Apple、独自AI機能「Apple Intelligence」提供開始へ
米アップルは9日、独自のAI機能「Apple Intelligence」を2024年10月から提供開始すると発表しました。
- Apple Intelligenceは2024年10月に英語対応で開始。
- 文章作成や写真検索をAIが支援。
- プライバシー保護しつつ高度な処理が可能。
まずは英語対応の米国市場から開始され、12月にはオーストラリア、カナダ、英国など他の英語圏にも展開予定で、日本語や中国語など他言語対応は2025年以降に開始される予定です。
この機能は、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1が動作するデバイスで提供され、対応機種はiPhone 16シリーズ、iPhone 15 Proシリーズ、そしてM1チップ以降を搭載するiPadやMacです。
Apple IntelligenceはAppleが開発したAI機能で、Appleの独自プロセッサ「Apple Silicon」の能力を活かし、言語理解や画像解析を行います。
また、ユーザーの行動に応じた文脈を学習し、日常的な作業の簡素化と高速化も実現。
文章作成支援機能では、メールやメモ、Pagesなどで書き直しや校正、要約が可能で、文章をより洗練させることができます。
写真関連では、「Memories」機能を通じて簡単に動画を作成でき、自然言語で写真やビデオの検索も可能です。
例えば「編み物を習うシーン」と検索すれば、該当する瞬間を自動的に探し出します。
また、写真の背景から不要なオブジェクトを削除する新ツールも提供されます。
さらに、「メモ」や「電話」アプリでは録音機能や自動書き起こし、要約ができるように。
通話中に録音が開始されると通知が表示され、通話後にはApple Intelligenceが会話の重要なポイントをまとめてくれます。
Siriも強化され、より個人に合わせたインテリジェンスが提供される予定です。
このAI技術は多くがデバイス上で実行されるため、ユーザーのプライバシーも保護されます。
さらに、Appleのサーバーベースモデルを併用することで、より高度な処理も可能になります。
今後は、テキストからオリジナルの絵文字を作成する機能や、ラフスケッチから画像を生成する「Image Wand」なども追加予定です。
参考記事:Impress Watch
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