ChatGPTとは?仕組みや使い方、活用方法をわかりやすく解説!
ChatGPTは、2022年11月に登場し、わずか2ヶ月で歴代最速の1億ユーザーを獲得しています! 現在も世界的な注目を浴び、現在もその勢いは衰えていません。
この記事ではChatGPTの使い方や始め方方、可能なこと・不可能なこと、留意点までを詳しく解説しますので是非チェックしてみてください。さらに、実際の活用方法も紹介するので、ChatGPTに興味がある方には必見の情報です。ChatGPTの概要や使用方法、注意点が分かり、すぐに使いこなせるようになるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください!
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、簡単に説明するとOpenAI社が開発した生成AI搭載型のチャットツールのことを指しています。大量のテキストデータを学習した自然言語専門の生成AI「GPT」によって、テキスト形式での入力(プロンプト)をもとにテキストを生成するのがその特徴です。
そんなChatGPTは2022年11月の公開以来、以下2点の質の高さで話題となりました。
- 文章での質問・命令に対して、人間並みに自然な文章で応答
- 日常会話から専門的な話題まで、幅広い分野での会話に対応
ユーザー数は2ヶ月でなんと1億人を突破!Microsoftからの大型投資も受けています。
さらに2023年3月にはGPTの性能をさらに向上させた最新版「GPT-4」が登場。有料プラン(ChatGPT Plus / Team / Enterprise)での利用が可能となりました。多くの企業や個人がこれを活用し、新しいサービス開発を試みています。
そんな話題のChatGPTは、以下のリンク(OpenAIの公式サイト)にアクセスすることで、PC&スマホのブラウザ上から利用できます。
公式サイト:https://chat.openai.com/
なお、ChatGPT新モデルの『OpenAI o1』が気になる方は、以下の記事をご覧ください。
ChatGPTの音声モードについて
2024年9月、新しくChatGPTの音声モードが解禁されました。ChatGPT Plusなどの有料版に加入すれば、誰でもChatGPTと音声での対話が可能になります。
なお、使えるのはスマホアプリ版のChatGPT限定のため、PCでは音声モードが使えません。使い方は簡単で、右下にあるヘッドホンのアイコンを使用すれば音声モードが利用できます。
パッと思いつくのはしりとりでの使用くらいですが、アイデア出しなどで活用すると、文字を打ち込むよりもスムーズにやり取りできるはずです。
今後、さまざまな方法で活用するユーザーが登場すると思うので、ぜひチェックしてみてください。
ChatGPTの日本語対応について
ChatGPTは海外企業発のAIツールなのですが、日本語での質疑応答にも対応しています。
ただChatGPTの日本語対応は発展途上。学習データの量や質が英語に比べて少ないため、日本語の文章生成にはやや誤りや偏りが生じることがあります。
ということで以下、ChatGPTの日本語対応について注意点など詳しく解説していきます。
ChatGPTが日本語対応
ChatGPTは、搭載する生成AI「GPT-3.5 / 4」の部分が日本語に対応済み。日本語で投げかけた質問・命令には、日本語で的確な回答が返ってきます。
ただ、UIの部分は日本語に未対応。ですが入力用・出力用のテキストボックスが直感的にわかるシンプルなデザインですので、日本語圏のユーザーでも簡単に利用できるでしょう。
英文プロンプトでChatGPTの応答精度UP
ChatGPTの根幹をなす「GPT-3.5 / 4」は英語圏で作られた言語モデル。そのため質問時には、
- 日本語よりも英語で、回答精度が高い
- 日本語よりも英語で、トークン消費数が少ない
という特性がみられます。日本語ユーザーにとっては不利ですね。
ただ、これを克服する手立てとして「プロンプトを一度英訳する」というテクニックもあります。英訳に使うのは人力でもDeepL等翻訳ソフトでもなく、ChatGPTそのもの。じつは翻訳ソフトと同じ技術(Transformer)が採用されているChatGPTなら、プロンプトの英訳も軽々こなせちゃうんです。
ということで、下記プロンプトに対するChatGPT(GPT-3.5)の回答を英訳なし / ありで比べてみましょう。
ChatGPTを使ってカスタマー業務を効率化する方法を活用事例を交えながら説明してください。
まずは、上記を英訳なしでそのまま入力してみると……
このように、ChatGPTは事例を4つ返してきました。
対して以下のプロンプトをChatGPTに入力して、
#命令
以下の入力を一度英訳したものだけを出力して
#入力
ChatGPTを使ってカスタマー業務を効率化する方法を活用事例を交えながら説明してください。
#出力
下記の英訳を得たのち、これを再度ChatGPTに入力すると……
Please explain how to utilize ChatGPT to streamline customer service operations, including examples of use cases.
このように、10個もの事例が返ってきます。ちなみに以下は、英訳ありでの回答を再度和訳したものです。
プロンプト英訳時のChatGPTの回答を再和訳
もちろんです!カスタマーサービス業務を効率化するためにChatGPTを活用する方法と、使用事例のいくつかを説明します。
- 24時間365日のカスタマーサポート
ChatGPTは基本的な問い合わせに対応し、常に人間のエージェントが必要とされる時間を減らすことができます。たとえば、製品の機能、配送詳細、またはトラブルシューティング手順に関するよくある質問に答えることができます。 - 自動トリアージ
ChatGPTは、受信したクエリをカテゴリ分けし、それらをクエリの性質に基づいて適切な部門やエージェントに転送することができます。たとえば、販売に関するクエリを識別して販売チームに転送し、技術的な問題はサポートチームに向けることができます。 - よくある問題への迅速な対応
ChatGPTを過去の顧客とのやり取りや解決策にトレーニングすることで、人間の介入なしに一般的な問題に迅速に対応できます。たとえば、多くの顧客が同じエラーメッセージに遭遇している場合、ChatGPTは標準のトラブルシューティングガイドを提供できます。 - パーソナライズされた推奨
ChatGPTは顧客の嗜好や過去の購入履歴を分析し、パーソナライズされた製品推奨を提供することができます。これにより、顧客体験が向上し、販売が増加する可能性があります。たとえば、顧客がスマートフォンを購入した場合、ChatGPTは対応するアクセサリーや関連製品を提案できます。 - フィードバックの収集と分析
ChatGPTはサポートの対応後に顧客と関わり、体験に関するフィードバックを収集することができます。そして、このフィードバックを分析して、カスタマーサービスプロセスの改善点を特定できます。 - 多言語サポート
ChatGPTは複数の言語で顧客とコミュニケーションを取ることができるため、カスタマーサポートサービスの範囲をグローバルな視野に広げることができます。 - ピーク時のトラフィック処理
セールイベントや製品ローンチなどの高トラフィック時には、ChatGPTが多くのクエリを処理し、人間のエージェントの負担を軽減し、顧客への迅速な対応を確保できます。 - トレーニングとナレッジマネジメント
ChatGPTは、新しいカスタマーサービスエージェントのトレーニングを支援するために、FAQ、トラブルシューティングガイド、ベストプラクティスへの即時アクセスを提供することができます。 - ソーシャルメディアのモニタリング
ChatGPTは企業やその製品に言及されたソーシャルメディアチャンネルを監視し、リアルタイムで顧客の問い合わせや苦情に対応することができます。 - 人間のエージェントへのエスカレーション
ChatGPTは多くの顧客クエリを独立して処理できますが、クエリが人間の介入を必要とする場合を認識し、それを人間のエージェントにシームレスにエスカレーションすることが重要です。
これらの使用事例を活用することで、企業はカスタマーサービス業務を効率化し、応答時間を短縮し、全体的な顧客満足度を向上させることができます。
ぜひみなさんも、ChatGPTを使う際には一度英訳した質問を投げかけてみてくださいね。
ChatGPTを開発したOpenAIとは?
