Geminiエージェントとは?Googleの業務用AI!使い方・料金・Claude選択まで徹底解説

- GeminiエージェントはGoogle Cloudが2026年10月に発表した業務用のAIエージェント
- 目的を伝えるだけで計画から実行までを任せられ、PCを閉じても作業が続く
- GeminiとClaudeを使い分け、2026年10月時点では一部企業への先行提供の段階
Geminiエージェントは、目的を伝えるだけで調査から資料作成までを引き受ける、Google Cloudの業務用AIエージェントです。発表イベントには700社以上の顧客が集まり、大きな注目を集めました。

とはいえ、「何ができるの?」「日本でも使える?」と気になる方も多いでしょう。
この記事では、仕組みや使い方、料金を公式デモとあわせて解説します。最後まで読めば、自社の業務にどう生かせるかが見えてきますよ!
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Geminiエージェントとは

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Google Cloud |
| 発表日 | 2026年10月8日 |
| 主な機能 | 調査・資料作成・画像生成・コード作成と実行・会議調整・サブエージェント |
| 使えるモデル | Geminiファミリー・AnthropicのClaude |
| 利用場所 | Web・iOS・Android・Windows・Mac・コマンドライン・Workspace・Microsoft 365・Slack |
| 提供状況 | 一部の企業に先行提供中(一般提供の時期は未定) |
| 料金 | 専用の料金は未発表 |
| サイト | Gemini Enterprise公式サイト |
Geminiエージェント(Gemini agent)は、質問への回答から資料作成・コードの実行までを1つの入力欄で引き受ける、Google Cloudの業務用AIエージェントです。2026年10月8日に開催されたイベント「Gemini at Work 2026」で発表されました。
Google CloudのCEOであるトーマス・クリアン氏は、このエージェントには「指示ではなく目的を渡す」と説明しています。たとえば「来週の新商品発表の準備を進めて」と頼むと、必要な作業を自分で洗い出し、社内のデータやツールを使って仕上げるイメージです。
できあがった成果物は、普段使っているドキュメントやメール、開発環境の中に返ってきます。ここからは、主な特徴を順に見ていきましょう。
1つの入力欄から調査・資料作成・コーディングまで任せられる
Geminiエージェントは、用途ごとにツールを切り替えなくても、1つの入力欄から幅広い仕事を頼めます。
公式ブログでは、質問への回答・ナレッジワーク・画像や動画の作成・コードの作成と実行を1つのエージェントでこなすと説明されています。これまでは調べものはチャット、資料づくりはスライド、コードは開発ツールと使い分けていた作業を、ひとまとめに頼める形です。
Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・チャット・カレンダーの中からも呼び出せます。会議を設定したいときも、相手の名前やメールアドレスを入力しなくてもかまいません。
チャットのメンバーやスレッドの流れから参加者を読み取り、予定を確かめて調整メールを送ります。メールを送る前には、利用者に承認を求める仕組みです。
PCを閉じてもクラウドで作業を続ける
Geminiエージェントは手元の端末ではなくクラウド上で動くため、ノートPCを閉じたあとも数時間〜数日単位で作業を続けます。
タスクを任せて会議に出たり、外出先でスマートフォンから進み具合を確かめたりすることも可能です。記憶や作業の文脈はクラウドに1つにまとまっているため、PCで頼んだ仕事の続きをスマートフォンから指示しても話が通じます。
これまでのチャット型AIは、画面を開いている間しか動かないものがほとんどでした。長い調査や資料づくりを丸ごと預けられる点は、業務での使い勝手を大きく変える部分でしょう。
GeminiとClaudeから作業に合ったモデルを選ぶ

