AIで病理診断を革新:Paigeが新ツール「Alma」発表
医療技術スタートアップのPaigeは、病理学者向けのAIツール「Alma」を発表しました。
- Paigeが病理学者向けAIツールAlmaを発表
- Almaは医療データを統合し診断を支援
- 現在Almaは研究用途のみで使用可能
Almaは、電子健康記録(EHR)や病理報告、放射線所見など、さまざまな医療データを統合し、自然言語での質問に即座に応答するAIアシスタントです。
病理学者は、このツールを使って患者のデータを迅速に把握し、報告書の作成や診断後のフォローアップに役立てることができます。
Almaは、Paigeが開発した他のAIツールと連携し、分子バイオマーカーのスクリーニングを通じて癌の疑わしい領域を特定するなど、診断プロセスを効率化します。
AIシステムは、診断レポートの暫定評価を自動生成し、医師は音声コマンドを使用して確認・修正が可能です。
このように、Almaは視覚分析だけでなく、診断業務の負担軽減も図っています。
Paigeは、これまでに300万枚以上の病理スライドで訓練されたVirchow2とVirchow2Gという大規模AIモデルも発表しており、これらは病理学の分野で最大規模のAIモデルとなっています。
これにより、複雑な症例や稀な癌においても迅速かつ正確な診断が可能となり、病理学者の支援が大幅に向上します。
ただし、現時点ではAlmaは研究用途のみに限られており、診断手続きにはまだ承認されていません。
将来的には、AIが癌診断や個別の治療計画の作成に貢献することが期待されています。
参考記事:Venture Beat
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