【Palmier Pro】AIエージェントが直接タイムラインを編集できる次世代動画エディタを徹底解説!

- Palmier Proは、Y Combinator出身のスタートアップが開発したAIネイティブな動画編集ソフト
- タイムライン上で直接AI動画・画像・音声を生成でき、生成と編集のワークフローを一画面に統合
- MCP対応によりClaudeやCodexなどのAIエージェントがタイムラインを直接操作できる
2026年6月18日、Y Combinator出身のスタートアップPalmier社が、AI時代に特化した動画編集ソフト「Palmier Pro」をオープンソースで公開しました!
従来のAI動画制作では「RunwayやHiggsfield等で動画を生成→ダウンロード→Premiere Proに取り込み→気に入らなければ再生成」というループを何度も繰り返す必要がありました。Palmier Proはこの煩雑なワークフローを根本から解消し、生成から編集・書き出しまでを1つのタイムライン上で完結させるという、これまでにない発想のツールです。
とはいえ、「macOS限定って本当?」「無料でどこまで使えるの?」「Premiere ProやCapCutとは何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Palmier Proの概要や仕組み、料金体系、具体的な使い方、活用シーンまでを徹底的に解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
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Palmier Proとは?

Palmier Proは、Palmier, Inc.が開発したAIのために作られた動画編集ソフト(The video editor built for AI)です。
共同創業者のMarcos Rico Peng氏は、LinkedIn出身のインフラエンジニアであり、YouTubeチャンネル登録者数15万人超のコンテンツクリエイターとしても知られています。エンジニアリングとクリエイティブ制作の両方を深く理解しているチームが開発を手掛けている点は、このプロダクトのバックグラウンドとして注目に値します。
Palmier Proが従来の動画編集ソフトと異なっている点は、AI動画・画像・音声の生成機能がタイムラインにネイティブ統合されている点にあります。Premiere ProやCapCutのようにAIが「後付け機能」として追加されたのではなく、最初からAIと人間が同じタイムライン上で協働することを前提に設計されています。

エディタ内からはKling V3やSeedance 2.0、Veo 3.1、Grok Imagineといった最先端の動画生成AIモデルを直接呼び出すことができ、生成された素材はそのままプロジェクトのライブラリに追加されます。わざわざブラウザで別のサービスを開いてダウンロードし直す、という手間は不要です。

さらに、Palmier ProはMCP(Model Context Protocol)サーバーを内蔵しているため、Claude DesktopやCursor、Codexといった外部のAIエージェントがタイムラインを直接操作することもできます。公式情報によると、実際にYC企業向けのシネマティックなAIローンチ動画を15本以上、Palmier Proを使って制作した実績があるとのことです。
Palmier Proの仕組み

Palmier Proのアーキテクチャは、Swiftでゼロから構築されたmacOSネイティブアプリケーションを中核とし、その上にAI生成レイヤーとMCPサーバーが統合された構成になっています。
映像処理には、AppleのAVFoundationとMetalフレームワークを活用しており、macOSのハードウェアアクセラレーションを最大限に活かした高速なレンダリングが可能です。公式はPremiere Proを「北極星(ノーススター)」として掲げており、プロ向け編集ソフトとしての完成度を目指しつつ、独自のAI統合を実現しています。
AI生成のレイヤーでは、メディアパネルからモデルを選択してプロンプトを入力すると、バックエンドで各生成AIモデルのAPIが呼び出されます。生成結果はプロジェクトライブラリに直接格納され、タイムラインへの配置まで一連の操作で完結します。動画生成では最初と最後のフレームを指定してクリップの始点・終点を固定したり、参照画像を追加してスタイルや被写体の一貫性を保つ機能も搭載されています。
Palmier Proの特徴