Geminiエージェントは、作業ごとに最も合ったモデルを選んで動きます。2026年10月時点で使えるのは、GoogleのGeminiファミリーと、AnthropicのClaudeです。Geminiファミリーには、高度な推論向けの「Argon」、速度と量を重視した「Flash」、画像や動画の生成を担う「Omni」があります。
報道では、Claude Opus 5.5とClaude Sonnet 5.5が選べることも伝えられました。今後はほかの非公開モデルやオープンモデルにも広げる予定です。
さらに「Smart Routing」という機能で、性能を保ちながらコストが最も低いモデルへ作業を振り分けます。GoogleがライバルであるAnthropicのモデルを自社の主力エージェントに組み込んだ点は、国内外で大きな注目を集めました。
社内システムやMicrosoft 365・Slackとつながる
Geminiエージェントは、Google以外の業務システムともつながる点が強みです。公式に挙げられている主な連携先を、以下の表にまとめました。
| 分類 | 主な連携先 |
|---|---|
| コラボレーション | Google Workspace・Microsoft 365(Office・Teams)・Slack・Confluence |
| 開発 | Git・Jira |
| 業務システム | Salesforce・ServiceNow |
| データベース | BigQuery・Databricks・Postgres・Snowflake |
| その他 | デスクトップのファイル・MCPサーバー |
MCP(Model Context Protocol)は、生成AIと外部ツールをつなぐための共通規格です。MCPサーバーを用意すれば、社内で独自に作ったシステムにもつなげられます。Microsoft 365を中心に使っている会社でも導入を検討しやすい作りといえます。
個人向けの「エージェントモード」やGemini Sparkとは別のサービス
| 項目 | Geminiエージェント | Gemini Spark |
|---|---|---|
| 提供元 | Google Cloud | Google(Geminiアプリ) |
| 対象 | 企業・組織 | 個人 |
| アカウント | 仕事用アカウント(Gemini Enterprise) | 個人のGoogleアカウント |
| 料金 | 未発表 | Google AI Ultra(月額99.99ドル〜) |
| 使えるモデル | Gemini・Claude | Gemini |
ここで注意したいのは、Geminiエージェントと、名前の似た個人向けの機能は別物だという点です。
Googleは2025年に、個人向けのGeminiアプリで「Gemini Agent(エージェントモード)」を米国のGoogle AI Ultra契約者向けに提供し始めました。
さらに2026年5月のGoogle I/Oでは、24時間動く個人向けエージェント「Gemini Spark」を発表しました。Gemini Sparkは、米国でGoogle AI Ultraを契約している個人向けのベータ版サービスです。
一方で今回のGeminiエージェントは、Google Cloudが企業向けに提供する業務用のエージェントです。検索すると個人向けの情報が混ざって出てくるため、調べるときは「Google Cloud」「Gemini Enterprise」の文脈かどうかを確かめてください。
Geminiエージェントの土台になっている企業向けプラットフォーム「Gemini Enterprise」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Geminiエージェントの仕組み

Geminiエージェントは、受け取った目的をもとに計画を立て、必要に応じて別のエージェントに作業を割り振りながら仕事を進めます。
その土台になっているのが、サブエージェント・コワーカーエージェント・4種類の記憶・スキルとツールの4つの仕組みです。ここでは、それぞれの役割と、企業で使うための安全対策を解説します。
サブエージェントに作業を分けて並行で進める
Geminiエージェントは、複雑な仕事を任されると、その仕事専用の「サブエージェント」をその場で作って作業を分担させます。
サブエージェントは仕事が終わると役目を終える一時的なエージェントで、それぞれが独自のIDを持ちます。たとえば競合調査なら、A社担当・B社担当・C社担当のサブエージェントに分けて同時に調べさせ、最後に結果をまとめるといった進め方です。
作業は並行でも順番でも組めるため、数時間〜数日かかる仕事にも対応できます。複数のAIが役割を分けて協力する「マルチエージェント」の考え方を、利用者が意識しなくても使えるようにした形です。
専用アカウントを持つ「コワーカーエージェント」
もう1つの特徴が、チームの一員として働き続ける「コワーカーエージェント」を作れることです。
役割を文章で説明するだけで、Geminiエージェントがそのエージェントを作ります。作られたエージェントには、「@agents.(会社のドメイン)」形式の専用メールアドレスのほか、カレンダーとドライブも用意されます。
社内の連絡先にも登録される点は、人間の社員とまったく同じです。
同僚はチャットに追加したり、@メンションで仕事を頼んだりできます。ドキュメントの変更履歴にもエージェントの名前が残るので、誰が何を直したのかは後から追えるでしょう。
エージェントが見られるのは共有された情報だけです。人間の社員と同じ感覚で権限を管理できる点もポイントといえます。
4種類の記憶で会社の仕事に慣れていく

