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Claudeシリーズの使い方をまとめて紹介!2.0・Proの性能も徹底解説

Claude 使い方 2.0 Pro 性能

生成AIの中で一番有名で使い勝手もいいモデルといえば、「ChatGPT」ですよね。実際にChatGPTを利用して業務効率を上げたり、クリエイティブの作成をされている方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな高性能のChatGPTよりも性能がいいと話題になっている生成AIがあります。それは「Claudeシリーズ」です。Claudeなんて聞いたことないとい、という方も一定いらっしゃると思います。

今回は、Claudeシリーズの基本情報や活用方法などについて見ていきましょう。

なお弊社では、生成AIツール開発についての無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。

目次

AnthropicのLLM「Claude」とは?

Anthropicは、2021年に設立されたAIベンチャー企業で、事業として「人間のような知性を持つAI」の実現を目指しています。その中でも、大規模言語モデル(LLM)の開発に注力しており、「Claude」は、Anthropicが開発した最も先進的なLLMです。

Claudeは、膨大な量のテキストとコードのデータセットでトレーニングされており、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツの作成、有益な方法で質問に答えるなどの能力を備えています。

それでは、さっそくClaudeについて詳しく見ていきましょう。

Claudeシリーズのスペックを紹介!

Anthropicが開発したLLM「Claude」シリーズは、Claude Instant・Claude 2.0・Claude 2.1の3つのモデルが公開されています。それぞれのモデルの特徴や最適な用途の違いについては、下記の表をご覧ください。

Claude InstantClaude 2.0Claude 2.1
特徴低遅延・処理能力が高いハルシネーションや有害テキストの生成がかなり抑えられているClaude 2.0よりさらに高精度で、トークン数も増加
最適な用途チャットボットや音声認識など処理速度が求められるタスク複雑な推論が求められるタスク長文処理、より正確で複雑な推論が求められるタスク
入力できるトークン数10万トークン10万トークン20万トークン

なお、ClaudeのライバルであるGPT-4のスペックについて知りたい方はこちらをご覧ください。
GPT-4とは?GPT-4の使い方や料金体系、GPT-3.5との違い、API、画像入力の方法を解説!

Claudeの魅力を5つピックアップ

2023年10月16日から日本でも利用できるようになり、話題となったClaudeですが、実際どんなところが魅力的なのでしょうか。ここでは、Claudeの魅力を5つピックアップしてご紹介します。

誤回答のリスクが低い

膨大なデータから回答を抽出していることもあり、生成AIから出た情報にはハルシネーションが発生することが多々あります。

しかしClaudeはその他の生成AIに比べるとハルシネーションが少ないことで有名です。それに加え、最新モデルのClaude2.1は、Claude2に比べてハルシネーションの発生頻度が半分に抑えられるなどさらに進化を続けています。

最大200,000トークンまで入力できる

先代モデルのClaude2時点で、100,000トークンもの入力が可能でした。公式発表からもある通り、論文の翻訳や長文の処理に使用していたユーザーが多かったようです。

さらに、有料ではありますが最新のClaude2.1では先代モデルの2倍の200,000トークンまで入力が可能となりました。これは、書籍換算するとなんと約500ページ以上の情報量とのことです。

もともと長文対応に強かったClaudeですが、さらにトークン数が増えたことで、より多くのシーンで使用されることになるでしょう。

日本語にも対応済み

Claudeは2023年10月16日より日本語にも対応しました。これにより、日本語でテキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツの作成が可能となりました。

また、同日に日本語以外の94カ国語にも対応したこともあり、今後さらにClaudeの利用者が増えることになるでしょう。利用者が増えれば、改善点や問題も出てくる可能性があるため、さらなるアップデートがされることが期待されます。

利用料金は基本無料

基本利用料は無料で、機能的には前述の通りハルシネーションを起こしづらかったり、文章が処理出来たり、日本語に対応していたりとさまざまな面で優れているためClaudeは注目されています。

Claude Proを検討している人も、無料版でClaudeの使用感や生成されるコンテンツの質を試すことができる点もメリットの一つですね。

一部機能としてはChatGPTを超えたとも言われているので、気になる方は一度利用してみてはいかかでしょうか。

無料でファイルのアップロードができる

ChatGPTでは、ファイルのアップロードを行うためには、プラグインをインストールするか、code interpreterを使わないといけないため、料金が発生します。

それに対して、ClaudeはデフォルトでPDFなどのファイルのアップロード機能があり、複数ファイルを同時に読み込むことができます。こちらの機能も無料で使えるため、ファイルのアップロードを頻繁に行う方にはClaudeはおすすめです。

なお、生成AIを使ったファイルの読み込みについて知りたい方はこちらをご覧ください。
生成AIやChatGPTを使って自動でデータ分析をする方法!おすすめツール5選も紹介

有料版「Claude Pro」の料金は?

