自動付与も可能 | 従来のV2よりもさらに優れた音質とプロンプト精度音楽生成速度が向上音楽ジャンル・対応言語が増加 |
2024年3月のアップデートで、Suno AIはV2からV3にアップデートされました!アップデートされた主な箇所は、以下の通りです。
- 音質の向上
- プロンプトの精度向上
- 歌詞あり・歌詞なしを任意に選択
- 生成される曲の長さが最長2分へ
- 音楽生成速度の向上
- 音楽ジャンルの細分化
V2の頃はニッチな音楽ジャンルの再現性が低かったですが、V3になってこちらが意図する音楽を生成しやすくなり、より良質な音楽が作曲できるようになりました!
Suno AI V3.5について
Suno AI V3.5は、2024年5月末頃にマイナーアップデートが施されました。
機能/バージョン | V2 | V3 | V3.5 |
---|---|---|---|
最大楽曲長 | 1分20秒 | 2分 | 4分 |
インストゥルメンタルモード | なし | あり | 改善 |
性能 | 従来の音楽生成AIより操作性が優秀。歌詞やメロディの自動付与も可能 | V2よりもさらに優れた音質と、プロンプト精度、音楽生成速度が向上。音楽ジャンルや対応言語が増加 | V3よりもさらに優れた音質と、プロンプト精度、音楽生成速度が向上。音楽ジャンルや対応言語がさらに増加 |
従来では2分程度の作曲までしかできず、2分を超える作曲をする場合にはExtendする必要がありました。
しかし、Extendするとそこまでの曲の構成を考える必要があり、Extend前後で曲調が変わらないように生成しなければなりませんでした。
しかし、Suno AI V3.5になり、4分程度の作曲も行えるようになりました!これでExtendする必要がなく、Extend前後で曲調を考える必要もなく、楽曲に統一感を出せます。
また、Suno AI V3までは曲調をフリーワードで指定する必要がありましたが、Suno AI V3.5ではpopやelectro、beatなど7種類から選択できるようになっています。
フリーワードだと何を記載すればいいかわからず、作曲するのに戸惑っていた方も、選択肢があると作曲がしやすくなりますね。「Custom」にチェックを入れた後、「Style of Music」で曲調を選択できます。
さらに、従来まではMP3形式でのダウンロードしかできませんでしたが、Suno AI V3.5からはWAV形式でもダウンロードができるようになっています。WAV形式では、データ容量が大きくなってしまいますが、その分高音質な楽曲をダウンロード可能です。
Suno AI「V4」の最新アップデート情報
2024年11月15日に、SUNOの最新アップデート「v4」がリリースされました。※1
以下ではその内容を、簡単に説明します。
新機能※2
- Remaster: 以前のバージョンで生成した既存の楽曲を、v4の品質にアップグレードできる
- Remi: より創造的で高品質な歌詞を生成する機能。従来より使われているClassic(Lylics)は、一般的で安定した歌詞を生成
- Cover Art: 楽曲の雰囲気に合わせた、新しいカバーアートを生成できる
強化された機能
- Covers: 異なるスタイルで楽曲をリメイクできる
- Personas: 楽曲の雰囲気やスタイル、ボーカルを捉えて保存し、新しい楽曲制作に再利用可能
- 音質(ボーカル品質)の向上
- プロンプトの解釈精度が向上し、ユーザーの意図をより正確に反映
- 最大5分までの長い楽曲生成が可能に
このアップデートにより、SUNOはユーザーがより自由に創造力を発揮し、高品質な楽曲を作成できるようになりました。「v4」は、現在ProとPremierユーザー向けにベータ版として提供されています。
Suno AIの新機能
Suno AI V3.5になってからも、新機能は次々に追加されています。
現在、追加されているのは、次の4つです。
- Suno Scenes
- Replace Section
- Covers – Reimagine the music you love
- Exclude Styles
Suno Scenes
Suno Scenesは、撮影した画像から楽曲を作成できる機能です。2024/10/24時点では、まだ米国のApp StoreからしかSuno AIのアプリをダウンロードできないため、日本国内では使用できません。
しかし、米国以外でのSuno AIアプリのローンチが間近なため、ローンチされたらぜひ使ってみたい機能です。
※11/20に筆者がSuno AIのアプリをダウンロードして試したところ、簡単にできました。
まず、画面右下の音符マークを押します。
次に、左下の写真のマークを押して、好きな写真を選択します。
あとは、「この写真の何が面白いか」を聞かれるので、適当なコメントを入力して送信すれば曲が出来上がります!
