Google、Geminiに新機能追加で幻覚問題に対処
Googleは、無料版のGeminiチャットボットに大幅なアップデートを実施しました。これにより、低遅延のマルチモーダルモデル「Gemini 1.5 Flash」が利用可能となり、幻覚を減らすためのソースリンクも追加されました。
- Google、Geminiに低遅延モデル追加
- 関連リンクでAIの幻覚問題を軽減
- ファイルアップロード機能を無料版に追加
「Gemini 1.5 Flash」は、以前は開発者のみが利用可能でしたが、今回のアップデートで一般に公開されました。
このモデルは、顧客の問い合わせに迅速に応答するなど、迅速な対応が求められるタスクに最適です。
Googleは、5月の年次開発者会議Google I/Oでこのモデルを発表しました。
「Gemini 1.5 Flash」は、約100万トークンの大きなコンテキストウィンドウを持ち、複雑な質問や長い対話を可能にします。
さらに、Googleドライブやデバイスからのファイルアップロード機能が無料版でも利用可能となりました。
Googleは、このモデルがOpenAIの「GPT-3.5 Turbo」よりも40%高速であると主張しており、モバイル版とデスクトップ版の両方で利用可能です。
230以上の国と地域、40の言語でアクセスできます。
幻覚の減少策として、Googleは関連リンクを追加しました。
これにより、情報が参照元に基づいていることを示し、AIモデルが情報を作り出さないようにします。
英語のプロンプトに対しては、段落の終わりにリンクが表示され、特定のトピックについてさらに調査できるウェブサイトにアクセス可能です。
Googleはまた、応答を検証するダブルチェック機能も追加しており、ウェブ上で確認された情報を強調表示し、信頼性を向上させます。
他のチャットボットも同様の機能を持っていますが、Nieman Labsのレポートによれば、これらのチャットボットは時折誤ったリンクを生成することがあるとのことです。
参考記事:Google
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