人物や物体をそのまま動画に!Pika 2.0で高品質動画を簡単生成する方法を解説
- テキスト / 画像 / 動画から最大5秒の動画生成が可能
- 参考画像をアップロードし、その人物や物体を動画内に登場させる機能「Scene Ingredients」が搭載
- Pika 1.5よりさらに高速で動画を生成できる
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん!SNSで生成動画が20億回以上再生された、話題の動画生成プラットフォーム・Pikaに最新モデル「Pika 2.0」が追加されました!
こちらはなんと、参考画像中の人物や物体をそのまま動画に登場させることができる新機能「Scene Ingredients」を搭載!動画の品質もUPしていて、以下のとおり圧巻の動画が作れちゃいます。
当記事では、そんな大バズりの予感がする動画生成AI「Pika 2.0」を徹底解説!その機能や使い方、料金などを余すところなくお伝えしていきます。
完読いただくと、SNS用のショート動画が作りたくなっちゃう……はず。ぜひぜひ、最後までお読みくださいね!
Pika 2.0とは
「Pika 2.0」は、2024年12月14日に動画生成プラットフォーム・Pikaにて実装された最新の動画生成AIモデル。SNSで生成動画が20億回以上再生され、500万人以上のユーザーを集めた「Pika 1.5」の後継にあたります。(※1)
そんなPika 2.0の特徴は、というと……
- テキスト / 画像 / 動画から、最大5秒の動画が生成可能
- 動画中の文字の正確さが大幅UP
- 任意の被写体を追加できる新機能「Scene Ingredients」が追加
- Pika 1.5で話題になった「Pika Effect」をキャリーオーバー
- その他、画角・動きの指定 / 効果音の付与 / リップシンクも引き続き可能
以上のとおり。より簡単にSNSでバズる動画が作れるよう、正常進化しています。
なお、Pika 2.0はOpenAIの動画生成AI・Soraをライバルとしているもよう。リリース時期が被っていて、Soraと比べてリーズナブルな価格設定がなされています。
また、公式Xに投稿されたPika 2.0のデモ動画は……
こんな感じで「12 Days of OpenAI」をパロディ化した内容になっています。。投稿文には「12日分の贈り物が1つに」という表現までありました。(※2)
なお、先代のPika1.5について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Pika 2.0の機能・できること
まずは、Pika 2.0の機能・できることを6つご紹介します。以下、基本の動画生成機能からみていきましょう!
テキスト / 画像 / 動画からの動画生成
Pika 2.0では、テキスト / 画像 / 動画からの動画生成が可能。具体的な仕様としては……
- Text-to-Video:テキスト(プロンプト)から最大5秒まで動画を生成
- Image-to-Video:アップロードした画像から最大5秒まで動画を生成
- Video-to-Video:生成した動画の続きを最大5秒まで生成
以上のとおりです。
Pika 2.0の機能自体は先代・Pika 1.5と同じですが、生成される動画の品質がUPしていて、特に文字の表現・正確性に磨きがかかっているようです。(※1、2)
【New!】任意の被写体を追加できる「Scene Ingredients」
「Scene Ingredients(シーンの素材)」は、Pika 2.0から新たに追加された機能。参考画像としてアップロードしたキャラクター / 衣装 / 背景 / 物体…etc.をそのまま生成動画中に登場させられるという、Image-to-Videoの進化系です。(※3、4)
このScene Ingredientsで生成された動画は……
