【物議!?】Xに画像編集機能が登場!やり方や著作権リスクについて徹底解説

- Xに新しく追加された画像編集機能は、Grokを使って投稿画像をワンクリックで加工できる便利な機能
- 他人の投稿画像も編集できる仕様のため、著作権侵害や誤情報拡散などのリスクには注意が必要
- 安全に使うためには、自分の画像で試す・商用利用は避けるといった用途を見極めた活用が重要
2025年12月24日、X(旧Twitter)に画像編集機能が追加され、大きな注目を集めています。
投稿された画像にカーソルを合わせるだけで、生成AI「Grok」を使った画像編集がワンクリックで行えるという、これまでにない手軽さが話題です。
一方で、他人の投稿画像まで簡単に編集できてしまう仕様から、「悪用されるのではないか」「最悪なシステムだ」といった批判の声も上がり、SNS上では物議を醸しています。
この記事では、Xの画像編集機能の特徴から、安全な使い方や著作権リスクまでを網羅的に解説します。
最後までお読みいただくと、Xの画像編集機能を安全に、そして賢く使いこなすための判断基準が身につきます。「使うべきか」「使わないべきか」で迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Xの画像編集機能とは

Xの画像編集機能とは、投稿された画像を、生成AI「Grok」を使って直接加工できる新機能です。
Web版やiOSアプリ上で画像にカーソルを合わせる、または長押しすることで編集画面が起動し、テキスト指示だけで生成AIが画像を生成・加工します。
従来は画像を保存して外部ツールで編集する必要がありましたが、X上で完結する点が大きなポイントです。情報発信のスピード向上を目的とする一方、他人の画像も編集可能な仕様が議論を呼んでいます。
なお、Grokについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

Xの画像編集機能の特徴

Xの画像編集機能は便利な反面、従来のSNSにはなかった特徴を多く備えています。
ここでは、Xの画像編集機能ならではの主な特徴について詳しく解説します。
Xの投稿画像を手軽に編集できる
Xの画像編集機能最大の特徴は、投稿された画像をその場でAI編集できる手軽さです。画像にカーソルを合わせる、または長押しするだけで編集画面が開き、Grokに対してテキストで指示を入力するだけで加工が完了します。
- PC版→画像にカーソルを合わせる
- スマホ版→画像を長押し
これまで必要だった画像保存や外部編集ソフトの使用は不要となり、誰でも直感的に画像編集ができるようになりました。他人の投稿画像も対象になる点は、従来のSNSにはなかった大きな変化です。
編集後の画像はダウンロード・再投稿・リプライが可能
生成AIで編集した画像は、そのままダウンロードできるだけでなく、新たなポストとして投稿したり、元の投稿へのリプライとしても使用可能です。
画像編集から共有までがX上で完結するため、情報発信やコミュニケーションのスピードが大幅に向上します。一方で、加工画像が元投稿と結びついた形で拡散されるため、使い方には注意が求められます。
生成AIで編集した画像であることが明示される