Suno Scenesで作成される楽曲は約30秒程度。YouTube shortやTikTokなどのショート動画に活用するのが良さそうですね。
また、撮影した画像に文章を入力でき、入力した文章から歌詞も作ってくれます。
Replace Section
Replace Sectionは、2024年10月に追加された新機能。
主な機能は、生成された音楽の指定した部分だけ修正できる点です。
他にも歌詞を変更したり、ギターのリフ、ドラムブレイクなど楽曲演奏を追加もできます。
修正できる範囲指定は1回で10秒から最大でも30秒まで。大幅には修正できませんが、気になる部分があった時には、重宝できる機能です。
2024/10/24時点では、まだ有料ユーザーしか使用できません。
Covers – Reimagine the music you love
Coversは、生成された楽曲のメロディーはそのままに、異なる曲調に変更できる機能です。
Coversの機能を使えば、ボイスメモやすでに作成している楽曲のジャンルを変えたり、一つの楽曲で様々な音楽を楽しめます。
伴奏の楽曲に歌詞を追加したり変更でき、ボーカルの特徴を変えられるので、楽曲の表現をより豊かにすることが可能。
この機能を使えば、作曲活動がよりクリエイティブになり、音楽制作をより楽しめるでしょう。
CoversもReplace Sectionと同様に、有料ユーザーのみに提供されている機能で、有料ユーザーには200回分の無料トライアルが付与されています。200回の無料トライアルを使い切った後は、1回のCover生成ごとに10クレジット必要です。
Exclude Styles
Exclude Stylesは2024年9月に発表された新機能で、楽曲に余計な音が入らないようにします。Stable Diffusionなどのネガティブプロンプトをイメージすると分かりやすいかもしれません。
「Custom」にチェックを入れると、「Style of Music」の横に「Exclude sytles」が出てきます。
こちらをクリックすれば、Exclude Stylesの機能を利用できますが、無料プランでは利用ができません。有料プランでは、入力欄にキーワードを入力できるので、除外したい曲調などを入力すればOKです。
Exclude Stylesに入力できる文字数は120文字まで。Style of Musicとうまく組み合わせて使えば、最大240文字まで活用できます。
Suno AIの利用料金およびライセンスについて
Sunoを利用するには、無料の「Basic Plan」や有料の「Pro Plan」、「Premier Plan」の3つのプランがあります。
Sunoは、1つ楽曲を作るごとに10クレジットを消費する仕様になっています。
無料で使えるBasic Planであれば、50クレジット/日なので、1日に5曲作れるということですね。注意しなければならないのは、無料のBasic Planで生成された音楽については非営利が条件となっています。
Sunoを商用利用したい場合は、Pro Plan以上を検討してください。
Suno AIの注意点
そのほかの注意点として、すでに著作権がある歌詞の無断利用は禁止、YouTubeで生成した楽曲を使用する場合にはSuno AIの有料契約が必要です。
さらに、生成した楽曲をSNSなどWeb上にアップロードする場合にも有料契約が必要になりますので、Suno AIを利用する場合には注意しておきましょう。
Suno AIの商用利用
