自律AIエージェントでコード生成を自動化!Augment Codeの実力・使い方・料金を徹底解説

自律 AIエージェント コード生成 自動化 Augment Code 実力 使い方 料金 徹底 解説
押さえておきたいポイント
  • 高性能なAIエージェントが全工程を自動化
  • 既存開発環境にスムーズに統合し、チーム利用にも最適
  • 30,000クレジットの無料トライアルに加え、クレジット残高に応じて利用量を調整できる明快な料金体系

生成AIがコーディングの現場にも深く入り込み、もはや補完レベルを超えて「共同開発者」として機能する時代になりました。

中でも、2025年に急成長した「Augment Code」は、既存IDEに拡張機能として組み込むだけで、膨大なコードベースを読み込み、課題を分解し、自動でPRまで仕上げてくれる“AI エージェント”です。

リモート環境で並列動作するリモートエージェント機能や最大20万トークンのコンテキスト処理など、競合のCursor やGemini Code Assistを凌駕するスペックを備えながら、料金体系はクレジット制に応じたシンプル設計となっています。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

目次

Augment Codeの概要

Augment Codeの概要
参考:https://www.augmentcode.com/

Augment Codeは、VS Code、JetBrains、Vimなどの主要IDEで動くAIコーディングプラットフォームです。

最大20万トークンのコンテキストエンジンがリポジトリを丸ごと解析し、チャットUIに自然言語で指示を出すと、「Agent」がタスクを分解してコード編集・テスト生成・ドキュメント更新を自動化します。さらに、リモートエージェントがクラウド上で並列実行するため、PCを閉じても改修が進行します。

参考:https://www.augmentcode.com/

SWE-Benchでは、バグ修正率70.6%を記録し、Copilotを上回る性能を誇っています。また、料金はクレジット制で、無料プランから試せるのも魅力です。

Augment Codeの特徴

Augment Codeの最大の魅力は「広大なコンテキスト」「自律エージェント」「クラウド並列」といった3つの柱が、既存 のIDEにそのまま溶け込む形で提供される点です。

まず、20万トークン対応のコンテキストエンジンが、巨大なモノレポの全ファイル・依存関係・テスト結果を一括で読み取り、関連コードを漏れなく把握します。

続いて、エージェントが自然言語の指示をタスクへ細分化し、コード編集からテスト生成、ドキュメント更新、プルリク作成までをエンドツーエンドで自動化してくれます。

最後に、リモートエージェントがクラウド上で並列動作するため、開発者がPCを閉じてもバックグラウンドで改修が進行するような仕組みになっています。

結果として、レビュー回数と人手の修正コストが大幅に減り、「仕様を書けば実装が上がってくる」ワークフローが現実のものになります。

CopilotCursorと比べても、スケール性と既存環境との親和性が高く、特に大規模プロジェクトで威力を発揮します。

20万トークン対応のコンテキストエンジン

一般的なコード補完AIは、数万トークンが限界で、大規模リポジトリにおいては、欲しい部分がプロンプトからこぼれ落ちがちです。

一方のAugment Codeは、20万トークンもの巨大コンテキストを扱うことができるため、数10万行にまたがるモノレポでも依存関係グラフをそのまま保持し、関連ファイルをまとめて提示することができます。