Xの画像編集機能で作成された画像には、生成AIによって編集されたことを示す表示が自動で付与されます。この表示をクリックすると、加工前の元画像との比較が可能です。
AI生成コンテンツであることを明示する仕組みが用意されている点は、誤情報対策として一定の評価ができます。ただし、表示を見落としたまま拡散されるケースも考えられるため、完全な防止策とは言い切れません。
無料ユーザーでも利用可能
2025年12月時点では、Xの画像編集機能は無料ユーザーでも利用可能です。追加料金や有料プランへの加入は不要で、誰でもすぐにAI画像編集を試せます。
この手軽さが急速な普及を後押しする一方、悪用リスクが指摘される要因にもなっています。今後、利用制限や有料化が行われる可能性もあり、仕様変更には要注目です。
Xの画像編集機能の安全性
Xの画像編集機能には、生成AIによって編集された画像であることを示す表示が自動で付与され、元画像との比較も可能です。この点は、誤情報やなりすましを防ぐための一定の安全対策と言えます。
一方で、他人の投稿画像を簡単に編集できる仕様は、著作権侵害や名誉毀損、フェイク画像の拡散につながるリスクを抱えています。
現時点では、悪用を防ぐ明確な制限や通報専用の仕組みは確認されておらず、利用者一人ひとりのモラルが安全性を左右する状況です。利便性の裏にある危険性を理解した上での利用が求められます。
自分の投稿画像に編集機能が使われないための対策方法
Xの画像編集機能は、オプトアウト設定でAIの学習利用を制限できるものの、他人による画像加工自体を防ぐことはできません。そのため、クリエイターの間では回避策としてGIF形式での画像投稿が注目されています。
現時点では、Xの画像編集機能はGIF画像を編集対象としておらず、JPEGやPNGをGIFに変換して投稿することで、AI編集を回避できる可能性が高いです。
実際に、PC内で完結する変換ツールを配布する動きも広がっています。ただし、これはあくまで一時的な対策であり、今後仕様が変更される可能性もある点には注意が必要です。
Xの画像編集機能を利用する料金
2025年12月時点で、Xの画像編集機能は無料ユーザーでも追加料金なしで利用可能です。Web版および最新のiOSアプリで、誰でも投稿画像をAIにより編集でき、操作回数や編集回数に関する制限は公式に発表されていません。
従来、AI画像生成や高度な加工ツールは有料サービスが多い中、Xは無料でこの機能を解放した点が大きな特徴です。
ただし、将来的に利用制限や有料化が進む可能性もあります。その場合、プランや回数課金の形で提供される可能性があるため、Xの公式アナウンスやアップデート情報を随時チェックしておきましょう。
Xの編集機能で生成した画像の商用利用について
他人の投稿画像を基に、Xの編集機能で生成した画像を商用利用することは原則として認められません。
Xの利用規約では、ユーザーが投稿したコンテンツの権利は原則として投稿者本人に帰属します。そのため、他人が投稿した画像をAIで編集した場合でも、著作権が自分に移るわけではありません。
仮に、無断で広告素材や商品、Webサイトなどに使用した場合、著作権侵害や肖像権侵害に問われるリスクがあります。商用利用を行う場合は、必ず元画像の権利者から明確な許諾を得ましょう。
Xの画像編集機能の使い方
Xの画像編集機能は、PC版・スマホ版のどちらからでも簡単に利用できます。ここでは、利用環境ごとに具体的な操作手順を分かりやすく解説します。
PC版
まずはPC版のXにログインし、任意の投稿画面を参照します。
画像にカーソルを合わせると右下に「画像を編集」という項目が表示されるので、これをクリックしましょう。

