Microsoftが新基準「Copilot+ PC」の要件を発表
Microsoftは新世代AI PC「Copilot+ PC」の要件を発表しました。最も注目すべきは「40TOPS以上のNPU搭載」という要件です。
- Microsoftが新世代AI PC「Copilot+ PC」を発表。
- 主要要件は40TOPS以上のNPU搭載。
- 購入前に要件と性能を確認すべき。
NPU(ニューラルプロセッシングユニット)はAI関連の処理を専門とするプロセッサであり、TOPS(テラオペレーションズパーセカンド)は1秒間に何兆回の演算を行えるかを示す指標です。
2024年2月に発売されたMSIの「Prestige-16-AI-Studio-B1VFG-8003JP」などのAI PCは、この新要件に合致していないません。
Microsoftは5月20日に新ブランド「Copilot+ PC」を立ち上げ、Surface ProやLaptopなどの新世代AI PCを発表しました。
これらのPCはQualcommのSnapdragon X Elite/Plusを搭載し、AI機能「リコール」「Cocreator」「Live Caption」などを提供する予定です。
「Copilot+ PC」の要件には、NPUが40TOPS以上、16GBのDDR5/LPDDR5 RAM、256GB以上のSSD/UFSストレージが含まれます。
多くの現行モデルは、NPUの性能が11TOPSに留まり、要求される40TOPSを満たしません。
NPUはAI推論に特化しており、CPUやGPUよりも効率的にAI処理を行えることに加え、推論の計算は簡略化されたデータで行われ、低消費電力で処理できるため、PCのパフォーマンス向上に寄与します。
しかし、NPUの性能はGPUには及ばず、特にNVIDIAのGPUは大幅に上回る性能を持っています。
Microsoftの「Copilot+ PC」は新しいカテゴリのPCを定義するものであり、今後のAI PC市場の発展に注目が集まっていますが、実際に購入する際は慎重に検討することが重要です。
参考記事:Microsoft
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