【Moltbot(Clawdbot)】ローカル動作のAIアシスタントで業務自動化!仕組みや使い方を解説

- ローカルで動作するオープンソースのAIアシスタント、データは自分のPC内に保存
- WhatsAppやDiscord等から操作でき、ブラウザ制御やファイル管理、50以上の連携に対応
- npmで簡単に導入でき、MIT Licenseで無料
2026年1月、Moltbot公式Xでローカル動作の個人用AIアシスタントが話題を集めました。
注目すべきは、自分のPC上で動作し、データを自分でコントロールできる点です。WhatsAppやDiscordなどの普段使っているチャットアプリから操作でき、ブラウザ制御やファイル管理、カレンダー通知など様々な業務を自動化することができます。
「業務を自動化したいがクラウドサービスにデータを預けたくない」「生成AIをプライバシー重視で使いたい」という課題を抱えている方にとって、Moltbotは心強い選択肢となるでしょう。
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Moltbotの概要
MoltbotはPeter Steinbergerが開発したローカルで動作するオープンソースの個人用AIアシスタントです。
「Your own personal AI assistant. Any OS. Any Platform. The lobster way. 」というキャッチフレーズの通り、ユーザー自身のデバイス上で動作し、あらゆるOSとプラットフォームに対応します。(「The lobster way」は、マスコットキャラクターが「ロブスターであることに由来)
これまでのAIアシスタントは、クラウドベースでデータが外部サーバーに送信されるのが一般的でした。
Moltbotは自分のコンピュータ上で動き、データはローカルのディレクトリに保存されます。ライブラリに縛られることなく、自分自身でコントロールができるのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発者 | Peter Steinberger |
| ライセンス | MIT License(オープンソース) |
| システム要件 | Node.js 22以上 |
| 推奨RAM | 2GB |
| 対応OS | macOS、Linux、Windows(WSL2)、Raspberry Pi |
| 推奨AIモデル | Claude Opus 4.5(Anthropic) |
2026年1月にGitHubスターが急増し、人気が爆発しました。未来のパーソナルAIアシスタントとして期待されており、「10分で起動できた」「長期プロジェクトに最適」との声が挙がっています。
なお、業務効率化においてはLongCat-Flash-Thinking-2601もおすすめです。複雑なタスクを解決する「エージェント」としての能力に特化して開発されました。くわしく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Moltbotの仕組み

MoltbotはWebSocketベースのGatewayコントロールプレーンを採用しています。ローカルでws://127.0.0.1:18789として動作し、複数のチャットプラットフォームからの指示を統合的に処理することができます。
アーキテクチャ構成
Moltbotは、Gateway(中央オーケストレーション)とNodes(周辺デバイス)の2層構造で成り立っています。
Gatewayは常時稼働するホスト(VPS、Mac mini、自宅サーバーなど)で動作し、すべてのメッセージとタスクを調整。NodesはmacOS、iOS、Androidデバイスなどで、ローカルの画面やカメラ、実行ツールを提供します。
| 構成要素 | 役割 | 動作環境 |
|---|---|---|
| Gateway | 中央オーケストレーション | VPS、Mac mini、常時稼働ホスト |
| Nodes | ローカルツール提供 | macOS、iOS、Android |
| WebSocket | 制御プレーン | ws://127.0.0.1:18789 |
バックグラウンドで常時稼働し、リモートアクセスにはTailscaleやSSHトンネリング、Tailscale Serveが使うことが可能です。
対応プラットフォーム
Moltbotは10以上のチャットプラットフォームからアクセスできます。
- Telegram
- Slack
- Discord
- Google Chat
- Signal
- iMessage
- BlueBubbles
- Microsoft Teams
- Matrix
- Zalo
- WebChat
メジャーなサービスはほとんど使用できると言えるでしょう。
普段使っているチャットアプリから、統一されたインターフェースで操作できるのが特徴です。専用アプリのインストールは不要で、既存の環境に組み込めるのが魅力です。
AIモデルの選択
Moltbotは複数のAIプロバイダーに対応しています。
| プロバイダー | 推奨モデル | 用途 |
|---|---|---|
| Anthropic | Claude Opus 4.5 | デフォルト推奨 |
| OpenAI | GPT-4 | 代替選択肢 |
| Gemini | Gemini Pro | Googleエコシステム連携 |
| AWS Bedrock | Claude等 | エンタープライズ利用 |
デフォルトではClaude Opus 4.5が推奨されています。予算を抑えたい場合は他のモデルも選択肢となるでしょう。使うAIモデルによって、APIの料金が発生するので注意してください。
Moltbotの特徴

