世界最高水準のコーディング性能!?Claude Opus 4とは?概要や使い方、料金まで徹底解説!

- コーディング性能において世界最高水準の性能を達成
- CLIで操作可能なClaude Codeが登場
- メモリ性能が向上
2025年5月23日、Anthropicから新たなモデルが登場!
今回登場した「Claude Opus 4」はコーディング・複雑な推論・AIエージェントの連続作業において世界最高水準の性能を誇ります。また、コーディングについては、Claude Codeも登場。
本記事では、Claude Opus 4の概要から使い方、Claude Codeを実際に使ってみたいと思います!ぜひ最後までお読みください。
Claude Opus 4の概要
Claude Opus 4は2025年5月23日にAnthropicからリリースされた、コーディング性能が高いLLMです。同時に発表されたClaude Sonnet 4はClaude 3.7 Sonnetの大幅なアップグレードであり、優れたコーディングと推論機能を有しながら、ユーザー指示の応答性がさらに向上しています。
Claude Opus 4はコーディング以外にも複雑な問題解決に優れており、複数のエージェントに採用されています。
例えば、Cursor社はClaude Opus 4を「コーディングにおける最先端技術であり、複雑なコードベースの理解において飛躍的な進歩をもたらす存在」と評価しています。
さらに、楽天は、Claude Opus 4を7時間にわたって独立で稼働させ、要求の厳しいオープンソースプロジェクトのリファクタリングにおいて、持続的な高パフォーマンスを発揮することを検証しました。※1
Claude Opus 4のメモリ性能
さらに、Claude Opus 4はメモリ性能においても従来のモデルをはるかに凌駕しています。
Claudeにローカルファイルアクセスを提供するアプリを開発すると、Opus 4は重要な情報を格納するための「メモリファイル」の作成と保持を実行。これにより、エージェントタスクにおける長期的なタスク認識、一貫性、そしてパフォーマンスが向上します。
例として、公式から、Opus 4がポケモンをプレイしながら「ナビゲーションガイド」を作成するといったタスクが公開されています。

Claude Opus 4の性能
まずはソフトウェアエンジニアリングの性能です。
Accuracy:正解率は通常テストで72.5%、並列テスト時の最大性能は79.4%でsonnet 4に軍配が上がっています。


Agentic codingはsonnet 4に軍配が上がりましたが、Agentic terminal coding Terminal-benchではsonnet 4含むそのほかのモデルと比べ圧倒的な性能を有していいます。
また、複数ステップの意思決定が必要なタスクにおける性能評価(Agentic tool use TAU-benc)でもその他のモデルよりも性能が良いことがわかります。
上記のベンチマークからClaude Opus 4はコーディングやエージェント系のタスクを得意としていると言えるでしょう。
Claude Code

Claude Codeは、VS CodeとJetBrains向けの新しいベータ拡張機能により、Claude CodeがIDEに直接統合されました。
Claudeの編集提案はファイル内にインラインで表示されるため、使い慣れたエディタでレビューと追跡を効率化が可能。使用するには、IDEターミナルでClaude Codeを実行するだけでインストールできます。
Claude Opus 4のライセンス
Claude Opus 4のライセンスは下記のとおりです。
利用用途 | 可否 | 備考 |
---|---|---|
商用利用 | ⭕️ | Claude APIの利用であれば可能 |
改変 | ❌️ | |
配布 | ❌️ | |
特許使用 | ❌️ | |
私的使用 | ⭕️ | Web UIなどでの利用は、個人の非商用利用を前提としたサービスとして提供 |
Claude Opus 4の料金
Opus 4はProプランから利用可能。
プラン | 料金 |
---|---|
無料プラン | 0円 |
Proプラン | 20ドル/月 |
Maxプラン | 100ドルから/月 |
Teamプラン | 30ドル/ユーザー/月 |
Enterpriseプラン | 要相談 |
API | 入力15ドル/100万トークン 出力入力75ドル/100万トークン |
なお、Google発の最先端テキスト拡散モデルGemini Diffusionについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claude Opus 4の使い方
Claude Opus 4はClaude.aiもしくはAPI経由で利用可能。そのほかAmazon Bedrock、Google CloudのVertex AIでも利用可能です。

