【Seedream 4.5】追従性と一貫性がケタ違い!?ByteDanceの最新画像生成AIを徹底解説!

Seedream 4.5 追従性 一貫性 ケタ違い ByteDance 最新 画像生成AI 徹底 解説
押さえておきたいポイント
  • ByteDance発、最新のAI画像生成・編集モデル
  • 複数の入力画像がある場合でも被写体を正確に認識し、参照画像の細部まで厳密に再現
  • Seedreamシリーズの強みであるテキスト指示への忠実さがより洗練されている

2025年12月3日、ByteDanceのAIチームSeedが、最新の画像生成モデル「Seedream 4.5(シードリーム 4.5)」を公開しました!

このモデルは、「テキストから画像を生成するAI画像生成」と、「既存の画像を編集・合成する画像編集」の2つの機能を統合した強力なAIシステムです。

プロのデザイナーやクリエイターのみならず、一般ユーザーにも使いやすいように設計されていて、特に、複数画像にまたがる一貫性や高精細な描画で大きな進化を遂げています。

リリース直後から、SNSや専門コミュニティでは話題になっており、「とにかく指示追従性が高い」「人物の一貫性が良い」といった声が上がっています。

そこで本記事では、このSeedream 4.5の概要や性能、使い方から実際に使ってみた検証結果まで詳しく解説します。

ぜひ最後までご覧ください!

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目次

Seedream 4.5の概要

Seedream 4.5の概要
参考:https://seed.bytedance.com/en/seedream4_5

Seedream 4.5は、ByteDanceが開発した最新のAI画像生成・編集モデルで、前バージョン4.0から大幅なアップグレードが施されています。

特に注目すべきは、マルチ画像編集での一貫性タイポグラフィ(文字要素)の正確さの向上です。

Seedream 4.5は、モデル規模の全体的なスケーリングによって、総合的な性能向上を果たし、複数の入力画像がある場合でも主要な被写体を正確に認識し、参照画像の細部まで厳密に再現してくれます。

例えば、同じ人物が写った複数枚の画像を生成・編集するシーンで、顔立ちや髪型、服装の色合いがすべての画像で統一されるなど、従来モデルで課題だった「ばらつき」が大幅に解消されています。

また、Seedream 4.5は、小さな文字やロゴの描画能力も強化されており、ポスターやブランドビジュアルのようなデザイナー水準のレイアウトを難なく作り出してくれます。

Seedream 4.5の概要
参考:https://seed.bytedance.com/en/seedream4_5

最大4K解像度の高精細な画像生成にも対応し、リアルな質感や、陰影表現もより自然で映画さながらのクオリティに仕上がるのも特徴です。

さらに、Seedreamシリーズの強みであるテキスト指示への忠実さが一段と洗練されており、ユーザーが入力したプロンプトの意図を正確に汲み取って安定した出力を返します。

なお、従来モデルSeedream 4.0についても詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

Seedream 4.5の性能

Seedream 4.5の性能は、多角的な評価指標において、前モデル4.0から向上しています。

ByteDance社内の総合ベンチマーク「MagicBench」では、プロンプトへの応答精度、出力画像の構図・配置の適切さ、そして画像の美的品質の各指標で、大幅な改善が確認されています。

具体的には、テキストからの画像生成単一画像編集の両タスクで、Seedream 4.5は、4.0を上回る安定性と精度を出しています。

MagicBench: Multi-Dimensional Evaluation
参考:https://seed.bytedance.com/en/seedream4_5

例えば、複数枚の画像を一度に生成する場合でも、被写体の顔や姿勢が乱れず、各画像間で照明の向きや雰囲気が統一されるといった結果が確認されています。

また、手や複雑な模様の描画細かい文字の再現など、従来モデルが苦手とした分野でも、Seedream 4.5では破綻が著しく減少しているようです。

内部処理の最適化によって推論速度も改善しており、4ビット量子化やSparseGEMM技術の採用で、大容量モデルでありながら、画像生成に要する時間を劇的に短縮しています。

さらに、多言語対応も強化されていて、中国語や英語はもちろん、日本語のプロンプトも以前のモデルに比べて高い精度で解釈・反映できるようになっています。

Seedream 4.5のライセンス

Seedream 4.5は、ByteDanceの提供するクラウドサービス上で動作するクローズドソースのモデルです。

そのため、モデル自体の重みデータは公開されておらず、われわれユーザーはBytePlus(バイトプラス)のAPIや、ウェブプラットフォームを通じてこのモデルを利用する形になります。

