【生成AI×デザイン】デザイナーの仕事を超効率化できるおすすめ無料ツールを紹介

生成AI デザイン デザイナー 超効率化 無料ツール

WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。

生成AIの発展や普及が目覚ましく、デザイン業界でも生成AIを活用できるさまざまなツールが登場しています。

今後、労働力不足に悩む日本企業も多くなるとの予測があり、生産性向上や競争力強化のために生成AI導入の改善は加速するでしょう。生成AIデザインツールを使いこなすことは、デザイン業界発展の鍵といっても過言ではありません

今回は、生成AIでデザインを自動生成できる仕組みやおすすめのツールを紹介します。活用シーンごとに最適な生成AIデザインツールを把握できるため、幅広いデザイン業務効率化に役立つでしょう。

目次

生成AIデザインツールとは?使用しているモデルは3つ

生成AIデザインツールとは、デザイン業界で活用できる生成AIツールです。例えば、テキストから画像やイメージを生成する、Webサイト制作のUI設計を効率化するなどが可能です。

生成AIデザインツールで使用されているAIモデルは、主に以下の3つです。

  • ジェネレーティブモデル(Generative Models)
  • ニューラルネットワーク(Neural Networks)
  • 大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)

これらの仕組みが重なることで、デザイン業務の効率化を可能にしています。

それぞれのモデルについて詳しく解説するので、デザイン生成AIの仕組みが気になる方は参考にしてください。

ジェネレーティブモデル (Generative Models)

ジェネレーティブモデルは、与えられたデータの特徴を学習して新しい文章や画像を自動生成するモデルです。画像やイメージを生成するのに役立ち、生成AIに蓄積された学習データやネット上の画像データからパターンを抽出することで、オリジナルのコンテンツを生成できます。

ジェネレーティブモデルにはさまざまな種類があり「生成的敵対ネットワーク(GAN: Generative Adversarial Networks)」「変分オートエンコーダー(VAE: Variational Autoencoders)」「拡散モデル(Diffusion Models)」などが代表的です。

ジェネレーティブモデルは、特にMidjournyやStable Deffusionなどの画像生成AIに用いられていますが、音声や動画の生成など、画像生成以外にも広く活用されています。

ニューラルネットワーク(Neural Networks)

ニューラルネットワークとは、人間の脳内にある神経細胞(ニューロン)を模して作られた、機械学習モデルのひとつです。

ニューラルネットワークのアルゴリズムに画像と関連性の高いラベルを与えたことで、画像の分類ができるようになっています。身近な例では、Google PhotoやiPhoneの写真機能で画像を自動分類する技術が該当します。

中間層(隠れ層)を3層以上の多層にしたものをディープニューラルネットワーク(DNNs:Deep Neural Networks)と呼び、複雑なパターンや特徴を抽出して高度な問題への対処が可能です。

画像分類処理には、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)が幅広く用いられています。画像のノイズ除や解像度の向上、色補正などを自動で実行可能になるため、画像品質を向上させる、白黒画像をカラー化するなどの作業効率化が可能になります。

大規模言語モデル(LLM)

大規模言語モデルは、自然言語処理技術を用いて開発された生成AIです。大量のテキストデータを学習することにより、テキストの要約や質問への回答などの複雑なタスクもこなせるように設計されています。

デザイン業務では、アイデア出しやリサーチ作業に活用でき、難しい用語の解説や英語の翻訳作業などの効率化も可能です。。広告、ポスター、ウェブサイトなどのデザインに使用するキャッチフレーズや説明文も生成できるため、アイデアの参考として使うと便利でしょう。

なお、大規模言語モデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

AIでデザインを自動生成できる無料ツール3選!

デザイン業務を効率化する目的で開発された生成AIデザインツールが増えていますが、どのようなツールがあるのかわからず、時間のない中で一つひとつ特徴を自分で調べるのは難しいでしょう。

ここでは、自動生成できる代表的な無料の生成AIデザインツールを3つ紹介します。。

ツール名特徴公式サイト
Microsoft Designテキスト入力でデザインを作成テンプレートや素材が豊富画像の修正も可能画像サイズに応じて背景を自動で拡張
https://designer.microsoft.com/
MyEditテキスト入力でデザインを作成高度な画像編集機能画像アップロードでイラスト化ができるhttps://myedit.online/jp/photo-editor/image-cartoonizer
Canvaテキスト入力でデザインを作成アプリ次第で多様な画像を生成できる画像の編集も可能https://www.canva.com/

どのツールも、無料でありながら画像の生成や編集機能が充実しているため、初めて生成AIでデザインを作成する方にもおすすめです。

3つのデザインツールに興味を持った方に向けて、それぞれ特徴をもう少し詳しく解説します。業務で使えそうなツールは、アカウントを作成してこの機会にぜひ触ってみてください。

Microsoft Design

特徴テキスト入力でデザインを作成
テンプレートや素材が豊富
画像の修正も可能
画像サイズに応じて背景を自動で拡張
公式サイトhttps://myedit.online/jp/photo-editor/image-cartoonizer

