【Runway Gen-2】いま注目の動画生成AI!機能や使い方、注意点を徹底解説!

Runway Gen-2 動画生成AI 機能 使い方 注意点

近年、生成AIが注目を浴びていますが、皆さんは「Runway Gen-2」をご存じでしょうか。これは動画の生成ができるAIです。動画生成AIは他にもありますが、「Runway Gen-2」は映画で使用された過去もあり注目されています。

この記事は「Runway Gen-2」の解説記事です。主要機能や、Gen-1 / Gen-3の違い、使い方を解説していきます。

「こんなことができるんだ!」と楽しみながら最後までご覧ください!

目次

Runway Gen-2とは?

Runway Gen-2とは2023年8月にRunway社が開発した動画生成AIモデルです。いくつかの種類の違う情報から、他の種類のものを生成することができるため、マルチモーダルAIとも言われています。

Runway Gen-2を利用することにより、プログラミングや動画制作の専門的な知識がなくても、直感的な操作で高品質な動画を生成可能です。

2023年の第95回アカデミー賞において7つの賞を受賞した映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(Everything Everywhere All At Once)』にRunwayの技術が使用されていることでも注目を浴びました。

また、GoogleやNvidia、Salesforce Venturesといった名だたる企業から資金調達をしていることから、成長性の高いサービスと言えます。

なお、動画生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runway Gen-2とGen-1 / Gen-3の違い

下の表にRunwayの動画生成AIモデル「Gen-2」と「Gen-1」、「Gen-3」の主な違いをまとめました。

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特徴・機能Gen-1Gen-2Gen-3
動画の長さ最大15秒最大16秒5秒~最大10秒
生成方法テキストテキスト・画像・ビデオクリップから生成テキストから動画・画像から動画・テキストから画像など
生成動画の品質基本的な動画品質高品質な動画生成が可能。
スタイルや細部まで表現力が向上。
映画レベルの品質。
複雑なシーンや詳細な描写も可能。
用途や対象簡易的な動画生成が必要な初心者向け。幅広いクリエイター向け。広告、教育、エンターテインメントなど幅広い分野に対応。プロフェッショナルな映像制作や、映画のような品質を求める高度なプロジェクト向け。
操作性基本的な操作で使いやすい。機能はシンプル。直感的な操作が可能。多機能ながらも簡単に扱える。プロ向けの詳細な設定が可能だが、やや複雑さが増す。

簡単にまとめると、Runway Gen-1は、基本的な動画生成が可能な初期モデルGen-2は、テキストや画像を基に高品質な動画を生成可能で、幅広いクリエイターにとって使いやすいことを重視しています。そしてGen-3は、プロ向けの高度な動画生成が可能です。

Runway Gen-2の主要9機能

Runway Gen-2には主に9つの機能があります。それらの機能により、幅広いユーザーが高品質な動画を生成することを可能にしていると言えるでしょう。

ここではひとつづつ解説していきます。

【Text to Video】テキストからの動画生成

どのような動画を生成したいのか、テキストや文章を入力すると、そのテキストに基づいて内容に合った映像や動画が生成可能です。

ただし、入力できる文字数には制限があり、320文字までとなっております。

SNSのサムネイル等のために数秒程度の画像を撮影に行くのに手間がかかる、という時に簡易的に活用するのがおすすめです。

【Image to Video】画像からの動画生成

特定の画像に動きを持たせたい場合に活用できます。

画像にどのような動きを持たせたいか、テキスト入力することで動画生成が可能です。例えば、静止画の風景画像に、「風が吹き抜けるようなダイナミックな動画にして」と入力すると、画像に動きをつけることができます。

また、その画像のスタイルやムードをビデオ全体に適用することも可能です。

【Text + Image to Video】テキスト&画像からの動画生成

Runway Gen-2の最も印象的な機能として「Text + Image to Video」があげられます。

画像とテキストから、ストーリー性のある動画の生成が可能です。

画像がビデオの「ドライビングイメージ」として機能し、その画像のスタイルや要素をテキストによって詳細に説明することで、より精密なビデオを生成できるようになっています。

