テイラー・スウィフト、AI偽情報懸念でハリス支持を表明

ポップスターのテイラー・スウィフトが、次期大統領選挙においてカマラ・ハリス副大統領を支持する姿勢を明らかにしました。

スウィフトは、AIが生成する偽情報に対する懸念を理由に挙げ、選挙プロセスでの影響を危惧しています。

この発表は、AI規制に関する議論を再燃させる可能性があります。

スウィフトはInstagramでハリスへの支持を表明し、AIが作成した自身の虚偽映像がドナルド・トランプ元大統領のサイトに掲載されたことをきっかけに、AIによる偽情報の拡散に対する不安を訴えました。

彼女は、偽情報と戦うために「真実を示すことが最も効果的」だと述べ、支持候補を明確にしました。

スウィフトに関するAI生成の偽映像やディープフェイクは、過去にもネット上で拡散しており、これに対する規制強化を求める声が高まっています。

AI技術の進展により、偽情報の拡散リスクが増しており、公共の場でのAI利用に関する透明性と安全性の確保が求められています。

一方、スウィフトの故郷テネシー州では、アーティストがAIによるなりすましやディープフェイクから保護される「ELVIS法」が成立し、AIによる偽情報問題への対応が進んでいます。

連邦レベルではAIを規制する法案がまだ成立していないものの、バイデン政権は昨年、AIに関する政策方針を示す大統領令を発表し、AIセーフティー研究所を設立しました。

また、カマラ・ハリスは米国を代表して国際的なAIサミットに参加し、AIと量子コンピューティングで世界をリードする意欲を示しています。

トランプ陣営では、副大統領候補J.D.ヴァンスがオープンソースAIを支持しており、技術業界のリーダーたちから評価を受けており、AIの利用に対する期待と懸念が交錯する中、次期大統領選挙ではAIが一つの焦点となるでしょう。

参考記事：NBC