BingAIとは?ChatGPTよりもスゴイ使い方や画像生成の方法を徹底解説
BingAIを使ったことはありますか?
BingAIを使えば、単なる情報収集だけでなく、コーディングや画像の生成までできてしまいます。
しかも、すべての機能を誰でも無料で利用できるのです!すごくないですか!?
この記事では、BingAIの特徴・機能やChatGPTとの違いについて詳しく説明します。
また後半では、BingAIの具体的な使い方についても解説します。
最後まで読んでいただき、ぜひBingAIを有効活用してください!
BingAIとは
BingAIとは、Microsoft社が開発したAIチャットツールです。
BingAIには大規模言語モデル(LLM)の「GPT-4」が使われており、対話形式でユーザーの疑問や要望を簡単に解決できます。
単なる情報収集だけでなく、創作物の制作やコーディングのツールとしても活用できる点がBingAIの大きな特徴です。
BingAIは世界中のあらゆる言語に対応しており、日本語でも全く問題なく使えます。
また、2023年10月現在、すべての機能を無料で利用できるのもBingAIの特徴です。
なお、BingAIと他のAIチャットツールの違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→生成AIを徹底比較!ChatGPT・Bard・BingAIの中で最強の生成AIを本気で決めてみた
BingAIでできること
BingAIの主な活用方法は、以下の5つです。
- 情報収集
- 翻訳・要約
- 創作
- コード生成・デバッグ
- 画像生成
情報収集
BingAIは検索エンジンとして利用できるため、情報収集にピッタリのツールです。
しかも、知りたい内容を文章で入力できるため、疑問をスムーズかつ的確に解決できます。
例えば、「東京で有名なお土産を10個教えてください」とチャットに入力すれば、AIが自動的に東京土産を10個選定してくれるのです。
さらに、BingAIは最新の情報にもアクセスできるため、「東京の今日の天気は?」などの疑問にも回答できます。
翻訳・要約
BingAIは、翻訳や要約のツールとしても便利です。
例えば海外のサイトで情報収集する場合、ただでさえ内容を理解するのが難しいのに、文章を全部読むのは大変ですよね?
そんなときはBingAIにサイトのURLを貼りつけて、「このページに書かれている内容を要約してください」と入力すれば、日本語で要約を出力してくれます。
BingAIの翻訳・要約機能をうまく活用すれば、情報収集にかける時間を大幅に短縮できますよ!
創作
BingAIは、記事や小説などの創作ツールとしても利用できます。
例えば、「『美味しいカレーの作り方』というタイトルで記事を執筆してください」と入力すれば、AIが自動で記事を作成してくれるのです。
文字数や構成を具体的に指示すれば、より高品質な記事を作ってもらうことも可能です。
もちろん出力された文章は、不自然な言い回しや誤った情報がないか、チェックが必要です。
しかし、BIngAIを活用することで創作にかかる時間を大幅に短縮できるのは間違いありません!
コード生成・デバッグ
BingAIは、コード生成・デバッグのツールとしても非常に優秀です。
例えば、コーディング中に何かしらエラーが出たとき、エラーの原因を一から探すのって大変ですよね?
このようなときはBingAIにコードを貼りつけ、「○○になってしまう原因を教えて」と入力すれば、エラーの原因となる部分を探し出して修正してくれます。
特にプログラミング知識の浅い初心者だと、コードだけ見ても原因がわからない場合も多いため、BingAIを活用するのがおすすめです!
画像生成
BingAIは最新の画像生成AI「DALL-E 3」に対応しており、画像生成ツールとしても使えます。
テキストを入力するだけで、その内容にそった画像を自動で生成してくれるのです。
例えば、「りんごをかじる猿の画像を作成してください」と入力すれば、本当にAIがりんごをかじる猿の画像を作ってくれます。
これまではイラストの知識がないと作れなかったような画像も、BingAIを活用すれば誰でも簡単に作成可能です!