Microsoft Designは、デザインの自動生成を高速でおこなえる無料の生成AIツールです。テキスト入力で素早くデザインを生成できるほか、生成した画像で余計な部分があれば消去や修正もできます。

また、テンプレートや素材が豊富に用意されているのもポイント。デザインの提案機能に優れているので、生成AI初心者にもおすすめのツールです。

MyEdit

特徴テキスト入力でデザインを作成
高度な画像編集機能
画像アップロードでイラスト化ができる
公式サイトhttps://designer.microsoft.com/

MyEditは、複数の画像編集ツールを利用できる、無料の画像編集サイトです。テキスト入力から画像を生成できるだけでなく、高画質化や着せ替え機能なども搭載されています。

また、画像をアップロードすることで、イラスト化やアニメ化ができるのも特徴。ただし、無料プランにはダウンロード枚数や利用できる機能に制限があるので、慣れてきたら課金するのもおすすめです。

Canva

特徴テキスト入力でデザインを作成
アプリ次第で多様な画像を生成できる
画像の編集も可能
公式サイトhttps://www.canva.com/

Canvaは、SNSやブログ用画像など、多様なスタイルに合わせて画像を作成できる画像編集サイトです。生成AIで画像を自動作成する機能がリリースされており、クリエイターが公開しているアプリをダウンロードすれば利用できます。

利用方法は簡単で、アプリ検索でAIと入力してヒットしたアプリをダウンロードするだけ。例えば、アニメ風の画像やパターンを生成できる以下のようなアプリがラインナップされています。

アプリ次第で生成できる画像のスタイルが変わってくるので、色々試してみてください。

シーン別にみるおすすめの生成AIデザインツール

デザイン作成は、アイデア発案やコンセプト設定から始まり、具体的なグラフィックやイラストの作成まで多段階プロセスで構成されています。デザイナーがカバーする業務範囲は、レイアウト設計や配色決定など多様です。

ここでは、シーン別にデザイナーが活用できるおすすめの生成AIデザインツールをまとめました。まず、ツールの名称とデザイン業務で利用できるシーン、料金体系を紹介します。各料金は、2024年8月時点のものです。

ツール名利用シーン料金
ChatGPTリサーチ・アイデア出し無料版:無料
Plus:20ドル/月
Team:30ドル/月
エンタープライズ:要相談
Notta文字起こしフリー:無料
プレミアム:2,200円/月
ビジネス:4,180円/月
エンタープライズ:要相談
Notion AIドキュメント作成フリー:無料
プラス:2,000円/月
ビジネス:3,000円/月
エンタープライズ:要相談
Figmaグラフィック作成スターター:無料
プロフェッショナル:2,250円/月
ビジネス:6,750円/月
エンタープライズ:11,250円/月
Wix ロゴメーカーロゴ作成ロゴ作成:無料
プレミアムプラン
ベーシックロゴ:2,310円/1ロゴ
アドバンスロゴ:5,610円/1ロゴ
ブランドプラス:9,900円/年
Wix StudioWebサイト作成ベーシック:1,400円/月
スタンダード:2,100円/月
プラス:2,500円/月
エリート:12,000円/月
エンタープライズ:要相談
Midjourny画像生成ベーシック:10ドル/月
スタンダード:30ドル/月
プロ:60ドル/月
メガ:120ドル/月

以下で、それぞれのツールの詳細を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

リサーチ・アイデア出し|ChatGPT

利用シーンリサーチ・アイデア出し
料金形態無料版:無料Plus:20ドル/月
Team:30ドル/月
エンタープライズ:要相談

ChatGPTは、文章作成・要約・画像生成・質問への回答など、幅広いタスクをこなせるAIチャットボットです。デザイン業務では、作成するデザインのアイデア出しやリサーチなどに活用できます。大量の文字情報や対話データを学習しているため、文章の文脈を理解し、自然な会話を生成可能です。とくに、会話を重ねるごとに内容が深まっていくのがポイントで、アイデアの壁打ち相手として利用すると効率よく具現化できるでしょう。OpenAIが開発する画像生成モデルに「DALL-E」がありますが、2023年10月にはChatGPT上でDALL-E3の利用が可能になりました。テキスト入力で画像の生成もできるので、簡単なイラスト制作であればChatGPTでも十分こなせます。画像生成を行うには、ChatGPT Plusを契約する必要があります。

公式サイトはこちら

インタビュー|Notta

利用シーン文字起こし
料金形態フリー:無料
プレミアム:2,200円
ビジネス:4,180円
エンタープライズ:要相談

Nottaは、生成AIを搭載している議事録作成ツールです。高精度な音声認識機能とAIによる文章要約機能を用いて、短時間で会議の音声データの文字起こしを完了します。一般的な形式の音声や動画ファイルはもちろん、Zoom・Google Meet・Teamsの3つのツールに対応しており、クライアントとの会議やインタビュー時の議事録を自動で生成してくれます。また、同時翻訳機能も搭載しているため、海外案件のコミュニケーションや外国語の音声を要約するのも簡単です。