Moltbotには、他のAIアシスタントにはない独自の特徴があります。ローカルファースト設計とプラットフォーム非依存という点で、プライバシーと自由度を重視するユーザーに合っているでしょう。
ローカルファースト設計
最大の特徴は、データがユーザーのコンピュータに保存される点です。
セッションや設定はすべてローカルディレクトリに保存され、外部サーバーに送信されません。個人でも安心して利用することができます。
ただし、外部のプラットフォーム(WhatsAppなど)やLLMプロバイダーには入力内容が送信されるため、各サービスの利用規約の確認は必要です。
システムアクセス能力
Moltbotはローカルマシンへの強力なアクセス権限を持ちます。
ファイルの読み書きやシェルコマンド実行、スクリプト実行ができます。ブラウザ制御では、Chrome DevTools Protocolを使ってWebサイト閲覧やフォーム入力、データ抽出ができます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ファイル操作 | 読み書き、移動、削除 |
| シェルコマンド | ターミナルコマンドの実行 |
| ブラウザ制御 | Chrome/Chromiumの自動操作 |
| スクリプト実行 | Python、Node.js等のスクリプト |
信頼できるデバイスのみペアリングし、公開環境ではサンドボックス機能を使うことが推奨されています。system.runアクセスが有効化されるため、セキュリティ設定の適切な管理が重要です。
豊富な統合機能
Moltbotは50以上のサービスに対応しています。
GmailやGitHub、Spotify、Obsidianなど主要なサービスと連携できます。カスタムスキルの構築もでき、AIが自動的にスキルを生成や修正する機能もあります。
音声機能では、Voice Wake(音声起動)とTalk Mode(音声会話)がmacOS、iOS、Androidで使えます。Canvas機能では、視覚的なワークフローも構築できます。
Moltbotの安全性・制約
Moltbotを使う際は、いくつかの制約事項を知っておく必要があります。セキュリティリスクとAPI規約の遵守が重要です。強力なシステムアクセス権限を持つ代わりに、使用者の適切な設定と運用が求められます。
セキュリティリスク
公式FAQには、以下のセキュリティリスクが記載されています。
- 小型/量子化モデルはプロンプトインジェクションに脆弱
- ペアリングノードはsystem.runアクセスを有効化
- 信頼できるデバイスのみペアリング推奨
注意すべきは、ペアリングノードの扱いです。信頼できないデバイスをペアリングすると、悪意のある操作でシステムが危険にさらされます。
公開や信頼ができない場合には、サンドボックス機能の使用が推奨されています。
API規約の遵守
各プラットフォーム(WhatsApp、Discordなど)のAPI利用規約確認が必要です。
自動化ツールの使用を禁止しているサービスもあるため、使う前に規約を確認してください。例えば、WhatsApp Business APIは商用利用に制限があり、個人アカウントでの大量自動化は規約違反となる場合があります。
動作環境の要件
Moltbotを動かすには、次の環境が必要です。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Node.js | 22以上(必須) |
| 最小RAM | 512MB〜1GB |
| 推奨RAM | 2GB |
| 非対応OS | Alpine Linux、nixOS |
一般的な個人PCで動作する要件です。
ただし、Linuxディストリビューションでは追加の依存パッケージをインストールする必要があるため、公式ドキュメントを確認してください。
なお、AIモデルを気軽に動かすためのユーザーインターフェースであるChatbot UIもおすすめです。くわしく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Moltbotの料金
Moltbot本体は無料です。MIT Licenseのオープンソースプロジェクトで、ダウンロードや利用は制限なく無料で使えます。
ただし、AIモデルのAPI料金は発生します。使うプロバイダーの料金体系によって従量課金されます。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| Moltbot(本体) | 無料(MIT License) |
| AIモデルAPI | 従量課金(プロバイダーによる) |
| 商用利用 | 無料 |
| カスタマイズ | 無料 |
AIモデルのコスト例
料金は使うAIモデルによって変わります。
| プロバイダー | モデル | 概算コスト |
|---|---|---|
| Anthropic | Claude Opus 4.5 | 入力$15/1M tokens 出力$75/1M tokens |
| OpenAI | GPT-4 | 入力$10/1M tokens 出力$30/1M tokens |
Moltbotのライセンス
MoltbotはMIT Licenseで公開されています。これはとても寛容なオープンソースライセンスで、商用利用を含む幅広い用途に対応しています。
| 項目 | 可否 |
|---|---|
| 商用利用 | ◯ |
| 改変・カスタマイズ | ◯ |
| 再配布 | ◯ |
| プロダクトへの組み込み | ◯ |
| SaaS/APIサービスとしての提供 | ◯ |
MIT Licenseの主な条件は、著作権表示とライセンス文の保持です。Moltbotを改変して配布する場合や、自社プロダクトに組み込む場合も、ライセンス表示を残せば自由に使えます。
Moltbotの実装方法
Moltbotは複数の方法でインストールできます。
最も簡単な方法はcurlを使ったインストールですが、npm経由やGitクローンでの導入もできます。ここでは、最も基本的なインストール方法を紹介します。
インストール方法
npm install -g moltbot@latest
moltbot onboard --install-daemonmoltbot onboard –install-daemonにより、Gatewayデーモンがシステムサービスとして登録されます。macOSではlaunchd、Linuxではsystemdが使われます。
基本コマンド
下記の例でメッセージ送信、エージェント呼び出し、状態確認の流れを試すことができます。
# メッセージ送信
moltbot message send
# エージェント呼び出し
moltbot agent --message "タスクを実行して"
# ステータス確認
moltbot status
また、CLIだけではなく、チャット内でもスラッシュコマンドが利用ができます。状況確認やリセット、思考表示が可能です。
初回は短いタスクで動作確認し、想定どおりに反応するかをチェックしてください。
- /status
- ステータス確認
- /reset
- リセット
- /think
- 思考プロセス表示
チャンネルの接続
WhatsAppやDiscordと接続するには、オンボーディング時に各プラットフォームの認証を行います。QRコードスキャンやトークン入力で簡単に接続できます。
Moltbotの活用シーン
Moltbotのローカル制御と豊富な統合機能は、さまざまな業務シーンで活用できます。
「プライバシーを重視しながら業務を自動化したい」などの企業での導入にも効果的でしょう。ここでは、代表的な3つの活用シーンを紹介します。
日常業務の自動化
メール送信やカレンダー管理、ファイル整理などの日常業務を自動化できます。
「受信箱を空にして」「明日の予定を確認して」「先週のプロジェクトファイルを整理して」といった指示を、WhatsAppやDiscordから送るだけで自動処理されます。
音声指示にも対応しているため、移動中や作業中でも操作ができます。
開発ワークフローの効率化
GitHubとの統合やコード管理に使えます。
プルリクエストのレビューやissueを作成、デプロイのステータス確認などのタスクをチャット経由で実行できます。CI/CD自動化との組み合わせで、開発プロセスをさらに効率化できます。
長期プロジェクトの管理
永続的メモリ機能により、長期プロジェクトの追跡に適しています。会話履歴と設定を記憶し、ユーザーごとにカスタマイズされたアシスタントに進化します。
「先月議論した機能の進捗は?」といった質問に、過去に話した内容を含めて回答を返してくれます。長期プロジェクトに最適な仕組みです。
なお、業務改善ではタスクや仕事を向上させるために使用できるfabricもおすすめです。くわしく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Moltbotを実際に使ってみた

