【GLM-5V-Turbo】入力画像を直接解釈?ビジョン×コーディング特化型マルチモーダルモデルを徹底解説!

GLM-5V-Turbo 入力 画像 直接 解釈 ビジョン コーディング 特化型 マルチモーダルモデル 徹底 解説
押さえておきたいポイント
  • GLM-5V-Turboは、中国発のビジョン×コーディング特化型マルチモーダル基盤モデル
  • デザインカンプやUI画面のスクリーンショットを入力として受け取ると、レイアウト構造・配色・コンポーネント階層・インタラクションロジックを直接解釈可能
  • OpenClawやClaude Codeといったエージェントフレームワークとの連携に深く最適化

2026年4月2日、中国の大手AI企業であるZ.aiが、ビジョン×コーディングに特化したマルチモーダル基盤モデル「GLM-5V-Turbo」を公開しました!

このモデルは、画像やデザインカンプを読み取り、そのままフロントエンドのコードを生成するという、いわば見たものをそのままコードに変換する能力を備えています。

エージェント駆動型のワークフローにも最適化されており、OpenClawやClaude Codeとの連携も想定して設計されているようです。

そこで本記事では、GLM-5V-Turboの概要から仕組み、料金、具体的な使い方までを徹底的に解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

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目次

GLM-5V-Turboとは?

GLM-5V-Turboとは?
参考:https://x.com/Zai_org/status/2039371126984360085?s=20

GLM-5V-Turboは、Z.aiが開発した初のネイティブマルチモーダルコーディング基盤モデルです。ネイティブマルチモーダルとは、画像・動画・テキスト・ファイルといった複数の入力形式を、中間的なテキスト変換を介さずに直接理解できることを意味しています。

従来のビジョン言語モデルでは、画像を一度テキストで説明してからコードを生成するという二段階のプロセスが一般的でした。GLM-5V-Turboはこの課題を解消し、デザインカンプやUI画面のスクリーンショットを入力として受け取ると、レイアウト構造・配色・コンポーネント階層・インタラクションロジックを直接解釈し、実行可能なフロントエンドプロジェクトを丸ごと出力することができます。

GLM-5V-Turboとは?
参考:https://x.com/Zai_org/status/2039371126984360085?s=20

コンテキストウィンドウは約200Kトークンに対応し、最大出力は約128Kトークンと、リポジトリ規模の大規模タスクにも耐えうる設計となっています。

さらに、OpenClawやClaude Codeといったエージェントフレームワークとの連携に深く最適化されており、環境を認識して計画を立て、タスクを実行するといった一連のループを自律的に回すことが可能です。

chat.z.aiで無料で利用できるほか、API経由での有料アクセスも提供されています。

GLM-5V-Turboの仕組み

GLM-5V-Turboの仕組み

GLM-5V-Turboの技術的な仕組みとしては、アーキテクチャ・学習手法・推論最適化の3つの柱で構成されています。

まず、視覚入力の処理を担うのが「CogViT」と呼ばれる新しいビジョンエンコーダです。CogViTは、画像や動画の空間的な階層構造や細かいビジュアルディテールを保持したまま特徴量を抽出する役割を果たします。これによって、デザインカンプの微妙なレイアウトの違いやアイコンの配置関係まで正確に把握できるようになっています。

次に、推論の効率を高めるために採用されているのが「MTP(Multi-Token Prediction)」アーキテクチャです。これは複数のトークンを同時に予測することで、推論速度と精度のバランスを改善する手法です。さらに、INT8量子化による推論高速化も実装されています。

学習手法としては「30以上のタスクによる同時強化学習(Joint RL)」が特徴となっています。STEM問題、グラウンディング、動画理解、エージェントタスクなど30種類以上の異なるタスクを同時に最適化することで、ビジョン言語モデルでよく起きるシーソー効果、つまりある能力を高めると別の能力が低下してしまう現象を抑制しています。