また、無料プランが用意されているのも魅力。発言者の識別機能と画面収録機能は無料プランでも利用できるので、打ち合わせ内容をテキスト化して後から見直したい方におすすめです。

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ドキュメント作成|Notion AI

利用シーンドキュメント作成
料金形態フリー:無料
プラス:2,000/月
ビジネス:3,000/月
エンタープライズ:要相談

Notion AIは、AIアシスタント機能を利用できるオールインワンの生成AIツールです。個人やチームでの情報管理やタスク実行を効率化できます。AIチャットボットで文章を自動生成できるほか、入力したテキストの校正・校閲などもできます。

プロジェクトの計画や進捗管理、Wikiページ作成、チームメンバーの予定管理など、関係者のコミュニケーションの効率化にも役立つでしょう。

また、文書のテンプレートが豊富に用意されているのもポイント。クライアントに提出する企画書やチラシの作成を効率化したい方におすすめです。

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グラフィック作成|Figma 

利用シーングラフィック作成
料金形態スターター:無料
プロフェッショナル:2,250円
ビジネス:6,750円
エンタープライズ:11,250円

Figmaは、モバイルアプリのデザインやウェブデザインに特化したデザイン作成ツールです。ドラッグ&ドロップの簡単操作で手軽にデザインを作成できます。また、デザイナーや開発者、チーム全体のコラボレーションを効率化する機能も豊富に搭載しており、リアルタイムでの共同編集やファイルのバージョン管理なども容易です。

また、AIを搭載した豊富なプラグインがリリースされているのも特徴です。「Genius」や「Magician」などのプラグインを活用すれば、AIがデザインの最適な配置を提案してくれます。

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ロゴ作成|Wix ロゴメーカー

利用シーンロゴ作成
料金形態ロゴ作成:無料]
プレミアムプラン
・ベーシックロゴ:2,310円/1ロゴ
・アドバンスロゴ:5,610円/1ロゴ
・ブランドプラス:9,900円/年

Wix ロゴメーカーは、ロゴの作成を自動化できるツールです。ブランド名・業界・繁栄したいキーワードなどを入力すれば、数秒で最適なロゴのデザインを提案してくれます。

また、ドラッグ&ドロップの簡単操作で編集もできるので、仮にAIの提案が気に入らなかった場合でも問題ありません。作成したロゴを商用利用するには有料プランへの加入が必要ですが、ロゴを作成するだけなら無料なのでデザイン初心者にもおすすめのツールです。

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Webサイト作成|Wix Studio 

利用シーンWebサイト作成
料金形態ベーシック:1,400円/月
スタンダード:2,100円/月
プラス:2,500円/月
エリート:12,000円/月
エンタープライズ:要相談

Wix Studioは、生成AIを搭載したWebサイト作成ツールです。AIツールでWebサイトのクオリティを高められるほか、サイトのレスポンシブ化もスムーズに行えます。

また、ノーコードでアニメーションを追加できるのも魅力。サイトスクロールやクリックなど、ユーザーのアクションに応じたアニメーションを追加できるので、特定のアクションを促したり、アピールするのに便利です。

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画像生成|Midjourny

利用シーン画像生成
料金形態ベーシック:10ドル/月
スタンダード:30ドル/月
プロ:60ドル/月
メガ:120ドル/月

Midjournyは、テキスト入力で簡単に画像生成ができるツールです。高度なディープラーニング技術が採用されており、写実的なデザインやアニメ風など、さまざまなスタイルの画像を生成できます。

なお、画像生成はDiscord上で行えるので、ソフトウェアをダウンロードする必要はありません。直感的に操作しやすいUI設計なので、初心者でも使いやすいのが嬉しいポイントです。商用利用するには有料プランへの加入が必要です。

公式サイトはこちら

なお、生成AIの法人利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

生成AIでデザイン作成を効率化しよう

生成AIデザインツールは、テキストから画像を生成できるものやデザインを提案してくれるものなど、その機能はさまざまです。デザインのアイデアやコンセプト案の考案から、イラスト制作やUI設計など、あらゆるデザイン業務の効率化に役立ちます。。また、チームでデザイン作成を行う際のコラボレーション機能が充実したツールもあり、AI技術の進歩により短期間で高品質な製品を生み出す環境が整っています。

リアルタイムの翻訳機能が搭載されたツールを利用すれば、これまでは出来なかった海外のクライアントとのビジネス機会も広げられるでしょう。デザイン制作を効率化したい方はもちろん、デザインのクオリティを高めたい方、新しい領域にも挑戦したい方もぜひ利用してみてください。

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

・生成系AIを活用したPoC開発

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最後に

いかがだったでしょうか?

弊社では

・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
ハルシネーション対策AIツールの開発
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などの開発実績がございます。

まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

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投稿者

  • いつき

    高卒6年目にして独立開業した、フリーランスのWebライター。 ChatGPTをはじめ、多くのAIツールを使いこなした経験を基に、AIメディアの記事を執筆中。 複数のWebメディアに在籍し、ライター・ディレクター業務をマルチにこなす。

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