ChatGPTなど対話型AIの導入にIT導入補助金2023は使えますか?

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中小企業の皆さまにとって、効率化と競争力の向上を図る上で、最新のIT技術の導入は不可欠です。特にAI(人工知能)の活用は、業務プロセスの効率化や意思決定の強化など、様々な分野で大きなメリットをもたらします。

そこで本記事では、中小企業向けのIT導入補助金に焦点を当て、AIの導入に活用する方法を解説いたします。

目次

IT導入補助金2023とは

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。

対象となるITツール(ソフトウェア、サービス等)は事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開(登録)されているものとなります。(※1)

また、相談対応等のサポート費用やクラウドサービス利用料等も補助対象に含まれます。

補助金申請者(中小企業・小規模事業者等)は、IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」とパートナーシップを組んで申請することが必要です。(※1)

※1複数社連携IT導入類型を除きます。

補助対象となる条件

ChatGPTは、補助の対象外

ChatGPTなど対話型AIは汎用型ソフトウェアになるため、単体での導入は補助対象外となります。

補助金のA類型、B類型ともに申請要件を満たすためには

補助金を申請する際には、A類型とB類型のいずれかの申請要件を満たさなくてはいけません。

しかし、AIだけを導入した場合は、これらの申請要件を満たすことが難しい場合があります。

そこで、下の図のように必要な業務プロセスを含んだソフトウェアと対話型AI(汎用プロセス)の組み合わせを選定することが重要です。

 具体的には、「顧客対応業務」の場合、

・顧客対応チャットサポート(業務プロセス)+ChatGPT(汎用プロセス)+役務(導入コンサル)

 といった組み合わせになります。

出典:ITツール登録の手引き(サービス等生産性向上IT導入支援事業事務局)

6つの業務プロセスのうちいずれか1つ以上を担うソフトウェアであること

補助対象となるソフトウェアは、以下の6つの業務プロセスのうちいずれか1つ以上を担うものである必要があります。

① 顧客対応・販売支援

② 決済・債権債務・資金回収管理

③ 調達・供給・在庫・物流

④ 業種固有売プロセス

⑤ 会計・財務・資産・経営

⑥ 総務・人事・給与・労務・教育訓練

出典:ITツール登録の手引き(サービス等生産性向上IT導入支援事業事務局)

補助金の目的・対象・仕組み

補助金の目的と対象

IT導入補助金2023の目的は、中小企業のIT導入を支援し、生産性向上や競争力の強化を図ることです。補助の対象となるのは、先述した業務プロセスを含むソフトウェア導入プロジェクトが該当します。

補助金の仕組みと審査について

補助金は、全額が支援されるわけではなく、審査を経て支援の有無や額が決定されます。審査では、導入予定のソフトウェアの適切性や導入計画の実現可能性などが評価されますので、申請書類は慎重に作成しましょう。

 支援枠の種類

IT導入補助金2023には、以下の3つの支援枠が用意されています。

 5.1 通常枠(A・B類型)

 5.2 セキュリティ対策推進枠

 5.3 デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

それぞれの特徴や適用条件を把握して、最適な支援枠を選択しましょう!

まとめ

IT導入補助金2023は、昨年度と同様、中小企業や小規模事業者、個人事業主を対象に、自社の課題やニーズに応じたITツールを導入する際の経費の一部が還付される補助金です。

ChatGPT単体では補助の対象外です。下記6つの業務プロセスを担うソフトウェアと組み合わせてください。

① 顧客対応・販売支援

② 決済・債権債務・資金回収管理

③ 調達・供給・在庫・物流

④ 業種固有売プロセス

⑤ 会計・財務・資産・経営

⑥ 総務・人事・給与・労務・教育訓練

中小企業にとって、AIの導入は業務の効率化や競争力の向上に大きく寄与する可能性があります。

しかし、補助金の申請条件や審査には注意が必要です。目的に合ったソフトウェアを選定し、適切な支援枠で申請することが成功への近道となるでしょう。

参考情報

※注意:本稿はIT導入補助金2023の前期事務局の情報を元に作成されており、後期事務局は2023年8月から開始される予定ですので、最新情報を確認することをお勧めします。

最後に

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  • WEEL Media部

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