3DCGの作り方を解説!生成AIを活用した3DCG制作ツールも紹介!

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今や3DCG技術の活用が当たり前になり、テレビやネット、街中でも3DCG技術を活用して生み出された映像やサービスがたくさんあります。

しかし、3DCGはどのように作られるのか、どのぐらいの費用がかかるのかなど、裏側について詳しく知らない人が多いでしょう。

今回は、そんな3DCGの作り方や相場などについて解説します。生成AIを活用したサービスについても紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

3DCGの概要

3DCGとは、3 Dimensional Computer Graphicsの略称で、簡単に説明すると3次元のデータを活用して画像や動画を生成する技術のことです。

縦と横の2方向で作られる2Dのイラスト等に比べて、3DCGは奥行きを生かした立体的な映像や、影や照明の当て方の調整などといった細かな調整もできるため、よりリアルな映像を作ることができます。

また、近頃話題のメタバースにおいても、アバターやワールドを生成する際に3DCG技術が使われているため、今後デジタル化が進めばさらに活用の幅は増えていくことになるでしょう。

なお、エンタメ業界での生成AI活用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

従来の3DCG活用シーン

3DCGの始まりは1960年代で意外と歴史が長く、1980年代に突入すると3DCGソフトウェアが次々に開発されて、SF映画やアニメーションなどに使われるようになりました。

その他にも、

  • ゲーム
  • アニメ
  • 映画・映像
  • 建築・デザイン
  • VR・MR・AR

などの分野で活用されており、ゲームやアニメ、映画などに登場するキャラクターやの生成はもちろん、実写映画に3DCGで効果を加えたり、設計図やデザイン案の作成時にも活用されてきました。

近年では、VRやMR、ARといった仮想空間に関連する技術でも活用されています。

これからの3DCG活用シーン

前述の通り、3DCGの歴史は長くいろんな分野で活用されてきましたが、現在においてはデジタル技術が発展したことにより、3DCG技術の活用シーンが増えてきています。

次に、3DCGの新しい活用シーンについて解説します。

イベント

株式会社CyberHuman Productionsがサービス展開した「UTURE EVENT Basics」では、3DCGとXR技術を活用してバーチャル会場を用意し、オンラインイベント開催を起点とした新しいマーケティングソリューションを提供しました。※1

例えば、新製品発表会で新製品のイメージに合わせた会場や演出を用意することができるので、リアルイベントよりも、多彩な方法でユーザーに新製品をより効果的にアピールができるようになるでしょう。

コンテンツとのタイアップ

実は、Fortniteなどをはじめとするゲーミングメタバースプラットフォームを活用して、自社のブランディング活動を行う企業が多く、若年層にもアピールできるということから効果的な次世代ブランディング手法として注目を集めています。

そこに着目した株式会社ARROVAと株式会社Brave groupは、共同でesports大会やイベントを企画制作から運営までオールインワンで対応するサービスを提供。※2

esports大会やイベントの企画・運営を数多く行ってきたBrave groupと、ARROVAのXR・メタバース広告への知見や制作パートナーネットワークを掛け合わせ、3DCGを活用した効果的なマーケティングを支援するサービスを展開しています。

製造業での応用

3DCG技術は、製造業でも応用が可能です。

例えば、従来の手法であれば新製品を作る際に試作品を作成し、材質確認や照明シミュレーションなどの作業をリアルな環境で行いながら、完成品を作り上げていきます。

しかし、3DCG技術を活用すれば、設計CADデータに利用する材質や色などを設定することで、デザインレビューができるため、試作品を作らずとも仮想空間で材質確認やシミュレーションを簡単に行うことができます。※3

これにより、試作品作成のコストと時間を削減できますし、実物の試作品では難しかった流体分析なども可能となりました。

3DCGを企業が使用する際の方向性

デジタル分野において、さまざまな技術が進化したことによって、3DCG技術の活用シーンが増えてきました。先ほど紹介した活用シーンのほかにも、各企業ではさまざまなことを目的として3DCGを使用しています。

次に、3DCGを企業が使用する際の方向性についてみてみましょう。

新規サービス創出

3DCG技術のみで、画像や映像作品などを作り出すこともできますし、これまでご紹介してきた通り、別のデジタル技術と組み合わせて利用することで、活用の幅は広がるでしょう。

例えば、バーチャル環境でのライブやイベントの開催や3DCG秘術を活用したツールの販売などが想定されます。

マーケティング

3DCGを使って宣伝用の広告や動画を作ることで、よりリアルかつ多彩なエフェクトを活用して効果的なマーケティング動画や画像を作ることができます。

また、3DCGとマーケティングのどちらともの知見がある場合は、3DCGコンテンツを作成し、マーケティングまで一貫して行うサービスの展開も行うことができるでしょう。

制作時のコストカット

動画や写真などのコンテンツを作成する場合は、撮影場所や小道具などの準備が必要です。そのため、撮影場所を借りる料金や、大掛かりな撮影になればそれだけ人件費もかかってきます。

しかし、3DCG技術を活用すればそれらのコストを抑えることができます。

例えば、自社製品の紹介動画を制作しようとした時に、従来であればイメージにあった場所で撮影する必要があるため、交通費や場所代、人件費などが発生していましたが、3DCGを使えばグリーンバックをおける部屋を一つ用意するだけで、従来かかっていた撮影コストを削減することができます。

