【Qwen3.7-Max】35時間の自律タスク実行を実現したAlibabaの最新エージェント特化モデルを徹底解説

Qwen3.7-Max 35 時間 自律 タスク 実行 実現 Alibaba 最新 エージェント 特化 モデル 徹底 解説
押さえておきたいポイント
  • Alibabaが2026年5月のAlibaba Cloud Summitで発表したエージェント時代のためのフラッグシップAIモデル
  • Artificial Analysis Intelligence Indexでスコア57を記録
  • 内部テストでは最大35時間の自律実行1,000回以上のツール呼び出しを達成

Alibabaは、2026年5月に開催したAlibaba Cloud Summit 2026で、Qwenシリーズの最新フラッグシップモデル「Qwen3.7-Max」を発表しました!

Qwen3.7-Maxは、エージェント用途に特化した設計となっており、コーディングからオフィス業務の自動化まで、数百から数千ステップにおよぶ長期タスクを安定して処理できるとされています。

とはいえ、「具体的にどんな性能なの」「既存のGPT-5.5やClaude Opus 4.7とどう違うの」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、Qwen3.7-Maxの概要から仕組み、ベンチマーク、料金体系、実際の使い方に至るまで徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

目次

Qwen3.7-Maxとは?

Qwen3.7-Maxとは?
参考:https://qwen.ai/blog?id=qwen3.7

Qwen3.7-Maxは、Alibabaのクラウド部門が開発したエージェント時代のための基盤モデルです。

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開発元Alibaba Cloud(Qwenチーム)
モデル名Qwen3.7-Max
発表日2026年5月20日(Alibaba Cloud Summit 2026)
モデルタイプ推論モデル(Reasoning Model)
コンテキストウィンドウ100万トークン
最大出力トークン65,536トークン
重み公開非公開(プロプライエタリ)
対応入出力テキスト入力・テキスト出力
Qwen3.7-Maxの概要

Qwen3.7-Maxはエージェント時代のための基盤モデルという位置づけです。従来のチャットボット的な用途だけでなく、フロントエンドのプロトタイプ生成、複数ファイルにまたがるリファクタリングといったエンドツーエンドのコーディングエージェントとしての活用が想定されています。また、オフィスワークの自動化や生産性向上のためのアシスタントとしても利用可能です。

Qwenシリーズでは、各世代ごとに最上位の「Max」モデルをクローズドウェイト(非公開) で提供し、それより下位の小型モデルをオープンウェイトとして公開するという戦略を取ってきました。Qwen3.7-Maxもこの方針の通り、2026年5月時点ではモデルの重みは一般公開されていません。

なお、正式な公開より前の5月14日頃、Arena AIのリーダーボードにプレビュー版として登場しており、正式発表前からAIコミュニティ内で話題になっていました。先にリーダーボードで成績を出してから公式発表するというアプローチは、前世代のQwen3.6-Max-Previewと同じリリース戦略となっています。

Qwen3.7-Maxの仕組み

Qwen3.7-Maxの仕組み

Qwen3.7-Maxの内部アーキテクチャについて、Alibaba公式からの技術レポートは2026年5月時点ではまだ公開されていません。ただし、これまでのQwenシリーズの情報や、公式発表から判明している技術的特徴を整理していきます。

Qwen3.7-Maxは推論モデル(Reasoning Model) に分類されます。通常のLLMが入力に対してダイレクトに回答を生成するのに対し、推論モデルはまず内部でChain-of-Thought(思考連鎖) のプロセスを展開し、ステップごとに考え、修正を加えたうえで最終回答を出力します。Qwen ChatのUIではこのプロセスを「Thinking mode」として可視化されています。

アーキテクチャとしては、過去のQwen3-Max-Previewが、1兆パラメータ超のスパースMoE(Mixture of Experts)構造を採用していました。Qwen3.7-MaxもMax系譜のモデルであるため、大規模なMoE構造を踏襲している可能性が高いと考えられますが、パラメータ数の公式発表は2026年5月時点ではなされていません。