Suno AIを商用利用するには、Proプラン以上の契約が必要です。まず、公式サイトでアカウントを作成し、商用ライセンスを取得しましょう。有料プランに加入すれば、広告やプロモーションビデオでの活用が可能です。
Suno AIは、YouTubeで商用利用されるBGMにも最適です。しかしYouTubeでの使用時には、動画説明欄にSuno AIを利用したことの明記が推奨されます。視聴者に対して透明性を保つことで、視聴者からの信頼を得られるでしょう。
商用利用は、収益を生むあらゆる活動を含みます。例えば、YouTubeのようなサイトでの収益化や、SpotifyやApple Musicのような音楽ストリーミングサービスへの楽曲のアップロードなども対象です。
また広告や映画、テレビ番組、ポッドキャストで生成した曲を使用するためのライセンスも含まれます。
商用目的で生成した楽曲を使用したい場合は、有料プランであるProまたはPremierのいずれかに必ず加入しましょう。
Suno AIの著作権について
Suno AIで作った音楽の著作権は、その音楽を作った人にあります。
ただし、他の音楽やサンプルを使う場合は、その音楽の著作権に注意が必要です。Suno AIの利用規約を確認し、著作権をきちんと管理してください。
音楽を作る際には、著作権のルールをしっかり把握して、他の人の権利を侵害しないように注意しましょう。
Suno AIの使い方
ここではSuno AIを動かすのに必要なPCのスペックや実際に使うための準備を解説します。また日本語設定すれば、よりスムーズな操作も可能です。
実際にSuno AIを動かしたPCのスペック
- マシン:MacBook Pro(13-inch 2020)
- CPUの種類:1.4 GHz クアッドコアIntel Core i5
- システムメモリ:16GB
- GPUの種類:Intel Iris Plus Graphics 645 1536 MB
- HDD/SSDの空き容量:50GB
MacBooK Proを使ってSuno AIを動かしてみましたが、Suno AIを動かすのに高スペックなマシンは必要ありません。基本的にはブラウザが動作すれば音楽を生成できるので、普段お使いのPCでもSuno AIを使えるでしょう。
2018年に販売されたCPUにCore i3を搭載しているChromebookでも、Suno AIは上記と変わらない速度で音楽を生成してくれました。
Suno AIで音楽を作るための準備
Suno AIはDiscordやGoogle、マイクロソフトのアカウントがあれば、とても簡単に使えます。
では、使い方の流れを説明しましょう。
まず、Sunoの公式サイトにアクセスします。
11月20日時点の画面です。v4の案内が出ていますが、v4版を使えるのは有料版プランのみです。
次に、ページ左上の「Create」をクリックします。
するとAppleのアカウントやDiscord、Googleアカウント・Microsoftアカウントのどれを使うか聞いてくるので、今回はGoogleアカウントを選択します。
すでにGoogleアカウントにログインしていれば、そのまま楽曲作成に入れます。もし、Googleアカウントにログインしていない場合はログイン画面が表示されますので、利用しているアカウントでログインしてください。
下記のような画面になれば、ログインは完了です。これで、音楽を生成する準備ができました!
日本語化の設定をすれば、日本語でのプロンプト入力もスムーズです。実際に音楽を生成する手順は後述する「Sunoを実際に使ってみた」で詳細をお伝えします。
それでは使っていきましょう!