BingAIとChatGPTの違い
BingAIとChatGPTは、ともに言語モデルの「GPT」を利用したAIチャットツールですが、機能や料金面では多少の違いがあります。
BingAIとChatGPTの具体的な違いは下表のとおりです。
BingAI | ChatGPT | |
---|---|---|
運営会社 | Microsoft社 | OpenAI社 |
言語モデル | GPT-4 | GPT-3.5、GPT-4 |
情報の鮮度 | 最新情報にアクセス可能 | 2021年9月までの情報にアクセス可能 |
料金 | 無料 | GPT-3.5:無料GPT-4:月額20ドル |
回数制限 | 300回/日 | GPT-3.5:無制限GPT-4:50回/3時間 |
機能 | 検索 / 翻訳 / 要約 / 創作 / コード生成 / デバッグ / 画像生成 etc. | 検索 / 翻訳 / 要約 / 創作 / コード生成 / デバッグ / ChatGPT API etc. |
プラグイン | なし | 1,000種類以上 |
チャットの入力方法 | テキスト、画像、音声 | テキストのみ |
上記より、BingAIの強みは、
- GPT-4を無料で使える
- 最新の情報にアクセスできる
- 画像生成ができる
ChatGPTの強みは、
- 1,000種類以上のプラグインが使える
- ChatGPT APIが使用できる
だと言えます。
BingAI・ChatGPTそれぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。
ですが、ライトなAIユーザーであれば、無料で利用できるBingAIだけでも十分役立つかと思います。
逆にAIをフル活用したい場合は、プラグインで機能を拡張できるChatGPTの方がおすすめです。
なお、ChatGPTの最新活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【ChatGPTの最新活用事例】業務が鬼捗る仕事ハック術41選
BingAIを使用する際の注意点
BingAIを使用する際には、注意点が3つあります。
BingAIには、チャット回数や使用できるブラウザ、間違った情報を出力するなどの問題点があります。
これから紹介する注意点を知っておくことで、BingAIを使いこなせます。ぜひ、参考にしてください。
利用回数に制限がある
BingAIには、チャットの回数に制限があるため注意が必要です。
Microsoftアカウントにログインせずに利用する場合、1回のセッションで対話回数は5回までです。利用回数を超えると。「本日の利用回数が上限に達しました」と表示されます。また、ログインして使用する場合は、対話回数は30ターンまでで1日300回利用可能です。
チャットの残りの回数は、回答部分の右下に表示されています。
BIngAIの利用回数には制限があるため、使用回数を超えないように注意しながら、質問する内容を慎重に選ぶことが重要です。
正しい情報を生成しない可能性がある
BingAIは、正しい情報を生成しない可能性があります。
これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象で、AIが実際には正しくない情報を、本当のように見せかけて出力する現象のことです。
この問題は、AIがインターネット上の大量データを学習する際に、誤った情報や偏った見解を含むデータを取り込んでしまうことが原因です。また、AIが質問に対して自然な形で回答しようとする過程で文脈を重視しすぎて事実と異なる情報を生成することもあります。
そのため、BingAIを利用する際は、出力された情報の正確性を慎重に確認することが重要です。
拡張機能を使用しないとEdge以外のブラウザで使用できない
BingAIは、もともとMicrosoft Edgeの検索エンジンとして提供されているため、他のブラウザでは使用できません。
しかし、拡張機能を使用することで、Google ChromeやMozilla Firefoxなどの他のWebブラウザでも利用可能になります。
「Bing Chat for All Browsers」という拡張機能をインストールすることで、これらのブラウザ上でBingAIを活用できるようになります。ただし、BingAIを使用するには、Bingが利用可能なMicrosoftアカウントでのサインインが必要です。
この拡張機能は無料で提供されており、Chrome版は「Chromeウェブストア」、Firefox版は「Firefox Browser ADD-ONS」からダウンロードできます。
BingAIの使い方
ここでは、BingAIの使い方について、
- 事前準備
- パソコンで使う場合
- スマホで使う場合
に分けて解説します。
事前準備:Microsoftアカウントを作成する
BingAIは登録なしで誰でも利用できますが、ゲストユーザーの場合は1日に5回までの利用制限があり、また画像生成などの機能が使えません。
そのため、BingAIをフルで活用したい場合はMicrosoftアカウントを作成しましょう。
1. Microsoftの公式サイトにアクセスして、「サインイン」をクリックする
2. 「作成」をクリックする
3. 画面の指示に従い、必要事項を入力する
これでMicrosoftアカウントの作成完了です。
パソコンで使う場合
1. 「Microsoft Edge」を開く(Chromeなど他のブラウザでも使えますが、Edgeが一番スムーズで使いやすいのでおすすめです)
2. 画面上部の「b」マークをクリックする
3. 会話のスタイルを選択する(遊び心のある回答がほしい場合は「創造的に」、正確な回答を得たい場合は「厳密に」、中間の場合は「バランスよく」を選択しましょう)
あとは聞きたいことをチャットに書き込めば、AIが回答してくれます。
スマホで使う場合
1. BingAIのアプリをインストールする(iPhone/Android)
2. アプリを開き、「チャット(bマーク)」をタップする
3. 「GPT-4を使用する」をタップする
あとは聞きたいことを下部の入力欄に書き込めば、AIが回答してくれます。
