ArmがAI性能46%向上の新CPU発表
Armから、AI向けの次世代プラットフォーム「CSS for Client」と、前世代からAI性能が46%向上したArmv9.2アーキテクチャのCPUコア「Cortex-X925」が発表されました。
- Arm、AI性能46%向上の新CPU発表
- CSS for Client、AI推論速度が大幅向上
- 3nmプロセスで高性能・省電力を実現
Cortex-X925は、開発時に「Blackhawk」と呼ばれるCPUプライムコアで、2023年の最上位クラスのスマートフォンと比較してシングルスレッドパフォーマンスが36%向上し、前世代のCortex-X4と比較してAIパフォーマンスが46%向上しています。
Armv9.2アーキテクチャは、サイクルあたりの命令実行数(IPC)を最大化するように改良されており、これによりコアはより多くの命令を同時に実行でき、全体的なスループットが向上します。
CSS for Clientは、AI向けの包括的なプラットフォームであり、AIフレームワークのKleidiAIや画像処理ライブラリのKleidiCV、Arm Performance Studioを通じた堅牢なツール環境を統合しています。
前世代のTCS23と比較して、CPUでのAI推論は59%、GPUでのAI推論は36%高速化されており、Cortex-X925を2基にすることで、TCS23構成と比較するとCPUでのAI推論が2.7倍に高速化されます。
さらに、写真の背景をぼかすカメラの画像処理などのユースケースで、パフォーマンスが24%向上し、バッテリー寿命を犠牲にすることなく高速でスムーズなボケ効果を実現します。
Armは、CSS for Clientの物理的実装が3.6GHz超えのクロック速度を達成し、3nmノードで最適な電力・性能・面積メトリクスを提供すると述べています。
TSMCとSamsungの3nmプロセスが主要な選択肢となっています。
参考記事:arm NEWSROOM
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