Suno AIを実際に使ってみた
Suno AIは、YouTube動画の音楽などを簡単に作成できるため、クリエイターにとって便利なサービスです。Suno AIの使い方を理解すれば、より効率的に音楽を生成できるでしょう。
以下では、Suno AIで音楽を生成する大まかな手順を以下に示します。では実際に使ってみましょう。
Suno AIで作曲してみよう
具体的な使い方を説明します。
Suno AIの使い方は簡単!まず左サイドバーの「Create」をクリックすると、「Song Description」という入力項目が出てきます。Suno AIは基本的にこのSong Descriptionにプロンプトを打ち込むことで音楽を生成出来ちゃうんです。
またスマホアプリを利用することで、手軽に音楽を作成できます。
Suno AIはアップデートによって現在V3.5というVerになっており、以前よりもユーザーが欲する楽曲や、歌詞ありと歌詞なしを自由に選べるようになりました。
各項目を解説します。
Custom Mode 歌詞を入力する項目
Custom ModeのトグルをONにすると、歌詞を入力できる項目が表示されます。Suno AI V3にアップデートされてから、しっかりとイントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏部分等々、テレビで流れていてもおかしくない歌詞と音楽が生成できるようになりました。
Song Description プロンプトを入力する項目
Song Descriptionはプロンプトを入力する項目で、ここで大まかなプロンプトを打ち込みます。細かくプロンプトを指定するほど、生成される音楽のディティールはハッキリする傾向ですが、余り複雑なジャンルやマニアックな音楽ジャンルは得意にしていないようです。
日本語設定をすれば、歌詞やプロンプトを日本語で入力しやすくなります。
Instrumental 歌詞なしにできる項目
歌詞のない音楽を生成したい時にONにしてください。Suno AI V2は「歌詞は必要ない」とプロンプトに入れても歌詞を勝手に生成する場合もあって、使いづらい部分もあったのですが、V3からはインストゥルメンタルの楽曲が簡単に生成可能になりました。
V3.5→V3→V2 Suno AIのVerを変える項目
こちらの項目は、現行のSuno AI V3.5から一つ前のV3、そしてV2のどれを使うか選択できる項目です。大きなこだわりがなければ、V3.5のまま使う方がクオリティの高い音楽を作れるでしょう。
Suno AIを使って試しに生成
Song Descriptionに作りたい音楽の説明を入力すると、その内容に沿った音楽を歌詞付きで生成してくれます。
試しに、「グルーヴィなドラムにダンサブルなノリ」という曲を作ってもらいましょう!
AI音楽にグルーヴという概念があるのかわかりませんが、ChatGPTで英語に訳したものを入力しCreateボタンを押すと、1分ほどでで2曲生成してくれました!
たった数秒でできあがったとは思えないほど、かなりの完成度です・・・!
また、Createの画面上に「Custom Mode」というボタンがありますが、これを押すとさらに細かく楽曲のスタイルを指定できます。
Lyricsに歌詞、Style of Musicに曲調、Titleにタイトルを入れてCreateを押せばOKです!
LyricsやStyle of Musicは、自動で選択してくれる機能もあるので、特に難しいことを考えなくても音楽を生成できます。
完全にお任せで作ってみたのですが、こちらは3分ほどで音楽が2曲生成されました。
すごいですね・・・!
同じ歌詞でも、曲調によってガラッと雰囲気が変わるので、いろいろ試してみてください。歌詞もスタイルもすべてAIに任せてしまっても、数分でかなりのクオリティの曲を作ってくれるので、Suno AIが注目されるのも当然だと思います。
Suno AIの楽曲ダウンロード方法
Suno AIで生成した音楽は、簡単にダウンロードできます。
まず、保存したい楽曲を選択し、ダウンロードボタンをタップしてください。次に、希望するフォーマットを選び、端末に保存。保存した音楽は、他のアプリやデバイスで再生可能です。
制作した楽曲は、さまざまなプラットフォームで共有できます。音楽制作の幅が広がり、作品を多くの人に届けられるでしょう。
またダウンロードした音楽を編集し、さらに独自のアレンジを加えることで、より個性的な作品を作れます。
スマホでのSuno AIの使い方
Suno AIは現在、iOS向けの公式アプリとして提供されています。スマートフォンでの利用を考えている場合、まずはApple App Storeからアプリをダウンロードしてください。
このアプリは、ユーザーがテキストプロンプトを入力するだけで、さまざまな音楽スタイルの楽曲を生成できます。直感的なインターフェースを備えており、音楽のジャンルやテンポ選択が可能です。作成した音楽はその場でプレビューでき、気に入ったものをすぐに保存できます。
外出先でもインスピレーションを逃さずに音楽制作を楽しめるのが特徴です。現在のところ、iOSのみでの提供となっているため、Androidユーザーは今後の展開を期待しましょう。
スマホを使うことで、移動中でも手軽にアイデアを形にでき、忙しい日常の中でも音楽制作を楽しめます。
Suno AIを使った作曲のコツ
Suno AIで思ったような曲を作れない…
もっとプロに近いような曲を作りたい…って悩むことはありませんか?