GLM-5V-Turboの特徴

GLM-5V-Turboの最大の強みは、デザインからコードへの変換精度において業界トップクラスの性能を有している点です。

GLM-5V-Turboの特徴
参考:https://x.com/Zai_org/status/2039371138304721082?s=20

Design2Codeベンチマークでは94.8を記録し、Claude Opus 4.6の77.3を大きく上回っています。ワイヤーフレームからは構造と機能を再構築し、高精度デザインカンプからはピクセルレベルの視覚的一貫性を目指したコード生成が可能です。

GUIエージェントとしての性能も高評価です。実際のGUI環境での制御能力を測るAndroidWorldやWebVoyagerといったベンチマークでもトップクラスの性能を誇っており、画面を見て理解し、自律的に操作するというエージェント的な振る舞いにおいて高い実力があることが分かります。

また、Thinkingモード(推論過程の可視化)やFunction Calling(外部ツール呼び出し)、Context Caching(長い会話のキャッシュ)、ストリーミング出力といった実用的な機能も一通りサポートされています。

GLM-5V-Turboの安全性・制約

GLM-5V-Turboは98%のタスク成功率を記録しており、技術的な安定性は高い水準にあります。ハルシネーション、一般知識、倫理の各ベンチマークで100%の正確性を達成している点も、安全性を裏付ける材料といえます。

一方で、制約もありまして、純粋なテキストベースのコーディング、たとえばバックエンドの実装やリポジトリ全体の探索といったタスクでは、Claudeなど他のモデルに対して優位性があるとは言い切れません。

READMEやAPIドキュメントなど構造化された文書の出力では、見出しレベルの不整合やコードブロック配置の不自然さが指摘されています。エージェント環境で実際にツールアクセスやファイルシステム操作を行う場合は、Docker等によるサンドボックス化やツールポリシーの制限など、適切なセキュリティ対策が不可欠です。

GLM-5V-Turboの料金

GLM-5V-TurboのAPI料金は、大手モデルと比較してもリーズナブルな水準に設定されています。特にビジョン×コーディングという専門領域でこの価格帯は、開発者にとって導入しやすいポイントといえるでしょう。

スクロールできます
項目料金
入力トークン$1.20 / 100万トークン
出力トークン$4.00 / 100万トークン
キャッシュ読み取り$0.24 / 100万トークン
コンテキストウィンドウ202,752トークン
最大出力トークン131,072トークン
GLM-5V-Turboの料金

なお、chat.z.aiのWebインターフェースでは無料で利用することも可能です。また、Z.aiはGLM Coding Planという月額サブスクリプションプランも提供しており、GLM-5V-Turboを含む複数モデルをまとめて利用できます。キャッシュ読み取りが入力トークンの5分の1の価格に設定されているため、長い会話や繰り返しのリクエストではコスト最適化が見込めます。

最新の料金体系や無料枠の詳細については、公式サイト(Z.ai Pricing)をご確認ください。

GLM-5V-Turboのライセンス

GLM-5V-Turboは、GLM-5(MITライセンスのオープンソース)とは異なり、クローズドソースモデルとして提供されています。

スクロールできます
項目可否
商用利用⭕️
モデルの改変❌️
再配布❌️
特許利用Z.aiの利用規約に準拠
私的利用⭕️
GLM-5V-Turboのライセンス

GLM-5V-Turboを業務で利用する場合は、Z.aiのAPI利用規約に従う形になります。モデルの重みをダウンロードして自社サーバーでホスティングしたり、改変したりすることはできません。

オープンソースのGLM-5(MITライセンス)とは立場が異なるため、混同しないようご注意ください。商用API経由での利用は可能ですので、Webアプリやサービスへの組み込みは利用規約の範囲内で問題なく行えます。

