AIが教える三笘選手のシュートフォーム体験

グーグルは、7月24日と28日に国立競技場で「AI Penalty Challenge with Google Pixel」というイベントを開催します。

このイベントでは、参加者がペナルティキックを模してシュートを行い、AIがそのフォームを解析してアドバイスを提供します。

イベント会場には特設ブースが設置され、予約不要で誰でも無料で参加可能。

スタッフの指示に従ってボールを蹴ると、そのフォームが撮影され、AIが「パワー」「精度」「フォーム」の3つの項目でスコアを付けます。

このスコアリングは、サッカー選手の三笘薫選手のフォームを基にしているのが特徴です。

3回のキック後、過去の三笘選手の発言などを参考にしたアドバイスが提供されます。

さらに、参加者にはシュートフォームの写真と採点結果を記録した「Team Pixelカード」がプレゼント。

このカードには、イベント限定の三笘選手のサイン入り写真もデザインされています。

イベントでは、Pixelスマートフォンを使用して参加者のフォームを撮影し、その写真がGoogle Cloudに送信されます。

クラウド上でグーグルのAI「AutoML Vision」が写真を解析し、ボールのスピードや精度を算出。

また、参加者のフォームは骨格推定によって評価されるのです。

スコアが出ると、三笘選手の過去の発言やフォームを参考にしたアドバイスが提供されます。

グーグルのAI「Gemini」がプロンプトを基にして、参加者のフォーム写真や三笘選手のデータを利用し、アドバイスを生成するのが特徴です。

最後に、画像生成AI「Imagen 2」を使用して、参加者のシュートフォーム写真をドラマティックに加工した「Team Pixelカード」が作成されます。

このイベントは、米国で開催された「Google Cloud Next」の内容を基にしており、参加者は待ち時間を感じることなくスムーズに体験できるのが魅力。

グーグルのAI技術とクラウドサービスがこの体験を支えています。

担当者によれば、生成AIが普及する前はデータサイエンティストが数カ月かけてフォーム解析を行っていたそうです。

現在はプロンプトを使用することで低コストで開発が可能になっています。

これにより、多くの人が生成AIによる新たな体験を楽しむことができるでしょう。

参考記事：ケータイWatch