そういう時には、メタタグとプロンプトをうまく活用していきましょう。
メタタグの基本
メタタグは楽曲の構成要素を明示するものであり、メタタグを使うことで各パートの役割が明確になります。
基本的なメタタグはこちらです。
- Intro:楽曲の導入部分。通常、インストゥルメンタルや短いフレーズ
- Verse:楽曲の主旋律が展開される部分。歌詞が最も多く含まれるセクション
- Chorus:楽曲のサビ。繰り返される部分で、キャッチーなメロディが特徴
- Bridge:楽曲の転調や変化を提供する部分。新しいメロディやリズムが登場
- Interlude:間奏部分。インストゥルメンタル主体になることが多い
- Ending:楽曲の締めくくり。通常、楽曲全体のまとめ
- Pre-Chorus:コーラス直前の部分。コーラスへのつなぎとして使われます。
- Post-Chorus:コーラス直後の部分。コーラスの余韻を残すために使われます。
- Outro:楽曲の締めくくり部分。Endingと同様に、楽曲をまとめる役割ですが、より長いインストゥルメンタルが含まれることも
- Hook:楽曲の中で特に印象的なフレーズやメロディ。繰り返し使われることが多く、リスナーの記憶に残りやすい部分
- Breakdown:楽曲の一部をシンプルにして、他の部分を際立たせるためのセクション。
- Instrumental:楽器のみで演奏される部分。歌詞がないインストゥルメンタルのセクションです。
それぞれのメタタグを各セクション前や歌詞の各セクション前などに追加することで、楽曲の制作がスムーズになります。
全てのメタタグを使用するよりも、いくつかのメタタグを組み合わせて使えば、楽曲に統一感を持たせられます。
プロンプトの基本
次にプロンプトです。
プロンプトが適切に設定されていれば、それだけで希望する曲調や雰囲気の音楽を生成できます。
プロンプトを入力する際には、まずどのような曲調の音楽を作りたいのか、明確に指示を与えます。その後、具体的な要素やスタイルを入力して、できればサンプルを提示しましょう。
強調したいプロンプトには、形容詞をつけるのもいいでしょう。優しいドラムビートを入力したい場合には、単純に「ドラムビート」と入力するよりも、「優しいドラムビート」「柔らかいドラムビート」などです。
生成された楽曲に対するフィードバックも重要です。
フィードバックをすることで、プロンプトの微調整ができ、より理想とする楽曲に近づけられます。
プロンプト一覧
こちらがSuno AIで使いやすいプロンプト一覧です。
- Male vocals:男性ボーカル
- Female vocals:女性ボーカル
- Slow tempo:ゆったりとしたテンポ
- Medium tempo:中程度のテンポ
- Fast tempo:速いテンポ
- Joyful:喜びや楽しさを表現
- Melancholic:悲しみや切なさを表現
- Energetic:エネルギッシュで活気に満ちた音楽
- Romantic:ロマンチックで愛情を表現
- Calm:穏やかでリラックス
- Aggressive:攻撃的で力強い音楽
- Inspirational:インスピレーションを与える音楽
- Mysterious:神秘的で不思議な雰囲気の音楽
- J-pop:日本のポップミュージック
- Techno pop:テクノとポップの融合
- Anison:アニメソング
- Vocaloid:ボーカロイドを使用した音楽
- J-Rock:日本のロックミュージック
- Metal:ヘビーメタル
- Rap:ラップ
- Electronic:エレクトロニック
- EDM:エレクトロニック・ダンス・ミュージック
- Jazz:ジャズ
- Classical:クラシック音楽
- Reggae:レゲエ
- Blues:ブルース
- Folk:フォーク音楽
- Country:カントリー音楽
Suno AIの推しポイントは本当にすごいのか?
ズバリ、Sunoの推しポイントは、ハイクオリティのヴォーカル付き楽曲を生成できることです。それは、上記の「使ってみた」パートで十分感じられたかと思います。
そこで、ここではSunoが作る曲のクオリティを、2023年9月13日に公開された「Stable Audio」と比較してみましょう!
