【Claude Pro】本1冊読み込める!?GPT4のライバル生成AIを使ってみた
皆さん、Anthropic社が提供するチャットボットClaudeシリーズの有料プランをご存知ですか?
無料プランに比べて、利用上限がめちゃくちゃ増えるし、他にもいいことあるんです…!
ということで、次に来る生成AIを先取りして学んでおきたい!という皆さんのために、Claude Proの概要、導入できるかの試みについてまとめました。この記事を最後まで読むと、Claudeが使いたくなるはずです!
Claude Proの概要
Anthropic社が提供するAIチャットボットClaude 2で、有料プランが使えるようになりました。
有料プランの名前は、Claude Pro。
課金することで、以下のようなことが可能に。
- 利用上限の5倍アップ
- アクセス集中時の優先利用
- 新機能への早期アクセス
利用上限がアップすると、英語換算で、8時間で100メッセージが送信可能とのこと。厳密には、15ワード(単語)ほどで200センテンスですが。一度に長文を送ると、上限にはすぐ達してしまうので注意が必要ですね。利用上限ギリギリ(残り10メッセージの状態)まで使うと警告が出るようになっているようです。
ですが、利用上限のアップで、長文をより扱いやすくなりますね。そのため、論文執筆やプログラミングでClaude 2の恩恵にあやかれるのではないでしょうか?
ちなみに、利用上限ギリギリ(残り10メッセージの状態)まで使うと警告が出るようになっているようです。
Claude Proの料金は月額20ドル
Claude Proへアップグレードするには、月額20ドルです。無料版からアップグレードすることで、Claude Proの機能が追加されます。
また、ChatGPTと同じ金額で利用可能というわけですが、日本はClaude Proが公開されてすぐには使えず、そもそもClaude 2の対象外なんですよね。
(追記:2023年10月現在、日本でも利用可能になりました。)
悲しい。
ずるい。
日本でもClaude Pro使える抜け道ないのかーー!!??
ということで、すでにClaude 2を使っている筆者が、利用できるか試してみます。
なお、Claude2の日本での使い方について知りたい方はこちらをご覧ください。
Claude Proを導入できるか試してみた
ここからは、すでにClaude 2の無料版を登録できていることが前提となります。(登録方法に関しては、詳しくは別記事を参照ください。)
まず、Claude 2にアクセスします。
前段でログインが完了しているので、以下のURLにアクセスします。
https://claude.ai/settings/billing?action=subscribe
Invalid Country ってなった。やっぱり対象外だもんな……。
ちょっとVPNを使ってみる。
アメリカのIPにしたら……ページが変わった!
あとは、いろいろ入力してSubscribeするだけなんだけど……アメリカの住所を要求された!
さすがに無理だ……日本でClaude Proは使えないのかー残念!
新機能への早期アクセスとかしたかったんだけどなぁ……。
ちょっと、悔しくてアメリカにいる友人の住所をお借りしてSubscribeしたら……
できた!!
ひとまず導入までできました!
Claude Proを実際に使ってみた
Claude Proは、大量のトークン数を扱えるというのが強みです。
そこで、10万トークンのテキストを入力してみました。
普通に入力できました。
一方でGPT-4に同じテキストデータを入力してみましたが、読み込めず。
分割し何トークンならChatGPTで読めるのか実験してみました。その結果は、5524トークンでした。
今回の例だと、ChatGPTに20回ほど分割して入力しないとだめということです。
長文を入力できるのはかなり有用ですね!
なお、Amazon BedrockでのClaude 2の使い方について知りたい方はこちらをご覧ください。
Claude ProとChatGPTとの違い(VS GPT4)
Claude Proの特徴や使い方を紹介してきましたが、OpenAI社が提供しているChatGPT(GPT4)との違いを知りたい方は多いのではないでしょうか。
この章では、Claude ProとChatGPT(GPT4)との違いを解説します。まずは、Claude ProとChatGPT(GPT4)の違いを表にまとめました。
Claude Pro | ChatGPT(GPT4) | |
---|---|---|
提供企業 | Anthropic社 | OpenAI社 |
料金 | 月額20ドル | 月額20ドル |
パラメータ数 | 約1,300億個以上 | 5,000億~1兆個 |
入力トークン数 | 200,000トークン | 32,000トークン |
API連携 | 〇 | 〇 |
アクセス方法 | Webブラウザ・特定のツール | インターネットアクセス |
100万トークンあたりのAPI利用料金 | 24ドル | 120ドル |
最新情報 | 2023年8月まで | 2023年4月まで |
回答の品質 | ハルシネーションや有害テキストの生成がかなり抑えられている | ハルシネーションや有害テキストの生成が一定頻度で発生 |
料金はともに同じでしたが、パラメータ数や最新情報の取得はGPT4、入力トークン数やアクセス方法の数はClaude Proに軍配が上がりました。APIを使う場合どちらも対応していますが、使い方によってはGPT-4の方が高くなりやすいようです。
さらには、回答の品質にも差が出ています。Claude Proの方がハルシネーションや有害テキストの生成が抑えられているため、安全に利用できる傾向があるようです。
GPT4を使っているとハルシネーションが発生して事実と異なる回答が返ってくることがあるため、この違いは大きいといえるでしょう。
Claudeシリーズについてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
Claude ProはGPT4に対抗できる生成AI
生成AIと言えばGPT4の印象が強いですが、Claude Proと比較するとまだまだ違いはあるものの、Claude Proの方が勝っている部分もあります。
Claude Proの方が勝っている点は以下のとおりです。
- 入力トークン数
- アクセス方法の数
- 100万トークンあたりのAPI利用料金
- 回答の品質が高い
一方でGPT4の方が勝っている点は以下のとおりです。
- パラメータ数
- 訓練データの最新化
これら以外にも違いはありますが、共通して利用するための料金は、月額20ドル。
生成AIは使えば使うほどデータを吸収し使い勝手が良くなるため、多くの生成AIを使って、自分に合うものを探すのがおすすめです。
有料にはなりますが、Claude Proを一度試してみてはいかがでしょうか。
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