GitHub Copilotとは?料金プランや注意点、VS Codeの使い方まで徹底解説

GitHub Copilot 料金プラン 注意点 VS Code

皆さん、コーディングエラーやプロジェクトの遅れに困っていませんか?

そのような問題には、業務補助として非常に優秀なAIツール「 GitHub Copilot」がおすすめです!この記事では、MicrosoftとGitHubによって共同開発された、話題のGitHub Copilotがどのように問題を解決するかをご紹介します!

このツールは20以上のプログラミング言語に対応し、開発効率を最大55%向上できます。※1 コードの自動補完や多言語翻訳を通じて、プロジェクトをより迅速かつ効果的に進める方法を学びましょう。ぜひ、最後までチェックしてくださいね!

目次

GitHub Copilotとは

GitHub Copilotは、MicrosoftとGitHubが共同で開発した革新的なAI駆動型コーディングアシスタントです。このツールは、プログラマーがコードを書く際にリアルタイムでコードの補完や提案を行うことができ、開発の効率を大幅に向上させます。

Copilotは機械学習技術を利用して、使用者のコーディングスタイルとパターンを学習し、より精確で効率的なコードの生成をサポートします。対応しているプログラミング言語は多岐にわたり、幅広い開発環境での利用が可能です。

このツールは日々の繰り返し作業を自動化し、プログラマーの作業負荷を軽減することで、より創造的なタスクに集中できるようになります。

なお、爆速で簡単に生成AIアプリを開発できるノーコードツール「Dify」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GitHub Copilotの対応言語

GitHub Copilotは、Python・JavaScript・TypeScriptなどの主要プログラミング言語から、Ruby・Go・C#・C++といった、現代のWebアプリケーション開発やシステム開発で広く利用されている言語にも幅広く対応しており、多岐に渡る用途をカバーできます。

また、プログラミング言語だけでなく、HTML・CSS・SQLをはじめ、Markdown・JSON・YAMLなども扱うことができます。幅広い言語サポートにより、開発に関連する幅広いタスクにおいてCopilotの支援を受けることが可能です。

GitHub Copilotの言語サポートは継続的に更新されているので、最新の対応状況についてはGitHubの公式ドキュメントを確認してください。新しい言語やフレームワークに対応していくことで、より幅広い開発プロジェクトで活用できるようになるでしょう。

なお、最新のおすすめコード生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GitHub Copilotでできること

GitHub Copilotは、コードの自動補完から自然言語によるコーディングまで、開発者の生産性を向上させる多彩な機能があります。開発者はより迅速かつ効率的にプログラミング作業を進められ、コーディングの精度も向上します

コードの自動補完

GitHub Copilotのコード自動補完機能は、開発者がコードを入力する際に、次に入力すべきコードをAIが予測して提案します。たとえば、ある関数の開始を入力すると、その関数の標準的な形式を提案してくれます。

これにより、コーディングの速度が向上し、タイプミスも減少します。さらに、この機能は複数のプログラミング言語に対応しており、異なる言語間でのプロジェクト作業もスムーズに進行できるため、開発者の生産性を大幅に向上させます。

コードの翻訳

異なるプログラミング言語間でコード変換ができるので、開発者は特定の言語で書かれたコードを別の言語に翻訳する際の時間と労力を減らすことが可能です。例えば、Javaで書かれた関数をPythonに自動変換でき、多言語プロジェクトの効率化が図れます。

これは、グローバルなチームでの協業や、新しい技術への移行期に特に有効です。また、コード翻訳はプログラミングの学習過程においても、異なる言語の理解を助ける重要なツールとなるでしょう。

自然言語からコーディング

開発者は、英語などの自然言語で指示を入力するだけで、それを適切なコードに変換できます。この技術は、特にプログラミングの初学者や、異なる専門分野のプロフェッショナルが技術的な障壁を越えてコーディング作業に参加する場合に有効です。

例えば、「ユーザー一覧を表示する」という簡単な命令をプログラムコードに変換することで、非技術者でも直感的に開発プロセスに貢献できます。

GitHub Copilotの料金体系と特徴

GitHub Copilotには、下記の3つの有料プランがあります。

スクロールできます
種類FreeCopilot IndividualCopilot BusinessCopilot Enterprise
価格無料(制限あり)$10/月もしくは
$100/年
$19/月(1人あたり)$39/月(1人あたり)

各プランの主な特徴をそれぞれ解説します。(無料プランについては次項で詳しく解説します。)

Copilot Individual

Copilot Indevisualは、個人向けプランです。

コードの自動補完、自然言語によるコード生成、関数やclassの生成など、基本的な機能を網羅しています。

個人開発者や小規模なプロジェクトに最適なプランです。

【価格】

月額:$10、年額:$100(年間プランの場合2ヵ月分お得)