SunoとStable Audioを比較してみた
Stable Audioは、作りたいサウンドをテキストで記述すると、それに沿った曲が生成されます。しかし、Sunoのように歌詞を追加できないため、ヴォーカル付きの音楽は生成できないようです。
そのため今回は、Sunoの方では歌詞の指定はせず、スタイルのみ「EDM」と設定します。Stable Audioの方では、プロンプトにEDMと打ち込んで生成された曲を比較しましょう。
Suno | Stable Audio | ||
---|---|---|---|
開発会社 | – | Suno AI | Stable Diffusion |
料金体系 | – | Free、pro plan (月額8ドル)、Premier Plan(月額24ドル) | Free、Pro(月額11.99ドル)、Enterprise(料金は相談) |
機能 | 生成できる曲の長さ | 最長120秒 | 時間を指定できて最長3分 |
音楽生成 | 〇 | 〇 | |
歌詞生成 | 〇 | × | |
ヴォーカル生成 | 〇 | × |
まず、Sunoで生成されたものは以下の二つです。
二つとも歌詞を指定していなかったのですけれど、AIが自動的にトラックにあうようなヴォーカルを入れてくれていました!
ただ、EDMかといわれると、どちらかといえばポップな洋楽みたいな感じなのでその点は少し残念でした。
次に、Stable Audioで生成されたサウンドはこちらです。
ヴォーカルはありませんが、純粋なEDMに近い曲を生成してくれました。Stable AudioはBPMや重低音のレベルなどの詳細な設定もプロンプトに入力できるので、よりクオリティの高いものが生成されると思います。
今回の結果だけですべての性能が比較できるわけではないのですが、これらを比較してみると、生成時間の差はほとんどありませんでした。プロンプトで指定したスタイルにより近い曲を生成してくれたのはStable Audioでした。
Sunoは歌詞の指定を全くしなくてもヴォーカル付きの楽曲を出力してくれたことに加え、そのクオリティも人間と遜色ないものなので、ヴォーカル付きの本格的な音楽を作ることに秀でていると言えます。
Stable Audioはヴォーカル付きの曲を生成できませんが、プロンプトで詳細な設定ができるので、Sunoに比べ高度なインストゥルメンタルを作成できます。
もし、これらのAIを使って楽曲を作成する方は、それぞれのサービスの得意分野を調べた上で利用するとより効果的にAIを活用できるでしょう。
Sunoで日本語ヴォーカルの楽曲を生成してみた
Sunoはテキストを入力すればヴォーカル入りの楽曲を生成してくれますが、日本語の歌詞をプロンプトに入力すると日本語ヴォーカルで生成してくれるのです!
今回はSunoに3つの楽曲を作成してもらいます。歌詞はChatGPTに命令書を出して、生成してもらいました。早速やってみましょう!
まずひとつ目の歌詞を生成したプロンプトはこんな感じです。
#命令文
あなたは様々なジャンルの歌詞を手掛けている有名な作詞家です。
以下の#条件に従って歌詞を作成してください。
#条件
・出力は下記に示す#出力 の通りに生成する。
・歌詞は下記に示す#入力 の通りに生成する。
#入力
・ジャンル:J-POP
・ターゲット層:全年代
・曲及び歌詞の雰囲気:ゆっくりめ
・歌詞の内容:Suno AIの魅力を歌詞する
・歌詞に含めて欲しい単語
suno ai
無料
プロンプト
作曲
音楽
使い方
有料
歌詞なし
V3
#出力
【歌詞】
イントロ:
Aメロ:
Bメロ:
サビ:
すると、下記のような歌詞が生成されました。
イントロ:
静かな風が運ぶ、未来へのメロディ
suno aiの響き、始まりの予感に
Aメロ:
無料で触れたこの奇跡、プロンプトに誘われ
音楽を紡ぐ日々、使い方は無限大
あなたの思い描くハーモニー、すべてがここから生まれる
Bメロ:
有料の世界へと足を踏み入れて
深化するクリエイティブ、V3の魔法にかかって
歌詞なしでも表現できる、新しい形の感動
サビ:
suno ai、君と創る未来
作曲も夢も、ここに溶け合う
ただリズムに身を任せて、自由に歌おう
無限の可能性を、suno aiとともに
さて、この歌詞を元にしてSunoに作ってもらった楽曲がこちらです!