ChatGPTはOpenAI社によって開発されました。ですがそのOpenAI社とは、いったいどのような企業なのでしょうか。ここではOpenAIの概要や歴史について詳しく解説します。
OpenAIが開発しているChatGPT以外のサービスも紹介しますので、OpenAIについてさらに詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
OpenAIとは
OpenAIは、2015年12月11日にイーロン・マスクやサム・アルトマンらによってサンフランシスコで設立された非営利団体です。
共同創業者・出資者のなかには、Stripeの元CTOであるグレッグ・ブロックマンや、LinkedInの共同創業者であるリード・ギャレット・ホフマンなども含まれ、多くの世界的な実業家が関わっています。
「人工知能(AGI)が全人類に利益をもたらすようにする」ことをミッションとして掲げており、大規模言語モデル「GPT」シリーズなどが代表的な開発モデルです。
OpenAIはMicrosoft社と提携して大規模言語モデルを開発してきましたが、2022年11月に発表されたAIチャットボット「ChatGPT」が大きな注目を集めました。
その後も、文字読み上げ用の音声認識モデル「Whisper」や画像生成AIの「DALL-E 3」を公開するなどさまざまなAIの開発を続けています。
OpenAIの歴史年表
年度 | 出来事 |
---|---|
2015年12月 | 非営利組織としてOpenAI設立 |
2016年4月 | 強化学習用ライブラリ「OpenAI Gym」の公開ベータ版をリリース |
2016年11月 | Microsoft社との提携を発表 |
2018年6月 | OpenAI初の大規模言語モデル「GPT-1」を公開 |
2019年3月 | 営利部門となるOpenAI LP設立 |
2019年7月 | Microsoft社から10億ドルの出資を受ける |
2019年11月 | GPT-1をアップデートした「GPT-2」を公開 |
2020年6月 | 「GPT-3」と「ChatGPT API / OpenAI API」を公開 |
2022年7月 | DALL-Eのベータ版を公開 |
2022年11月 | ChatGPTを公開 |
2023年1月 | Microsoft社から100億ドルの出資を受け、Microsoftが株式の49%を取得 |
2023年3月 | 「GPT-4」を公開 |
2023年9月 | マルチモーダルモデル「GPT-4V」を公開 |
2023年10月 | 画像生成AI「DALL-E 3」を公開 |
2023年11月 | ・OpenAI初の開発者向けイベント「OpenAIDevDay」開催・強化版の「GPT-4 Turbo」と「GPTs」を公開 |
2024年1月 | 「GPT Store」がオープン |
2024年2月 | 動画生成AI「Sora」発表 |
2024年4月 | ・アジア圏初の支部「OpenAI Japan」発足・日本語特化版GPT-4を発表 |
2024年5月 | GPT4oを公開 |
2024年7月 | SearchGPTの英語版を発表 |
2024年9月 | OpenAI o1のプレビュー版を公開 |
OpenAIが開発するAI
OpenAIは、ChatGPT以外にもさまざまなAIサービスを発表しています。ここではOpenAIが開発するAIサービスについて見ていきましょう。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発する言語モデル「GPT」をもとにテキストが生成されるAIチャットボットです。2022年11月に公開され、2023年3月には有料プランへの登録で最新の「GPT-4」が利用できるようになりました。
人間のような自然な文章で返答してくれるのが大きな特徴で、単なる質問だけでなく翻訳や要約など、さまざまな用途に利用可能です。また、2023年11月にはオリジナルにカスタマイズしたAIチャットボットを作成できる「GPTs」を搭載するなど、新しい機能も増えています。
その後は、2024年5月に「GPT-4o」が公開され、さらに性能が向上しました。2024年9月には、推論に特化した「OpenAI o1」もリリースされており、ChatGPT PlusやChatGPT Teamなどの有料プランユーザーが使えるようになっています。
専門的な知識がなくてもAIによる文章生成を簡単に行えるため、今後も日常生活からビジネスまで多くのシチュエーションで活用されていくでしょう。
OpenAI Codex
OpenAI Codexは、プログラミングコードを自動生成してくれるAIです。JavaScript・PHP・Ruby・Python・TypeScript・SQLなどさまざまな言語に対応しており、誰でも簡単に高度なコーディングを行えます。
簡単なプログラムであれば、初心者でもテキストの指示だけで生成できるほか、専門のプログラマーがコードを修正・最適化する手助けとしての利用も可能です。OpenAI Codexは2023年3月にサポート終了となりましたが、GPT-3.5以降のChatGPTが同様の機能を備えているため、コーディング機能は現在も利用できます。
DALL-E
DALL-Eは、2022年7月に公開されたOpenAI社の画像生成AIです。テキストで指定した画像が簡単に生成できるため、コンテンツの画像素材や、漫画・絵本の元画像を作る際などに役立ちます。
2023年9月には「DALL-E 3」がリリースされ、よりプロンプトに忠実な画像を生成できるようになりました。DALL-E 3はChatGPTの有料プランで利用できるほか、Microsoftの生成系AIである「Bing AI」や「Bing Image Creator」経由では無料で利用可能です。プロンプト次第で画風なども調整できるため、今後も画像生成AIの代表格として多くの場面で利用されていくでしょう。
Whisper
Whisperは、音声データから文字起こしができるAIツールです。
インターネット上のさまざまな音声データを学習しているため、多くの言語で高精度な文字起こしができます。2023年3月にはアプリなどに組み込めるWhisperのAPIも公開され、活用の幅が広がりました。
Whisperは会議記録やセミナーなどの資料化に利用できるほか、コールセンターで通話記録を文字起こしして対応分析する用途なども考えられます。これまで手作業で行っていた文字起こし作業を高精度に自動化できるため、さまざまな分野で利用が広がっていくでしょう。
Sora
Soraは2024年2月15日に発表のみがなされたOpenAIの動画生成AI。プロンプト / 静止画 / 動画をもとに1分まで動画が生成できます。これまでの動画生成AIとは違って、被写体の形状・位置関係・動きを破綻させずに表現できるのがSora独自の特徴です。
※2024年9月時点でSoraは安全性の検証段階にあるため、正式なリリースがなされていません。
ChatGPTの仕組み
ChatGPTの仕組みは、文章を単語ごとに分けて、その関連性などをもとに文章の意味を理解することです。ChatGPTはOpenAI社が開発した「GPT」というLLM(大規模言語モデル)を利用して文章を生成しています。
大規模言語モデルとは、文章・単語がどのように出現するかのパターンを予測するシステムのことです。このLLMを使うことで文脈や次に来る単語などを予測し、インターネット上の膨大な学習データをもとに人間が自然に感じる文章を生成します。
また、生成した文章は「正確性」「倫理観」「有益性」といった項目をもとに自動的に評価され、正しい情報だけが出力されるのも特徴です。この評価をもとにファインチューニング(再学習)が行われることで、より自然で正しい文章が生成できるようになります。
このように、膨大な学習データをもとに単語を組み合わせて自然な文章を生成し、そこから学習することでさらに賢くなっていくのがChatGPTの仕組みなのです。
ChatGPTの始め方・使い方【PC編】
ここからは、ChatGPTの始め方と使い方を紹介していきます。まずはPCブラウザでの始め方から、スクリーンショット・実践付きでみていきましょう!
