【fal】コスパ最高な生成AIプラットフォーム!概要から使い方まで徹底解説

fal 生成AIプラットフォーム 概要 使い方
この記事のポイント
  • falは画像や動画、音声などのメディアを生成できる
  • シンプルな操作かつ低コスト
  • 生成AIクリエイターにおすすめ!

falは2021年に設立された開発者向け生成AIプラットフォームです。画像や動画、音声などのメディアを生成できるサービスになります。

本記事ではfalの概要から使い方、活用事例について解説をします。本記事を最後まで読むことで、falの具体的な使い方まで理解できます。

ぜひ最後までお読みください!

目次

falとは

falとはサンフランシスコを拠点としている生成AIプラットフォーム。想定使用ユーザーはクリエイターや画像生成が必要な開発者、使用料金がわかりやすいプラットフォームを求めているユーザーなどです。

falは主に画像生成や動画生成が可能ですが、そのほかにも高性能なAIモデルを使った推論や独自のAIモデルをサーバーレスでデプロイ可能です。その他にもLoRAを使ってトレーニングを行うことで、自身のスタイルに合わせたカスタムモデルを作成することも可能です。

また、画像生成や動画生成はテキストプロンプトから生成でき、使用できるモデルはStable Diffusion XLやFLUXなどです。

なお、最速かつリアルな画像生成を実現するFLUXについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

falの特徴

falの特徴は高速推論・多様なAIモデル・費用対効果の高いコストの3つです。また、LoRAでトレーニングも行えるため、クリエイターなどはオリジナルモデルを作り画像や動画を生成することで、これまで以上に創造性の高い制作物を作ることができるでしょう。

falは「fal Inference Engine」を採用しており、従来の方法に比べて最大4倍高速で推論が可能です。

参考:https://fal.ai/

さらに、Image to ImageのモデルはFLUXをはじめとし、本記事執筆段階(2025/01/23)で102モデル用意されているという特徴もあります。

Image to Videoではklingやstable videoなど20モデル、Text to Imageは54モデル用意されています。

参考:https://fal.ai/models?categories=text-to-video

他にもVisionモデルやLLM、Text to Speechなど様々な企業のAIモデルが用意されており、それら全てを追加のソフトウェアなどなく利用可能です。

また、falは使用した分のみの支払いで、あらかじめクレジットを課金しておく必要があります。従量課金制ではないので、使いすぎてしまう心配はありません。ソフトをインストールしたり、環境構築をしたりする必要もないため、費用対効果は高いと言えるでしょう。

falの使い方

ここからはfalの使い方について解説していきます。

まずはfal.aiにアクセスして会員登録をしましょう。falにアクセスすると画面中央に「Get Started」の文字があるので、そこをクリック。

参考:https://fal.ai/

ログイン画面に移るので、GitHubのアカウントを持っている方はGitHubアカウントでログインを行うと楽です。

ログイン後、falのトップページに移ります。

これでfalの登録は完了です。後は実際に使っていけばOK。

初めての登録だと1ドル分のクレジットが付与されます。「Billing」で確認可能です。また、詳しいことはドキュメントが用意されているので、そちらも確認しましょう。

falを使ってみた!

早速falを使ってみましょう。

まずはtext to imageで画像を生成してみます。Exploreタブからモデル選択画面にいけます。その中から好きなモデルを選んでクリックしましょう。

参考:https://fal.ai/models?categories=text-to-image

今回はFLUX1.1Proを使って画像を生成してみます。

プロンプトは以下です。

Extreme close-up of a single tiger eye, direct frontal view. Detailed iris and pupil. Sharp focus on eye texture and color. Natural lighting to capture authentic eye shine and depth. The word "FLUX" is painted over it in big, white brush strokes with visible texture.