以上のとおり圧巻!Pika 2.0は参考画像の一貫性を保ちながら、違和感なく生成動画に任意の被写体を挿入してくれちゃうんです。
被写体が溶ける!潰れる!「Pika Effect」
先代・Pika 1.5で話題になった、被写体にいたずら心満載のエフェクトがかけられる機能「Pika Effect」は、Pika 2.0でも健在。こちらでは動画生成の際に、下記のエフェクトを選んで適用できます。
エフェクト名 | 効果 |
---|---|
Crush it | 被写体が油圧プレスで叩き潰される |
Melt it | 被写体が溶ける |
Cake-ify it | 被写体が包丁で切られて、ケーキの断面が露わになる |
Explode it | 被写体が爆発する |
Squish it | 被写体が人の手で押し潰される |
Inflate it | 被写体が風船のように膨んで飛んでいく |
Peel it | 被写体がシールのように剥がされる |
Poke it | 被写体が手で突かれたり握られたりする |
Tear it | 被写体が紙のように破かれる |
Crumble it | 被写体が石のように崩れ落ちる |
Decapitate it | 被写体が自分の首から上を持ち上げて切り離す |
Eye-pop it | 被写体の目がカートゥーンのように飛び出す |
Levitate it | 被写体が浮遊する |
Dissolve it | 被写体が雲散霧消する |
Deflate it | 被写体が空気漏れでしぼむ |
Ta-da it | 被写体が布で覆われて手品のように消える |
機能自体は先代からのキャリーオーバーですが、Pika 2.0の性能と合わさると、よりバズる動画が生成できるかもしれません。
画角・動きの指定機能
Pika 2.0には、先代同様「画角・動きの指定機能」が備わっています。こちらも動画生成の際に指定ができ……
- Bullet Time / バレットタイム:被写体を中心に回る撮り方
- Vertigo:被写体の手前の物体が近づき、奥の物体が遠ざかる撮り方
- Dolly Left:カメラを左に等速移動させる撮り方
- Crane Down:上空から俯瞰でみる撮り方
以上4種類が選択可能です。
動画に効果音をつける「Sound Effects」
先代・Pika 1.5が備えていた機能「Sound Effects」も、Pika 2.0に継承されました。こちらは生成した動画に効果音が付けられるというもので、よりリアルな動画が作れちゃいます。
登場人物の口の動きを言葉に合わせる「Lip Sync」
登場人物の口の動きを言葉に合わせる機能「Lip Sync(リップシンク)」も、Pika 1.5からPika 2.0に引き継がれています。Suno等の楽曲生成AIと合わせて使えば、よりおもしろい動画が作れちゃう……かもです。
Pika 2.0の使い方
ここからは、Pika 2.0の使い方を実演込みで紹介。アカウント作成から有料プラン登録、Pika 2.0使用までの流れを実際の画面とともにお届けします。
アカウント作成手順
まずは、Pikaの公式サイト(下記)にアクセスして、アカウントを作っていきます。
早速、公式サイトに移ってみると……
このようにアカウント作成・サインインの画面が表示されるはずです。ここでは、「Googleアカウント連携」「Facebookアカウント連携」「Discordアカウント連携」「メールアドレス登録」のいずれかで、Pikaのアカウントが開設可。今回は以下のとおり、既存のGoogleアカウントを使って、Pikaのアカウントを作ってみましょう!
Pika 2.0を使うにはアカウント登録のほかに、有料プランへのアップグレードも必要です。次項からは、その手順もみていきましょう。
アップグレード手順
ここからは、Pika 2.0の使用に必要なプランのアップグレードを実演していきます。手始めに、Pikaにログインしてみましょう!