例えば、「既存のログイン処理をTypeScript化して」と指示すると、必要な全ファイルを網羅したパッチを生成し、テストと型定義まで自動で整備してくれます。

チャンク分けや手動の前準備が不要になり、レビュー回数も減らすことができるのが便利ですね。

クラウド並列実行のリモートエージェント

リモートエージェントは、IDEを閉じてもクラウド側でタスクを進めてくれる”バックオフィス”のような存在です。

「優先度低めのバグを全部片付けて」と指示すると、複数のエージェントが枝分かれして並列に修正とテストを実施し、完了ブランチを順次プッシュしてくれます。

長時間かかるリファクタリングなど、単調かつ膨大な作業を放置しておけば終わらせてくれるのがポイントです。

Augment Codeの料金プラン

Augment Codeの料金モデルはクレジット制で、無料のTrialプランに加え、4つのプランが用意されています。

プラン月額機能
Trial0USD、30,000クレジットContext Engine, Next Edit, Completions
Indie20USD / 月、40,000クレジットTrial全機能+SOC 2 Type II準拠「AI学習に自社コードを使わない」保障あり
Standard60USD / 月、130,000クレジットIndieの全機能+より多くのクレジット枠自動クレジット補充(Auto top-up)対応
Max200USD / 月、450,000クレジットStandardの全機能+高使用量対応大規模や複数並列エージェント利用想定
Enterprise価格、クレジット上限は個別見積もりMaxの全機能+専任サポートSSO/OIDC/SCIMCMEK & ISO 42001対応監査ログ、SIEM連携
Augment Codeの料金プラン

このプランは2025年10月20日にリリースされた新しいもので、移行する場合は現在のプランの利用金額はクレジットへと移行されます。新プランへの移行をスムーズにできるように全てのアカウントに1ヶ月の無料クレジットが付与されているので、有効期限3ヶ月の間に移行するのがお得です。

なお、その他のコード生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Augment Codeの始め方

Augment Code環境を構築していきましょう。以下フローでご自身の環境に導入いただけます。

1.Augment Code公式サイトでアカウントを作成しましょう。

Augment Codeの始め方

登録が完了すると以下画像の通り、自動的にトライアルプランに登録されます。30,000クレジットの利用を開始するにはクレジットカードの登録が必要なため、「Add Payment Method」に進んでカードの登録をしましょう。

トライアルプラン

先述のとおり、トライアルでは30,000クレジットの枠が付与されます。クレジットを使い始めた後に、有料プランへアップグレードするか無料プランに切り替えるかが選択可能です。

プラン変更

2.VS Codeなどお使いのIDEのバージョンを最新に更新し、「Augment Code」拡張をインストールしましょう。

以下画像はVS Codeでの例ですが、拡張機能 → 検索窓「augment」でAugment Code拡張機能が出てくるのでそのままインストールします。

Augment Code拡張機能

インストールが完了すると以下画像のようにサインインを求められますので、画面の指示に従って認証を進めていきます。

認証画面

3.ログインするとリポジトリが自動スキャンされ、サイドバーにAIチャット欄が出現します。

AIチャット欄

4. 今回は空のディレクトリ(augment_code_demo)を作成して、使ってみます。

例えば、「ログイン画面を実装して」のように日本語で指示すれば、エージェントがファイル案を提示してくれます。

実行画面

Augment Codeを実際に使ってみた!

実際に簡単なタスクでAugment Codeを使ってみましょう。

今回は「簡易HTTPサーバーの自動生成」タスクを依頼してみます。チャットに以下プロンプトを送信します。

Expressを使って /helloエンドポイントを返すHTTPサーバーを作成して。ポート番号は3000で

数秒でjsファイルの作成と、実際の実行手順を提示してくれました。

以下の通り提案してくれた手順通り実行します。

# EXPRESSインストール
npm install express
# サーバー起動
node app.js

http://localhost:3000/helloへアクセス。

要望どおりのHTTPサーバーを表示することができました。

完全に空の状態のフォルダからでも、依存パッケージのインストールからコード生成までワンストップで行うことができるのは非常にいいですね。

Cursorとの違い

Cursorは、専用エディタ一体型で操作がわかりやすい一方、Max Modeを含め最大約20万トークンのコンテキストを扱える設計になっており、大規模リポジトリでは必要に応じてコンテキスト量を調整しながら使う必要があります。

それに対して、Augment Codeは既存IDE内で動き、20万トークンを直接扱うことができるため、分割や前処理が不要です。

料金は、Augment CodeとCursorは20 USD〜と、同じスタートラインにあります。手軽さを取るならCursor、スケールと既存環境との相性を重視するならAugment Codeといった使い分けがおすすめです。