コンテキストウィンドウについては、前世代のQwen3.6-Max-Previewの256Kトークンから100万トークンに大幅に拡大されました。これによって、中規模のコードリポジトリ全体や大量のPDFドキュメントを一度のリクエストに含めて処理することが可能になっています。

Qwen3.7-Maxの特徴

Qwen3.7-Maxの特徴
参考:https://qwen.ai/blog?id=qwen3.7

ここからはQwen3.7-Maxの性能を、第三者評価を中心に見ていきましょう。

Artificial Analysis Intelligence Indexでハイスコアを記録

Qwen3.7-Maxの特徴
参考:https://artificialanalysis.ai/evaluations/artificial-analysis-intelligence-index

Artificial Analysis Intelligence Indexは、推論・知識・数学・コーディングなどを複合的に評価するベンチマークです。Qwen3.7-Maxはこの指標でGPT-5.5やClaude Opus 4.7に匹敵するスコア57を記録し、7位にランクインしています。前世代のQwen3.6-Max-Previewのスコア52から5ポイントの向上で、Qwenシリーズとしては過去最高の成績となっています。

LM Arena(旧LMSYSアリーナ)でのEloレーティング

Qwen3.7-Maxの特徴
参考:https://arena.ai/leaderboard/text

人間の比較評価に基づくLM Arenaのテキストリーダーボードでは、Elo約1,475を記録し、全体14位にランクインしています。カテゴリ別では数学で7位、エキスパートプロンプトで9位、コーディングで10位と、特に技術系タスクにおいて高い評価を得ています。

GPQA Diamondでの推論精度

Qwen3.7-Maxの特徴
参考:https://qwen.ai/blog?id=qwen3.7

大学院レベルの科学的推論を問うGPQA Diamondベンチマークでは、92.4%のスコアを記録しています。この数値はClaude Opus 4.6の91.3%をわずかに上回るもので、中国発モデルとして科学的推論分野でもフロンティアモデルと競合できるレベルに到達していることを示しています。

35時間の自律タスク実行

Qwen3.7-Maxの特徴
参考:https://qwen.ai/blog?id=qwen3.7

Alibaba公式の内部テストでは、新しいチップ上でExtend Attentionカーネルの最適化タスクを実行し、1,000回以上のツール呼び出しと反復的なコード修正を自律的に行い、推論速度を約10倍向上させることに成功したと報告されています。このタスクは最大35時間にわたる自律実行で行われ、パフォーマンスの大幅な劣化なく完了したとのことです。

X(旧Twitter)上での反響:Arena登場前からの注目

Qwen3.7-Maxは公式発表前にArenaに登場するという異例のリリース戦略をとったことで、SNS上で大きな話題を集めました。ここからは、X上で注目を集めたポストを紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

公式アカウントは5月18日にArenaへのプレビュー投入を発表しており、多くの反響がありました。

日本のAIコミュニティでも注目が集まっており、以下のポストでは、Thinking modeの搭載をQwen3.7の最大の目玉として紹介しています。

また、以下のポストでは、ローカル実行モデルへの期待感とともにQwen3.7の登場を伝えています。

「まだローカルではないけど」というコメントは、Qwenシリーズがこれまでオープンウェイトの中型モデルをApache 2.0ライセンスで公開してきた実績を踏まえたものだと思います。開発者コミュニティの間では、Qwen3.7のオープンウェイト版がいつ公開されるかが次の関心事になっています。

Qwen3.7-Maxの安全性・制約

Qwen3.7-Maxはプロプライエタリモデルであり、現時点では安全性に関する詳細な技術レポートは公開されていません。

ただし、Alibaba Cloudのプラットフォームで提供されるモデルは、中国のAI規制(生成式人工知能管理弁法) に準拠した安全対策が施されています。また、Qwen3.7-Maxはテキストのみの入出力に対応しており、画像やマルチモーダル入力には非対応です。

