【静止画から動画へ超進化!】Midjourney初の動画生成AI「V1」がリリース!特徴や料金を紹介

- Midjourneyが動画生成AI「V1」を初公開し、最大21秒の映像を生成可能に
- 画像入力・自動プロンプト生成など手軽な機能が充実し、販促や映像表現に活用の幅
- 現状は音声・編集・画質などに課題あり、今後のアップデートに期待が集まる
WEELメディアリサーチャーのいつきです。
2025年6月19日、画像生成AIで有名なMidjourneyが初めて動画生成AIのリリースを発表しました。
これまで高品質なイラストやビジュアルアートで注目を集めてきたMidjourneyが、ついに映像表現の領域へと踏み出したのです。
この記事では、Midjourneyの動画生成AIに関する現時点での最新情報と、注目ポイントを分かりやすく解説します。最後まで目を通すと、Midjourneyの動画生成における可能性を理解でき、自分の制作や仕事にどう役立てられるかが分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
Midjourneyとは
Midjourney(ミッドジャーニー)とは、テキストの説明文から画像を生成するAI画像生成ツールです。Discordというチャットアプリ上で動作し、ユーザーが入力したテキストプロンプトに基づいて、高品質な画像やイラストを生成できます。
特に、アート性の高いビジュアル表現に優れており、ファンタジーやSF的な作風に強いのが特徴です。プロのクリエイターから趣味のユーザーまで幅広く支持されており、デザイン・広告・ゲーム開発など多様な分野で活用されています。
そして2025年6月、Midjourneyはついに動画生成AIの開発にも乗り出し、静止画から動画への進化が注目を集めています。
なお、Midjourneyについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