ChatGPTの始め方
ChatGPTの始め方(アカウント作成方法)と使い方(ChatGPTに質問をする方法)を解説していきます。また、より優れたバージョンであるGPT4に課金をして利用する方法も紹介します。
PCからの操作とiPhoneやスマホなどからの操作とでは、表示される画面が少し異なるため、それぞれの画面をキャプチャを交えながら分かりやすく紹介します。
手順を追いながら、ChatGPTを効果的に活用するためのヒントも提供しますので、ぜひご参考にしてください。
①ChatGPT公式サイトからサインアップ
以下のリンクボタンからChatGPT公式サイトにアクセスしてください!サイトに入ると、早速ログイン画面が出てきます。右側の「Sign up」を押してください。(すでにアカウントを持っている方は「Log in」を押してください。)
②メール登録
「Sign up」を押すと、メールアドレスを登録する画面が出てきます。メールアドレスを打ち込むか、GoogleやMicrosoftのアカウントで登録をしたい方は、下の「Continue with Google」から登録してください。
③パスワード設定
メールアドレスを登録すると、パスワード設定画面に遷移します。任意のパスワードを設定して下さい。
④メール承認
パスワードを設定すると、認証確認メールが届きます。「Verify email address」を押してください。
⑤個人情報入力
認証が完了すると、個人情報入力画面が表示されます。“名前”と”生年月日”を入力してください。
⑥電話番号
個人情報登録の次は、電話番号の承認になります。電話番号が入力できたら、「send code」を押してください。
⑦SMSコードを入力
登録した電話番号にSMSコードが送られてくるので、コードを画面に入力し「Verify」を押してください。
⑧使用目的を選択
SMSコード入力後、「How will you primarily use OpenAI?(主にどのように OpenAI を使用しますか?)」という質問が表示されます。選択肢には、個人利用、教育、研究、開発、ビジネスなどがありますが、どれを選んでも問題ありません。
⑨登録完了
ここまで完了すると、ホーム画面に遷移し、ChatGPTが使用可能となります。
パソコンにおけるChatGPTの使い方
次に、ChatGPTの使い方を紹介します。ChatGPTの使い方は簡単です。画面下部の入力画面に文字を入力して、送るだけです。
例えば、「こんにちは」と送ると、以下のような返事が返ってきます。
ここに「〇〇を要約してください」や「〇〇について教えてください」と、お願いしたいこと、聞きたいことを入力してみてください。
パソコンでGPT4にする方法
ChatGPTは質問だけでなく、さまざまな使い方が可能です。GPT-4に課金することで、より多彩な機能を利用できます。ここでは、GPT4に課金する方法をご紹介します。
①画面右下の「Upgrade to Plus」を押す
②「Upgrade to Plus」を押す
右側に出てくる緑色のボタンの「Upgrade to Plus」を押すアップグレードには20ドル(3,000円ほど)かかります。
③カード情報を入力
カード情報を入力して、「申し込む」を押す。これでChatGPT Plusへのアップグレードが完了しました。GPT4を使いたい時は、ホーム画面の上部に表示されているGPT-3.5をGPT4に変更してください。
ChatGPTプラグインについて(廃止)
ChatGPTで有料プランを契約したら、プラグインが利用できます。プラグインを利用することで、さまざまな機能を使えるようになります。
ChatGPTのプラグイン機能を使用した新規会話作成は2024年3月19日まで。既存会話での使用は2024年4月9日までとなります。それ以降は機能終了となり使用できません。
①まず、左上のChatGPT-3.5もしくは、GPT-4をクリック。すると、「Plugins」が出てくるので選択。
②次に、左上の「プラグインなしがインストールされています」をクリック。
③「Plugin Store」をクリック。
④プラグインストアが表示されるので、使用したいプラグインを検索。今回は「WebPilot」を検索しました。
⑤使用したいプラグインが見つかったらインストールをクリック。
⑥左上がWebPilotのアイコンに変われば使用可能です!
GPTsの使用方法
ChatGPTでGPTsを利用する方法を紹介します。
①まず、左上の「GPTsを探索する」をクリック。
②GPTsの画面になり、真ん中で使用したGPTsを検索。
③今回は「Canva」を検索しました。Canvaのアイコンをクリック。
④この画面になれば、使用可能です!