シミュレーション

製造業での新製品の開発時や建築業界におけるシミュレーション時に3DCGは活用されています。

前述の通り、製造業においては3DCG技術を使って、完成系のシミュレーションができるため、試作品を作る必要がなく作業工程を大きく短縮することができます。

建築業界においても、3DCG技術が活用されている3DCADを使うことで3Dの設計書を作成したり、完成後の3Dモデリングが行えるなど、シミュレーションのためにも3DCG技術は活用されています。

なお、3Dモデルが作れるAIツールについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

3DCGの作り方・費用相場

3DCGは、基本的に下記の6工程で作られます。

  1. 三面図作成:制作物を正面・背面・側面の三方向からの視点で描いた設計図の作成
  2. モデリング:3D空間に立体物を計算して成形
  3. マテリアル:3Dモデルの表面の質感や外観を設定
  4. リギング・アニメーション:3Dモデルを動かすための仕組みであるリグを作成
  5. レンダリング:複数のデータを一つにまとめ、データを圧縮しながら再生可能へ変更
  6. エフェクト:必要に応じて3Dモデルに特殊効果を追加

費用相場については、依頼する会社にもよりますが、だいたい1人工(1人のクリエイターの1日の労働量)あたりおよそ5万円。1分の動画制作を依頼した場合は、100〜140万円が業界の相場となっています。

このように、3DCGを作成するには費用がかかるため、複数社から見積もりをとったり、納期に余裕を持たせたりなどして、少しでも費用が抑えられるように工夫する必要があるでしょう。

3DCG制作用の定番ソフト5選

3DCG制作用ソフトも数多く発売されていますが、ここでは定番のソフト5つをご紹介します。

  • Blender
    3DCGやアニメーションに特化した無料で使えるオープンソースソフト。無料で使えるフリー素材も充実している。※4
  • Maya
    ハリウッド映画やゲーム制作時にも活用される3DCGアニメーション制作ソフト。3DCG制作における全工程を完結することができる。※5
  • 3ds Max
    Maya同様に、ハリウッド映画などのプロの現場で利用される高機能な3DCGソフト。VRやAR作成時にも利用されている。※6
  • Cinema 4D
    3DCG制作における全工程を完結できる3DCGソフト。直感的に操作可能なため、初心者でも扱いやすい。※7
  • ZBrush
    直感的な操作で3Dモデルを制作できるソフト。粘土をこねるような感じでキャラクターを作ることができる機能を搭載している。※8

3DCGの制作が捗る生成AIツール7選

これまでの通り、3DCGを作成するには膨大な時間と費用がかかるためなかなか導入に踏み込めない企業も多いでしょう。

しかし、生成AI技術が発展したことにより3DCG制作や制作をアシストしてくれる機能を搭載したAIツールが登場しているのでご紹介します。

スクロールできます
概要独自の強み利用料金
Adobe Substance 3D ViewerAdobeが提供する3Dファイルを編集できるソフトで、AIを使った3Dモデリング機能を搭載している。70以上の3Dファイル形式に対応しており、Photoshopと簡単に連携可能。5,080円〜10,780円/月
LUMA AI(Genie)テキストプロンプトから簡単に3Dモデルを生成できる無料のサービス。精度は落ちるものの、日本語プロンプトにも対応している。他のユーザーが生成した3Dモデルを閲覧することができて、どのようなプロンプトで生成されたかも確認できる。無料
Tripo AIテキストや画像から3Dモデルを生成してくれるAIツール。生成スピードも早く、複数の3Dモデルを生成する時に便利。アニメーション付きの3Dモデルの生成が可能で、月に10回分の3Dモデルを生成できる無料プランもある。0ドル〜139.9ドル/月
Meshyテキストや画像から3Dモデルを生成してくれるAIツール。生成した3Dモデルを気軽に編集できる特徴を持つ。Art Styleを変更することで、彫刻風や現実のような光の当たり方を再現することができる。0円〜14,711円/月
Kaedim画像から3Dモデルを生成してくれるAIツール。他のツールに比べて時間はかかるものの高品質な3Dモデルを生成可能。AIと専門家チームのコラボレーションにより高品質な3Dモデルを生成できる。要問い合わせ
CSM AI(Cube)画像から3Dモデルを生成してくれるAIツール。パーツベースのモデリング、UV展開、テクスチャリング、アニメーションなどが可能。継続的なアップデートにより品質が向上している0ドル〜60ドル
Atlasテキストや画像から3Dモデルを生成してくれるAIツール。3Dコンセプトからランタイム生成までのエンドツーエンドワークフローを可能にする。スクウェア・エニックスの新しいゲームタイトルや既存の李シーズのアップデートにも活用されている要問い合わせ

なお、Adobe Substance 3D Viewerについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

3DCGと生成AIの組み合わせで広がる世界

現代において3DCG技術は様々な場所で活用されており、ユーザー側は毎日どこかで3DCG技術を活用して生み出されたサービスを目にしています。

このように、幅広い分野において活用されている3DCG技術ですが、導入するまでのハードルが高く導入を見送っている企業も多いですが、生成AIを活用することで導入のハードルを下げることができます。

これにより、今まで参入してこなかった企業が3DCGを使った新しい技術の開発を行うことで、より私たちの生活を便利に、そして豊かにしてくれるような新しいサービスが生まれるかもしれません。

このように、生成AIを活用することで可能性が広がるので、生成AIを使うことに躊躇しているのであれば、プライベート利用でもいいので、一度生成AIを使ってみることをお勧めします。

サービス紹介資料

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最後に

いかがだったでしょうか?

生成AIによる3DCGの導入で、効率化やコスト削減が可能に。新たなデジタル表現の可能性を引き出し、競争力を強化する一歩を踏み出しましょう。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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