Claude Proへアップグレードするには月額20ドルの料金が発生します。無料版からClaude Proへアップグレードすることにより以下の機能が追加されます。

  • トークン数が200,000トークンまで増加
  • 無料版の5倍量のメッセージ送信
  • 混雑時の優先アクセス
  • 新規機能への早期アクセス

また、Claude Proには使用制限があります。メッセージの長さや添付ファイルの容量などによって残りの使用回数は変動しますが、残りの利用回数が10件になる直前に警告が表示されます。

制限は8時間ごとにリセットされますが、利用回数には注意しながら使用しましょう。

ChatGPTとの違いを比較!

ここまで、Claudeシリーズについてご紹介してきましたが、「結局、ChatGPTとなにが違うの?」とお思いの方も多いでしょう。まずは、ClaudeシリーズとChatGPTの違いを表にまとめましたのでご覧ください。

ClaudeシリーズGPT Plus(GPT-4)
パラメーター数約1300億個以上5000億〜1兆個
入力トークン数※200,000トークン32,000トークン
利用料金無料(Proは月額$20)月額$20
API連携
アクセス方法Webブラウザ・特定のツールインターネットアクセス
100万トークンあたりのAPI利用料金$24$120
最新情報2023年初頭まで2023年4月まで
回答の品質ハルシネーションや有害テキストの生成がかなり抑えられているハルシネーションや有害テキストの生成が一定頻度で発生

※ClaudePro以外のプランでは最大100,000トークンまで

このように、ChatGPTに比べパラメーター数については少ないですが、最大トークン数やAPI利用料金・回答の正確性などChatGPTよりも優れているところも多いです。

ブラウザ版「Claude.ai」の使い方

Claudeにはブラウザ版の「Claude.ai」が用意されていて、誰でも気軽に利用できるようになっています。ここでは、Claude.aiの登録方法や使い方、ClaudeProへのアップグレードの方法について見てみましょう。

登録方法

まず初めにアカウントを作ります。Claude.aiにアクセスすると登録画面になるので、下記の手順でアカウントを作成します。

  1. サインアップ:メールアドレス or Googleアカウントを登録する
  2. 個人情報登録:名前とニックネームを入力し、利用規約に同意する
  3. SMS認証:電話番号を入力する
  4. 規約への同意:英文で表示される複数の約款に読んでから同意する

Claude.aiの使い方

登録が完了すると「Meet Claude」と表示されているページに移動します。画面中央に入力フォームがあるので、そこにプロンプトを入力することで、簡単に利用できます。

また、入力フォーム右側にクリップのマークがあるので、そこからファイルのアップロードも可能です。直観的に操作できるので、迷うことなく利用することができるでしょう。

Claude Proへのアップグレード方法

前述の通り、有料プランの「Claude Pro」を利用するためには月額20ドルかかりますが、さまざまな機能が解放されます。アップグレードの方法については、下記の通りです。

  1. Claude.aiの右上のユーザーアイコンを開いて「subscribe to Pro」を選択。
  2. 氏名・国・郵便番号・クレジットカード情報など必要な情報を入力

こちらも難しい作業ではないので簡単にアップグレードすることが可能です。

Claude APIを使うには?

2024年1月現在、公開されているClaudeAPIはクローズドベータのため誰でも気軽に利用できるわけではありません。

利用するためにはまず、「Claude API Access」にアクセスし、名前・メールアドレス、国、所属している会社など、様々な情報を入力し、利用申請する必要があります。

利用申請してから返答まで、時間がかかるので早めに使いたい方は、すぐに利用申請を行うことをおすすめします。

その他Claudeの使い方

Claudeシリーズを利用する方法はClaude.aiやClaudeAPIの他にも「Amazon Bedrook」「Slack」「Poe」があります。それぞれの使い方についてご紹介します。

Amazon Bedrock

Amazon BedrookとはAWSの生成AIサービスです。このサービスを利用することで、「さまざまな企業のAI基盤モデル」を、APIを通じて利用できます。Amazon BedrookからのClaudeの使い方は下記の通りです。

  1. AWSマネジメントコンソールにサインイン
  2. 「Amazon Bedrock」で検索
  3. 米国東部(バージニア北部: us-east-1)のリージョンを選択
  4. 「Get started」をクリック
  5. 左カラムから「Base models」にアクセス
  6. Claude v2を選択

