sattoとは?ソフトバンクのAIエージェント!特徴やできること、使い方の注意点を解説
WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。
sattoとは、ソフトバンク株式会社が開発した生成AIエージェントです。
他のエージェント同様、生成AIがさまざまなタスクをこなしてくれますが、驚くべきことにsattoはプロンプト入力が必要ありません。
こなしたいタスクを選ぶだけで、名前のとおりサッと対応できるのが特徴です。
この記事では、sattoの特徴や具体的な活用方法を解説します。
最後までご覧いただくと、sattoの特徴を詳しく理解できるので、導入して作業の生産性を大きく向上させられるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください。
sattoとは
satto(さっと)とは、ソフトバンク株式会社が提供を開始した生成AIエージェントです。あらかじめいくつかの選択肢が用意されているので、プロンプトを入力せずともサッとタスクをこなしてくれます。
ちなみに、現在はベータ版で提供が開始されているのが特徴。ウェイトリストに登録することで、順次利用できるようになります。
ただし、macOSのみで提供されているので、現状Windowsでは利用できません。今後対応予定と発表されているので、開発が進むまで待ちましょう。
なお、自律型AIエージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
sattoの特徴
sattoの特徴を以下にまとめました。
- 使う:プロンプトを書かずとも生成AIが使える
- 作る:GoogleやMicrosoftなどのツールと連携して生成AIエージェントをスキルを構築できる
- 広がる:自分で作成したスキルを共有できるほか他人のスキルを使える
sattoの特徴は上記3つのとおりで、生成AI初心者から上級者まで、幅広いユーザーが快適に利用できるよう設計されています。とくに、プロンプトを書かなくても使える生成AIという部分は斬新ですよね!
現在はまだ開発途上の段階で、ユーザーとともにサービスを作り上げていくと開発元のソフトバンク株式会社は公表しています。
sattoでできること
sattoでできることを以下にまとめました。
- 誤字脱字の修正
- スクリーンショットからToDoリストの作成
- メールの文章作成
- Googleカレンダーに予定を追加
- 翻訳
- プロンプトの作成
- 文章の要約
- 質問に対する回答の出力
- スプレッドシート上での関数作成サポート
以下では、公式のXで公開されている機能を中心に紹介していきます。
自身の業務に活かせるものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
誤字脱字の修正
sattoは、誤字脱字の修正ができます。公式が動画形式でやり方を共有していました。
やり方は、実行スキルで「誤字・脱字・稚拙表現チェック」というものを選び、チェックしたい文章をコピペするだけです。
修正後の文章がすぐに表示されるので、あとはその文章をコピーして使用します。
取引先とのメールやレポート執筆など、文章のミスが許されない場面で心強いお供になりそうですね!
スクリーンショットからToDoリストの作成
sattoなら、スクリーンショットを共有するだけで、瞬時にToDoリストを作成できます。
実際の紹介動画では、メッセージで送られてきたタスクをそのままスクリーンショットして、その画像をsattoに読み込ませています。その後、sattoは箇条書き形式でタスクを整理してくれているので、かなり見やすくなりました。
普段からタスクが溜まりがちな方は、ぜひsattoのToDo作成機能を活用してみてください。
メールの文章作成
sattoなら、メールの文章作成も瞬時にこなしてくれます。
ここで使うのは、「メール送信文章作成」のスキルです。紹介動画では、どのような内容のメールを送りたいのか?という情報を入力するだけで、瞬時に文章を生成していました。
しかも、Gmailの操作中にsattoのミニポップが出ており、タブを切り替えることなく瞬時に生成した文章をメールにコピペしています。
これは文章生成のタスクがかなり捗りそうです。
Googleカレンダーに予定を追加
sattoを使えば、Googleカレンダーへの予定追加もスムーズに実行できます。
「Gカレンダーに予定を作成」スキルを使えば、Googleカレンダーに瞬時に予定を追加できます。動画内では、送られてきたメールの本文をコピペするだけで、瞬時にAIが日時や内容を理解してGoogleカレンダーに登録していました。
自分でいちいち予定を手入力する必要もないので、かなり便利です。
翻訳
sattoの「翻訳(言語指定)」スキルを使えば、瞬時に翻訳できます。
動画内では、日本語の文章をコピーしてsattoに貼り付け、あとは言語を指定するだけで翻訳していました。翻訳したいときにsattoのポップを立ち上げるだけで翻訳ができるので、かなり作業が捗りそうです。
sattoが普及すると、今後は翻訳アプリの出番はなくなるかもしれません。
プロンプトの作成
sattoなら、生成AIを動かすのに必要なプロンプト自体を生成できます。
「プロンプト自動生成」スキルを選び、「ゴールと成果物」の項目にこなしたいタスクを入力するだけで、生成AIを動かすのに最適なプロンプトを生成AI自身が考えてくれます。
出力形式もいくつか選べるようで、動画内ではテキスト形式で出力していました。プロンプトを考えるのに時間がかかっている方が多いと思うので、今後は生成AIの利用自体も効率化できそうです。
文章の要約
sattoには、長文を要約するためのスキルも備わっています。
やり方は簡単で、文章にカーソルを合わせて「control」+「A」を押すだけ。従来のLLMや要約ツールのように、画面を切り替える必要すらありません。
長文の要約がますますスムーズにできるようになるので、レポートやブログ記事の作成などで役立ちそうです。
質問に対する回答の出力
sattoには、ほかのLLMと同じく、質問に対して回答するスキルも備わっています。
ほかのスキル同様、「control」+「A」を押して「AIに質問」スキルを選択します。その後、入力欄が出てくるので、質問内容を入力しましょう。
あとは生成AIが回答を生成してくれるので、確認して終了です。
これまでわからないことがあればWebブラウザで検索するのが一般的ですが、ブラウザを開かなくても疑問を解決できるsattoはこれまでの常識を覆す可能性すらあります。
今後、インターネットユーザーの検索方法が生成AIにシフトしていくかもしれませんね!