Midjourneyの動画生成モデル「V1」の特徴を紹介
Midjourneyの動画生成モデル「V1」には、以下の特徴があります。
- 画像入力で5秒の動画を4本生成可能
- 生成動画は4秒×4回延長可能
- Automatic設定でプロンプトを自動生成可能
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
画像入力で5秒の動画を4本生成可能
Midjourneyの「V1」は、画像アップロードで動画を生成する「image to video」の形式を採用しています。1回の画像入力で5秒の動画を4本生成できるのが特徴です。
なお、Midjourneyで画像を生成した場合は、そのまま「Animate」ボタンを押すだけで画像に動きをつけられます。Midjourneyの生成画像以外も入力できるため、ぜひいろいろと試してみてください。
生成動画は4秒×4回延長可能
Midjourneyの「V1」で生成した動画は、4秒×4回の延長が可能です。つまり、最初の5秒と合わせて最長21秒の動画を生成できます。
短いループ動画だけでなく、ストーリー性のある映像表現にも対応できるため、ぜひ試してみてください。
Automatic設定でプロンプトを自動生成可能
Midjourneyの「V1」には、プロンプトを自動生成できるAutomatic設定があります。この機能を使うと、自分でプロンプトを考えることなく、楽に動画を生成可能です。
なお、Midjourneyのアニメーション設定には、「ハイモーション」と「ローモーション」の2つが存在します。
- ハイモーション:被写体とカメラの両方が動きます。
- ローモーション:カメラがほぼ静止し、被写体がゆっくりと動きます。
プロンプトの入力で迷ったら、ぜひ活用してみてください。
Midjourneyで生成した動画を紹介!
ここでは、実際にMidjourneyで生成された動画を紹介していきます。
今回紹介するのは、以下3つの動画です。
- 販促物を動画化
- ハンバーガーを食べる女性
- アニメ調のライブ映像
それぞれの動画の詳細を紹介していきます。
販促物を動画化
こちらの投稿者は、Amazonで出版している本の販促にMidjourneyの動画生成機能を活用しています。画像左側にある「Amazonベストセラー第1位」のマークを回転させることで、より強調していました。
このように、販促物を動画化することで、より目立ちやすいコンテンツを作成できるので、ぜひ真似してみてください。
ハンバーガーを食べる女性
こちらの投稿者は、Midjourneyでハンバーガーを食べる女性を動画化しています。女性がハンバーガーを食べる際、徐々にアップになっていくなど、カメラワークの自然さも見事でした。
なお、生成された4つの動画では、それぞれ食べ方や表情に若干の違いがあります。CMにしてもそのまま使えそうですね!
アニメ調のライブ映像
こちらの投稿者は、Midjourneyを使ってアニメ調のライブ映像を生成しています。これまではリアルな動画が多かったので、アニメ調もできるのは驚きですね!
解像度も高く、動きも自然なので、将来的にはアニメやゲームの制作に組み込まれるかもしれません。
なお、動画生成AIの活用事例を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Midjourney V1の料金
プラン | 料金 |
---|---|
Basic Plan | 10ドル/月 |
Standard Plan | 30ドル/月 |
Pro Plan | 60ドル/月 |
Mega Plan | 120ドル/月 |
Midjourney V1の料金は、Midjourneyの画像生成機能の料金体系と同じです。ただし、Midjourney V1が使えるのはBasic Plan以上になるため、無料では使えません。
なお、月額60ドルのPro Plan以上を契約すると、処理速度が遅くなる代わりに無制限で画像と動画を生成できるRelaxモードを使用できます。
Midjourney V1の商用利用について
Midjourney V1は、商用利用が可能です。Midjourneyの画像生成機能と同じ扱いになるため、個人や小規模事業者ならBasic Plan以上、年間100万ドル以上の売り上げがある企業ならPro Plan以上の契約で商用利用できます。
If You are not a Paid Member, You don’t own the Assets You create. Instead, Midjourney grants You a license to the Assets under the Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License (the “Asset License”).(あなたが有料会員でない場合、あなたは作成したアセットを所有しません。代わりに、MidjourneyはCreative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License (以下「アセットライセンス」)に基づき、アセットに対するライセンスを提供します。)
引用:Midjourney「Terms of Service」
ただし、Midjourney自体がディズニーやUniversalといった大企業から大規模な著作権訴訟を提起されている最中です。
もし、Midjourney V1を使用して他社の権利を侵害するコンテンツを作成した場合、商用利用は大きなリスクを伴うため慎重に判断にしましょう。
Midjourney V1の課題
注目を浴びているMidjourney V1ですが、以下のような課題も存在します。
- 音声生成は未対応
- 現状、編集機能はなし
- 動画の尺は短い
いずれも動画制作において必要不可欠な要素といえるので、これらが欠如しているのは大きなデメリットです。
以下でそれぞれの課題を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
音声生成は未対応
Midjourney V1最大の弱点は、音声生成に対応していない点です。
Googleの「Veo 3」やLuma Labsの「Dream Machine」では、映像と同時にBGMや効果音も自動で付与されるのに対し、V1は無音の動画しか出力できません。
そのため、音声付きの映像作品を作りたい場合は、外部の動画編集ソフトを使って音を追加する必要があります。
音と映像を一体で考えるクリエイターにとっては、制作フローが煩雑になる点がネックといえるでしょう。
現状、編集機能はなし
Midjourney V1には、タイムライン編集やトランジションといった一般的な動画編集機能が一切備わっていません。
複数の動画クリップを1本にまとめたり、途中で場面を切り替えたりといったことは、外部ツールなしでは実現できないのが現状です。
AIで生成した動画をそのまま活用するには限界があり、商用利用やプロジェクト用途では追加の編集工程が避けられません。今後、シーンの分割や結合といった簡易編集機能の追加が期待されます。
動画の尺は短い
生成できる動画の長さは最長でも21秒と、現代の動画制作基準からするとかなり短めです。短尺であること自体はSNS向けやループ動画に適していますが、ストーリー性のある映像や商品紹介動画などには向きません。
長尺動画を作るには複数のクリップを別々に作って結合する必要があり、手間がかかります。今後のアップデートで、より長い動画がシームレスに生成できる機能が実装されることを期待しましょう。
画質にも課題がある
現時点で出力される動画の解像度は480p程度と低く、フルHDや4Kが当たり前の現代の映像制作には不十分です。特に細部のディテールや滑らかな動きが求められるシーンでは、画質の粗さが目立つ場合があります。
高画質な映像を求める商用プロジェクトやクライアントワークでは、Midjourney V1単体では対応しきれないため、別のツールの組み合わせを模索するしかありません。
ただし、Midjourney側もV1を「技術実験の段階」と位置づけており、今後のバージョンでの画質向上が期待されます。
なお、音声付き動画を生成できるGoogleのVeo3が気になる方は、以下の記事もご覧ください。

まとめ
Midjourneyは、これまで高品質な画像生成で注目されてきたAIツールですが、2025年6月に初の動画生成機能「V1」をリリースし、大きな話題となっています。
生成動画は5秒+4回の延長で最長21秒まで作成でき、簡易的な映像表現に対応できるようになりました。
ただし、現時点では音声生成に非対応で、編集機能もなく、動画の尺や画質にも課題が残るなどのデメリットが目立ちます。
とはいえ、今後のアップデートによる機能改善が期待されているため、動画生成AI市場においてもMidjourneyの動向から目が離せません。

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いかがだったでしょうか?
動画制作のスピードとクオリティを飛躍的に高めるMidjourney V1。課題と可能性を見極め、競争優位を築くヒントがここにあります!
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