Geminiエージェントは、使うほど会社の事情や仕事の進め方を覚えていくよう設計されています。そのために持っているのが、以下の4種類の記憶です。
| 記憶の種類 | 役割 |
|---|---|
| セッション記憶 | いま取り組んでいる作業の内容(数日にわたる作業も含む) |
| セマンティック記憶 | ドキュメントや会話、過去の作業から作った知識ベース |
| 手続き記憶 | 仕事の進め方や、自分で書いたスキル |
| エピソード記憶 | これまでに行った作業の履歴 |
Googleはこの仕組みを、新入社員が仕事を覚えていく流れにたとえています。毎回ゼロから背景を説明しなくても、前回の作業や社内のルールをふまえて動いてくれるわけです。
公式デモでは、会話の内容を記憶や好みに変える「ドリームモード」も紹介されていました。毎朝メールの返信案を作らせ、利用者が直して送ると、その差分から次の日の下書きを改善していく使い方です。
スキルとツールで社内の手順やシステムを使う
Geminiエージェントは、「スキル」と「ツール」を組み合わせて実際の作業をこなします。
スキルとは、指示や知識、作業手順をひとまとめにした再利用できる部品です。
Googleが用意したスキルのほか、自社で作ったスキルを社内の登録簿(レジストリ)に公開したり、個人用のスキルを作ったりできます。Geminiエージェントは場面に合ったスキルを自分で選び、使った結果からも学びます。
ツールは、先ほど紹介した連携先のシステムを安全に操作するための接続口です。自社で作ったツールも社内の登録簿に載せられるので、部署ごとの業務システムを少しずつつないでいけます。
エージェントごとのIDとAgent Gatewayで統制する
企業で使ううえで気になるのが安全面ですが、Geminiエージェントはエージェント1つひとつに社員と同じようなIDを持たせて管理します。
各エージェントには暗号技術で証明されたIDが割り当てられ、必要最小限の権限だけが与えられます。すべての操作は、「どのエージェントが行ったか」が分かる形で監査ログに記録される仕組みです。
作業を行う場所は、「Agent Sandbox」と呼ばれる隔離された環境です。
出入りする通信やエージェント同士のやりとりは、すべて「Agent Gateway」というAI向けのファイアウォールを通ります。「機密文書は開かない」といったルールを一度書けば、社内のすべてのエージェントにまとめて適用できます。
公式デモでは、管理者向けの画面も紹介されました。エージェントが呼び出したモデルやツールの記録を後からたどれるほか、「社外へのメールは必ず人が確認する」「機密データの共有を自動で止める」といったルールも設定できます。
複数のAIエージェントが協力して動く「マルチエージェントシステム」の仕組みは、以下の記事で詳しく解説しています。

Geminiエージェントの使い方
Geminiエージェントは、入力欄に目的を伝え、あとは進み具合と成果物を確認するだけで使えます。
2026年10月時点では一部の企業に先行して提供されている段階です。ここでは、Google Cloudが公開した公式デモと、土台となるGemini Enterpriseの実際の画面をもとに、使い方の流れを紹介します。

Geminiエージェントは、Google Cloudの企業向けサービス「Gemini Enterprise」の中で動きます。まずはGemini Enterpriseを契約し、Web版の画面を開きましょう。
Businessプランなら、公式サイトから30日間の無料トライアルを始められます。筆者もBusinessプランのトライアルで画面を確かめてみました。ホーム画面には「作業を始めましょう」という入力欄があり、公式デモと同じ作りになっています。
ただし、2026年10月時点の筆者のトライアル環境では、Claudeの選択やサブエージェントへの作業の委任はまだ使えませんでした。これらは先行提供の機能です。
すべての機能を試したい場合は、Google Cloudの営業窓口に早期アクセスについて相談してみるとよいでしょう。これでGeminiエージェントを使う準備は完了です。

準備ができたら、入力欄にやってほしいことを目的の形で書き込みます。公式デモでは「第4四半期の新商品発表に向けて、役員向けのPowerPoint資料とExcelの売上予測を作って。今日の会議のホワイトボードのメモも使って」といった頼み方をしていました。
入力欄の右側では、使うモデルを選べます。初期設定の「Auto」にしておくと、速さ・品質・コストのバランスを見て作業ごとにモデルを選んでくれます。
公式デモではGeminiのほかに他社モデルも選べる画面が紹介されていましたが、筆者のトライアル環境で選べたのはGeminiのモデルだけでした。
ファイルやフォルダのほか、「プロジェクト」を添付することもできます。プロジェクトとは、特定の仕事に必要なファイル・スキル・エージェントをひとまとめにしたものです。これで仕事の依頼は完了です。