実際にMoltbotをインストールし、基本的な機能を検証してみました。オープンソースで容量も軽いので、インストールはすぐに終わります。
また、CLIで関連ライブラリや外部サービスとの連携まで完了できるため、セットアップは簡単でした。
連携が手軽

Slack接続を選択し文字入力を依頼したところ、すぐにチャンネルにメッセージを送れるようになりました。
- Moltbotにメンションして会話
- リアクションの付与や削除、一覧取得
- メンバー情報の取得
- ファイルアップロード
上記はSlack連携の一例ですが、各種サービスでいろいろな指示を実行できます。Moltbotを利用すれば、様々な業務改善ができそうなことがわかりました。
基本機能の検証

「デスクトップに新しいフォルダを作成して」と依頼すると、シェルコマンドを実行してフォルダが作成されました。ファイル操作やWeb検索、情報取得といった基本機能はチャットで指示するだけで問題なく動作します。
ブラウザ制御の検証

「GitHubのトレンドページを開いて」と指示したところ、Chrome DevTools Protocolを使ってChromeが自動起動し、トレンドページが表示されました。
「最初のリポジトリの名前を教えて」と続けると、ページ内容を解析して正確に回答しました。ブラウザ制御機能はかなり実用的で、E2Eテストなどにも活用ができるかもしれません。
まとめ
Moltbotは、ローカルで動作するオープンソースのAIアシスタントとして、プライバシーと自由度を両立しています。
WhatsAppやDiscordなどから操作でき、ブラウザ制御やファイル管理などの操作も簡単で、50以上のサービス連携にも対応しています。
日常業務の自動化や開発ワークフロー効率化、長期プロジェクト管理など、幅広い用途に使えます。まずは手軽にインストールしてみて、ローカルファーストのAIアシスタントを体験してみてください。
最後に
いかがだったでしょうか?
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