入力するテキストの違いによって、同じ画像でも異なる動画が生成されるため、多くの可能性を秘めていると言えるでしょう。

【Stylization】動画のスタイル統一

Stylization機能は、動画全体に統一したスタイルを適用する技術です。この機能を使うことで、テキストプロンプトや画像で指定したアートスタイルやテーマを動画の各フレームに反映できます。

例えば、手描き風や油絵風のスタイルを指定することで、元の映像をクリエイティブな表現に変えることが可能です。

フレームごとにスタイルを調整する必要がなく、一貫性のある仕上がりを簡単に実現できるため、アニメーションや広告、映画などで映像全体のトーンを整える際に効果的に活用されています。

【Storyboard】モックアップからの動画生成

Storyboard機能は、モックアップ(製品やデザインの完成イメージを視覚的に表現した試作モデルや概念図のこと)や簡易的なイラストを基に動画を生成する機能です。ユーザーが描いたスケッチやラフデザインを入力すると、AIがその構成や動きを理解し、シネマティックな動画を生成します。

この機能により、具体的な完成イメージを持たなくても、簡単なアイデアをベースに高品質な動画を素早く作成できるでしょう。

【Mask】被写体のテクスチャー変更

Mask機能は動画内の特定の被写体やエリアを選択し、そのテクスチャや外観を自由に変更できる機能です。ユーザーはAIが自動検出した被写体にマスクを適用するか、自分で選択範囲を指定することで、色や質感、模様を変更できます。

この変更は動画内において変更したい部分だけに影響を与えるため、動画全体のバランスを崩さずに編集可能です。

【Render】3Dモデルへのテクスチャ付与

入力画像にテキストプロンプトを適用して、リアルな外観を生成します。この機能により、3Dモデルに質感や色、模様などのテクスチャを適用し、直感的にリアルな視覚効果を付与可能です。

例えば、建物の3Dモデルにレンガ模様や金属の光沢を与えるといった加工や、シーン全体のライティングや影の効果の調整もできます。

【Customization】任意の動きで画像を動画化

画像にユーザーが指定した任意の動きを加えて動画化する技術です。静止画像を入力として、動きの指示やプロンプトを指定することで、画像内の被写体や背景に自然なアニメーションを生成できます。

例えば、人物のポーズを変えたり、静止した風景に風や波の動きを加えることが可能です。動画内での動きを細かく調整できるため、ユーザーの意図に合わせた動画の生成ができるでしょう。

ちなみにImage to Videoは、AIが画像から全体的な動きを自動で作成する簡易的な機能で、Customizationは、ユーザーが具体的な動きの指示を出し、動作を細かく制御できる高い自由度を持つ機能という違いがあります。

【Motion Brush】手動での動きの指定

Motion Brushは動画や画像に直接手動で動きを加えられる機能です。ユーザーは画面上で「モーションブラシ」を使って動きを描き込み、対象物や特定のエリアにアニメーションを加えることができます。

この機能では、動きの方向やスピード、強さを自由にカスタマイズ可能です。例えば、風景画像の木に風で揺れる動きを加えたり、人物の髪や衣装に自然な動きを追加したりできます。また、特定のオブジェクトを選んで回転させたり移動させたりすることもできます。

これにより、細部までこだわった編集ができるといえるでしょう。

なお、Runway Gen-3について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runway Gen-2の注意点

Runway Gen-2は高機能な動画生成AIですが、注意点もあります。

特に、著作権上のリスクについては重要な注意点です。

日本語には未対応

日本語対応はしていませんテキストプロンプトを使用する際は英語で入力する必要があり、日本語特有の表現やニュアンスを直接反映させることは困難です。

また、Runwayは動画解説なども豊富ですが、その多くが英語での説明となりますので、翻訳の手間がかかる可能性があります。

著作権上のリスク

動画・画像生成AIの利用には、著作権上のリスクが伴う可能性があります。

現時点では大きな問題は起きていませんが、AIが学習に使用したデータが著作権を侵害しているとして、サービス提供者が訴訟を受けるケースが報告されています。さらに、個人でAIを使用する際に、著作権で保護された画像を基に動画を生成した場合、権利者から法的措置を取られる可能性もあります。