GPTsは、無料版では使用できません。無料版の方は、有料版へ登録しましょう。
ChatGPTの始め方・使い方【スマホ編】
続いては、スマートフォンアプリ版ChatGPTについて、始め方・使い方を実践付きでお見せします!
iPhoneやスマホにおけるChatGPTの始め方
次に、iPhoneやその他スマホからChatGPTを始める方法と使い方を紹介します。ここでは、iPhoneを使っています。
①AppStoreで「ChatGPT」を探す
App Storeを開き、検索ボックスに「ChatGPT」と入力します。似たようなアプリが多いので、iPhoneで利用する方は以下のリンクからアクセスすると間違い無いでしょう。
App Store:ChatGPT
②サインアップ
アプリをダウンロードしたら、アイコンを押してください。すると、以下の画面が表示されますので、ログインしたい方法を選択してください。
③メール登録
次に、メールアドレスを登録する画面が出てきます。登録したいメールアドレスを入力してください。
④パスワード設定
メールアドレスを登録すると、パスワード設定画面に遷移します。任意のパスワードを設定して下さい。
⑤個人情報入力
パスワード設定が完了すると、個人情報入力画面が表示されます。“名前”と”生年月日”を入力してください。
⑥電話番号
個人情報登録の次は、電話番号の承認になります。電話番号が入力できたら、「send code」を押してください。
⑦SMSコードを入力
登録した電話番号にSMSコードが送られてくるので、コードを画面に入力し「Verify」を押してください。
⑧使用目的を選択
SMSコード入力後、「How will you primarily use OpenAI?(主にどのように OpenAI を使用しますか?)」という質問が表示されます。選択肢には、個人利用、教育、研究、開発、ビジネスなどがありますが、どれを選んでも問題ありません。
⑨登録完了
ここまで完了すると、ホーム画面に遷移しChatGPTが使用可能となります。これで、iPhoneからChatGPTを始めることができます。
iPhoneやスマホでのChatGPTの使い方
次に、ChatGPTの使い方を紹介します。ChatGPTの使い方は簡単です。画面下部の入力欄に質問を入力して、送るだけです。
例えば、「こんにちは」と送ると、以下のような返事が返ってきます。
ここに「〇〇を要約してください」や「〇〇について教えてください」と、お願いしたいこと、聞きたいことを入力してみてください。
iPhoneやスマホでGPT4に切り替える方法
より多くの機能を使いたい方は、課金をしてChatGPT Plusにしましょう。iPhoneやスマホからGPT4に課金する方法をご紹介します。GPT4の表示を押してください。すると、以下の画面が表示されます。
「Upgrade to Plus」を押すと、決済画面が出てきます。アプリでは月額3,000円となっています。決済が完了すれば、ChatGPT Plusになります。
GPT4を使いたい時は、画面の上部からGPT4に変更してください。
なお、日本語特化のGPT-4について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ChatGPTのGPT3.5・GPT4・GPT4oの違い
GPT4は簡単に言うと、GPT3.5の改良版です。さらに高性能なGPT-4oもあとから登場しており、それぞれ以下のような違いがあります。
項目 | GPT3.5 | GPT4.0 | GPT4o |
---|---|---|---|
モデルの大きさ | 1.75Tパラメーター | 100Tパラメーター | GPT4.0を大きく上回る(非公開) |
データセット | テキストとコードの膨大なデータセット | GPT3.5よりも膨大なテキストとコードのデータセット | GPT4.0よりも膨大なテキストとコードのデータセット |
学習方法 | 強化学習 | 強化学習と深層学習 | テキスト・画像・音声にわたる単一の新しいモデルをエンドツーエンドでトレーニング |
能力 | テキストの生成、言語の翻訳、様々な種類のコンテンツ作成、有益な質問への回答など | GPT3.5の能力よりもさらに複雑な回答にも対応可能 | 音声・画像・テキストのスムーズな統合処理を実現している |
ユーザーインターフェース | Webベース | Webベース | Webベース |
ユーザー体験 | 使いやすく理解しやすい | GPT3.5と同じく使いやすく理解しやすい | GPT4.0よりもさらに高速で動作してストレスがほぼない |
パフォーマンス | テキストの生成、言語の翻訳、様々な種類のコンテンツ作成、有益な質問への回答などが高度な出力が可能 | GPT3.5よりさらに高性能な回答が可能 | GPT4.0よりさらに高精度かつ迅速な回答が可能 |
応用範囲 | 教育、研究、ビジネス、エンターテインメントなど様々な分野で使用できる | 教育、研究、ビジネス、エンターテインメントなど様々な分野でさらに使用できる | 教育、研究、ビジネス、エンターテインメントなど様々な分野でさらに使用できる |
GPT-4は、GPT-3.5と比べて、学習データの量が10倍以上増加しています。そのため、より自然で正確な文章を生成できるようになっています。
GPT-4oはさらに高い性能を備えており、単純なテキスト生成ではGPT-4の約2倍ほどのスピードを発揮すると言われているほどです。また、画像・音声・テキストのスムーズな統合処理が実現しているので、さまざまなタスクを快適に処理できます。
GPT-4oについて
GPT-4oとは、OpenAIが2024年5月に公開した、GPT-4の上位モデルにあたるLLMです。「o」はラテン語で全てを意味する「omini」から由来しており、その名に相応しい豊富な機能を備えています。
以下では、GPT-4oの特徴やGPT-4との違いを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
GPT-4oの特徴
GPT-4oは、従来のGPT-4をベースに、応答速度と精度を大幅に向上させているのが特徴です。とくに、多言語対応や感情理解の能力が向上しており、人間と会話しているかのような体験ができます。
なお、GPT-4oは無料版でも使えるのが嬉しいポイント。画像・ファイルのアップロードに加え、Webブラウジングの機能も解放されています。
ただし、無料版にはメッセージの制限があるので、チャットを頻繁に使用する方は有料プランを契約するのがおすすめです。
GPT-4oには、より手軽に使える小型モデルのGPT-4o miniも存在します。
GPT-4oとGPT-4の違い
GPT-4oとGPT-4の違いがわかりやすいよう、以下の表にまとめました。
モデル | GPT-4o | GPT-4 |
---|---|---|
音声入力から返答までの速度 | 平均0.32秒 | 平均5.4秒 |
テキストの理解力 | MMLUのスコアが88.7% | MMLUのスコアが86.5% |
画像認織能力 | MMMUのスコアが69.1% | MMMUのスコアが63.1% |
消費トークン | 同じ消費量でもGPT-4比で約1.4倍の文章を作れる(日本語) | – |
上記のとおり、おもに音声入出力・テキスト理解力・画像認織能力・省トークン性が向上しています。どのタスクにおいても効率UP間違いなしなので、ぜひGPT-4oを使ってみてください!