なお、Cursorについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Augment Codeの活用事例

Augment Code導入によってどのような効果が期待できるのか気になりますよね。

ここでは、3社の導入事例を参考にAugment Codeで期待できる導入効果をご案内します。

Webflow社 導入事例

まず、Webflow社の導入事例です。

同社は複雑なJavaScriptモノレポで開発速度が伸び悩んでいましたが、Augment Codeを採用してからは「エンジニア一人あたりのプルリク数が大幅に増え、バグ修正やテスト追加も目に見えて増えた」とCTOのAllan Leinwand氏がコメントしています。

新入社員もチャットで質問するだけでコードベースの全体像を把握でき、オンボーディング期間が短縮されたとコメントしています。

レガシー基盤の近代化を半分の期間で完了

シリコンバレーのテクノロジー変革企業Codem Inc.は、ファンド傘下にある10年以上前のモノリシックな物流・ECシステムをマイクロサービスへ移行する案件を多数抱えていました。

従来は、データ移行とテストを含めて2〜3か月かかる中規模スタックでも、Augment Code導入後の最初の案件を6週間で完了、移行期間を実質50%短縮したそうです。

QA工程においても30 %近く圧縮され、開発コストを大幅に削減できたことで、同社は「以前の半額以下でモダナイズ案件を提案できる」とコメントしています。

マルチランゲージ環境でコード品質とレビュー速度を向上

音声合成スタートアップのLMNT社は、Python・ReactからCUDA・C++まで跨る複雑な技術スタックが原因で、従来のコード補完ツールが不十分でした。

そこでAugment Codeを採用したところ、補完の精度と一貫性が大幅に向上。エンジニアはわずか3〜5行の「バイトサイズ補完」を指針に編集を進めることができるようになり、修正回数が減少したそうです。

コードレビューのラウンド数が短縮され、実装からマージまでのリードタイムが平均30%速くなったとの結果が出ています。

Augment Codeのライセンス

現時点の公式ポリシーとして、Augment Codeは全てのプランで自社コードをAIモデルの学習に使用しないことを明言しています。SOC 2 Type IIにも準拠しているため、機密情報を扱うシーンでも安心です。

生成コードの改変・再配布は自由ですが、Augment Code本体の再配布や SaaS 化は禁止となっており、特許リスクは確認する必要があります。

スクロールできます
利用用途TrialIndie以上
商用利用⭕️⭕️
改変⭕️⭕️
生成コードの再配布⭕️⭕️
Augment Code本体の再配布❌️❌️
特許利用自己責任自己責任
私的利用⭕️⭕️
Augment Codeのライセンス

社外秘コードを扱うシーンではIndie以上を選び、リポジトリをプライベートに保つことで安全に運用することができます。用途と機密度に合わせて選択するようにしましょう。

なお、AI導入におけるリスク対策について知りたい方は以下の記事もご覧ください。

まとめ

Augment Codeは「広大なコンテキスト」と「クラウド並列エージェント」で、大規模開発の自動化を現実的なものにしました。

既存IDEへ簡単に導入できる点が強みで、CopilotやCursorを超えるスケール性能とコストパフォーマンスを両立しています。

仕様を書くと実装が出来上がるので気になる方はぜひ試してみてください!

最後に

いかがだったでしょうか?

手作業のコーディングや煩雑な改修作業にかかる時間をAIが削減!Augment Codeなどのツールは、仕様の指示だけで実装・テスト・ドキュメント化まで自動化され、開発現場の生産性が向上します。

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投稿者

  • WEEL Media部

    株式会社WEELが運営する生成系AI関連メディア「生成AI Media」は、AIの専門家によるWebメディアです。 AIに特化した編集部がAIの活用方法、導入事例、ニュース、トレンド情報を発信しています。

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