和訳:タイガーアイのクローズアップ。正面からの直接的なアングル。虹彩と瞳孔の細部。目の質感と色にシャープなフォーカス。自然光で本物の目の輝きと深みを捉える。「FLUX」という文字が、大きな白い筆跡で、テクスチャが見えるように描かれている。

生成された画像がこちら。

体感的には3-4秒くらいで生成されたと思います。やはりFLUXは高品質な画像が生成されますね。

FLUXは一回の画像生成に0.06ドルかかります。1ドルで17回くらいは生成可能。

次にImage to Imageをやってみましょう。モデルは「tryon」です。

tryonの「Model Image」に「Garment Image」が嵌め込まれるようなイメージです。

フリー素材の画像2枚を使って、Image to Imageを行います。Model Imageに男性の画像、Garment Imageに女性の画像です。

元画像はこちらです。

生成された画像がこちらです。

tryonはバーチャルでの試着機能を提供するのが目的であるため、モデル画像の人物にGarment Imageの服が反映するようです。

他にも背景から人物を消すことも可能。

上記の画像を「bria eraser」で人物のみを削除するよう指定すると、以下のようになります。

非常に美しい画像に生まれ変わりました。

たった数分でこのような画像を生成できるので、非常に使い勝手が良いです。

APIを使った実装

falではAPIを使った実装も可能です。

API Keys」を選択して、「Add key」をクリックすればキーを生成できます。

生成されたキーはここでしかコピペできないので、この時にメモするのを忘れないようにしましょう。

キーを生成したら、好きなモデルを選び、APIタブをクリックします。

対応言語はJavaScriptやPython、Swift、Dartなどです。

今回は、google colaboratoryで実装してみます。まずは必要なライブラリをインストールしましょう。

!pip install fal-client

後は実装して実行すれば完了です。

APIキー発行直後は実行してもエラーになるので、10分から15分程度待ってから実行するのが良いと思います。

import fal_client as fal

import os

from IPython.display import Image, display

# APIキーを設定

os.environ["FAL_KEY"] = ""  

def generate_image(prompt, num_images=1, aspect_ratio="16:9"):

    def on_queue_update(update):

        if isinstance(update, fal.InProgress):

            for log in update.logs:

                print(log["message"])

    result = fal.subscribe(

        "fal-ai/flux-pro/v1.1-ultra",

        arguments={

            "prompt": prompt,

            "num_images": num_images,

            "aspect_ratio": aspect_ratio,

            "enable_safety_checker": True,

            "safety_tolerance": "2",

            "output_format": "jpeg"

        },

        with_logs=True,

        on_queue_update=on_queue_update,

    )

    # 生成された画像を表示

    for image in result["images"]:

        display(Image(url=image["url"]))

    return result

# 使用例

result = generate_image("虎の目のクローズアップ写真")

日本語で生成したものがこちら。

日本語だとプロンプトが正確に反映されなかったので、英語でも生成してみました。

プロンプトを正確に反映してくれています。

falの料金プラン

falの料金プランはモデルによって使用料が異なります。

下記の表はモデルの使用料の一例です。3D生成のモデル場合、使用料が少し高くなるので気をつけましょう。

ただ、5ドル以上のクレジットがないとモデルを使用できないという制約もあるので、使いたいモデルに応じて課金するクレジットは検討する必要がありそうです。

モデル名料金
bria eraser$0.04
flux image-to-image$0.03
rodin$0.4
haiper v2.5$0.06

falの商用利用について

fal自体、商用利用について言及はありませんでした。

ただ、各モデル自体にはライセンスが記載されており、falにあるモデルの多くは商用利用が可能なモデルと記載されています。※1

また、モデルにCommercial useと記載されているものについては、商用利用と明言されているため、モデル使用の際に確認するのが良いでしょう。

参考:https://fal.ai/models/fal-ai/latentsync/playground

なお、画像生成AIのStable Diffusion 3.5について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

falを活用してみよう!

falは手軽に様々なAIモデルを使うことができるプラットフォームです。

falは様々な場面での活用ができるでしょう。例えば、tryonを使えば自社の洋服をバーチャルで試着ができるサービスを展開ができます。

ほかにも動画生成モデルを使うことで、手軽にコンテンツを作成することができ、SNSマーケティングにも活用できるでしょう。

これまでは環境構築を行う必要があったり、使えても限られたAIモデルしか使えない、といったことが多かったですが、falは多種多様なAIモデルを使うことができるため、より一層AIを使ったコンテンツ作成などが増えると考えられます。

参考記事

最後に

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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