100万トークンのコンテキストウィンドウは理論上の上限であり、実際の利用時には長文入力ほどコストが増加する点にも注意が必要です。推論モデルの特性として、Thinking modeの内部トークンも課金対象となるため、シンプルなタスクでは通常モードのほうがコストパフォーマンスに優れるケースもあります。

Qwen3.7-Maxの料金

Qwen3.7-Maxの料金体系について整理します。なお、Alibaba Cloud公式からの正式な料金発表はまだ完了しておらず、以下はOpenRouterでの提供価格と前世代の参考価格を基にした情報です。正式なAlibaba Cloud経由の料金はAPIロールアウト時に確定する見込みです。

スクロールできます
モデル入力(100万トークンあたり)出力(100万トークンあたり)コンテキスト
Qwen3.7-Max(OpenRouter)$2.50$7.50100万トークン
Qwen3.6-Max-Preview(Alibaba Cloud参考)$1.30$7.80256Kトークン
Qwen3-Max(OpenRouter)$0.78$3.90262Kトークン
Qwen3.7-Maxの料金

OpenRouterでの価格は入力100万トークンあたり$2.50、出力100万トークンあたり$7.50となっています。前世代のQwen3.6-Max-Previewと比較すると、入力が約1.9倍に上昇していますが、コンテキストウィンドウが256Kから100万トークンへと約4倍に拡大している点を考慮すると、長文処理におけるコストパフォーマンスは決して悪くありません。

ただし、推論モデルの特性上、Thinking mode使用時には内部の思考トークンが追加で発生します。Artificial Analysisの評価では、Qwen3.7-Maxは評価時に約9,700万トークンを生成しており、同カテゴリの中央値(約2,600万トークン)と比べて非常に多くの出力トークンを消費する傾向があります。つまり、高精度な推論を行う代わりに出力コストが想定以上に膨らむ可能性があるため、用途に応じた使い分けが重要です。

Qwen3.7-Maxのライセンス

Qwen3.7-Maxはプロプライエタリ(クローズドウェイト)モデルであり、モデルの重みは一般公開されていません。そのため、利用はAlibaba CloudのAPIまたはQwen Chatインターフェースを通じて行う形になります。

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利用形態可否備考
商用利用⭕️API経由で可能
改変❌️モデル重みは非公開
再配布❌️モデル重みは非公開
特許利用非公開のため該当せず
私的利用⭕️
Qwen3.7-Maxのライセンス

Qwen3.7-MaxのMax系譜モデルは、Alibaba Cloudのサービスとして提供されるため、利用にあたってはAlibaba Cloudの利用規約に従う必要があります。APIを介した商用利用は可能ですが、モデル自体のダウンロードやカスタマイズはできません。

Qwen3.7-Maxの使い方

Qwen3.7-Maxは、2026年5月時点で主に2つの方法で利用できます。それぞれの方法をステップごとにご紹介します。

Qwen Chat(Webインターフェース)で使う方法

もっとも手軽にQwen3.7-Maxを試せるのが、Qwen公式のチャットインターフェースです。

STEP
Qwen Chatにアクセス

まず、ブラウザでQwen Chatにアクセスします。アカウントを持っていない場合は、Googleアカウントやメールアドレスで新規登録してください。

STEP
モデル選択
Qwen3.7-Maxの使い方

チャット画面の左上または設定画面にあるモデルセレクターから「Qwen3.7-Max」を選択します。

STEP
Thinking modeを有効にする
Qwen3.7-Maxの使い方

推論モデルの特性を活かすため、Thinking mode(思考モード) をオンにします。これにより、モデルの内部推論プロセスが可視化され、より深い分析や段階的な問題解決が行われるようになります。

STEP
プロンプトを入力して実行

テキストボックスにプロンプトを入力し、送信します。コーディングやデータ分析などの複雑なタスクでは、Thinking modeの展開に時間がかかる場合がありますが、その分精度の高い回答が期待できます。