GLM-5V-Turboの使い方

GLM-5V-Turboを試すには、大きく分けてWebインターフェース(chat.z.ai)を使う方法と、APIを直接呼び出す方法の2通りがあります。それぞれの手順をご紹介します。

chat.z.aiで試す

まず、ブラウザで https://chat.z.ai/ を開きます。Z.aiのアカウントをお持ちでない場合は、新規登録を行ってください。

GLM-5V-Turboの使い方

チャット画面上部のモデル選択メニューから「GLM-5V-Turbo」を選択します。

GLM-5V-Turboの使い方

あとは、画像やデザインカンプをアップロードして質問するだけです。

たとえば、UIデザインのスクリーンショットを添付し、「この画面をHTML/CSSで再現してください」と入力して送信すると、GLM-5V-Turboがデザインを解析してコードを生成してくれるかと思います。

Python SDKで利用する

STEP

SDKをインストールする

pip install zai-sdk

バージョン0.0.4以上が必要です。

STEP

APIキーを取得する

Z.ai開発者プラットフォーム にアクセスし、アカウント登録後にAPIキーを発行します。

STEP

コードを実行する

以下のPythonコードで、画像を入力としてGLM-5V-Turboを呼び出すことができます。

クリックで表示
from zai import ZaiClient

client = ZaiClient(api_key="your-api-key")

response = client.chat.completions.create(
    model="glm-5v-turbo",
    messages=[
        {
            "role": "user",
            "content": [
                {
                    "type": "image_url",
                    "image_url": {"url": "https://example.com/design-mockup.png"}
                },
                {
                    "type": "text",
                    "text": "このデザインカンプをHTML/CSSで再現してください"
                }
            ]
        }
    ],
    thinking={"type": "enabled"}
)

print(response.choices[0].message.content)

cURLで直接APIを呼び出す

クリックで表示
curl -X POST https://api.z.ai/api/paas/v4/chat/completions \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "model": "glm-5v-turbo",
    "messages": [
      {
        "role": "user",
        "content": [
          {"type": "image_url", "image_url": {"url": "IMAGE_URL"}},
          {"type": "text", "text": "このUIをReactコンポーネントに変換してください"}
        ]
      }
    ]
  }'

エンドポイントは https://api.z.ai/api/paas/v4/chat/completions 、モデルIDは glm-5v-turbo です。Java SDK(Maven/Gradle経由で ai.z.openapi:zai-sdk:0.3.0)も利用可能です。

【業界別】GLM-5V-Turboの活用シーン

GLM-5V-Turboは、見たものをコードに変換するという独自の強みを持つため、特定の業界やユースケースで活用することができます。代表的な活用シーンを業界別に確認していきましょう。

Web制作・フロントエンド開発

Web制作やフロントエンド開発において、デザイナーが作成したFigmaやSketchのカンプを直接入力し、HTML/CSS/Reactなどのコードを自動生成するような用途に最適です。

デザインと実装のギャップを埋め、フロントエンドエンジニアの工数を大幅に削減することができます。

生成AIを搭載したSaaSについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

モバイルアプリ開発・QA

GLM-5V-Turboは、AndroidWorldベンチマークでの高スコアが示している通り、モバイルアプリ画面の自動操作やUIテストの自動化に活用できます。

画面遷移の検証やバグのスクリーンショットからの問題特定など、QAプロセスの効率化が期待できます。

教育・研究機関

教育業界においては、マルチモーダルAIの研究素材として、あるいは学生向けのプログラミング教材(デザインからコードを学ぶ教育ツール)としての活用が考えられます。

視覚的な入力からコードへの変換プロセスを可視化できる点は、教育的にも価値があるかと思います。

教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】GLM-5V-Turboが解決できること

GLM-5V-Turboは、従来のテキストベースLLMでは対応が難しかった視覚情報とコードの橋渡しといった課題に特化しています。ここからはGLM-5B-Turboが解決できることを課題別に確認していきましょう。

デザインカンプからのコーディング工数の削減

デザイナーとエンジニアの間で発生するデザインの再現という工程は、Web制作において大きなコストを占めています。

そこで、GLM-5V-Turboを使えば、カンプ画像を入力するだけで高精度なフロントエンドコードが得られるため、この工数を短縮することが期待できます。

GUI操作の自動化における精度向上

WebVoyagerやAndroidWorldのベンチマーク結果が示している通り、Webサイトやモバイルアプリのインターフェースを視覚的に認識し、自律的に操作するタスクにおいて高い精度を実現しています。