Palmier Proの性能面で特に目を引くのは、1つのタイムラインに複数のAI生成モデルを統合している点です。
2026年6月時点で利用できる統合モデルは、ByteDanceのSeedance 2.0、Kling AIのKling V3、GoogleのVeo 3.1、xAIのGrok Imagineなどで、用途やシーンに応じて最適なモデルを使い分けることができます。特定の1モデルに依存するのではなく、複数の選択肢をエディタ内で切り替えられるのは、RunwayやHiggsfield等の単独プラットフォーム型のサービスにはない大きなメリットでしょう。
もう1つの特徴として、AIが生成したクリップにはプロンプトや参照画像、使用モデルなどのメタデータがすべて紐づけて保存される仕組みがあります。これによって、気に入らないカットがあった場合に、過去のプロンプトを確認しながら微調整して再生成するという反復作業がスムーズに行うことができます。
X上で話題!「Premiere Proの代替ではなくAI特化型エディタ」という評価
Palmier Proのリリース直後から、X上では活発な議論が巻き起こっています。中でも注目を集めているのが、Palmier ProはPremiere Proの置き換えではなく、AI動画編集に特化した新カテゴリのツールという評価です。
例えば、上記のポストで示されているように、Palmier Proの立ち位置は「既存のプロ向け編集ソフトを倒す」ことではなく、AIによる動画制作を前提としたまったく新しいワークフローを提供するところにあります。エフェクトやカラーグレーディングの充実度ではPremiere ProやDaVinci Resolveに及ばないものの、AIに指示を出して動画を作るというユースケースに限れば、他に類を見ない体験を実現しているのです。
Palmier Proの安全性・制約
Palmier Proを利用するにあたって、いくつかの制約も把握しておきましょう。
まず最も大きな制約は、対応OSがmacOS 26(Tahoe)以降に限定されている点です。WindowsやLinuxには対応しておらず、古いバージョンのmacOSでも動作しません。Swift製のネイティブアプリとしてAppleのフレームワークに深く依存しているため、クロスプラットフォーム展開にはハードルがあります。
エディタ本体はオープンソース(GPLv3)で公開されていますが、AI生成処理の部分はクローズドソースとなっています。したがって、AI生成で使用するデータの取り扱いについてはPalmier社のプライバシーポリシーに準拠する形です。エンタープライズ向けのセキュリティ対応は公式が「現在整備中」と明言しています。
Palmier Proの料金
Palmier Proの料金体系は、エディタ本体とMCP機能は完全無料で、AI生成機能のみクレジット課金制という非常にシンプルな構造です。
| プラン | 月額料金 | クレジット数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | なし | エディタ機能・MCP接続・アカウント不要 |
| Pro | 29ドル(通常49ドル) | 5,000 / 月 | 画像・動画・音声の生成 |
| Max | 69ドル(通常99ドル) | 12,000 / 月 | Proの全機能+優先サポート |
| Custom | 要問い合わせ | カスタム | ボリュームクレジット・専用Slackチャンネル |
Palmier Proのライセンス
Palmier ProはGPLv3ライセンスのもとでオープンソース公開されているソフトウェアです。ただし、オープンソースの対象範囲はエディタ本体・MCPサーバー・エージェントチャット機能に限られ、AI生成処理のバックエンドはクローズドソースとなっています。
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | GPLv3の条件に従い商用利用可能 |
| 改変 | ⭕️ | ソースコード改変可能(派生物もGPLv3適用) |
| 再配布 | ⭕️ | GPLv3条件下で再配布可能(ソース公開義務あり) |
| 特許利用 | ⭕️ | GPLv3に特許付与条項が含まれる |
| 私的利用 | ⭕️ | 制限なし |
Palmier Proの使い方
Palmier Proを利用するには、大きく分けてアプリ単体で使う方法とMCPでAIエージェントを接続する方法の2つがあります。それぞれの手順を解説します。
macOSにインストールしてエディタとして使う
最も基本的な使い方です。ダウンロードしてすぐに動画編集を始められます。
公式サイトまたはGitHubのリリースページから、macOS向けの.dmgファイルをダウンロードします。macOS 26(Tahoe)以降が必要で、アカウント登録は不要です。

アプリを起動し、新規プロジェクトを作成します。自分の映像素材をインポートすることも、AI生成からスタートすることも可能です。

メディアパネルからモデル(Seedance 2.0やKling V3など)を選択し、プロンプトを入力します。生成された素材は自動的にプロジェクトライブラリに追加されるので、そのままタイムラインにドラッグして配置できます。動画生成では、最初と最後のフレームを指定して始点・終点を固定することも可能です。

マルチトラック対応のタイムライン上で、トリム・分割・速度変更・不透明度調整・トランスフォームといった基本的な編集操作を行います。自分が撮影した素材とAI生成素材を同じタイムラインで組み合わせられるのがPalmier Proの強みです。
完成したらMP4(H.264・H.265・ProRes)で書き出します。Premiere ProやDaVinci Resolveで追加編集したい場合は、NLE XML形式でのエクスポートも選択できます。
MCP経由でClaude DesktopからAIエージェントと協働する
Palmier Proの真骨頂とも言える使い方が、AIエージェントとの協働編集です。
アプリを起動すると、ローカル環境でMCPサーバー(http://127.0.0.1:19789/mcp)が自動的に立ち上がります。特別な設定は不要です。
アプリ内で「Help → MCP Instructions → Install in Claude Desktop」をクリックすると、ワンクリックでClaude DesktopにMCP接続を設定できます。