なお、GPT-4oについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ChatGPTの料金体系
ここでは、ChatGPTの料金体系について紹介します。ChatGPTには、ChatGPT Plus / Team / Enterpriseという3つの有料プランがあります。各有料プランでは、以下の機能が利用可能です。
- GPT-4:アメリカの司法試験で上位10%の成績を叩き出した最新モデル
- DALL-E 3:プロンプトで命令できる画像生成AI(Text-to-imageモデル)
- 無制限の使用量:ChatGPTの利用量に制限がない
- 優先サポート:ChatGPTに関する質問や問題について、優先的に回答が得られる
- GPTs:自然言語だけでAIツールが自作&共有できる
- GPT-4V:画像入力にも対応したマルチモーダルモデル
- Browse with Bing:Web上の情報を取得&回答に反映できる
- Advanced data analysis / 旧code interpreter:ファイルの分析やコードの実行ができる
- GPT-4 All Tools:上記、有料独自の機能を自動で連携してくれる
- GPT-4oの無制限使用:メッセージの回数制限なしでGPT-4oを利用できる
- OpenAI o1:理数科目の問題解決に特化したOpenAI o1を利用できる
そんな各有料プラン&無料プランの内容を表にまとめると……
比較項目 | Enterprise | Team | Plus | 無料版 |
---|---|---|---|---|
料金 | 企業規模で変動 | 月額25ドル(月払いの場合は30ドル) | 月額20ドル(スマホアプリ版では月額3,000円) | 無料 |
言語モデル | GPT-4(無制限)GPT-4o(無料版の5倍)GPT-4o mini(無制限)OpenAI o1-preview(週50回のメッセージ制限)OpenAI o1-mini(1日50回のメッセージ制限) | GPT-4(上限あり:100メッセージ/3時間)GPT-4o(無料版の5倍)GPT-4o mini(無制限)OpenAI o1-preview(週50回のメッセージ制限)OpenAI o1-mini(1日50回のメッセージ制限) | GPT-3.5(無制限)GPT-4(上限あり:50回/3時間)GPT-4o(無料版の5倍)GPT-4o mini(無制限)OpenAI o1-preview(週50回のメッセージ制限)OpenAI o1-mini(1日50回のメッセージ制限) | GPT-3.5(無制限)GPT-4o(制限あり)GPT-4o mini(制限あり) |
セキュリティ | 企業利用レベルに強化 | 企業利用レベルに強化 | 個人利用レベル(情報漏洩のリスクあり) | 個人利用レベル(情報漏洩のリスクあり) |
管理機能 | あり | あり | なし | なし |
その他機能 | GPTの速度が通常の2倍・文字数制限が通常の4倍・code interpreterが無制限で利用可能 | GPTの速度が通常の2倍・文字数制限が通常の4倍・各ツールの利用上限が高い | GPTsが利用可能 | なし |
以上のようになります。なかでもChatGPT Plusは、一般ユーザーの方におすすめですよ。
無料プランでできること
ChatGPTは、メールアドレスを登録すれば、誰でも無料で使えます。制限があるものの、最新モデルのGPT-4oも利用できるのが嬉しいポイントです。
なお、無料版におけるGPT-4oの制限は、メッセージは連続10回まで・1回の処理可能文字数は約5,000文字までといったものです。制限が来た後は、従来の「GPT-3.5-turbo」を言語モデルとして、基本的なチャット機能を利用可能です。
ChatGPTの無料プランでは、以下のことができます。
- 質問に答える
- 会話する
- テキストを生成する
- 画像・ファイルの読み込み(GPT-4o)
- Webブラウジング(GPT-4o)
- データ分析グ(GPT-4o)
基本的なチャット機能は、ふとした疑問を解決したり、ブログ記事やSNS投稿用の文章案を提案したりするのに十分な機能です。GPT-3.5-turbo言語モデルは、GPT4に比べると精度は劣りますが、個人がチャット機能を使いこなすだけなら、無料プランでも問題ありません。
ChatGPTの1時間におけるリクエスト回数には明確な上限はありませんが、短期間で大量のリクエストを送信すると、サーバーの過負荷や誤用を防ぐためにアクセスが制限されることがあるので、ご注意ください。
有料プランと無料プランの違い
有料プランと無料プランとの大きな違いは、「GPT-4」のモデルを使用できる点です。高速かつ精度の高い回答が可能になるので、ChatGPTを仕事に活用する方は有料プランを検討してみるとよいでしょう。
また、ChatGPTにはAPIという外部アプリと連携できる機能があり、これは従量課金制となっています。有料プランはGPTsが使用できます。
なお、ChatGPT APIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPT単体でもできることを7つだけ紹介
ChatGPTを使えば、いろんなことができます。何ができるのか全てを載せるのは難しいのですが、以下に特に便利なChatGPTができることを7つ紹介します。
1. 質問に答える
ChatGPTは広範なトピックについて質問に答えることができます。例えば、一般的な知識、歴史的な出来事、科学、技術、文化、エンターテイメント、スポーツなどに関する質問に回答できます。
2. 会話をする
ChatGPTは、テキストベースのチャットボットとして使用できます。ユーザーからの質問に答えたり、会話をしたりすることができます。例えば、ユーザーの質問に答えたり、ユーザーの悩みを聞いたり、ユーザーの話を聞いてあげられます。
3. 言語翻訳
ChatGPTは、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語など、さまざまな言語を翻訳することができます。例えば、海外のニュース記事を読んだり、海外のサイトを閲覧したりする際に、ChatGPTを使って翻訳できます。
4. 文章の生成
ChatGPTは詩、コード、スクリプト、音楽作品、電子メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式を生成することができます。例えば、ブログ記事のタイトル、SNS投稿のアイデア、小説のワンシーンなど、さまざまな用途に活用できます。
5. コードを生成・デバッグする
ChatGPTは、コードを生成したり、デバッグしたりすることができます。例えば、新しいプログラミング言語を学習する際に、ChatGPTを使ってコードの例を見たり、デバッグしてもらえます。
これ以外にも、ChatGPTにできることは多くあります。ご自身のニーズに合ったChatGPTの使い方をすると、とても便利でしょう。
6.GPTsを使って独自のチャットボットを作成
GPTsは、用途に特化したChatGPTを作れる機能です。個人でも企業でも、そしてプログラミングの知識がなくても、言葉によるやりとりだけで簡単にChatGPT搭載型のAIツールを作れてしまいます。
7.画像入力と音声出力
GPT-4Vでは、画像入力と音声出力が可能です。画像入力では、画像をアップロードすることで、その内容をテキストで読み取ることができます。また、テキストから画像を生成することもできますよ。音声出力では、テキストを読み上げることができ、音声からテキストを生成することもできます。
ChatGPTを使った日本企業の成功事例9選
ここまではChatGPTの概要について解説してきましたが、なんとなくご理解いただけたでしょうか?
