Ensemble、AIデータ品質向上技術で資金調達成功
機械学習スタートアップのEnsembleは、シード資金として330万ドルの調達に成功しました。
この資金調達ラウンドはSalesforce Venturesが主導し、M13、Motivate、Amploが参加しました。
- Ensembleが330万ドルのシード資金を調達。
- データ品質向上技術でAI導入を支援。
- バイオ・広告分野で成果を示す。
EnsembleはAI分野でのデータ品質の重要性を背景に、従来のデータや複雑なモデルに頼らずに機械学習モデルのパフォーマンスを向上させる新しいアプローチを提案しています。
EnsembleのCEO、アレックス・ルノー氏は「私たちの技術はデータ内の隠れた関係や、元々データセットに含まれていてほしかった情報を近似的に再現する新たな方法です」と述べ、少ない情報でも効果的なモデル訓練を可能にする技術であることを強調しました。
同社の「ダークマター」技術は、機械学習パイプライン内で特徴量エンジニアリングとモデル訓練の間に挿入され、これまで発見できなかったパターンを明らかにするデータ表現を作成します。
企業のAI導入は進んでいる一方、データ品質の低さや不完全なデータが原因で、多くの企業が実運用環境への展開に苦しんでいます。
Salesforce Venturesのキャロライン・フィーゲル氏は「データが分散し、質が低く、個人識別情報が含まれているため、企業のAI導入が予想より遅れている」と指摘しました。
Ensembleの技術は、バイオテクノロジーや広告技術分野での早期成果を通じて、こうした課題に対処する可能性を示しています。
調達した資金は、製品開発の加速、チームの拡大、市場展開の強化に活用される予定です。
Ensembleは、AIの変化するニーズに適応する基盤技術の提供を目指しています。
ルノー氏は「AIの進化とともにデータの状況も変わる中で、私たちはコア研究にしっかりと取り組んでいます」と、同社の長期的なビジョンを述べました。
企業がAIの導入に取り組む中、Ensembleのアプローチは今後も注目されるでしょう。
参考記事:Salesforce Ventures
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