Stable DiffusionのAUTOMATIC1111とは?概要や導入方法を徹底解説
Stable Diffusionは簡単に画像を生成できるAIツールですが、Web UIをうまくダウンロードできず迷う方は多いと思います。Stable DiffusionにはForge版とAUTOMATIC1111版があり、違いがわかりにくくダウンロード方法も複雑です。
今回は、Stable DiffusionのWeb UIであるAUTOMATIC1111について紹介します。推奨スペックや導入方法、実際の画像生成の方法までまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
Stable Diffusion web UI (AUTOMATIC1111) とは
Stable DIffusion Web UI(AUTOMATIC1111)とは、ブラウザで簡単に使用できる画像生成AIです。無料のWebアプリケーションであり、Google Chromeなどのブラウザを使用します。
AUTOMATIC1111は、プログラミングは必要とせず、Web UIで簡単に画像を生成できるのが特徴的です。実際に使用する際は、ローカルPCかクラウドサーバーにファイルをダウンロードします。
Stable DiffusionのWeb UIには他にもForge版があり、AUTOMATIC1111は細部の書き込み精度が高く、Forgeは画像生成スピードが速いです。
なお、Stable DiffusionのForgeについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【Stable Diffusion WebUI Forge】省エネ・高速・高解像度の画像生成モデルを使ってみた
Stable Diffusion web UIの推奨スペック
まず、Stable Diffusion Web UIの推奨スペックはデスクトップ型のパソコンです。ノートパソコンでもできますが、重視されるGPUの性能がデスクトップ型に劣ります。
また、OSはWindows(64bit)がおすすめです。Macでも動作が確認されていますが、処理操作の遅さやメモリの消費が激しいのであまり推奨されていません。
CPUは特に高い性能を求められないので、IntelのCore i5〜Core i7が搭載されていれば十分です。GPUは高い性能が必要であり、VRAM 12GB以上のPCを選びましょう。
Stable Diffusion web UI (AUTOMATIC1111) の導入方法
次に、Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)の導入方法を紹介します。
- Pythonのインストール
- Gitのインストール
- Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)をダウンロード
今回は、MacでのAUTOMATIC1111の導入方法を紹介するので、実際に試してみましょう。
Pythonのインストール
まずは、MacのHomebrewを使用してPythonをインストールします。Homebrewとは、macOS用のパッケージ管理システムです。Finderを開き、アプリケーション・ユーティリティ・ターミナルを順番にクリックしましょう。
次に、ターミナルを開いたら下記のコードを入力し、Homebrewのインストールが完了しているか確認してください。
コード:
brew --version
入力した後に、Hombrewのバージョンが表示されれば大丈夫です。
最後に、下記のコードを入力してPythonをダウンロードをしましょう。
コード:
brew install cmake protobuf rust python@3.10 git wge
Gitのインストール
次に、下記のコードを入力してGitをインストールしましょう。
コード:
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
Gitとはソースコードや変更履歴を管理するためのシステムです。Gitをインストールすると古いバージョンから新しい管理までできます。ローカルPCにリポジトリができたら最後の工程です。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)をダウンロード
最後に、下記のコードを入力してStable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)をダウンロードしましょう。
コード:
nano stable-diffusion-webui/webui-macos-env.sh
ファイルを開いたら、export COMMANDLINE_ARGS=〜の末尾に “–no-half”を追加してください。
ファイル編集後は、Ctrl + Oキーをクリック後にEnterキーを押し、Ctrl+ Xキーでファイル編集から抜けます。最後に、下記のコードを入力してStable Diffusionを起動しましょう。
コード:
bash stable-diffusion-webui/webui.sh
なお、Stable Diffusionをブラウザで利用する方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【ClipDrop】Stable Diffusionが無料で使える!使い方や料金体系、実際に使ってみた感想を紹介
