Groq、6億4000万ドル調達と次世代LPU開発へ
AI推論技術のリーダーであるGroqが、シリーズDの資金調達ラウンドで6億4,000万ドルを調達し、評価額は28億ドルに達しました。
この資金調達はBlackRock Private Equity Partnersが主導し、Neuberger Berman、Type One Ventures、Cisco、KDDI、Samsung Catalyst Fundが参加しました。
- Groqが6億4000万ドルを資金調達
- 次世代LPU開発と能力拡大を計画
- 国内製造でサプライチェーンを強化
Groqは、この資金を使って能力を急速に拡大し、次世代の言語処理ユニット(LPU)の開発を加速させます。
同社の最高執行責任者(COO)であるStuart Pannは、VentureBeatのインタビューで「すでにサプライヤーとの注文を確定し、ODMパートナーと強力なラック製造アプローチを開発し、クラウドの構築に必要なデータセンタースペースと電力を確保しています」と述べました。
Groqは2025年第1四半期末までに108,000台以上のLPUを展開する予定で、主要な技術巨人以外で最大のAI推論コンピュートキャパシティプロバイダーを目指しています。
GroqのTokens-as-a-Service(TaaS)提供は、速度とコスト効率で注目を集めており、独立したベンチマークによると最速かつ最も手頃な価格です。
Pannは「これを推論経済学と呼んでいます」と説明しました。
また、Groqのサプライチェーン戦略は、チップ不足に悩まされる業界において際立っており、「LPUはHBMメモリやCoWosパッケージを使用せず、米国で製造されたGlobalFoundries 14 nmプロセス上で構築されています」とPannは語りました。
この国内製造への焦点は、技術セクターにおけるサプライチェーンセキュリティへの懸念の高まりと一致しており、Groqに有利な立場をもたらします。
Groqの技術は、患者のケア、市場の動的プライシング、リアルタイムのゲノム処理など、多岐にわたるユースケースで活用されています。
参考記事:Groq
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