【企業向けGemini for Google Workspace】使い方や料金プラン、生成AIで業務効率化する方法を徹底解説

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WEELメディア事業部AIライターの2scです。

みなさん!Googleが前々からアナウンスしていた「Gemini for Google Workspace」がついに、日本語対応となりました。

Gemini for Google WorkspaceはGmailやGoogleドキュメント、Googleスライドの内部でGeminiの恩恵が受けられる有料サービス。こちらはなんと、Googleスライドからひとこと命令するだけで、下記のようなスライドが一発生成できちゃう優れものなんです!

当記事では、そんなGemini for Google Workspaceの概要を紹介!できることや料金、使い方をお届けしていきます。

完読いただくと、Gemini for Google Workspaceの使用イメージがつかめるかも!
ぜひぜひ、最後までお読みくださいね。

目次

「Gemini for Google Workspace」の概要

「Gemini for Google Workspace(旧Duet AI for Workspace)」は、Googleの生成AIチャット「Gemini」の機能をGoogle Workspaceのツール内で使える、有料ビジネスプラン向けのサービスです。その詳細は……

Gemini for Google Workspaceの連携先・できること(※1、2、3)
  • Geminiアプリ:入力内容のオプトアウト(学習の回避)
  • Googleドライブ:ファイルの自然言語での検索・各ファイルの要約
  • Gmail:メールの草案生成・前のメールを踏まえた返信生成
  • Googleドキュメント:文章やアイデアの生成・挿入
  • Googleスライド:文章・画像の生成
  • Googleスプレッドシート:原案生成・書式や関数の提案
  • Google Meet:背景の生成・自動文字起こし・タスクの割り振り
    …etc.

以上のとおりで、英語でのみ2023年8月30日からリリースが開始されていました。(※4)

そんなGemini for Google Workspaceですが、2024年10月17日に、晴れて日本語でもアルファ版が登場!一部のユーザーで、その機能が利用可能になっています。(※5)

またGemini for Google Workspaceは、2025年1月15日に大幅な変更が発表されました。これまで別途購入が必要だったアドオンが不要となり、Google WorkspaceのビジネスプランとエンタープライズプランにGemini AIの機能が標準搭載されることになりました。

2025年1月15日:Gemini for Google Workspaceの変更点

2025年1月15日、Google WorkspaceにおけるGemini機能が変更になりました。

主な変更点は以下のとおりです。

  • Gemini機能が標準搭載に
    これまで追加料金が必要だったGemini機能が、BusinessプランとEnterpriseプランに無料で組み込まれました。
  • アドオン販売の終了
    Gemini Business、Gemini Enterprise、AI Meetings & Messaging、AI Securityの個別販売が終了しました。
  • 段階的な導入
    Businessプランは即日から、Enterpriseプランは1月29日から順次新機能が利用可能になります。

この変更により、多くの企業がAI機能をより簡単に活用できるようになりました。例えば、メールの作成支援やドキュメントの要約、データ分析のサポートなど、日々の業務が大幅に効率化されるでしょう。

ただし、全ての機能が完全に展開されるまでには2週間ほどかかる見込みです。既存のGeminiアドオン利用者は、2月1日以降、追加料金が発生しなくなります。

無料版Geminiと有料版の違い

Gemini for Google Workspaceには無料版と有料版があります。2つの違いを理解すれば、自分に合ったプランの選択ができるでしょう。

ここでは、それぞれの違いについて説明します。

使い方の違いは?

無料版は、Googleアカウントがあれば誰でも利用できます。一部の機能に制限はありますが、メール作成サポートや文章の要約など、基本的な機能が使用可能です。

一方、ビジネスに特化しているのが有料版です。Gmailやドキュメント、スプレッドシートなど、各種Workspaceアプリの右上に表示される「Ask Gemini」ボタンからすぐに利用できます。

最大の違いは情報の扱い方にあります。無料版では入力内容がAIの学習に使われる可能性がありますが、有料版では企業の機密情報を守るため、そのような心配はありません。

契約方法の違いは?

Gemini for Google Workspaceの無料版を使うには、Google Workspace Labsに登録するだけで利用可能です。管理者がGoogle Workspaceの設定画面から簡単に登録できます。使える機能は限られているので、機能を試してみたい方や、個人利用におすすめです。
有料版を契約するには、管理者がGoogle管理コンソールにログインし、プランの選択と支払いが必要です。プランは「Gemini Business」か「Gemini Enterprise」のどちらかを選んで契約しましょう。有料版なら、文章作成や画像認識など、幅広い用途に活用できる機能が使えます。

Gemini for Google Workspaceでできること

有料プランに加入してGemini for Google Workspaceを解放したGoogleアカウントでは、Google Workspace各ツール内の画面右上に「Ask Gemini」ボタンが出現します。こちらをクリックすると……

以上のとおりサイドパネルが現れて、Geminiの力が借りられるようになります。(※6)

以下では、そんなGemini for Google Workspaceの連携先とできることを徹底解説。まずはGeminiアプリから、その詳細をみていきましょう!