Cursorを使う場合は、~/.cursor/mcp.jsonに以下を追加します。
{
"mcpServers": {
"palmier-pro": {
"type": "http",
"url": "http://127.0.0.1:19789/mcp"
}
}
}Claude DesktopやCursor、Codex上で、自然言語で編集指示を出します。例えば「タイムラインの最初に5秒の都市の空撮映像を生成して配置して」「2番目のクリップを3秒にトリムして」といった指示が可能です。エージェントはプロジェクトの全体構造を把握した上で、生成・配置・トリム・並び替えを自律的に実行します。
【業界別】Palmier Proの活用シーン
Palmier Proは、AI生成と動画編集の統合という独自のポジションを持つため、幅広い業界で活用の可能性があります。ここからは、特に親和性の高い分野を紹介します。
マーケティング・広告業界
SNS広告やプロモーション動画の制作においては、短尺の動画を大量にバリエーション展開するニーズが高まっています。Palmier Proであれば、異なるモデルで複数パターンの映像を一気に生成し、同じタイムライン上で比較・選定・編集できます。ABテスト用に複数バージョンの動画を量産するような場面には最適です。
広告業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

スタートアップ・プロダクト開発
プロダクトのローンチ動画やデモ映像の制作に、映像専門のチームを持たないスタートアップは少なくありません。Palmier Proの開発チーム自身がYC企業向けに15本以上のローンチ動画を制作した実績が示しているとおり、少人数チームでもシネマティックなAI動画を内製できます。Claude Desktopと連携すれば、非エンジニアのマーケティング担当者でも操作可能でしょう。
生成AIを搭載したSaaSについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

教育・研修コンテンツ
eラーニング教材や社内研修動画の作成において、イメージ映像の挿入は重要な演出手段ですよね。Palmier Proなら、解説に合わせたビジュアルをAIですぐに生成してタイムラインに配置でき、素材の撮影や外注の手間を大幅に削減することが期待できます。
教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Palmier Proが解決できること
Palmier Proは、AI動画制作における具体的な課題に対して明確なソリューションを提供します。こちらでは、課題ベースでその解決力を整理します。
生成AI素材の管理・追跡を効率化できる
複数のAIモデルで大量のクリップを生成すると、「どのプロンプトで生成したか」「どの参照画像を使ったか」がわからなくなることもあるでしょう。Palmier Proでは各クリップにメタデータが紐づくため、過去の生成条件をいつでも確認・再利用することができるようになります。
動画編集スキルがなくてもAI動画を制作できる
Palmier AIチャットやMCP経由のエージェント操作により、自然言語での指示だけで動画編集が可能です。プロの編集テクニックがなくても、「こういう映像が欲しい」という意図を言語化できれば動画が仕上がるため、ノンエンジニア・ノンクリエイターにとってのハードルが大幅に下がることでしょう。
既存の編集パイプラインにも柔軟に接続できる
NLE XML形式でのエクスポートに対応しているため、Palmier Proで大まかなカットを組んだ後にPremiere ProやDaVinci Resolveで仕上げるという分業的なワークフローも実現できるでしょう。完全にツールを切り替える必要がないのは大きな安心材料ですね。
Palmier Proを使ってみた
それでは実際に、Claude Desktop経由でPalmier Proを使ってみましょう。Runway MCPで生成した以下のような夕暮れの海辺の空撮風動画を入力素材とします。


Claude Desktopを開いて「タイムラインの状態を教えて」と聞くと、Claudeがプロジェクト内のクリップ情報を読み取って返してくれました。プロジェクトの全体像をAIが把握した上で操作できるのは、他のエディタにはない体験です。

次に「クリップを2秒の位置で分割して」と指示すると、Claudeが空撮動画を前半2秒・後半3秒の2クリップに分割してくれました。Palmier Pro側のタイムラインを確認すると、指示どおりにスプリットが反映されています。

さらに「後半のクリップを先頭に移動して、前半と順番を入れ替えて」と続けると、クリップの並び替えも自然言語の指示だけで完了しました。

編集が完了したら、あとはエクスポートするだけです。素材のインポートからClaude Desktopへの接続、分割・並び替え・書き出しまで、すべて無料プランの範囲内で実行できました。
よくある質問
最後に、Palmier Proに関して、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
Palmier ProでAI動画制作の新しいワークフローを始めよう!
Palmier Proは、AI動画の生成と編集のワークフローを1つのタイムラインに統合するという、これまでのどの動画編集ソフトとも異なるアプローチを打ち出したプロダクトです。
macOS限定という制約はあるものの、エディタ本体は無料でオープンソース公開されており、MCP連携によるAIエージェントとの協働編集は、動画制作の未来を先取りした体験と言えます。マーケティングチームやスタートアップの映像内製化、ノンクリエイターによるAI動画制作といったシーンで、その真価を発揮するでしょう。
AI生成と動画編集の境目をなくしたPalmier Proは、今後の進化にも期待が高まります。まずはエディタ部分を無料でダウンロードし、その操作感を体験してみてはいかがでしょうか。
最後に
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