API(Alibaba Cloud Model Studio / OpenRouter)で使う方法

開発者向けには、APIを通じてプログラムからQwen3.7-Maxを呼び出すことが可能です。

STEP
Alibaba Cloud Model Studioのアカウントを作成

Alibaba Cloud Model Studioにアクセスし、Alibaba Cloudのアカウントを作成します。ダッシュボードからAPIキーを発行してください。

Qwen3.7-Maxの使い方
STEP
OpenAI互換のエンドポイントを設定

Qwen APIはOpenAI互換のフォーマットに対応しているため、既存のOpenAI SDKを利用している場合、エンドポイントとAPIキーの変更だけで接続できます。

from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key="YOUR_DASHSCOPE_API_KEY",
    base_url="https://dashscope.aliyuncs.com/compatible-mode/v1"
)

response = client.chat.completions.create(
    model="qwen3.7-max",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "Pythonでクイックソートを実装してください"}
    ]
)

print(response.choices[0].message.content)
STEP
OpenRouterからも利用可能

OpenRouterを利用している場合は、モデルIDとして qwen/qwen3.7-max を指定することで利用できます。

client = OpenAI(
    api_key="YOUR_OPENROUTER_KEY",
    base_url="https://openrouter.ai/api/v1"
)

response = client.chat.completions.create(
    model="qwen/qwen3.7-max",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "React+Tailwindでダッシュボードを構築して"}
    ]
)

【業界別】Qwen3.7-Maxの活用シーン

Qwen3.7-Maxのエージェント特化型の設計は、さまざまな業界での導入が見込まれます。ここからは、アリババ公式が示している強みに基づいて、特に相性の良い業界をご紹介します。

ソフトウェア開発・IT業界

Qwen3.7-Maxは公式にコーディングエージェントとしての活用を前面に打ち出しています。フロントエンドのプロトタイプ生成、複数ファイルにまたがるリファクタリング、デバッグといった開発工程を自律的に実行できるため、開発チームの生産性向上に直結します。100万トークンのコンテキストウィンドウを活かせば、大規模なコードベースを一度に読み込んでの横断的な修正も可能です。

コーディングエージェント「Claude Code」vs「Codex」の比較について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

金融・コンサルティング業界

Qwen3.7-Maxが持つGPQA Diamondで92.3%という高精度な推論力は、複雑な財務分析やリスク評価の場面で友好的でしょう。長時間にわたる自律タスク実行が可能な点は、大量のドキュメントを精査して報告書をまとめるようなワークフローにも適しています。

金融業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

研究・アカデミア

Qwen3.7-Maxは、大学院レベルの科学的推論において高いスコアを記録しているため、論文の要約や先行研究の分析、複雑な数式の解法といった学術用途にも活用できるでしょう。100万トークンのコンテキストにより、長大な論文を複数同時に読み込んで比較分析することも可能です。

教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Qwen3.7-Maxが解決できること

続いてここからは、業界を横断して、Qwen3.7-Maxが解決できることを課題別に整理していきましょう。

大規模コードベースの保守・リファクタリング

Qwen3.7-Maxが持つ100万トークンのコンテキストウィンドウにより、数十ファイルにまたがるプロジェクトを一括で読み込み、依存関係を把握したうえで安全なリファクタリングを提案・実行することが期待できます。手動で行えば数日かかる作業を、エージェントとして自律的に処理できる可能性があります。

長時間にわたるマルチステップの自動化タスク

Qwen3.7-Maxは、最大35時間の自律実行と1,000回以上のツール呼び出しが可能なため、単発の質問応答ではなく、数百ステップにわたるワークフロー全体を自動化するようなユースケースに適しています。例えば、データ収集からクレンジング、分析、レポート作成までの一連の流れを一貫して処理する場面が考えられます。

複雑な推論が必要な意思決定支援

Qwen3.7-MaxのGPQA Diamond 92.3%、LM Arena Math 7位という推論性能は、単純な情報検索では解決できない複合的な問題に対する強みとなるでしょう。複数の条件が絡み合う判断や、段階的な論理展開が必要な場面では、Thinking modeによる思考プロセスの可視化が特に役立ちそうです。