Amazon BedrookでClaude 2のAPIを使う方法については、下記の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
Amazon BedrockでClaude 2のAPIを使う方法!使い方から実践まで

Slack

多くの企業でチームコミュニケーションツールとして使われているSlackでもClaudeを使うことができます。SlackとClaudeを連携させる方法は下記の通りです。

  1. Slackアプリ左側の「その他」をクリック
  2. 「自動化」をクリック
  3. AppディレクトリをクリックしSlack  app directoryにアクセス
  4. Slack  app directory中央の検索タブに「Claude」と入力
  5. Claudeが出てくるのでクリックし、左側の「Slackで開く」をクリック

追加後は、他の人とチャットをするような形で利用することができるので、普段からSlackを使われている方におすすめです。

Poe

ClaudeやChatGPT、などさまざまなAIチャットツールを使うことのできるプラットフォーム「Poe」では、デスクトップ版に加え、iOSアプリ版もあります。今回は、デスクトップ版の使い方についてご紹介します。

  1. Poeへアクセスし、ログイン画面へ
  2. 「Googleアカウント」「AppleID」「メールアドレス」「電話番 号」のいずれかを選択しサインイン
  3. 左上のメニューから「検索」をクリック
  4. 検索タブに「Claude」と入力し、検索結果から出てきたClaudeシリーズを選択

Poeでは、Claude以外の生成AIも簡単に利用できるため、いろんな生成AIを使ってみたい方におすすめです。

Claudeの活用事例5選!

ここまで、Claudeについてご紹介してきましたが、Claudeはどんなところで活用できるの? と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。最後にClaudeで何ができるのか、活用事例を5つご紹介します。

情報収集

トレンドや最新情報の出力はできませんが、2023年初頭までの情報を学習していることもあり、比較的新しい情報を出力することが可能です。しかし、回答の品質がChatGPTよりいいといわれていても、やはりハルシネーションは起きてしまいます。

生成された誤った回答をそのまま鵜呑みにしてしまうと思わぬトラブルに発展することもあるので、最終的には人間がチェックを行う必要があります。

長文ファイルの要約

書籍や論文などの長文を読んだり理解するには相当な時間がかかるものですよね。しかし、Claudを使えばアップロードしたファイルを即座に取り込み、要約することができます。また、わからないことを質問するだけで、資料の中で知りたい情報や詳細な説明だけを出力することも可能です。

さらにテキストファイル以外にも、画像や動画、音声データも認識できるので、幅広く活用できます。

コーディング

2023年7月に公開されたモデルClaude2は、先代モデルのClaudeに比べてコーディングスキルが大幅に向上しました。Pythonコーディングテストである「Codex HumanEva」のスコアを見てみると、71.2%でスコアが高いことがわかります。

また、コーディング分野が優秀だと評価されているChatGPTのスコアが67%なので、ChatGPTを上回るコーディングスキルを持っているといえるでしょう。

翻訳

90か国以上の言語に対応しているため、対応言語の翻訳はもちろんですが、実はそれだけではありません。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の歴史学者であるベンジャミン・ブリーン氏がClaude2に、16世紀に書かれたラテン語の魔術書を翻訳させたところ、理解する資料として使えるほど正確に翻訳できたそうです。

このようにClaude2は高い翻訳能力があるため、長文の翻訳が必要な時にも、とても便利なツールです。

参考記事:GPT-4とClaude 2は「16世紀に書かれたラテン語の魔術書」まで翻訳することが可能、学者が「人間のプロに匹敵する」と太鼓判

文章の生成

これまでの説明で分かる通り、Claudeシリーズは文章を読み解く能力や要約する能力に長けています。しかしそれだけではなく、Claudeシリーズは文章を生成することも得意とされています。

利用シーンはたくさんありますが、身近なところでいえばメールの作成や記事作成などがあげられるでしょう。大まかな構成や文字数、注意点などを指定することで適切な文章を作成することが可能です。

なお、LLMの活用事例について知りたい方はこちらをご覧ください。
海外でバズったヤバいChatGPT・AI活用事例35選

生成AIを便利に使いこなそう

さまざまな生成AIがあり、それぞれ特徴があります。今回ご紹介したClaudeシリーズにももちろん得意不得意が存在します。また、まだまだハルシネーションを起こしてしまう可能性もあるため、すべてを生成AIに任せることは難しいでしょう。

自分の使い方に合った生成AIを探すには、やはりたくさんの生成AIを実際に使ってみるのが一番いいので、無料で高性能なClaudeシリーズを一度試してみてはいかがでしょうか。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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