ちなみに、Style of Musicには「J-pop」と入力しました。すごいですよね!?アニメのオープニングテーマかな?って思える出来栄えに驚きです!
もう少しテンポが速いとよかったなぁと思ったのですが、ちょっとブラッシュアップすれば十分曲としてリリースできるレベルで、本当にびっくりしました。
では次の曲はどうでしょうか?
ChatGPTに歌詞制作をお願いしたプロンプトは次のとおりです。
あなたは様々なジャンルの歌詞を手がけている有名な作詞家です。
以下の#条件に従って歌詞を作成してください。
#条件
・出力は下記に示す#出力 の通りに生成する。
・歌詞は下記に示す#入力 の通りに生成する。
#入力
・ジャンル:Nu-metal
・ターゲット層:全年代
・曲及び歌詞の雰囲気:ヘヴィでSlipknotのようなニューメタルサウンド
・歌詞の内容:Suno AIを使えば誰でもクリエイターになれる
・歌詞に含めて欲しい単語
suno AI
生成AI
著作権は有料プラン
商用利用
プロンプト
音楽ジャンル
#出力
【歌詞】
イントロ:
Aメロ:
Bメロ:
サビ:
先ほどとは違い、久しぶりにメタルが聞きたいなと思って作ってもらった歌詞がこちらです。
イントロ:
響け、壊れたシステムを超えて
目覚める新時代の序章
Aメロ:
suno AIで解き放つ、創造の波
生成AIが映す、未見のスケープ
吐き出す言葉、投げ込むプロンプト
それぞれがクリエイター、限界なく
Bメロ:
著作権は有料プラン、商用利用の鍵を握る
音楽ジャンル越え、結界を破壊
挑む全ての声に、力を与え
繋がる世界、無限の扉を開け
サビ:
壊れ、創れ、suno AIとともに
誰もが描く、その手で創造の楔を
ビートに乗せて、叫べ自由を
全てはここから、新たなる道を—
歌詞の内容は先ほどと似てる部分がありますが、激しめな音楽を指定しただけあって、歌詞が力強い…!ひとまず、これをSunoに投げてみることにします。
Style of Musicは「Nu-metal」と指示しました。
結果はこちらです!
シャウトからのビートダウンとデス声!とても良いですね!そしてAメロでメロディを歌う流行りのメタルが生成されました!1曲目とは違い、メタル系の曲も簡単に生成できたので音楽生成できるジャンルの幅は広そうです!
最後は子ども向けの楽曲を作ってみようかなと思います。
まずは下記のプロンプトでChatGPTに歌詞の制作を依頼しました。
#命令文
あなたは様々なジャンルの歌詞を手掛けている有名な作詞家です。
以下の#条件に従って歌詞を作成してください。
#条件
・出力は下記に示す#出力 の通りに生成する。
・歌詞は下記に示す#入力 の通りに生成する。
#入力
・ジャンル:幼児番組向け
・ターゲット層:3歳〜7歳
・曲及び歌詞の雰囲気:子供にSuno AIを普及させたい。歌詞は今まで作ってくれた歌詞を子供向けに
#出力
【歌詞】
Aメロ:
サビ:
出来上がった歌詞がこちらです。
Aメロ:
ねえ、お友達のsuno AI、
とっても楽しいんだよ
色んな言葉を教えてね、
新しい歌を作ろう
プロンプトでね、アイデアを出して、
音楽がポンポン生まれるよ
無料で始められるから、
みんなで歌おう、楽しい歌
サビ:
suno AI、君と一緒に
楽しい歌を、どんどん作ろう
手をたたいて、リズムを取って
歌って踊って、笑顔になろう!