Stable Diffusion web UI から画像を生成方法
ここまでは、Stable Diffusion Web UIを導入する方法を紹介してきました。次に、Stable Diffusion Web UIで画像を生成する方法を紹介します。画像生成するために覚えておくべきポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プロンプト
プロンプトとは、生成してほしい画像を伝えるためのテキストです。プロンプトには生成してほしい内容を伝えるプロンプトと生成に除外してほしい内容を伝えるネガティブプロンプトがあります。
例えば青色の猫を生成したい場合、プロンプトに「blue cat」と入力します。一方で、質の低い画像を避けたい場合は、ネガティブプロンプトに「worst quality」や「low quality」を入力します。日本語で入力するとうまく伝わらないので、英語で文章や単語を入力し、画像を生成しましょう。
txt2img
txt2imgは、Stable Diffusion でテキストから画像を生成する方法です。先述したプロンプトとネガティブプロンプトを入力して画像を生成します。
今回は、青色の猫を生成するための細かなプロンプトを入力してみました。プロンプトを入力したら「Generate」をクリックしてください。
画像を生成した結果、可愛らしい青色で子猫の画像が生成されました。うまくプロンプトを入力して自分好みの画像を生成しましょう。
img2img
img2imgは画像から新たな画像を生成する方法です。元となる画像を用意してプロンプトを入力すると、精密な画像を生成できます。
今回は、先ほど生成した画像と同じプロンプトでimg2imgを使ってみました。画像とプロンプトが用意できたら、「Generate」をクリックしてください。
画像を生成した結果、少し丸っこくて可愛らしい子猫の画像が生成されました。画像だと簡単に生成したい内容を伝えられるので、ぜひ活用してみてください。
Stable Diffusion Web UIを日本語化する方法
Stable Diffusionは英語表記なので分かりづらいと感じる方も多いはずです。そのため、次にStable Diffusion Web UIを日本語化する方法を紹介します。
まずは、Stable Diffusionを開いたら「Extensions」を開いてください。そして、「Available」をクリックしましょう。
次に、「localization」のチェックを外して「Load form」をクリックします。
そうすると、拡張機能の一覧が表示されるので、「ja_JP Localization」を見つけてください。見つけたら、右にある「Install」をクリックしましょう。
日本語機能はインストールできたので、実際の設定に移ります。「Settings」から「User Interface」を選択します。
次に、「Localization(requires restart)」の右にある更新ボタンをクリックしてください。その後に、「Localization(requires restart)」欄から「ja_JP」を選択します。
最後に、「Apply Setting」を選択し、「Reload UI」をクリックしましょう。
下記画像のように日本語に置き換わっていたら完了です。
Stable Diffusion Web UIの拡張機能導入方法
次に、Stable Diffusion Web UIの拡張機能の導入方法を紹介します。今回導入するのは、プロンプトを入力するときに、入力候補や言い換えの提案をしてくれるSD WebUI Tag Autocompleteです。まず、Githubで「<>code」をクリックし、拡張機能のURLをコピーします。
次に、Stable Diffusionで「Extensions」を開き、「Install from URL」をクリックしてください。その後、コピーしたURLを入力し、「Install」をクリックしましょう。
そして、「Installed」を確認し、ダウンロードを確認できたら「Apply and restart UI」をクリックしてください。
最後に、「txt2img」で適当な単語を入力して入力候補が出てきたらインストール作業の完了です。
なお、Stable Diffusionのプロンプトについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→Stable Diffusionで使える画像生成の呪文一覧!おすすめプロンプトと活用事例を紹介
Stable Diffusion Web UIのAUTOMATIC1111で求める画像を生成しよう!
画像が生成できるStable Diffusion Web UIには、ForgeとAUTOMATIC1111があり、AUTOMATIC1111はより精度の細かい画像を生成できます。Stable Diffusion Web UIの推奨スペックはデスクトップ型windowsであり、高性能なPCが必要です。
実際にインストールする際は、PythonとGitを順番にダウンロードし、最後にStable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)をダウンロードしましょう。プロンプトを入力してtxt2imgやimg2imgを選択し、自分の求める画像を生成してください。
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