Geminiアプリ

Gemini for Google Workspaceを解放している場合、生成AIチャットの「Geminiアプリ」では入力内容がオプトアウト、つまり各種AIモデルの学習に使われないようになります。機能自体は平時のGeminiアプリと変わりありませんが……

● コンテンツ生成
● インターネット上の情報収集・要約
● Googleドライブを参照した回答生成

といったタスクがセキュアな環境下で行えます。

Google Drive

Google Workspace系のファイルを検索できる「Google Drive」でも、Gemini for Google Workspaceの恩恵が受けられます。具体的には、下記の機能が利用可能です。

ファイル内容要約-1
ファイル内容要約-2

● 自然言語でのファイルの検索
● 各ファイルの内容の要約

こちらは「ファイルの内容をはっきりと覚えていなくても探せる」というのが、うれしいポイントですね。

Gmail

Gemini for Google Workspaceでは、Googleのメールサービス「Gmail(Inbox含む)」の機能が大幅強化!具体的には……

● メール文の原案生成・挿入
● メールスレッドを踏まえた返信文の生成
● メールの文体の自動変更
● メール文の短縮・簡素化
● メール文の延長・詳細化
  +
● メールスレッドの要約
● 複数メールを横断しての要約
● 自然言語でのメール検索

以上が可能で、メールの確認から作成までが効率化できてしまいます。

Googleドキュメント

Gemini for Google Workspaceなら、文書作成用の「Googleドキュメント」でもGeminiの力がフルに活用できます。こちらでは、具体的に下記が可能です。

● 文章の原案生成・挿入(フォーマル / カジュアル / 箇条書き / 言い換え…etc.)
● 文体の自動変更
● 文章の校正
● 内容の要約

● Webブラウジングに基づく生成

ドキュメントをGeminiで直接編集できるようになっていますので、文書作成が捗りそうです。

Googleスプレッドシート

表計算・グラフ作成用の「Googleスプレッドシート」も、Gemini for Google Workspaceの対象です。こちらでは……

● 表の原案生成
● 書式の提案
● 関数の提案
● Webブラウジングに基づく生成

といったことが可能。資料作りで活躍してくれそうな予感がしますね。

Googleスライド

「Googleスライド」の機能強化は、Gemini for Google Workspaceの目玉かもしれません。なんとなんと、こちらでは……

● 文章の生成・挿入
● 画像の生成・挿入(Imagen 3を使用)
画像生成のスタイル選択(水彩画風 / スケッチ風 / サイバーパンク風…etc.)
● 文章・画像・レイアウト一式の生成と挿入

● Webブラウジングに基づく生成

といったことが可能。例えば「フェラーリ・F40についてスライドにまとめて」とGeminiに伝えるだけで……

このように、インターネット上の情報の要約と生成画像を含むスライドが返ってきちゃうんです!

Google Meet

なんと、Web会議ツールの「Google Meet」でも、Gemini for Google Workspaceの力が借りられます。こちらは標準プラン「Business」と上位プラン「Enterprise」とで、できることの幅が違っていて……

● 背景画像の生成(Imagen 3を使用)
● 画像生成のスタイル選択(SF風 / ファンタジー風 / イラスト風…etc.)

● タスクの割り振り自動化
  + 上位プランのEnterprise限定で……
● 会議音声の自動翻訳(65言語+に対応)
● 会議音声の自動文字起こし・メモ取り
● 遅刻者向けの会議内容要約
● 会議の参加代行
● 画質・音質の改善

以上のとおりになっています。こちらはリモートワークや業務委託で活躍してくれそうですね。

AI Security(Enterprise限定)

Gemini for Google Workspaceでは、上位プランのEnterprise限定で「AI Security」が解放されています。こちらは専用の生成AIを使って、Googleドライブ内の機密ファイルを分類・保護できるというもの。「クラウドAI以上、エッジAI未満」の機密性ではありますが、セキュリティ対策が行えます。

なお、Gemini for Google Workspaceのライバルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Gemini for Google Workspaceでできないこと

便利なGemini for Google Workspaceですが、現時点では下記のようにできないこと・限界も存在します。

Gemini for Google Workspaceでできないこと
  • 異なるアプリを横断しての利用
  • URLを参照させての回答生成
  • Veoによる動画生成
  • MusicFXによる楽曲生成
  • 送信や保存等のアクション
  • Gppgle Apps Script(GAS)での利用