RPAやテスト自動化の精度に悩んでいる場合は、有力な選択肢になりえます。

マルチモーダル入力への対応不足

画像・動画・テキストを統合的に扱えるモデルは増えていますが、それをコーディングタスクに直結させられるモデルは限られています。

そんな中でGLM-5V-Turboは、視覚入力を中間テキスト変換なしにコードへ直接変換するため、従来のパイプラインで発生していた情報のロスを解消できます。

生成AI導入効果については下記で解説

GLM-5V-TurboをChat.Z.ai上で使ってみた

それでは実際に、chat.z.ai上でGLM-5V-Turboを試してみましょう。今回は、手書きのワイヤーフレーム画像からWebページのHTMLコードを生成していきます。

まず、シンプルなランディングページのワイヤーフレームを準備します。今回はChatGPT Imagesを活用してこちらの画像を生成しています。

ヘッダー、ヒーローセクション、3カラムの特徴紹介セクション、フッターという一般的な構成です。

GLM-5V-Turboを使ってみた

この画像をchat.z.aiにアップロードし、以下のプロンプトを入力しました。

この手書きワイヤーフレームを元に、モダンなランディングページのHTMLとCSSを生成してください。レスポンシブ対応でお願いします。

出力結果はこちら

GLM-5V-Turboは手書きの線や文字を正確に認識し、ヘッダーのナビゲーション構造、ヒーローセクションのテキスト配置、3カラムのグリッドレイアウトをそれぞれ適切なHTMLタグとCSSで再現してくれました。レスポンシブ対応のメディアクエリも自動で含まれていて、そのままブラウザで開いてもきちんと表示される実用的なコードが出力されました。日本語精度に関しても問題なさそうです。

よくある質問

最後に、GLM-5V-Turboに関して、多くの方が気になるであろう質問とその回答をご紹介します。

GLM-5V-TurboとGLM-5-Turboは何が違うのですか?

GLM-5-Turboはテキスト入力に特化したエージェント向けの高速モデルで、OpenClawなどのエージェント環境に最適化されています。

一方、GLM-5V-Turboは「V」が示すとおりVision(視覚)機能を備えたマルチモーダルモデルで、画像・動画・デザインカンプなどの視覚入力を直接理解してコードを生成できる点が最大の違いです。

GLM-5V-Turboは無料で使えますか?

はい、chat.z.aiのWebインターフェース上では無料で利用可能です。API経由で利用する場合は、入力トークンが$1.20/100万トークン、出力トークンが$4.00/100万トークンの従量課金となります。

GLM-5V-Turboはオープンソースですか?

いいえ、GLM-5V-Turboはクローズドソースモデルです。親モデルであるGLM-5はMITライセンスのオープンソースですが、GLM-5V-Turboのモデル重みは公開されていません。Z.aiは、GLM-5V-Turboで得られた知見を将来のオープンソースモデルに反映する予定と説明しています。

GLM-5V-Turboに期待大!

GLM-5V-Turboは、デザインを見てコードを書くというビジョン×コーディング領域において、2026年4月時点で最高水準の性能を持つモデルです。

Design2Codeベンチマーク94.8という圧倒的なスコア、AndroidWorldやWebVoyagerでのGUIエージェント性能、そして200Kトークンの大容量コンテキストウィンドウは、フロントエンド開発やUI自動化の現場に大きなインパクトをもたらす可能性を秘めています。

一方で、バックエンドの純粋なコーディングタスクや構造化文書の生成では他モデルのほうが活躍する場合もあり、あくまでビジョンコーディング特化型という位置づけを理解したうえで活用するのが賢い使い方といえます。

公式チャットページで無料で試すことができますので、気になった方はぜひ一度試してみてください!

最後に

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  • WEEL Media部

    株式会社WEELが運営する生成系AI関連メディア「生成AI Media」は、AIの専門家によるWebメディアです。 AIに特化した編集部がAIの活用方法、導入事例、ニュース、トレンド情報を発信しています。

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