Qwen3.7-Maxを使ってみた

ここからは、実際にQwen3.7-Maxの実力を検証していきます。Qwen ChatからThinking modeをオンにした状態で、2つのタスクを試してみましょう。

検証1:複雑なアルゴリズム設計のコーディング

まずは、コーディングエージェントとしての実力を試すため、以下の検証を行います。

プロンプトはこちら
PythonでLRUキャッシュをダブルリンクリストとハッシュマップを使ってゼロから実装してください。
get()とput()の計算量はO(1)で、容量を超えた場合は最も古いエントリを削除してください。
テストコードも含めて完全なコードを出力してください。
結果はこちら
import unittest

class Node:
    """ダブルリンクリストのノードクラス"""
    def __init__(self, key: int = 0, value: int = 0):
        self.key = key
        self.value = value
        self.prev = None
        self.next = None

class LRUCache:
    def __init__(self, capacity: int):
        self.capacity = capacity
        self.cache = {}  # ハッシュマップ: key -> Node
        
        # センチネルノード(ダミーノード)の初期化
        self.head = Node()
        self.tail = Node()
        
        # 初期状態では head と tail を直接繋ぐ
        self.head.next = self.tail
        self.tail.prev = self.head
        
    def _add_node(self, node: Node) -> None:
        """ノードを head の直後(最も新しい位置)に追加する"""
        node.prev = self.head
        node.next = self.head.next
        
        self.head.next.prev = node
        self.head.next = node
        
    def _remove_node(self, node: Node) -> None:
        """リストから任意のノードを削除する"""
        prev_node = node.prev
        next_node = node.next
        
        prev_node.next = next_node
        next_node.prev = prev_node
        
    def _move_to_head(self, node: Node) -> None:
        """既存のノードを先頭(最も新しい位置)に移動させる"""
        self._remove_node(node)
        self._add_node(node)
        
    def _pop_tail(self) -> Node:
        """tail の直前(最も古い)のノードを削除し、そのノードを返す"""
        res = self.tail.prev
        self._remove_node(res)
        return res

    def get(self, key: int) -> int:
        """
        キーが存在すれば値を返してそのノードを先頭に移動させる。
        存在しなければ -1 を返す。
        """
        if key not in self.cache:
            return -1
        
        node = self.cache[key]
        self._move_to_head(node)
        return node.value

    def put(self, key: int, value: int) -> None:
        """
        キーと値を追加・更新する。
        容量を超えた場合は最も古いエントリを削除する。
        """
        if key in self.cache:
            # 既存キーの更新
            node = self.cache[key]
            node.value = value
            self._move_to_head(node)
        else:
            # 新規キーの追加
            new_node = Node(key, value)
            self.cache[key] = new_node
            self._add_node(new_node)
            
            # 容量超過時の処理
            if len(self.cache) > self.capacity:
                tail = self._pop_tail()
                del self.cache[tail.key]  # ハッシュマップからも削除


# ==========================================
# テストコード
# ==========================================
class TestLRUCache(unittest.TestCase):
    
    def test_basic_operations(self):
        cache = LRUCache(2)
        
        cache.put(1, 1)
        cache.put(2, 2)
        self.assertEqual(cache.get(1), 1)  # キー1が使用され先頭に
        
        cache.put(3, 3)  # 容量超過のため、最も古いキー2が削除される
        self.assertEqual(cache.get(2), -1)
        
        cache.put(4, 4)  # 容量超過のため、最も古いキー1が削除される
        self.assertEqual(cache.get(1), -1)
        self.assertEqual(cache.get(3), 3)
        self.assertEqual(cache.get(4), 4)

    def test_update_existing_key(self):
        cache = LRUCache(2)
        cache.put(1, 1)
        cache.put(2, 2)
        