【主な特徴】

  • 個人アカウントで利用できる
  • 基本的なコード補完機能
  • 様々なIDEとエディタをサポート

Copilot Business

Copilot Businessは、組織向けのプランです。

「Copilot Individual」プランの機能に加え、チーム管理機能、高度なセキュリティ機能などが提供されます。また、組織全体のポリシー管理や監査ログにより、チームでの一貫した利用と管理が可能です。

中規模以上の組織で、複数人での共同開発を行う場合に適しています。

【価格】

月額:$19(1人あたり)

【主な特徴】

  • OrganizationまたはEnterpriseアカウントが必要
  • セキュリティ機能の強化
  • 監査ログ
  • 指定ファイルの除外機能
  • IP indeminity(知的財産権侵害に対する補償)

Copilot Enterprise

Copilot Enterpriseは、大企業向けのプランです。

「Copilot Business」プランの機能に加え、より高度なセキュリティ管理やカスタマイズ機能、サポートなどが提供されます。さらに、Bingを利用したWeb検索機能や、AI機能のカスタマイズも可能です。

大規模な組織でのプロジェクトに適しています。

【価格】

月額:$39(1人あたり)

【主な特徴】

  •  GitHub Enterprose Cloudアカウントが必要
  • Businessプランよりさらに高度なセキュリティ機能
  • カスタマイズ可能なAI機能
  • 組織全体のワークフローへのAI統合
  • プレミアムサポート機能

GitHub Copilotには、個人ユーザーから大企業まで幅広いニーズに対応する料金プランが設定されています。個人プランは月額10ドルから始まり、エンタープライズ向けプランではより高度なセキュリティと専任サポートが含まれます。※2

このプランは大規模な組織やチームが複数のプロジェクトを管理する際に最適で、カスタマイズ可能なオプションが特徴です。また、教育機関や非営利組織には特別料金が適用されることもあります

なお、生成AI搭載のIDEについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Github Copilotの無料プランについて

 GitHub Copilotは、2024年12月19日より無料で利用できるようになりました。ユーザーは、VS Code上でGitHubアカウントにログインするだけで、追加料金なしにCopilotによるコード自動補完や提案を得られるようになります。

ただし、無料プランは機能面で以下のような制限があるので注意してください。

【無料プランの利用制限】

  • アクセスできるコード補完は毎月2,000件まで
  • Copilotのチャットによる質問やリクエストは毎月50回まで
  • 利用できるLLMは「Claude 3.5 Sonnet」または「GPT-4o」のみ

上記のような利用量の制限はあるものの、毎月の利用量がそれほど多くなく「有料プランへの加入を迷っていた」という方には最適ではないでしょうか!

現時点での無料提供の対象はVS Codeに限られており、VS Code以外の環境で利用する場合は引き続き有料プランへの加入が必要です。

 GitHub Copilotの登録~VSCodeへの導入方法

ここでは、GitHub Copilotの無料プランへの登録方法から、VS Codeへの導入手順まで解説します。


GitHub Copilotの利用にはGitHubアカウントが必要です。アカウントを持っていない場合は、まずGitHubにアクセスしてアカウント登録を行ってください。

Github Copilotの無料プラン登録方法

1.GitHub Copilotのページから、Freeプランの「Get started」をクリックします。

2.GitHubアカウントの情報を入力してサインインしてください。

3.サインインが完了すると、GitHub Copilotのチャット画面になります。

4.このチャット画面から、VS Codeなど他のIDEへ接続できます。

VSCodeへのGithub Copilot導入方法

ここでは、GitHub CopilotをVisual Studio Code(VS Code)へ導入する方法を解説します。VS Codeをまだインストールしていない場合は、VS Codeの公式サイトからインストールしてください。

1.VS Codeを開いて、拡張機能ビューの検索バーに「GitHub Copilot」と入力します。

2.検索結果に表示される「GitHub Copilot」をクリックし、「Install」ボタンをクリックします。「GitHub Copilot」と入力すると、似た名前の拡張機能が複数ヒットします。安全性が不明なものもあるので、インストール前に必ず提供元が「github.com」であることを確認してください。

3.GitHub Copilotを初めて利用する場合、GitHubアカウントでのサインインが必要です。お持ちのアカウント情報を入力してください。

サインインが完了すると、すぐに利用開始できます。

GitHub Copilotを日本語設定にする方法

GitHub Copilotのチャットで使用する言語は、VS Codeの設定言語に従っています。VS Codeが日本語設定で、GitHub Copilotもそのまま日本語で使用する場合は特に設定の必要はありません。

例えば、「VS Codeは日本語設定だけど、GitHub Copilotは英語で使いたい」という場合やその逆の場合には設定が必要になります。

ここでは、GitHub Copilotの言語のみ変更する場合の方法をご紹介します。

1.まずVS Codeの設定画面を開いて、「設定(Settings)」の中から「拡張機能(Extensions)」を選択し、「GitHub Copilot Chat」をクリックします。