より自社に合った仕事をさせたい場合は、「スキル」と「コネクタ」を用意しておきます。
スキルの画面では、「Geminiと会話しながら作る」「マーケットプレイスから探す」「自作のスキルをアップロードする」の3つの方法でスキルを追加できます。公式デモでは、会社のブランドガイドラインをまとめた「ブランドキット」のスキルを読み込み、資料のデザインを自社のルールに合わせていました。

入力欄のアイコンからは、Asana・Box・Confluenceなどのコネクタを選んで接続できます。画面には「カスタムMCPサーバー接続」の案内も表示されており、社内の独自ツールともつなげられるようになっていました。これでスキルとコネクタの準備は完了です。
依頼した仕事は、「タスク」の一覧で進み具合を確かめられます。
公式デモでは、Geminiエージェントが目的を理解して計画を立て、サブエージェントに作業を割り振っていく流れが画面に表示されていました。どのスキルを読み込み、どんなコードを書いたかまで追えるので、成果物の中身も確認しやすいでしょう。
時間のかかる仕事は、画面を閉じても裏側で進みます。終わったころにタスクの一覧を開けば、できあがった資料やファイルを受け取れます。これで成果物の確認は完了です。
Geminiエージェントは、専用の画面だけでなく、普段使っているアプリの中からも呼び出せます。
Gmail・ドキュメント・チャットでは、@Geminiで話しかけたり、チームのチャットにコワーカーエージェントを参加させたりできます。公式デモでは、Slackのスレッドから顧客の声を集めさせたり、外出先のスマートフォンから続きの作業を頼んだりする場面も紹介されていました。
エンジニア向けには、コマンドライン(CLI)から同じエージェントを動かす方法も用意されています。どの入口から頼んでも同じ記憶と文脈を引き継ぐため、場所を変えても話が途切れません。これで、さまざまなアプリからGeminiエージェントを使う準備は完了です。
Workspaceの中でGeminiを使う方法は、下記の記事でも紹介しています。

【公式デモ】Geminiエージェントの実演内容を紹介!

Geminiエージェントは2026年10月時点で一部の企業への先行提供の段階のため、ここではGoogle Cloudが公開した公式デモの内容を紹介します。
この動画は「Gemini at Work 2026」のステージで行われたデモです。Google CloudのAdam Fisher氏が、デスクトップ・Microsoft 365・Workspace・スマートフォン・CLIをまたいで、1つのGeminiエージェントを使っていく様子が収められています。ここでは、その中から3つの場面を取り上げます。
デモ1:Microsoft 365上で新商品発表の資料一式を作る
1つ目は、新商品の発表会に向けた資料一式を、Microsoft 365の環境で作らせるデモです。
依頼したのは、役員向けのPowerPoint資料・Excelの売上予測・商品紹介の動画の3点でした。
Geminiエージェントは目的を理解して計画を立て、資料作成・収益モデル・動画などを担当するサブエージェントを作って作業を分担させます。会議のホワイトボードのメモも読み取って、内容に反映していました。
できあがったPowerPointは、会社のブランドガイドラインのスキルに沿ったデザインです。数字はExcelで作った収益モデルから正しく引用され、発表までのスケジュールも盛り込まれていました。商品紹介の動画は、動画生成モデルのOmniで作られています。
普段なら、ファイルを探し回って20ものチャットスペースを読み、資料のレイアウトに何時間もかける作業です。それを1回の依頼でまとめて任せられる点に、Geminiエージェントの強みがよく表れています。
デモ2:Workspaceのチャットでコワーカーと資料作成から会議調整までこなす
2つ目は、Workspaceのチャットに参加したコワーカーエージェントと一緒に仕事を進めるデモです。
チームのグループチャットには、イベント担当のコワーカーエージェントが参加しています。
メンバーが@メンションで「地域イベントに向けた準備状況の資料を作って」と頼むと、エージェントはスキルとコネクタを使って過去の資料を集め、作業の進み具合・チェックリスト・リスク評価をまとめたドキュメントを作りました。
直前の会議の内容が抜けていたため、ドキュメントにコメントで追記を頼むと、エージェントが修正し、自分の名前でコメントに返信しています。
続けて関係者との会議の設定を頼むと、名前やメールアドレスを伝えなくても参加者とタイムゾーンを把握し、日程を調整するメールの下書きを作りました。
このとき、相手に連絡する前には必ず利用者の承認を求めます。承認すると、エージェントが関係者とメールでやりとりして日程を決め、会議の予定が確定しました。勝手にメールを送らない作りになっている点は、企業で使ううえで安心できるポイントでしょう。
デモ3:進捗レポート用のミニサイトをコードを書かずに作る
3つ目は、毎週の進捗レポートづくりを楽にするツールを、コードを書かずに作らせるデモです。
スプレッドシートやJiraの課題など、複数の場所から情報を集めて報告書にまとめる作業に毎週時間がかかっている、という相談から始まります。Geminiエージェントは3つの改善案を出し、その中から「ライブで更新されるミニサイト」をすすめました。
進め方を選ぶと、Geminiエージェントは各データをまとめたダッシュボード形式のサイトを作ります。準備の進み具合を示すスコアや、絞り込みの機能も付いていました。利用者はコードを1行も書いたり読んだりしていません。
同じ作業は、エンジニア向けにコマンドラインからも実行できます。CLIでもサブエージェントが動き、スキルを使ってシートを読み込み、データをつないでコードを書いていました。どの画面から頼んでも同じエージェントが動くことを示すデモです。
Geminiエージェントの料金とライセンス(商用利用の可否)
Geminiエージェント専用の料金は、2026年10月時点ではまだ発表されていません。ここでは、土台となるGemini Enterpriseの料金と、商用利用の考え方を整理します。
料金