        # 既存キーの値を更新(キー1が先頭に移動)
        cache.put(1, 10) 
        self.assertEqual(cache.get(1), 10)
        
        # 容量超過のため、最も古いキー2が削除される(キー1は更新されたため生き残る)
        cache.put(3, 3) 
        self.assertEqual(cache.get(2), -1)
        self.assertEqual(cache.get(3), 3)

    def test_non_existent_key(self):
        cache = LRUCache(1)
        self.assertEqual(cache.get(5), -1)

if __name__ == '__main__':
    unittest.main()
Qwen3.7-Maxを使ってみた

Thinking modeでは、まずデータ構造の設計方針を検討し、ダブルリンクリストのノード構造、ハッシュマップとの連携ロジック、エッジケースの処理といったステップを段階的に思考していく過程が表示されました。また、出力されたコードでは、センチネルノード(ダミーノード) を使うことでリストが空の場合や要素が1つだけの場合の条件分岐を排除するという設計判断が説明されていました。

検証2:マルチステップの分析タスク

続いて、エージェント的な利用を想定したマルチステップタスクを試しました。

※デモ用に簡易的なCSVデータを準備しています。

プロンプトはこちら
添付のCSVデータを分析して、
1. 異常値を検出し
2. トレンドを分析し
3. 今後3ヶ月の予測を行い
4. 経営層向けのサマリーレポートを日本語で作成してください
結果はこちら
📊 業績分析および将来予測サマリーレポート
1. エグゼクティブサマリー
2025年の年間売上高は約2億1,751万円となり、前年(約1億3,919万円)から56.3%増という驚異的な成長を達成しました。アクティブ顧客数および平均客単価の両輪が好調に推移しており、事業は強い拡大フェーズにあります。ただし、特定の月におけるスパイク(突出した数値)やシステム障害による顧客離反など、いくつかの「異常値・特異点」が確認されたため、今後の施策における再現性の検証とインフラの安定化が課題です。
2. 異常値の検出と要因分析
データから以下の3つの顕著な異常値(特異点)が検出されました。
時期
該当指標の異常
要因とインパクト
2024年8月
解約110件 / 問い合わせ335件
(平時の約3〜4倍)
【システム障害(5日間停止)】
顧客の不信感に直結し、大量の解約(チャーン)を招きました。以降の問い合わせ件数のベースラインもやや上昇しています。
2024年12月
広告費5,318千円 / 新規238件
(平時の約5倍)
【年末大型キャンペーン】
大規模な投資により新規顧客を大量獲得。売上高の押し上げに大きく貢献しました。
2025年12月
新規220件 / 売上22,496千円
(備考は「通常」)
【未定義の年末要因 または データエラー】
備考は「通常」となっていますが、11月からの伸びが異常に急激です。何らかの販促が実施されたか、データ集計上のエラーの可能性があります。要因の特定が急務です。
3. トレンド分析(2024年 vs 2025年)
売上高の急成長
2024年の月商900万円台から、2025年末には月商2,000万円超へとスケールアップしました。
顧客基盤の拡大(アクティブ顧客数)
1,221人(2024/1)から2,559人(2025/12) へと約2.1倍に増加。2024年8月のシステム障害による減少からも完全に回復し、右肩上がりのトレンドを維持しています。
客単価の継続的な向上
平均客単価は7,820円から8,791円へと約12.4%上昇。新規顧客の獲得だけでなく、上位プランへのアップセルや付加価値の提供(LTVの向上)がうまく機能していることを示しています。
解約率のコントロール
顧客基数が2倍に増える中で、2024年8月のようなイベントを除けば解約数は30〜40件台に収まっており、カスタマーサクセスによるリテンション(維持)は健全に機能しています。
4. 今後3ヶ月の予測(2026年1月〜3月)
直近1年間(2025年)の成長トレンド(線形回帰モデル)に基づく予測値は以下の通りです。
※ただし、2025年12月の異常なスパイク(年末要因)があるため、2026年1月はその反動減が生じ、予測値をやや下回る可能性があります。
年月
予測売上高
予測月末アクティブ顧客数
傾向・コメント
2026年1月
約 2,229 万円
約 2,521 人
12月の反動減により、一時的に伸びが鈍化する可能性あり。
2026年2月
約 2,293 万円
約 2,584 人
通常の成長トレンドへ回帰。
2026年3月
約 2,357 万円
約 2,647 人
年度末に向けた需要取り込みが期待される。
5. 経営層への提言(アクションプラン)
【至急】2025年12月のスパイク要因の特定
備考が「通常」となっているにもかかわらず、新規顧客・売上がキャンペーン並みに跳ね上がった要因(自然増、代理店経由のまとまった契約、データ入力ミス等)を特定してください。これが「再現可能な施策」であれば、2026年の標準モデルとして組み込むべきです。
インフラ安定化とCR(顧客関係)管理の徹底
2024年8月の教訓から、システム障害が直接的な売上・顧客の損失に直結することが証明されています。顧客数が2,500人を超え、システム負荷が増大していることが予想されるため、インフラ投資および障害時の補償・コミュニケーション体制の見直しを推奨します。
アップセル・クロスセル施策の更なる強化
平均客単価の上昇トレンドは当社の強みです。顧客数の増加に伴いサポートコストも増大するため、少人数で高いLTVを維持できる「プロダクト-ledな上位プラン」への誘導をさらに加速させるべきです。
Qwen3.7-Maxを使ってみた
Qwen3.7-Maxを使ってみた
Qwen3.7-Maxを使ってみた

