【Outfit Anyone】「服を着る」という概念が大きく変わる!誰でも好きな服を着れる最新AIの使い方〜実践まで
WEELメディア事業部LLMライターのゆうやです。
Outfit Anyoneは、アリババグループのインテリジェントコンピューティング研究所によって開発された先進的な仮想試着ツールです。
このツールを使えば、自分の全身写真と気になっている服の画像をを用意するだけで、瞬時にオンラインでリアルな試着体験ができます。
当然注目度も高く、GitHubのリポジトリのスター数は2,700を超えています!
アパレル業界におけるデジタルトランスフォーメーションが、このツールや技術の登場によって大きく促進される可能性をがあります。
今回は、Outfit Anyoneの概要や使ってみた感想をお伝えします。
是非最後までご覧ください!
Outfit Anyoneの概要
Outfit Anyoneは、アリババグループのインテリジェントコンピューティング研究所によって開発された先進的な仮想試着ツールです。
このツールを使えば、自分の全身写真と気になっている服の画像をを用意するだけで、以下のように瞬時にオンラインでリアルな試着体験ができます。
このツールによって、我々消費者は新たなショッピング体験を享受でき、販売者はこのツールや使われている技術を活用することで、より効果的なマーケティング戦略を展開できます。
まさに、アパレル業界のデジタルトランスフォーメーションの革命的な存在であり、オンラインショッピングの概念を大きく変える可能性を秘めています。
ここからは、Outfit Anyoneで使われている技術について説明します。
このツールは、条件付き拡散モデルを活用し、人物の画像と衣服の画像、それに関連するテキストプロンプトを処理し、衣服の画像を制御要因として使用します。
具体的には、初期の試着イメージを生成する「Zero-shot Try-on Network」と、出力画像の衣服と肌のテクスチャを詳細に強化する「Post-hoc Refiner」の二つの主要な要素から成り立っています。
この手法により、ユーザーは人物の画像と衣服の画像を用意するだけで、オンラインで高品質な試着体験ができます。
ここからは、Outfit Anyoneを実際に使用してみてその性能や使い勝手を検証していきます。
Outfit Anyoneの使い方
Outfit Anyoneは、以下のリンクから無料で誰でも使用することができます。
Outfit Anyone: Ultra-high quality virtual try-on for Any Clothing and Any Person
リンクにアクセスすると以下のような画面になります。
現在は個人写真の悪用を防ぐため、衣服の画像のアップロードのみを許可するように機能が制限されています。
画像を入力するところが2か所あり、上の服と下の服をそれぞれ入力することで、試着画像を生成してくれます。
それでは実際に使っていきましょう!
なお、画像を踊らせることができるAIツールについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→【MagicAnimate】AnimateAnyoneよりこっちを使え!画像を踊らせる神AIの使い方〜実践まで
Outfit Anyoneを実際に使ってみた
先ほどのモデルの方の画像に、サンプルであった以下の画像を入力して試着させます。
20秒ほどで、以下の試着画像が生成されました。
画像を入力してRunをクリックするだけで、高品質な試着画像を生成してくれました。
入力した画像をいい感じに人物の画像に着せて、実際に自分が着た際にイメージがかなり具体的になりそうですね!
ここからは、さらに多様な服の画像を入力してみたり、服ではない画像を入力してみた際にどのような動作をするのか検証していきます。
Outfit Anyoneの性能にさらに詳しく迫ってみた
早速画像を入力していきます。
まずはワンピースの画像を1枚だけ入力します。
結果はこのようになりました。
他の服と同じように、問題なく試着画像を生成できていますね!
続いて、モデルを男性にしてズボンの画像のみ入力してみます。
すると、何度試してもこのようにエラーになって試着画像は生成されませんでした。
Outfit Anyoneのモデルは、安全性とプライバシーを確保するように事前に設定されているため、不適切な画像が生成されてしまわないように、lower garentのみ入力された場合は生成されないようになっているようです。
さすがですね!
次に、服ではない画像を入力してどのような挙動をするのか見ていきましょう。
以下の画像を入力します。
結果はこのようになりました。
こちらは興味深い結果になりましたね。
画像に写っているペンギンは反映されず、画像の色味を認識してモデル側で自動的に生成した服に色をあてはめて試着画像を生成しているようです。
このような特性を持っているのなら、合う色の組み合わせを知るために、色の画像を入力して試着画像を生成するといった使い方もできそうです。
可能性が広がりますね!
最後に、二次元キャラクターの画像を入力して、キャラクターの来ている服が反映されるか検証します。
以下のGPT-4で生成した画像を使用します。
結果はこのようになりました。
きちんとキャラクターが来ているようなドレスが試着画像に反映されています。
なかなか極端な画像でしたが、特徴を捉えて反映してくれました。
アニメや漫画を見ていて、かわいい服やかっこいい服を着ているキャラクターがいたら、このツールを利用して実際に自分に着せてみるといった使い方もできそうです。
ここまでOutfit Anyoneに様々な画像を入力して検証しましたが、概ね想定通りの動きをしてくれて、とても高品質な試着画像を生成してくれました。
また、単に既存の服の画像からだけではでなく、アニメのキャラクターが来ている服や色の画像からも自分の理想の服を見つけるために活用できるツールであることも分かりました。
皆さんもOutfit Anyoneを使ってオンライン試着をしてみてください!
なお、同じくアリババが開発したAnimate Anyoneについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【Animate Anyone】一枚の画像だけで好きなアニメキャラや人を思い通りに動かせる最新AIの仕組みを解説
まとめ
Outfit Anyoneは、アリババグループのインテリジェントコンピューティング研究所によって開発された先進的な仮想試着ツールです。
このツールを使えば、自分の全身写真と気になっている服の画像をを用意するだけで、以下のように瞬時にオンラインでリアルな試着体験ができます。
アパレル業界のデジタルトランスフォーメーションの革命的な存在であり、オンラインショッピングの概念を大きく変える可能性を秘めています。
実際に使ってみたところ、服の画像以外にもアニメのキャラクターが来ている服や色の画像からも自分の理想の服を見つけるために活用できるツールであることが分かりました。
この技術がさらに進化すれば、将来的に映画「スター・トレック」に登場するホログラフィック技術を用いた衣服の即時試着が可能になるかもしれませんね!
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