これらの機能が今後実装されるかどうかはわかりませんが、将来のアップデートに期待したいところですね。

なお、Googleの動画生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Gemini for Google Workspaceの料金体系

Gemini for Google Workspaceは、2025年1月16日よりGoogle WorkspaceのビジネスプランとEnterpriseプランに標準搭載されました。追加のアドオン購入は不要となり、以下の料金体系で利用可能ですそれぞれの詳細・特典は、下表のとおりです。(※1)

スクロールできます
プラン月額料金(1ユーザーあたり)主な機能
Business Starter800円基本的なAI機能
Gmailでの文章作成支援
Geminiアプリの基本機能
Business Standard1,600円全てのWorkspaceアプリでAI機能利用可能
NotebookLM Plus
Gemini Advancedアプリ
Business Plus2,500円Business Standardの全機能
高度なセキュリティ機能
カスタマイズ可能なAI設定
Enterprise要問合せ全機能利用可能
無制限の利用回数
エンタープライズレベルのセキュリティ

新料金は新規ユーザーには2025年1月16日から、既存ユーザーには2025年3月17日または契約更新日のいずれか遅い日から適用されます。これまで別途必要だったGeminiアドオンの料金は不要となり、より手軽にAI機能を活用できるようになりました。

ちなみに、各プランでは初回加入時に限り、14日間の無料体験期間が設けられています。気軽に登録できますのでぜひぜひ、Gemini for Google Workspaceの威力をお試しください!

Gemini for Google Workspaceの使い方

Gemini for Google Workspaceの使い方は、2025年1月15日の変更により大幅に簡略化されました。

BusinessまたはEnterpriseに登録済みのアカウントで、Google Workspaceの各ツールにアクセスすると追加のアドオン購入なしで自動的にGeminiの機能が利用可能です。

このように画面右上に星ボタン「Ask Gemini」が表示されているはず。こちらをクリックするとサイドパネルが展開されて、Geminiの機能が使えるようになります。

この変更により、ユーザーは追加の設定や購入手続きなしに、すぐにGeminiの機能を活用可能に。Gmail、Google ドキュメント、Google ドライブ、Google スライド、Google スプレッドシートなど、主要なGoogle Workspaceアプリケーションでこの機能が利用できます。

なお、この新機能の完全な展開には約2週間かかる見込みで、Businessプランは2025年1月15日から、Enterpriseプランは2025年1月29日から順次利用可能になります。

ということで、英語版にはなりますが、GoogleドキュメントでのGemini for Google Workspaceデモンストレーションをお届けします。以下をご覧ください!

このように「ハロウィンのコスチュームを考えて」と入力すると、Geminiがホラー系からポップカルチャー系まで様々なコスチューム案を出してくれます。さらにGoogle検索を使った案出しもできていて、最終的にはかなり詳細なアイデアが得られました。これは、企画書作りで活躍してくれるかもしれませんね。

その他GoogleスプレッドシートやGoogleスライドでも、同じサイドパネルで、

以上のようなアシスタントが受けられます。生産性爆上がりの予感がしますね!

なお、Geminiのもうひとつの有料プランについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Gemini for Google Workspaceで資料もメールも爆速作成

当記事では、ついに日本語対応が始まった「Gemini for Google Workspace」について、その機能や使い方をお届けしました。もう一度振り返ると、Gemini for Google Workspaceの恩恵が受けられる連携先は……

Gemini for Google Workspaceの連携先・できること
  • Geminiアプリ:入力内容のオプトアウト(学習の回避)
  • Google Drive:自然言語でのファイル検索・各ファイルの要約
  • Gmail:メールの草案生成・前のメールを踏まえた返信生成
  • Googleドキュメント:文章やアイデアの生成・挿入
  • Googleスライド:文章・画像の生成
  • Googleスプレッドシート:原案生成・書式や関数の提案
  • Google Meet:背景の生成・自動文字起こし・タスクの割り振り
    …etc.

以上のとおり。プレゼン資料やメールの作成・整理整頓が効率化できる……かもです!

そんなGemini for Google Workspaceは、ビジネス向けの有料プラン(Business / Enterprise)でのみリリース中。無料プランでの公開はありませんが、14日間の無料体験期間が設けられています。業務効率化を極めたい方はぜひぜひ、Geminiの底力をお試しください!

最後に

いかがだったでしょうか?

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投稿者

  • 2sc

    テクニカルライター 大学時代はアリの生態を研究。 ラボで唯一、Pythonを使ってデータ分析を効率化していた。 現在はライターとして、オウンドメディアや学術記事の執筆に当たっている。

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