とはいうものの、概要だけではChatGPTの能力をいまいち理解できないかもしれませんね。そこで、実際のビジネスシーンにおける活用事例を通じて、ChatGPTのポテンシャルを深く掘り下げてみたいと思います。
紹介する活用事例は、社内コミュニケーションの効率化からクリエイティブな広告制作、さらには顧客サービスの向上に至るまでさまざまです。ChatGPTを活用した企業が、どのような成果を達成したのか一緒に見ていきましょう。
事例①フジテック(社内コミュニケーションをAIで革新)
フジテックは国内の約3000人の全社員を対象に、ビジネスコミュニケーションツール「Slack」を介してChatGPTを利用できるAIサービスを導入しました。※1
このサービスの特徴は安全性に配慮している点です。スラックを経由してChatGPTを使うことで、入力された情報が不用意にAIに学習されたり二次利用されたりするリスクを減らしています。
利用登録者は600人弱で、その約40%が営業関連の仕事をしています。特に外勤の社員が多く利用しており、顧客へのテキストレベルでの適切な回答やプレゼン資料の素案作成に役立てているとのことです。
フジテックでは今後、利用者数を増やし、セキュリティーやその他の知見を収集することで、このサービスを海外の社員にも広げていくそうです。
事例②サントリー(ChatGPTを活用したWeb CM)
サントリー食品インターナショナルは、新CM「やさしい麦茶、発芽大麦入りました。」篇で、ChatGPTを活用した革新的なアプローチを披露しました。※2
CM制作の総指揮は、ChatGPTを活用して誕生した「やさしい麦茶宣伝部のAI部長」が担当。このAI部長の提案により、声優の白井悠介さんが起用され、彼がバレエダンサーになったり、キウイフルーツが降ってきたり、麦茶の蓋の上でスプリットジャンプをするなど、斬新なアイデアが盛りだくさんのCMとなりました。
このCMはただの飲料の宣伝を超え、AIとクリエイティブがもたらす可能性を感じさせますね。
事例③ライオン(自社開発のAIチャットシステム)
ライオンは、社内業務の効率化とイノベーションを目指し、「LION AI Chat Powered by ChatGPT API」を導入しました。※3
このシステムは、日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を基盤とし、約5000人の従業員が利用しているそうです。
さらに、利用促進のためライオンは社内コミュニティの醸成、サポート体制の充実、機能アップデートという3つの施策を実施しています。これにより、従業員はLION AI Chatを日々の業務に自然と組み込むことができました。
かつて「Google検索」が情報収集の標準となったように、LION AI Chatは新しい働き方を実現してくれそうですね。
事例④楽天証券(投資AIアシスタント)
楽天証券は、投資に関心はあるけれど始めるのが難しそうだと感じている方のために『投資AIアシスタント(ベータ版)』を開始しました。※4
これは、ChatGPTと楽天独自のAIモデルを組み合わせた新しいAIチャットサービスで、投資の基本から個人に合った投資方法、役立つ記事まで、あなたの疑問に答えてくれます。
特に投資初心者の方にとって、難しい専門用語や複雑な手続きがハードルになりがちですが、このAIアシスタントなら、まるで賢い友人に相談するような感覚で、気軽に投資の知識を身につけられます。
「人に言えないお悩みも、AIなら相談できるかも!」というコンセプトで投資のお悩みや不安を解消し、投資ライフをサポートする『投資AIアシスタント』。興味がある方は、この機会にぜひ楽天証券の新サービスを体験してみてはいかがでしょうか。
事例⑤ファーストロジック(ChatGPTを活用した自動生成機能)
ファーストロジックが運営する国内最大の不動産投資プラットフォーム「楽待」は、不動産会社の業務効率化と顧客満足度向上のために、ChatGPTを活用した2種類の自動生成機能(β版)をリリースしました。※5
これはPC版でのみ利用できる機能です。まず一つ目の機能は、物件のPR文を自動生成する機能です。不動産会社が投資家向けに物件のおすすめポイントを紹介する文章を、たった15秒から1分で作成できます。
もう一つは、楽待サイト上で不動産会社と投資家がメッセージをやりとりする「メッセージ機能」です。投資家からの問い合わせに対して、AIが最適な返信内容を自動生成してくれます。
どちらの機能も、生成後の文章は修正や追記が可能です。自動生成された内容をさらにカスタマイズすることで、顧客に最適な情報を提供することができます。
事例⑥大和証券(ChatGPTを活用した業務の効率化)
大和証券株式会社は、2023年4月に全社員約9,000人を対象にChatGPTの利用を開始しました。※6
主な活用方法は情報収集や資料作成など、事務的な作業のサポートツールとして活用されています。業務中には英語などの資料も取り扱うこともあるため、英語資料からの情報収集のサポートや資料作成、プログラミングの素案作成といった業務にもChatGPTを活用しました。
また、ChatGPTを活用して削減できた時間を顧客対応や企画立案の時間に回せるため、顧客満足度を高め、よりクリエイティブな業務に多くの時間を割くことができるようになりました。今後については、多くの社員がChatGPTを活用することで新たな活用アイディアが生まれることが期待されています。
事例⑦伊藤忠商事株式会社(API連携で社内チャットにAIを導入)
大手商社として知られる伊藤忠商事株式会社は、2023年7月より、全社員約4200人を対象にChatGPTの本格導入をスタートしました。※7
API連携で社内ビジネスチャットの「Benefitter」上で生成AIを利用できるようにしており、社員が普段使用しているチャットと同じ感覚で利用できるよう工夫されています。
なによりもまずは、社員が生成AIに慣れ親しむことを目的としており、プロンプトのマニュアルや勉強会も随時実施していくとのこと。
こうした社員への配慮と積極的な取り組みは、ぜひ真似していきたいものですね!