Geminiエージェントは、Google Cloudの企業向けAIプラットフォーム「Gemini Enterprise」の新しい中核機能として発表されました。そのため、利用するにはGemini Enterpriseの契約が前提になると考えられます。
2026年10月時点のGemini Enterpriseのプランは以下のとおりです。
| プラン | 料金 | 特徴・機能 |
|---|---|---|
| Business | 1ユーザーあたり月額21ドル〜(約3,150円〜) | 最大300人の小規模チーム向け・IT部門の設定が不要 |
| Standard | 要問い合わせ | 利用枠の拡大・人数無制限・他社製エージェント・Gemini Code Assist |
| Plus | 要問い合わせ | 厳しいセキュリティ・コンプライアンス要件を持つ組織向け |
| Frontline | 要問い合わせ | 現場スタッフ向け(Standard・Plusの追加オプション) |
Business・Standard・Plusには、それぞれ30日間の無料トライアルがあります。
Geminiエージェントの利用料が席の料金に含まれるのか、別料金になるのかは公式には示されていません。
一方で、使いすぎを防ぐ仕組みはすでに案内済みです。Cloud Billingのコンソールでプロジェクトごとに支出の上限を決めておくと、上限に達した時点でエージェントが一時停止します。2026年8月の公式発表では、予算の50%・80%・100%でメール通知が届く仕組みも紹介されています。
ライセンスと商用利用
Geminiエージェントは企業の業務で使うためのサービスです。したがって、基本的に商用利用が前提となります。
Gemini Enterpriseの公式FAQでは、入力したプロンプトや出力などのデータが、Googleのモデルやほかの顧客向けのモデルの学習に使われないことが明記されています。
Googleが顧客のデータを第三者に販売しない点もあわせて示されており、業務データを扱ううえでの安心材料といえるでしょう。
ただし、作った文章や画像を公開する際の責任は利用者側が負います。
他社の著作物に似ていないか、事実関係に誤りがないかは、公開前に人の目で確かめましょう。また、Claudeを使う場合の細かな条件(データを処理する地域など)は、正式提供時の規約で改めて確認が必要です。
利用時の注意点と制約
2026年10月時点のGeminiエージェントは、一部の企業だけが先行して使える段階です。
Google Cloudの公式ブログによると、SMB(中小企業)の顧客に早期アクセスを提供しており、近くすべての顧客に広げるとしています。ただし、一般提供の日程や日本での提供時期、日本語への対応は発表されていません。
金融・法務向けの専門版はプレビュー段階で、政府・医療・小売向けは「近日提供」とされています。導入を検討する場合は、まずトライアルで自社の業務に合うかを試し、正式な提供条件が出そろってから本格的な導入を判断するのが安全です。
【業界別】Geminiエージェントの活用シーン
Geminiエージェントは業界を問わず使えるエージェントですが、Googleは金融や法務といった専門性の高い業界向けの版も用意しています。ここでは、相性のよい3つの業界での活用シーンを見ていきましょう。
金融業界
金融業界では、投資調査や与信審査の下調べを任せる使い方が考えられます。
Googleは金融向けの専門版をプレビューとして公開しています。FactSet・LSEG・S&P Globalといった金融データや、SEC(米国証券取引委員会)への提出書類、社内の資料をもとに、投資調査・信用分析・リスクモデルの作成を自動化する内容です。
金融業界は根拠の説明が厳しく求められます。そのため、回答には確信度や分析手法、データの出どころ、引用元が添えられるよう設計されています。担当者は下調べをGeminiエージェントに任せ、その結果の確認と判断に時間を使えるようになるでしょう。
金融業界での生成AIの活用事例は、以下の記事にまとめています。