2.次に、Copilot > Chat: Locale Override」から設定したい言語を選択します。(日本語は「ja」、英語は「en」)デフォルトでは「auto」になっており、この状態だとVS Codeの設定言語に従います。

3.これでVS CodeとGitHub Copilotがそれぞれ別の言語で使えるようになります。

GitHub Copilotを活用するメリット

GitHub Copilotを導入する利点は、プログラミングの効率が向上し、開発者の負担が軽減されることです。さらに、様々なコードエディターとのシームレスな統合が実現するため、効率的でストレスの少ない開発環境を構築できるでしょう。

業務効率を大幅に向上できる

GitHub Copilotを利用すると、プログラミング作業の効率が大幅に向上します。このAI支援ツールは、開発者がコードを書く際に自動で補完提案を行い、一般的なプログラミングタスクの速度を速めるだけでなくエラーの発生も抑制します。

さらに、繰り返し発生するコーディング作業を自動化することで、開発者はより創造的かつ戦略的なタスクに集中できるようになります。これにより、プロジェクトの納期を短縮し、全体の生産性の向上が期待できます。

プログラマーの負担を軽減できる

プログラマーのコーディング作業を軽減したい場合、最適なのがGitHub Copilotです。このツールは、コードの自動補完やエラーのリアルタイム検出を通じて、繰り返し行うタイプミスや小さなバグの修正から開発者を解放します。

また複雑なコードの提案機能により、プログラミング作業の速度が向上し、より効率的にプロジェクトに取り組むことが可能です。これにより、プログラマーはストレスを感じることなく、より創造的な開発活動に集中できるようになります。

コードエディターとの統合ができる

GitHub Copilotは、主要なコードエディターとのシームレスな統合が可能です。Visual Studio CodeやJetBrains IDEなど、多くの開発環境に対応しており、設定も簡単です。

この統合により、開発者は習慣的に使用しているエディター内で直接、Copilotの強力なコーディング支援機能を活用できます。この機能は、日常的なコーディング作業を効率化し、プログラミングの速度と精度を同時に向上させる効果があります。

GitHub Copilotを活用する際の注意点

GitHub Copilotは開発効率を大幅に向上させる一方で、いくつかの重要な注意点があります。機密情報の漏えいやコードの正確性、著作権問題などの潜在的なリスクを理解し、適切に対処することが重要です。

機密情報の漏えいリスクがある

GitHub Copilotの使用中に機密情報が漏れるリスクは否定できません。このツールは多くのコードサンプルをAIが学習し、提案を生成する過程で、不注意により機密性の高いコードが外部に公開される可能性があります。

したがって、開発者は機密情報を含むコードの扱いに特に注意し、適切なセキュリティ対策を講じなければなりません。これには、敏感なデータの匿名化や、安全な環境での開発が含まれます。

提案してくれるコードは正確か判断する必要がある

Copilotから提案されるコードの正確性を常に検証してください。AIは時に誤った非効率なコードを生成することがあります。特に、複雑なロジックや特定のビジネスルールを含むコードには注意が必要です。

開発者は提案されたコードを批判的に評価し、必要に応じて修正や最適化を行う必要があります。またセキュリティの観点からも、提案されたコードに潜在的な脆弱性がないか確認することは、とても重要です。

著作権侵害のリスクがある

GitHub Copilotの使用には著作権を侵害するリスクが伴います。Copilotは大量のオープンソースコードを学習データとして使用しているため、生成されたコードが既存のライセンスを侵害する可能性があります。

開発者は生成されたコードのライセンス適合性を確認し、必要に応じて適切なクレジット表記や使用許諾を行う必要があります。著作権問題を回避するため、Copilotの提案を参考程度に留め、独自のコードを書くことも検討すべきです。

なお、生成AIのセキュリティリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GitHub Copilotで業務を効率化しよう

GitHub Copilotは、開発者の生産性を飛躍的に向上させる革新的なAIツールです。コードの自動補完や自然言語からのコード生成機能により、開発プロセスが大幅に効率化されます。

翻訳機能を活用すれば、海外チームとのコラボレーションも容易になり、グローバルな開発が促進されます。またコードの提案機能により、知識の浅い言語でも対応できるため、新技術への挑戦がしやすいです。

一方で、機密情報の漏えいリスクや著作権侵害の可能性など、注意点もあります。これらを認識し適切に対処することで、Copilotを創造性を引き出す強力な助手として活用し、より革新的で効率的な開発を実現できるでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

プロジェクトの遅延やエラーをAIで解消し、業務効率を最大限に引き上げたいと考えている方には、GitHub Copilotは非常に有効なツールです。使い方や、他のAI活用方法についてもお気軽にお問い合わせください。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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