事例⑧株式会社サイバーエージェント(生成AIの利用でデジタル広告オペレーション業務を効率化)
株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業本部にて、デジタル広告のオペレーション作業時間削減を目的として「ChatGPTオペレーション変革室」を設立しました。
元々、広告オペレーションには、月間で約23万時間かかっているとのことで、今回ChatGPTの導入に踏み切ったようです。
社内コミュニケーションの補助目的での使用を想定しており、最終的には月間約7万時間の作業時間削減を目指しています。
事例⑨株式会社大和総研(生成AIでレポート執筆の効率化を実現)
株式会社大和総研は、社外に発信しているレポートの作成業務において、2023年10月よりChatGPTの利用を開始しました。※9
ChatGPTがエコノミストの分析・考察を支援するほか、レポート本文案を生成しているとのこと。
さらに、ChatGPTの出力内容が事実と異ならないかを容易に確認できる仕組みを構築したことで、レポートの品質は落とさずに最終的にはレポート作成にかかる時間の約50%削減を実現しています。
ChatGPTを使う時の注意点
様々な使い方ができる、とても便利なChatGPTですが、使う時には注意が必要です。注意点を知らずにいると、気づかないうちに大きな問題に発展していたということになりかねませんので、しっかり確認しておきましょう。
1. 情報漏洩のリスク
ChatGPTを使用するとき、社内の機密情報や個人情報を入力する場面が生じるかもしれません。開発元OpenAIが情報を悪用する可能性は低いですが、ゼロリスクとは言えません。なぜなら、詳細なアウトプットを得るためには詳しい指示が必要となり、それにより情報漏洩のリスクが生じる可能性があるからです。
ChatGPTを使用する際には、情報漏洩のリスクを低減するために、ChatGPT自体の設定を調整することも有効です。具体的な方法としては、以下の3つが挙げられます。
ChatGPTの設定で「training」をオフにする
ChatGPTは、入力されたデータに基づいて学習を行なうため、ChatGPTの設定で「training」をオフにすると、ChatGPTによる学習を停止できます。これにより、機密情報や個人情報がChatGPTの学習データとして利用されるリスクを低減できます。
オプトアウトの手続きを行う
ChatGPTは、ユーザーの同意に基づいて、機密情報や個人情報をOpenAIに提供します。そのため、ChatGPTの利用規約に同意する際に「オプトアウト」を選択することで、OpenAIへの機密情報や個人情報の提供を拒否できます。
APIを利用する
ChatGPTのAPIを利用すると、ChatGPTと直接通信できます。ChatGPTへの入力情報はOpenAIのサーバを経由せず、直接ChatGPTに送信されるため、機密情報や個人情報の提供を避けられます。
2. 出力情報の不正確さ
ChatGPTの回答作成はインターネット上の情報に依存して回答を生成するため、間違った情報源を参照して不正確な回答を出力する可能性があります。その結果、間違った情報を基にして業務を行なってしまう可能性があり、注意が必要です。
具体的な対策としては、以下が挙げられます。
- 出力情報の信頼性を評価するためのチェックリストを作成
- ChatGPTの出力情報を専門家に確認してもらう
- ChatGPTの出力情報と他のソースと照らし合わせる
出力情報の正確性を担保するためには、内部のチェック体制の強化が必要です。重要な業務でChatGPTを使用する場合には、専門家による確認も考慮に入れましょう。
3. 個人情報保護や著作権の違反
ChatGPTは大量のテキストを学習しており、その中には個人情報や著作権に関する情報が含まれる可能性があります。これらの情報を引用すると、法的な問題が発生する可能性があります。
これらの問題を回避するために、ChatGPTの利用方法や情報漏洩防止に関するガイドラインの作成が推奨されます。ガイドラインには、以下の内容を含めるのが望ましいでしょう。
- ChatGPTの利用目的
- ChatGPTの利用方法
- 個人情報や著作権に関する情報の扱い
- 情報漏洩の防止策
ガイドラインを作成することで、ChatGPTを安全かつ適切に利用するための意識を高めることができます。
ChatGPTが使えないときの対処法
ChatGPTが使えないときは、以下が原因として考えられます。
- ログイン情報が誤っている
- ChatGPTのリクエスト制限がかかっている
- サイト全体が日本語に翻訳されている
- ブラウザやOSが古い
- 通信環境が不安定
それぞれの対処法を以下で解説するので、ぜひ参考にしてください。
ただし、これらの対処法を試してもChatGPTが使えない場合、ChatGPTの障害やメンテナンスの可能性もあります。ChatGPTの公式サイトで障害やメンテナンスの情報を確認しましょう。
ログイン情報に誤りがないか確認
ChatGPTにログインできない場合は、メールアドレスやパスワードを間違えている可能性があります。
メールアドレスは、ChatGPT登録時に指定したものでなければ、ログインできません。メールアドレスを間違えた場合は、ユーザー名とパスワードを再確認しましょう。
もし、パスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面で「Forgot password?」をクリックしてパスワードを再設定してください。
ChatGPTの利用頻度を見直す
ChatGPTにはリクエスト制限があり、短時間で使い過ぎると一時的に利用できなくなります。
ChatGPTの1時間におけるリクエスト回数には明確な上限はありません。ただし、短期間で大量のリクエストを送信すると、サーバーの過負荷や誤用を防ぐためにアクセスを制限されることがあります。
リクエスト制限がかかった場合は「Too many requests in 1 hour. Try again later.」と表示されます。このメッセージが表示されたら、時間を空けてから再度アクセスしましょう。
なお、無料版のGPT-3.5にはリクエスト制限がない一方で有料版のGPT-4は3時間につき最大50件までのリクエスト上限があると公表されています。
ただし、OpenAIによるとChatGPTのリクエスト制限は動的に調整されており、需要とシステムのパフォーマンスに応じて変更される可能性があるとされています。具体的な利用回数の制限については、時期によって違う可能性があるので最新の情報を確認するようにしてください。
ChatGPTの日本語翻訳を解除する
GoogleChromeなどに備わっている自動翻訳機能でChatGPTを日本語に翻訳すると、エラーが発生することがあります。下の画像は、エラーの一例ですが、回答が途中で切れているため、正確な情報が得られていません。
この問題を解決するためには、日本語への自動翻訳を解除することが有効です。
右クリックを行うと、上記のようなポップが表示されるので、日本語に翻訳をクリックしてから、右上の言語設定を英語に切り替えましょう。
ブラウザやOSのバージョンアップデートを行う
ブラウザやOSのバージョンが古いと、ChatGPTの動作を妨げる恐れがあります。バージョンが古い場合は、アップデートを行い、再度ChatGPTにアクセスしてみてください。また、ブラウザに蓄積されたキャッシュが原因でChatGPTが正常に動作しないこともあります。
キャッシュが蓄積している場合は、以下の画像を参考にキャッシュを削除しましょう。
通信環境を見直す
ChatGPTは、インターネットを介して利用するので、通信環境が不安定になっている場合は正常に動作しません。
Wi-Fiに接続している場合は、ルーターと距離が離れすぎていると通信が不安定になるので、なるべくルーターを設置している部屋でChatGPTを利用してみてください。
また、ルーターとの間に障害物があると、通信が遮断される可能性があるので、なるべく障害物のない場所に置きましょう。
利用している回線自体が脆弱な場合は、光回線などの高速回線への乗り換えも検討しましょう。光回線は従来のADSLやVDSLと比べて速度が速く、安定性にも優れているため、ChatGPTを快適に利用できますよ。
ChatGPTの実際の活用方法
さて、ここまでChatGPTの使い方やできること・できないこと、注意点について解説してきました。実際に、ChatGPTはどのような使われ方をしているのでしょうか? ここでは、TwitterでバズったChatGPTの活用方法を紹介します!
「こんな使い方があるの!?」と驚くものも多いと思います! これを参考に、あなたならどのようにChatGPTを活用するか、新たなアイデアを見つけてみてください!