利用時には、AIの学習データや入力素材の著作権を確認し、適切な範囲で使用することが重要です。

Runway Gen-2の料金・商用利用について

2025年1月時点での料金と商用利用についてまとめました。

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プラン月額料金クレジット/月商用利用ウォーターマークストレージ容量
Basic無料125不可あり5GB
Standard$12625可能なし100GB
Pro$282250可能なし500GB
Unlimited$76無制限可能なし500GB

料金は月額ベースで、商用利用はStandardプラン以上で可能です。

Freeプランでは生成されたコンテンツにウォーターマークが付与され、商用利用には適していません。

その他詳細な機能の違いや、最新の情報は公式サイトをご確認ください。

Runway Gen-2の使い方

ここではRunway Gen-2の使い方を解説します。

とても簡単に使用できますので、ぜひ一緒に試してみてください。

アカウント登録手順

Runway Gen-2のサイトはこちらです。

ページを開くと下のような画面が表示されます。

「Try Runway Now」をクリックすると、ログイン画面になります。

GoogleアカウントやAppleアカウントでログインが可能です。

任意のアカウントでログインをすると、下のような画面が出てきます。

「Countinue」をクリックしていただくと下のような画面になり、アカウント登録完了です。

Text to Videoの手順

最初にテキストから動画を生成する方法を解説します。

ログイン後のHome画面から「Start a new session」をクリックしてください。

すると下のような画面になります。

画面左下に「Turbo」という文言がありますが、これは今のモードが「Gen-3 Alpha Turbo」になっていることを表しています。

クリックをして「Gen-2」を選択しましょう。

続いて、赤枠内にどのような動画を生成したいのか入力をします。

今回生成する動画のテーマは「冬の海辺を走る犬の動画」です。

英語でテキスト入力をして「Generate 4s」をクリックすると、動画の生成が始まります。

生成された動画がこちらです。

Image to Videoの手順

続いて、画像から動画にする方法を解説します。

「Select asset」をクリックして、画像をアップロードし、どのような動きをつけたいのかテキストの入力をしてください。

今回は桜の画像に、花びらが散る動きをつけます。

そして生成された動画がこちらです。

【番外編】スマホでの使い方

Runway Gen-2はスマートフォンでも利用できます。

App Storeで「RunwayML」をダウンロードしてください。

URLはこちらです。

ダウンロードが完了し、アプリを起動すると下のような画面になります。

「Sign Up」または「Log In」をタップしアカウント登録をしてください。

ログイン後は下のような画面が表示されます。

パソコンと同じく、最初はGen-3 Alpha Turboが選択されています。今回使用したいのはRunway Gen-2ですので、「Gen-3 Alpha」をタップして「Gen-2」を選択しましょう。

その後の使い方は基本的にパソコンと大差ありません。

テキストを入力したり、動画にしたい画像をアップロードして、「Generate」をタップすると動画が生成されます。

スマートフォンで撮影した写真を簡単にアップロードできるので、便利に使用できるといえるでしょう。

なお、その他スマートフォンで使える生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

動画生成AIをもっと身近に

今回はRunway Gen-2について解説をしました。

Runway Gen-2は、2023年8月にリリースされた動画生成AIモデルで、テキストや画像など異なる形式の情報から動画を生成するマルチモーダルAIです。プログラミング知識がなくても直感的に高品質な動画制作が可能で、映画でも採用されました。また、GoogleやNvidiaなどの大手企業から資金調達を受けており、成長性の高いサービスとされています。

主要な9つの機能では、静止画やテキストから動画を生成したり、スタイルを統一した動画作成が可能です。

ただし、日本語には対応しておらず、英語での入力が必要です。また、著作権リスクが伴う場合があるため、使用素材の確認や利用規約の確認は必ず行いましょう。

料金プランは無料のBasicから有料のUnlimitedまであり、商用利用はStandardプラン以上が推奨されています。

この記事を読んで気になった方は、無料で簡単に利用できるので、ぜひ一度Runway Gen-2を試してみてください!

サービス紹介資料

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・生成系AIのコンサルティング

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最後に

いかがだったでしょうか?

「Runway Gen-2」などの高度な動画生成機能を活用すれば、クリエイティブの可能性が一気に広がります。業務効率化や動画制作の革新をお考えなら、今こそ具体的な導入を検討してみませんか?

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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