スプレッドシート上での関数作成サポート
sattoには、スプレッドシート上で関数作成をサポートする機能も搭載されています。
動画内では、該当のセルにカーソルを合わせた後、sattoの「Googleスプレッドシート関数サポート」のスキルを呼び出すところから始まっています。
あとは、実現したいことを入力するボックスが表示されるので、関数でどのようなことを実現したいのか入力するだけです。
Googleスプレッドシートなどで使う関数は複雑で、いちいちWebブラウザで検索している方も多いと思うので、そんなときはsattoを使ってみてください。
sattoを利用する際の注意点
sattoを利用する際の注意点は、おもに以下の2つです。
- 現段階ではmacOSのみ(Windowsは今後対応予定)
- Googleアカウントが必須
とくに注意したいのが、現状はmacOSにしか対応していない点です。しかし、Windowsにも今後対応予定とのことなので、続報を待ちましょう。
また、sattoを使う際はGoogleアカウントが必須です。無料かつすぐに作れるので、まだ作っていない方はGoogleアカウントの作成から着手しましょう。
sattoの活用事例
sattoの活用事例として、以下の2つをご紹介します。
- カスタマーサポート対応
- スカウト文章の作成
以下でそれぞれの事例をご紹介するので、気に入ったものがあったら真似してみてください。
活用事例①カスタマーサポート対応
sattoを使ってカスタマーサポート業務を効率化していた方がいたのでご紹介します。
こちらの投稿者は、ノーコードツールのDifyとsattoを連携させて、カスタマーサポート業務を効率化しているようでした。顧客からの質問をそのままsattoに投げて、生成された回答をそのままメールで送信しているといった仕組みです。
わざわざほかのタブを開くことなく、1つのタブやアプリ内だけで生成AIを使えるようになったので、カスタマーサポート業務はこれまでよりも捗るはずです。
活用事例②スカウト文章の作成
sattoは、採用業務などで使用するスカウト文章を作成するスキルも存在します。
こちらのスキルを使用すれば、プロフィール情報をスクショして共有するだけで、一人ひとりに対して適切なスカウト文章を生成できます。
生成AIでただ文章を作成しただけだと定型文みたいになりがちなので、採用候補者それぞれに刺さる文章を生成したい方はsattoを使ってみてください。
なお、生成AIの法人利用方法を詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
sattoを使って普段のタスクを効率化しよう
sattoは、プロンプト入力すら必要としない便利な生成AIエージェントです。表示されている選択肢からこなしたいタスクを選ぶだけで、生成AIがタスク消化の手伝いをしてくれます。
sattoでできることを以下にまとめました。
- 誤字脱字の修正
- スクリーンショットからToDoリストの作成
- メールの文章作成
- Googleカレンダーに予定を追加
- 翻訳
- プロンプトの作成
- 文章の要約
- 質問に対する回答の出力
- スプレッドシート上での関数作成サポート
とくに、文章のコピペだけでなく、スクリーンショットを共有するだけでタスクをこなせるのも魅力です。さらに、「control」+「A」などを押すだけで瞬時にsattoを起動できるので、Webブラウザをいちいち立ち上げる必要もありません。
sattoを活用すれば、誰でもシームレスに生成AIを活用できて業務効率を喘げることができるので、ぜひ使ってみてください。
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