異常値検出では、仕込んだ2件(2024年8月の障害・12月のキャンペーン)をどちらも正しく検出できていました。単一列ではなく「解約と問い合わせの同時急増→障害」のように複数列の連動から原因を推測できている点が優秀だと思います。

よくある質問

最後に、Qwen3.7-Maxについて、よくある質問とその回答をご紹介します。

Qwen3.7-Maxは無料で使えますか?

Qwen Chat(chat.qwen.ai)から無料でアクセスできます。ただし、無料利用には使用量の制限がある場合があります。本格的な開発や商用利用にはAlibaba Cloud経由のAPI利用が推奨されており、その場合はトークン量に応じた従量課金が発生します。

Qwen3.7-Maxのオープンウェイト版はリリースされますか?

2026年5月時点では、Qwen3.7-MaxのオープンウェイトはHugging FaceやGitHubに公開されていません。ただし、Qwenシリーズではこれまで、フラッグシップのMax以外の中型モデル(27Bや35B-A3B規模)をApache 2.0ライセンスで公開してきた実績があります。Qwen3.7シリーズでも、今後同様のオープンウェイト版が登場する可能性が高いと見られています。

GPT-5.5やClaude Opus 4.7と比べてどうですか?

Artificial Analysis Intelligence Indexではスコア57でGPT-5.5やClaude Opus 4.7と同等のスコアを獲得しています。一方、LM Arenaの人間評価ではElo 1,475で全体14位となっており、自動ベンチマークと人間評価で異なる結果が出ています。用途によって相対的な強みは変わるため、実際のタスクで試して比較することが重要です。

Qwen3.7-Maxを試してみよう!

Qwen3.7-Maxは、Alibabaが「エージェント時代のフラッグシップ」と位置づけるだけあって、長時間の自律タスク実行高精度な推論性能を両立したモデルとなっています。

Artificial Analysis Intelligence Indexでハイスコア、GPQA Diamondで92.3%、そして35時間の自律実行という公式テスト結果は、中国発のAIモデルがフロンティアモデルと本格的に競合するフェーズに入ったことを表しています。一方で、LM Arenaの人間評価ではまだ全体14位にとどまっており、すべての評価軸でトップというわけではありません。

コーディングエージェントや長期ワークフローの自動化といった用途では特に強みを発揮するモデルであり、Qwen Chatから手軽に試せる点も魅力です。今後のオープンウェイト版公開やAPI料金の正式発表にも注目が集まるため、引き続き最新情報をフォローしていきましょう。

最後に

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