なお、自社AIチャットボットについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【DocsBot】ChatGPTで簡単に自社AIチャットボットを作れる神ツール【使い方~実践まで】
BingAIを実際に使ってみた
ここでは、BingAIの以下の機能を実際に使用してみた様子をお見せします。
- 情報収集
- 翻訳・要約
- 創作
- コード生成
- 画像生成
情報収集:おすすめのラーメン屋を教えてもらう
まず、BingAIで情報収集をしてみました。
札幌駅周辺で人気のラーメン屋さんを3つ紹介してください。
回答:
住所や営業時間、口コミ評価、おすすめのメニューなどを表にまとめて見やすく書いてくれました。
さらに、回答の下には公式サイトや食べログのURLが載っており、より詳細な情報を知れるようになっていますね。
回答の精度も問題なく、BingAIは情報収集ツールとしてきちんと機能していることがわかりました。
翻訳・要約:海外のWebサイトを日本語で要約してもらう
続いて、BingAIを使ってWebページの翻訳・要約をしてみました。
(OpenAI社の公式サイトのURLを貼りつけて)このページに書かれている内容を要約してください」
回答:
ややざっくりとした要約ではあるものの、読みやすい自然な日本語に翻訳してくれていますね。
BingAiは、翻訳・要約ツールとしても問題なく使えることがわかりました。
創作:推理小説を作ってもらう
続いて、BingAIを使って小説を創作してみました。
コナンという少年が主人公の、推理小説を1000文字程度で作ってください。
回答:
推理小説としてのクオリティはともかく、きちんとストーリーが組み立てられています。
創作に関してはさすがにまだまだ人間の方が優秀ですが、作品のアイデア出しや土台作りであればBingAIも十分活用できますね。
コード生成:Pythonでプログラムを書いてもらう
続いて、BingAIでコードを生成してみました。
Pythonでフィボナッチ数列を求めるプログラムを書いてください。
回答:
3通りのプログラムを作成してくれました。
現段階では複雑なコーディングは難しいですが、初心者レベルのプログラムであればBingAIでも十分対応可能だとわかりました。
画像生成:動物のイラストを描いてもらう
最後に、BingAIで画像を生成してみました。
画像生成の場合は、会話スタイルを「創造的に」にするのがおすすめです。
ゾウの頭の上に猫が乗っているイラストを作ってください。
回答:
ちゃんと指示どおりの画像ができていますね。(しかもクオリティが高い!)
ちなみに画像を修正したい場合は、追加で指示を出せば修正してくれます。
例えば、「猫を犬に変更してください。」と追加で入力すると、
絵のテイストも少し変わってしまいましたが、ちゃんと猫が犬に変更されていますね。
BingAIは、画像生成ツールとして非常に優秀で、初心者でも簡単に高品質な画像を作れることがわかりました。
BingAIを使用する際のポイント
ここでは、BingAIを最大限活用するためのポイントを3つ紹介します。
画像解析機能や会話スタイルなどを適切に設定することで、BingAIを上手く使いこなすことができます。
ぜひ、参考にしてください!
回答してほしい会話スタイルに設定する
BingAIの効果的な利用には、ユーザーの意図に合った会話スタイルの設定が必要です。
BingAIには、ユーザーの質問や要望に応じて異なるスタイルで回答を生成します。そのため、目的に応じて「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」などの方向性を選択することが効果的です。
例えば、創造的なアイデアが必要な場合は「より創造的に」を設定し、事実に基づく正確な情報が必要な場合は「より厳密に」を選ぶといいでしょう。
BingAIを最大限に活用するためには、ユーザーのニーズに合わせた会話スタイルの設定が重要です。
画像を上手く利用する
BingAIの画像解析機能を使うことで、画像から具体的な情報を得ることが可能です。
BingAIは、画像を分析してその中のオブジェクトや要素を識別し、関連する情報を提供する能力があります。そのため、画像の内容だけでなく、それに関連する詳しい情報も知ることができます。
例えば、画像のように金閣寺の画像をBingAIに入力すると、その建築物の名前や歴史、建築様式などの詳細な情報を得ることができるのです。
このように、BingAIの画像解析機能を上手く利用することで、画像から豊富な情報を簡単に得ることができます。
明確な質問をする
BingAIを使いこなすためには、明確な質問をする必要があります。
BingAIは、質問の内容に基づいて回答を生成します。そのため、質問が明確で具体的であればあるほど、適切で有用な回答を得やすいです。
例えば、「天気予報は?」という曖昧な質問よりも「今日の東京の天気予報は?」と具体的に尋ねる方が、より正確な情報を得られます。
BingAIから詳細な情報を得るためには、質問を明確にすることが重要です。
なお、魔法のプロンプトについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【MedPrompt+/Promptbase】ChatGPTがGeminiの性能を超える魔法のプロンプトテクニックの使い方〜実践まで
BingAIを活用しよう!
- BingAIは、対話形式でユーザーの疑問や要望を簡単に解決できるAIチャットツールである。
- BingAIの主な活用方法として、「情報収集」「翻訳・要約」「創作」「コード生成・デバッグ」「画像生成」などが挙げられる。
- BingAIの強みとして、「GPT-4を無料で使える」「最新の情報にアクセスできる」「画像生成ができる」などが挙げられる。
BingAIは、誰でも無料で簡単に活用できる画期的なAIツールです。
まだAIツールを使ったことがない方は、まずBingAIから試してみてはいかがでしょうか?
最後に
いかがだったでしょうか?
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