画像の編集画面に移行するので、編集アイデアをプロンプトとして入力します。

今回は白ベースの背景を青に変更するよう指示してみました。

画像編集完了後は、気に入った画像を保存したり、ポストに活用してみてください。
スマホ版
Xの投稿画面にアクセスし、編集したい画像を長押しします。

いくつかの項目が表示されるので、「Grokで画像を編集」をタップしてください。

画像の編集画面に移行するので、画像の編集アイデアを入力します。

今回は背景を明るくするよう指示したところ、指示通りの画像を生成できました。

画像編集がうまくいった場合は、ダウンロードしたり、ポストに活用したりしましょう。
Xの画像編集機能の活用シーン
Xの画像編集機能は、使い方次第で便利にもリスクにもなり得る機能です。ここでは、トラブルを避けながら活用できる具体的なシーンを紹介します。
投稿画像の軽微な修正・調整
Xの画像編集機能は、文字色の変更や一部要素の修正など、軽微な画像調整に向いています。誤字の修正や見づらい部分の改善をXで完結できるのがメリットです。
自分が作成した画像に限定して使うことで、トラブルを避けながら活用できます。
ネタ投稿・コミュニケーション用途
リプライや引用ポストでの軽いネタ画像として使うのも有効な活用シーンです。指示文だけで簡単に画像加工ができるため、会話の流れに合わせたビジュアル表現を素早く用意できます。
ただし、他人の画像を加工する場合は、誤解を招く表現や悪意のある使い方にならないよう注意が必要です。あくまでコミュニケーションの補助として使う意識が重要です。
アイデア出し・企画のたたき台
Xの画像編集機能は、アイデア出しや企画検討のたたき台としても活用できます。デザインの方向性や構図の検討を生成AIに任せることで、発想の幅を広げることが可能です。
完成品として使うのではなく、あくまでイメージ共有やラフ案として利用することで、実制作の効率化につながります。商用利用を前提とする場合は、最終的に自作素材で作り直すことが前提となります。
なお、画像生成AIの企業活用事例を知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

Xの画像編集機能を実際に使ってみた
当メディアが投稿している以下の画像を使って、実際に画像編集機能を試してみました。

以下のプロンプトを入力して、背景とイメージを変えてみます。
背景を明るくて親しみやすい感じにしてください生成された画像がこちら。

指示通り、背景が明るくなり、親しみやすい雰囲気になりました。ただし、「30分で学べる」が「30分ですべる」になるなど、余計な変更も加えられていました。
今度は文字も変えられるのか検証してみます。
30分で学べるを60分で学べるに修正して
指定箇所の文字は修正できましたが、上部の「実例に学ぶ」が「実例にすぶ」に置き換わってしまっています。
余計な変更を加えるケースがあるので、まだまだ実務レベルで使うには課題が残ると感じました。
Xの画像編集機能の注意点
Xの画像編集機能は非常に手軽で便利な一方、使い方を誤るとトラブルや炎上につながる可能性があります。ここでは、特に注意すべきポイントを2つに絞って解説します。
無許可で他人の投稿画像を編集して再投稿するのは避ける
Xの画像編集機能では、他人が投稿した画像も簡単に編集できますが、無許可で編集した画像を再投稿する行為は避けるべきです。
生成AIで加工したとしても、元画像の著作権や肖像権は投稿者に帰属したままであり、編集したからといって自由に使えるわけではありません。
引用やネタのつもりでも、著作権侵害や名誉毀損といったトラブルの原因になります。使用する場合は、元投稿者への配慮と節度ある利用が求められます。
ディープフェイク作成や誤情報拡散の目的で使用しない
画像編集機能を使えば、人物や背景を簡単に加工できるため、ディープフェイクや誤情報の作成に悪用されるリスクも指摘されています。
事実と異なる内容を示す画像を拡散した場合、名誉毀損や信用低下につながる恐れがあります。たとえ悪意がなかったとしても、受け取る側に誤解を与える可能性がある点には注意が必要です。
そのため、Xの画像編集機能は、正確な情報発信を妨げない範囲で利用しましょう。
安全性を考慮しながらXの画像編集機能を使ってみよう
Xの画像編集機能は、生成AIを活用して誰でも簡単に画像加工ができる便利な機能です。今後は編集精度の向上や対応フォーマットの拡張など、さらなるアップデートが行われる可能性も考えられます。
一方で、他人の画像編集や誤情報拡散といった課題も残されており、機能の進化とともにルール整備が求められるでしょう。これから利用を検討している方は、まず自分の画像で試し、用途やリスクを理解した上で使うことが大切です。
便利さだけに注目せず、安全性を意識した活用を心がけましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
Xの画像編集機能は、アイデア出しやコミュニケーションを加速させる可能性がある一方で、使い方を誤るとリスクも伴う機能です。生成AIの特性や制限を正しく理解し、自分の目的に合った形で活用していくことが、これからのAI時代には欠かせません。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント
などの開発実績がございます。
生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡︎株式会社WEELのサービスを詳しく見る。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、通勤時間に読めるメルマガを配信しています。
最新のAI情報を日本最速で受け取りたい方は、以下からご登録ください。
また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。