しかし、生成された画像の権利は基本的にユーザーに帰属し、商用利用も可能とされています。

利用用途可否備考
商用利用⭕️生成画像は商用利用可能
改変🔺モデル自体の改変・再学習は不可
配布❌️
特許使用❌️
私的使用⭕️
Seedream 4.5のライセンス

Seedream 4.5の料金

2025年12月5日現在、Seedream 4.5は、BytePlusのクラウドサービス(ModelArkプラットフォーム)上で提供されており、基本的には従量課金制です。

初めて利用するユーザー向けに無料枠も用意されており、公開時点では200枚分の画像生成が無料で試せるようになっています。無料枠消費後は、生成する画像1枚ごとに課金が発生するかと思いますが、その料金は非常にシンプルかつ低コストに設定されています。

スクロールできます
プラン区分料金(USD)備考
フリートライアル200枚の画像生成が無料初回のみ・登録ユーザー対象
従量課金(テキスト→画像)$0.03 / 画像1枚1ドルで約33枚生成可能
従量課金(画像編集)$0.04 / 画像1枚
Seedream 4.5の料金表

Seedream 4.5の使い方

Seedream 4.5を利用する方法は大きく分けて、BytePlus公式のウェブプラットフォームを使う方法と、APIを利用してアプリケーションに組み込む方法があります。

BytePlus公式のウェブプラットフォーム

まず最初に、ByteDanceの開発者向けプラットフォーム「BytePlus ModelArk」にアクセスし、アカウントを作成してログインします。既に、ByteDance関連のアカウント(TikTok等)を持っている場合はその認証で入れる可能性もあります。

以下のようなPlayground画面が表示されればOKです。あとはプロンプトを入力して実行するだけです。

APIを利用してアプリケーションに組み込む

APIキーを取得するには、コンソール右上のメニューから「Access APIに入り、新しいキーを1つ作成します。

ModelArkのQuick Startでは、このキーをローカル環境のARK_API_KEY という環境変数に入れておきます。

また、以下の画像赤枠部分のサンプルコードをコピーしておきましょう。

その後、以下のコマンドでOpenAIのPython SDKをインストールします。

pip install --upgrade "openai>=1.0"

好きなエディタで seedream_sample.py などのファイルを作り、コピーしたコードを貼り付けます。

ターミナルで以下コマンドを実行すれば、Seedream 4.5をAPI経由で利用できます。

python seedream_sample.py

サンプルコードでは、imagesResponse に API の結果が入り、その中の URL や base64 文字列を使って画像を保存・表示する処理が書かれています。

そのまま実行すれば、コンソール出力や保存先フォルダに生成結果が格納されるので、期待どおりの画像になっているか確認しましょう。

ちなみに、私の出力結果はこんな感じでした。

映画風のポスター画像。タイトルに大きく『AI REVOLUTION』、下部に小さなクレジット文字が並ぶ。

Seedream 4.5を使ってみた

同じ人物キャラクターが登場する画像を4枚同時に生成し、その統一性をチェックしてみましょう。

プロンプト

20代の女性キャラクターが様々なポーズで写っている4枚のポートレート。いずれも夕暮れの柔らかな光に照らされている。

4枚すべての画像で女性の顔つきや髪型がほぼ完全に一致していて、まるで、同じモデルを起用して撮影した写真集ですね。

従来のモデルでは「同じキャラのはずが顔が毎回違う」「コマごとに服装が変わる」といった症状が起きがちでしたが、Seedream 4.5ではそれが見事に解消されているのがわかります。

他にも画像編集や、参照画像をベースにした画像生成においても、すばらしいクオリティなので、ぜひみなさんも試してみてください。

まとめ

Seedream 4.5は、クリエイターからエンジニアまで幅広いユーザーにとって魅力的なAIツールです。

画像生成AIの世界は日進月歩ですが、その中でもSeedream 4.5は、指示追従性と参照画像の再現性でかなり強いモデルだと思います。

ぜひ皆さんもSeedream 4.5のパワーを、創作やビジネスに活かしてみてください!

最後に

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投稿者

  • WEEL Media部

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