Hume、低コスト＆高機能の音声AI「EVI 2」発表

AIスタートアップHumeが、新しい音声AIモデル「Empathic Voice Interface 2（EVI 2）」を発表しました。

Humeは、Googleの元DeepMinderであるアラン・カウエン氏が共同創設し、独自の音声アシスタント開発に取り組んでいます。

同社は2024年春に5000万ドルの資金調達を行い、APIを迅速に提供するAIモデルプロバイダーとして注目を集めました。

EVI 2は、自然な音声表現と感情的な反応性を備え、さまざまな言語や方言に対応するAIモデルです。

この新モデルは、API経由で従来モデルと比べて40%の低レイテンシーと30%のコスト削減を実現しており、企業や開発者にとって魅力的な選択肢となっています。

特に、ブランドに合った音声を作り出すことが可能で、ユーザーに信頼される個別化された体験を提供することができます。

カウエン氏によると、EVI 2はアプリ内に直接組み込むことができ、ユーザーが電話回線を介さずにアシスタントとやり取りできる利点があります。

また、EVI 2は2024年末までにスペイン語、フランス語、ドイツ語のサポートを追加する計画です。

コスト面でも優れた効果を発揮しており、EVI 2の価格は1分あたり0.072ドルと、従来のEVI 1よりも30%安価です。

エンタープライズユーザーにはボリュームディスカウントも提供され、大規模なニーズに対応できるプラットフォーム拡張性を持ちます。

さらに、HumeはEVI 2以外にも、感情応答に優れたAIアプリケーション構築を支援するエクスプレッション測定APIやカスタムモデルAPIを提供しており、ユーザー満足度向上に貢献する機能が強化されています。

今後、HumeはEVI 2のさらなる改善や言語サポートの拡充を進め、開発者にとって使いやすいツールの提供を目指しています。

参考記事：Hume