公式ではSonnet 4は無料ユーザーも利用可能、と記載があったのでおそらくOpus 4は無料ユーザーは使えないです。※2
Claude Opus 4 and Sonnet 4 are hybrid models offering two modes: near-instant responses and extended thinking for deeper reasoning. The Pro, Max, Team, and Enterprise Claude plans include both models and extended thinking, with Sonnet 4 also available to free users. Both models are available on the Anthropic API, Amazon Bedrock, and Google Cloud’s Vertex AI. Pricing remains consistent with previous Opus and Sonnet models: Opus 4 at $15/$75 per million tokens (input/output) and Sonnet 4 at $3/$15.
Introducing Claude 4
Claude Codeを実際に使ってみる
Claude sonnet 4をAPIで使う方法をこちらの記事で解説しており、モデル名を変えるだけなので、本記事ではOpus 4のAPI使用方法は割愛をして、Claude Codeを使ってみようと思います。
Claude Codeを使うには、Node.jsが必要なのでまだインストールしていない場合には先にインストールしておきます。
Node.jsのインストールが終わった、Claude Codeをインストール。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
続いてプロジェクトの作成。
mkdir Claudecode-my-project
cd Claudecode-my-project
npm init -y
最後にClaude Codeの開始です。
claude
テキストスタイルを聞かれるので、好きなのを選びましょう。

テキストスタイルを選択したら認証です。

上記の画面が出たらOKです。
「高級アパレルの新作バッグのLP作って」と言ったら下記のLPが完成しました。完成度高すぎじゃないですか…?一発でこれですよ…?

Claude codeのコマンドは下記のページに記載されています。
Claude Code Actionsを構築する
Claude Codeのみでも十分凄さを感じていますが、GitHub Actionsと連携させることで、GitHub上からClaude Codeをd動作させることが可能です。
前提として、CLIでClaude Codeの準備ができている必要があります。今回は新しいリポジトリを作成して、そこにClaude Codeを適応させる流れを解説します。
まずは新しいリポジトリを作成。リポジトリが空だとClaude Codeのインストールがうまくいかないので、Readmeを一緒に作成しておきましょう。
#ターミナルで実行
gh repo create my-test --public --clone --add-readme --description "My test"

上記が出力されたらリポジトリは作成されています。作成したディレクトリに移動します。
cd my-test
移動したところでClaudeを起動します。
claude

次にGitHubにClaudeを追加します。
/install-github-app
現在のリポジトリに追加するで良いか確認されるので、エンター。

そうするとGitHubのページに飛ぶので、そちらを承認します。

承認するとCLI側が下記のように表示されているので、エンターを押します。

既存のAPI使うか尋ねてくるので、既存のものを使うでエンター。

APIキーが適切に追加されると下記のように表示されます。

そして下記画像のようなページが表示されますので、「Create pull request」を選択し、「Merge pull request」、「confirm merge」をクリック。これで準備完了です!