プロンプト通り、子ども向けの歌詞が生成されました。
では、Sunoに「j-pop, kids, uplifting」で楽曲制作をお願いしたものがこちらです!
すごく使えそうな曲があがってきました!
どこかの番組で流れていても気が付かないクオリティです。けれど子供向けというよりもアニソンって感じは否めません。ただ、これが数秒で出来てしまうというのですから音楽クリエイター泣かせであることは間違いありません。
いやぁ〜・・・すごい時代ですねぇ・・・。
テキストを入力するだけで、こんなにも違うジャンルの楽曲を、しかも日本語ヴォーカル付きで生成してくれるとは・・・。
まだ人間の手直しが必要ではありますが、いずれ完全にAIが楽曲を制作する時代は近いかも?と感じました。これからは、AIを駆使した音楽クリエイターが活躍する時代なのかもしれませんね。
Suno AIの活用事例
Suno AIに有料契約していると商用利用も可能であるため、活用事例をいくつか紹介します。
アプリやゲームなどのBGM
まずはアプリやゲームなどのBGM。アプリやゲームなどではたくさんのBGMが使われていますが、それを全てプロにお願いをするのも大変です。
そんな時にはSuno AIが活用できるでしょう。
プロンプトやCoversをうまく使うことで、少ない工数で多くのBGMを作れます。
また、ClaudeやGPTを使ってコーディングしSuno AIで楽曲を生成すれば、AIだけで簡単なアプリを作れるでしょう。
音楽教育ツール
教育現場では、作曲の基本をSuno AIを使って指導することも可能。実際に手を動かしながら学べるので、作曲の基本をより深く理解できるでしょう。
また、Suno AIはパソコンがあれば使えるので、自宅で親子で作曲を楽しむこともできますね。
すでに教育現場にSuno AIを取り入れている学校もあります。
アーティストの作曲支援
すでに取り組んでいるアーティストもいますが、自身の楽曲をアレンジするためにSuno AIを活用できます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08b650e4da94e02a6f5c1bd9adff93a163ce66b6
また、Suno AIでオリジナル曲を制作して活動しているシンガーソングライターもいます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000034708.html
このようにSuno AIの活用の幅は広く、様々な分野でSuno AIを活かせますね。
SunoAIはテキストだけで誰でも作曲できる最新ツール
Sunoは多くの人が待ち望んでいた、テキストを入力するだけで誰でも簡単に音楽を生成できる革新的なツールです。既存の音楽生成AIが出来なかった歌詞の作成やヴォーカルの生成ができるため、短期間で爆発的な人気を集めました。
Sunoは数分でクオリティの高い2つの音楽を生成してくれ、その中で気に入ったものをさらに詳細にカスタマイズして、オリジナルの曲を作ることも可能です。
現在のSunoはDiscord上で動作するため操作が簡単というだけでなく、他のユーザーと交流したり、制作物からインスピレーションを得られます。アイデアは無限大!
同じ音楽生成AIのStable Audioとの比較では、出力される音楽の特性の違いが明確に現れていました。Sunoはやはりヴォーカル生成に主眼を置いているようで、特に指定しなくても勝手にヴォーカルを生成してくれました。
一方Stable Audioはヴォーカルを生成できませんが、プロンプトで詳細な設定が可能です。高クオリティのインストゥルメンタルを生成できるので、そこに主眼を置いていると思います。
また、画像生成AIとSuno AIを組み合わせてAIシンガーのようなジャンルも拡大しており、誰でも気軽に音楽配信ができる時代になってきました。
様々なサービスの特徴を把握し、自分の目的に合わせてうまく使い分ける事で、音楽生成の新しい可能性を開拓できるでしょう!
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・生成系AIを活用したPoC開発
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・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
「Suno AI」の革新的な音楽生成技術は、クリエイティブの可能性を大きく広げます。Sunoが貴社のプロジェクトにどのような価値を加えられるのか、探ってみてください。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
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