ChatGPTとしりとりをする
AIに勝ったと話題になったツイートですが、ChatGPTはどうやらしりとりはあまり得意ではないみたいです。
文書のやりとりの文脈を理解して会話が可能なので、近い将来完全なしりとりがChatGPTとできそうですね。
たとえば、ChatGPTに辞書やルールを学習させ、しりとりのルールを理解できるようにするなどの方法が考えられます。また、ChatGPTの生成能力を向上させ、より創造的な言葉を生成できるようにすることで、より高度なしりとりが可能になるかもしれません。
ChatGPTと3Dプリンターで宿題をする
ChatGPTと3Dプリンターを組み合わせることで、紙のレポートを自動生成し、3Dプリンターで出力することが可能になります。
将来的には、AIがロボットに組み込まれて、さまざまなタスクを代替するような未来が視えそうです。たとえば、ChatGPTのようなAIがレポートの作成や、3Dプリンターの操作を自動化してくれるようになるかもしれません。
ChatGPTでX(旧Twitter)のようなサイトを作成
このツイートも興味深いですね。ChatGPTは、プログラミングコードを生成することも可能です。そのため、ChatGPTを利用して、X(旧Twitter)のようなサービスを作成することができます。
実際に作りたいサービスを入力することで、生成されたコードでサイトを作れる過程がショート動画になっており、かなり実用性の高いコードがChatGPTで生成されているみたいです。
ChatGPT×スプレッドシートでリサーチを自動化
ChatGPTをスプレッドシートに組み込んだ事例です。見出しを入力しスクロールするだけで自動で情報が生成されています。
この方法を使えば、Webサイトや書籍などの情報を収集して、スプレッドシートにまとめることができます。また、ChatGPTの生成能力を向上させれば、より高度なリサーチを自動化することも可能になり効率的な業務を実現できそうですね。
ChatGPTに人生相談
ChatGPTではなんと人生相談にものってくれるみたいです。
就職以外の複数の収入を得る方法や、公的機関の活用など人間に相談した場合とほとんど変わらないような文書が生成されていますね。今後、ChatGPTの人生相談機能がさらに進化すれば、より具体的なアドバイスや解決策を提案してくれるようになりますね。
ChatGPTでプログラミング初級編を独学
ChatGPTを使えば、プログラミングの初歩が独学できます。その方法を紹介しているのが……
なんと、名門・慶應義塾大学の講義です!資料によると、ChatGPTは……
GOOD:単純なコードの生成と解説が得意
BAD:高度な質問・算数の問題は苦手(ハルシネーション)
なのだとか。「プログラミングを学んでみたい!」という方はぜひ、以下のリンクから慶應義塾大学のテクニックを盗んでみてくださいね。
慶應大の講義資料:慶應義塾大学 機械学習基礎02 コーディング – Speaker Deck
ChatGPTの回答をNotionに保存する
ChatGPTの回答をワンクリックでNotionに保存できるため、非常に効率的に情報を整理することができます。
この拡張機能は、ChatGPTとNotionを活用している人におすすめです。両方のサービスを使っているならドラッグ&ドロップは不要になりますね。
ChatGPTを使ってブログ作成
ブログの執筆をスムーズにすすめるための、ChatGPTテンプレートが公開されました。
以下の4つのテンプレートでブログ作成の効率を大幅にアップできますよ!
- 読者の悩みを洗い出す
- 記事の役割を指定
- 内容の形式を定める
- 本文を書く
これで時間と労力を節約しながらブログ作成が可能になるので、ブロガー必見の内容です!
ChatGPTでSNSの炎上対策
ChatGPTは、SNSの炎上対策にも活用できます。
SNSの内容をChatGPTを利用することで第三者目線でチェックすることもできます。昨今SNSでの炎上や企業のコンプライアンス意識はますます求められるようになっているので、ChatGPTを利用して簡単にチェックしてもらえるなら便利ですね。
ChatGPTでZoom会議後に自動文字起こし
ChatGPTは、ほかのツールと組み合わせることで文字起こしにも活用できます。
こちらの投稿者は、ChatGPTとノーコードツールを使って、Zoomの会議後に、自動で文字起こし・要約・ドキュメント作成などを行うフローを確立したようです。
文字起こしするだけなら、ほかのツールでも簡単にできますが、要約やドキュメント作成まで自動化できるのはかなり凄いですよね!
議事録の作成を手間に感じている方は、ぜひ真似してみてください!
ChatGPTを使って円卓議論を展開
ChatGPTを使えば、まるで専門家が円卓議論しているかのような状況を作り出して、問題解決に導いてもらうことが可能です。
投稿者が指定している特定のプロンプトを使うだけで、誰でも専門家の力を借りれるようになるとのことです。
1つの問題が出た際に、偏った意見ではなく、広い視点を持って幅広い意見を目にすることで解決することもあるかと思います。
専門家AIの力を借りて、円卓議論を展開してみたい方は、ぜひ試してみてください。
なお、ChatGPTのリスクと対策について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTの使い方を理解しよう!
ChatGPTは2022年11月に登場し、世界中で大きな話題になりました。ChatGPTの使えることは多岐にわたり、質問に答えるだけでなく、会話や言語翻訳、文章生成、コーディング支援、独自のチャットボット作成、画像や音声の処理もできます。
しかし、ChatGPTは主観的な意見やリアルタイム情報、創造的なコンテンツ生成には向いていません。高速で正確な回答が必要なら有料プランもおすすめです。
なお、すでに多くの企業や個人がChatGPTを活用しており、業務効率化を実現させた事例が多数存在します。
情報漏洩や出力情報の正確性、個人情報の保護や著作権に気を付けながら、様々な場面でChatGPTを活用してみてください。
- ※1:社内ツールに生成AI導入、フジテックの使い方
- ※2:ChatGPTで「やさしい麦茶」宣伝部の”AI部長”が誕生! 声優・白井悠介さんが逆立ちして踊って空を跳ぶ!! とんでもない新CM「やさしい麦茶、発芽大麦入りました。」篇公開
- ※3:ライオンはChatGPTをどう活用?業務効率化「3つのポイント」を大公開
- ※4:<延長決定!>ChatGPT搭載のAIチャット『投資AIアシスタント(ベータ版)』サービス開始のお知らせ
- ※5:楽待がChatGPTを活用した新機能をリリース 不動産会社向けに物件PR文の自動生成機能を提供
- ※6:大和証券、対話型AIの「ChatGPT」を導入し全社員約9,000人を対象に利用を開始
- ※7:伊藤忠商事が「社内版ChatGPT」を4200人に導入開始…“商社が使う生成AI”への期待
- ※8:ChatGPTで広告運用の実行スピードを大幅短縮する「ChatGPTオペレーション変革室」を設立
- ※9:大和総研、調査レポートの作成に生成AI(ChatGPT)を活用
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。