適切に設定ができていると.github/workflowsが追加されています。

これは私がそうだったのですが、GitHubトークンにworkflowスコープを追加していなくて、エラーになることがありました。
「Ensure your GitHub token has workflow scope: gh auth refresh -h github.com -s workflow」
上記のようなエラーが出た場合には、「gh auth refresh -h github.com -s workflow」を実行して、スコープを追加してください。
さて、実際にGitHub上からClaudeを呼びます。「Issue」に下記のように記載をしましょう。内容はGemini 2.5 Proで要件定義させ、それをYAML形式で出力させています。
タイトル:サロンメンバー限定HPの開発
内容はこちら
はじめに:
プロジェクトの目的: |
本プロジェクトは、サロンメンバー限定で情報共有やコミュニケーションを行うためのウェブサイト(以下、本HP)をテスト用に構築することを目的とします。
あくまで「それっぽい」HPの完成を目指すものであり、実際の運用や高度なセキュリティ、多機能性は求めません。
プロジェクトのスコープ:
- 本HPの設計、開発、およびテスト用コンテンツの配置。
- 本格的な運用、マーケティング、集客活動はスコープ外とします。
ターゲットユーザー:
- サロンメンバー(架空のメンバーを想定)
- サロン運営者(HP管理者としてコンテンツ投稿などをテストするユーザー)
主要機能:
ログイン機能:
目的: 認証されたサロンメンバーのみがHP内のコンテンツにアクセスできるようにする。
機能詳細:
- ID(メールアドレスまたはユーザー名)とパスワードによるログイン認証。
- ログイン状態の維持(セッション管理)。
- ログアウト機能。
- パスワード忘れ時の再設定機能(任意、テスト用なので簡易的なもので可、または省略可)。
- ※新規会員登録機能は必須ではなく、運営側で事前にテストアカウントを登録する想定で可。
お知らせ表示機能:
目的: サロン運営者からメンバーへのお知らせを掲載・表示する。
機能詳細:
- お知らせ一覧表示(タイトル、日付、概要など)。
- お知らせ詳細表示(本文)。
- 新しいお知らせが上に来るなど、時系列での表示。
- (運営者向け)お知らせの新規投稿、編集、削除機能。
限定コンテンツ表示機能:
目的: サロンメンバー限定の特別な情報(記事、動画、資料など)を提供する。
機能詳細:
- コンテンツ一覧表示(カテゴリ別、新着順などで表示できると「それっぽい」)。
- コンテンツ詳細表示:
- テキスト記事(画像挿入も可能)。
- 動画コンテンツ(YouTubeなどの外部動画埋め込みで可)。
- 資料ダウンロード(PDFなどのファイルリンク)。
- (運営者向け)コンテンツの新規投稿、編集、削除機能。
メンバー一覧表示機能(任意):
目的: どのようなメンバーが参加しているか、雰囲気だけでも分かるようにする(あくまで「それっぽい」演出のため)。
機能詳細:
- メンバーのニックネーム、自己紹介(短いもの)、プロフィール画像(ダミー)などを一覧表示。
- ※実際の個人情報は使用せず、全てダミーデータで構成する。
簡易掲示板_コメント機能(任意):
目的: メンバー間の交流を促す「場」を模倣する。
機能詳細:
- 特定のトピック(またはコンテンツ)に対してコメントを投稿・表示できる。
- 投稿者名、投稿日時、コメント内容を表示。
- ※複雑なスレッド機能やモデレーション機能は不要。
画面構成案(例):
- ログインページ:
- ID・パスワード入力フォーム
- トップページ(ログイン後):
- ヘッダー(ロゴ、ナビゲーションメニュー、ログアウトボタン)
- メインエリア(最新のお知らせ、新着コンテンツへの導線など)
- フッター(コピーライトなど)
- お知らせ一覧ページ
- お知らせ詳細ページ
- コンテンツ一覧ページ:
- (カテゴリ別表示などがあれば尚可)
- コンテンツ詳細ページ
- メンバー一覧ページ(任意)
- 掲示板ページ(任意)
- (運営者向け)管理画面:
- お知らせ投稿・編集画面
- コンテンツ投稿・編集画面
非機能要件:
デザイン・ユーザビリティ:
デザイン:
- シンプルで清潔感のあるデザイン。
- 落ち着いた配色や、サロンのテーマに合わせた「それっぽい」雰囲気(例:高級感、アットホーム感など、架空のサロンのイメージに合わせる)。
- ロゴやキーカラーを設定できると、より独自性が出る。
ユーザビリティ:
- 直感的に操作が分かりやすいナビゲーション。
- 文字サイズや行間など、基本的な可読性に配慮する。
対応デバイス:
- PCブラウザ(Google Chrome, Safari, Microsoft Edgeの最新版)
- スマートフォンブラウザ(レスポンシブデザイン対応が望ましい)
セキュリティ:
- 最低限のログイン認証(パスワードはハッシュ化して保存する程度)。
- テスト用のため、高度なセキュリティ対策(SQLインジェクション対策、XSS対策など)は必須ではないが、基本的な対策は意識する。
パフォーマンス:
- 一般的なウェブサイトとして、ストレスなく表示・操作できる程度の速度。
開発・運用:
コンテンツ: 全てのコンテンツ(記事、画像、動画リンクなど)はダミーデータで作成・用意する。
開発言語・フレームワーク・ツール: |
指定なし。WordPress + 会員制プラグイン、ノーコードツール、静的サイトジェネレータなど、
迅速に「それっぽい」ものが作れる手段を選択。
拡張性: テスト用のため、将来的な大規模な機能拡張は考慮しない。
その他:
- 本HPはあくまでテスト用であり、実際のメンバーデータや機密情報を取り扱わないこと。
- 制作期間や予算については、別途協議とする(今回は要件定義のみ)。

Issueを追加したら、コメントを下記のように追加。そうするとClaudeが勝手に動き始めます。

おそらくメンションの「C」は小文字じゃないと反応しないっぽいです。大文字でメンション飛ばした時は反応しませんでした。
jobが作成すると下記のように出力されます。

上記をCreate pull requestして、Merge pull requestをすればOKです。
そうするとcodeに色々追加されています。

作成されたものを起動している様子が下記です。
ここまで10分くらいでAPI料は2ドルくらいでした。Claude Code Actions、めちゃくちゃ有能です・・・!
なお、OpenAIの最新AIコーディングエージェント「Codex」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

まとめ
本記事では、Claude Opus 4の概要から使い方、Claude Codeを実際に使ってみました。Claude Codeを使ってみた感じ、「もしかしてCursorじゃなくてもいい…?」と思ってしまいました。
今後、CursorとClaude Codeを使い倒してみて、どちらが良いかを検証してみたいと思います。ぜひ皆さんも本記事を参考にClaude Codeを使ってみてくださいね!
最後に
いかがだったでしょうか
Claude Opus 4をはじめとする最新LLMの実力と、その現場活用の実態を把握できた今、貴社の業務やプロダクトにも最適な生成AI導入の選択肢が見えてきたのではないでしょうか?
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※1,2:Introducing Claude 4