製造業界
製造業界では、現場の困りごとに合わせたエージェントを現場の担当者自身が作る使い方が向いています。
たとえば、設備の点検記録やマニュアルを読み込ませたコワーカーエージェントを作れば、トラブル時に過去の対応例をすぐ探せます。社内チャットに参加させておけば、メンテナンス部門と製造部門のやりとりの中で、必要な資料をその場で示してくれるはずです。
Gemini Enterpriseの事例では、日立製作所の現場の技術者が、200以上の用途でエージェントを作ったと紹介されています(※1)。Geminiエージェントで作業の分担や長時間の処理を任せられるようになれば、こうした取り組みをさらに広げやすくなります。
製造業での生成AIの活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご確認ください。

法務
法務の分野では、契約書の確認や、提出書類の墨消し(黒塗り)作業を任せる使い方が考えられます。
Googleが公開した法務向けの専門版はプレビュー段階です。NetDocumentsやiManageといった文書管理システムの権限設定や、案件ごとの情報の壁をそのまま引き継いで動くのが特徴です。
米国の法律事務所Cooleyは、公的な書類を提出する前に個人情報や機密情報を墨消しするエージェントを開発しており、何日もかかる書類の確認作業を短縮できるとしています(※1)。
法務の仕事は情報の取り扱いに厳しい制限があります。権限の範囲を守ったまま定型作業を任せられれば、担当者は判断が必要な業務に集中できるでしょう。
法務業務での生成AIの活用方法は、以下の記事も参考にしてください。

Geminiエージェントに関するXの話題
Geminiエージェントの発表は、Xでも大きな話題になりました。GoogleのトップやGoogle Cloudの公式アカウントが自ら発信した一方で、名前の分かりにくさを指摘する声も上がっています。ここでは、Googleの公式発表と、利用者の反応を紹介します。
Google Cloud公式が「24時間動くエージェント」として発表
Google Cloudの公式アカウントは、Geminiエージェントを「24時間動いて仕事を片づけるクラウドエージェント」として発表しました。
投稿では、利用者のツールやデータ、仕事の履歴を最初から把握している点や、ナレッジワーク・文章や画像の作成・コードを1つでこなす点が紹介されています。データの安全とコストの管理を組み込んでいることも強調されていました。
Google CEOのスンダー・ピチャイ氏も自ら紹介
GoogleのCEOであるスンダー・ピチャイ氏も、自身のXアカウントでGeminiエージェントを紹介しました。
イベントはNASAの歴史ある格納庫「Hangar One」で開かれ、700社以上のGoogle Cloudの顧客が集まったと伝えています。CEO自らが発信したことからも、Googleがこのエージェントにかける期待の大きさがうかがえます。
「Googleが『Gemini』を発表した」と名前の分かりにくさを指摘する声も
一方で、海外の開発者からは「今日、GoogleがGeminiを発表した。読み間違いではない」と、名前の分かりにくさを皮肉る投稿も見られました。
公式の発表の中でも、エージェントそのものを「Gemini」と呼ぶ場面が多く、アプリ・モデル・エージェントのどれを指しているのか分かりにくいのは確かです。導入を検討する際は、個人向けのGeminiアプリやモデルとしてのGeminiと混同しないよう注意しましょう。
生成AIなどのご相談はWEELへ!
Geminiエージェントは、目的を伝えるだけで計画から実行までを引き受ける、Google Cloudの業務用AIエージェントです。サブエージェントやコワーカーエージェントで作業を分担し、GeminiとClaudeを使い分けながら、PCを閉じたあとも仕事を進めてくれます。
2026年10月時点では一部の企業への先行提供にとどまりますが、Microsoft 365やSlackも含めた社内システムとつながる点は、多くの企業にとって魅力でしょう。
一方で、どの業務を任せ、どこまで権限を渡すかを決めないまま導入すると、思わぬ情報漏えいやコストの増加につながりかねません。
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