すると、以上のとおりPikaのホーム画面が表示されるはずです。ここからさらに、画面右上の「Upgrade」ボタンをクリックします。
「Upgrade」をクリックすると、下記のプラン選択画面が出現。Pika 2.0を解放するには、ここで有料プランの「Pro」または「Fancy」を選ぶ必要があります。
上記のプラン選択画面で「Subscribe to Pro」または「Subscribe to Fancy」をクリックすると……
このように、決済手段の選択画面に移るはずです。ここでは「クレジットカード」「Amazon Pay」「Cash App Pay」「銀行引き落とし」のいずれかを選んで、Pikaの有料プランに登録ができます。
動画生成の手順
さて、有料プラン(Pro / Fancy)へのアップグレードができたら、今度はみなさんお待ちかねの「Pika 2.0による動画生成」に移ります。
プラン変更後、再びPikaのホーム画面にアクセスすると以下のとおり、画面下部にプロンプト入力欄とオプションの操作ボタン一式が並んでいるはずです。
(左から順に、参考画像アップロード / Pika Effect / Scene Ingredients / モデル選択 / 詳細設定)
ここで画面下部・右から2つ目「Pikaのうさぎマーク」をクリックすれば、モデル選択欄からPika 2.0が選択可能。あとはテキストボックスに英語のプロンプトを入力して各種オプションを選べば、動画が生成できちゃいます。
ちなみに、画面下部・左から3つ目の「Ingredients」をクリックすると、新機能「Scene Ingredients」のUIが展開。以下のとおり、「+」のクリックで参考画像がアップロードでき、動画中での参考画像の再現度をCreative(低め)とPrecise(高め)から選べます。
また、画面下部・左端の詳細設定欄では……
このように「ネガティブプロンプト(含めたくない要素)」「Seed(同じ構図を再現する値)」「アスペクト比」が指定可。動画の細部にまでこだわれちゃいます。
Pika 2.0で生成された動画事例
ここまでで、Pika2.0の概要や使い方などについてはご理解いただけたかと思いますが、実際にどんな動画が出力できるのかわからないという方も多いでしょう。
SNS上には、Pika2.0を活用して生成された動画がたくさんアップされているので、今回はその中からピックアップしてご紹介します。
誰もが知っている絵画を組み合わせた動画
詳しいプロンプトや設定は分かりませんが、こちらの動画はゴッホの「自画像」とフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をアップロードして作られた動画です。
この動画のすごいところは、アップロードした絵画の人物の特徴を捉えながら、リアルな人物に変換できているところです。個人的には、動画の途中で微笑み合うシーンの笑顔がとても自然に表現されていたのが印象的でした。
その他にも、動きと連動してできる顔や服のシワの表現力はもちろん、光の当たり具合も綺麗に表現されており、まるで生成AIから出力された動画だとは思えないほどのクオリティの動画になっています。
人物や風景、服などを組み合わせた動画
Pika2.0は先ほどご紹介した通り、人物同士の画像を組み合わせることが可能ですが、それ以外にも、「人物画像×風景」「人物画像×服」といったように、バラバラな画像を一つの動画にまとめることができます。
こちらの動画では、「桜並木×人物」「人物×人物」「人物×部屋×服」の3パターンの動画が紹介されていますが、どれもアップロードした画像の特徴を捉え、自然な形で再現されています。
「桜並木×人物」の動画においては、最終的にアップロードした桜並木の画像のような構図になっていますが、動画前半はアップロード画像にはない風景が映し出されているので、Pika2.0が桜並木の特徴を理解していることがよく分かります。
また、3つ目の「人物×部屋×服」の動画については、最終的に赤色のコートが不自然に2つ登場してしまいましたが、アップロードした全ての画像の特徴を捉えてしっかり再現できていることが分かります。
テキストプロンプトや設定の見直しなど、多少の手を加えれば破綻しない自然な動画を生成できる可能性はあるので、コツさえ掴めばいろんな画像を組み合わせて動画を作ることができるようになるでしょう。
複数の画像とテキストプロンプトを入力して生成された動画
次にご紹介する動画は、複数の画像とテキストプロンプトを使って生成された動画です。
入力するプロンプトは上記の通りで、オリジナルキャラと東京タワーなどの3枚の実写画像、そしてキャラクターの動きを指示したテキストプロンプトなどが入力されています。
それらのプロンプトから生成された動画がこちらです。
まず、個人的にすごいと思ったのは、3枚の実写画像から生成された背景です。東京タワーのアングルは不自然なものになっていますが、アップロードされた都内の画像からビルの特徴などを読み取り、自然に表現されているため違和感をあまり感じません。
さらに、東京タワーから雲のオブジェに場面が切り替わるシーンも自然で、Pika2.0の中で東京タワーと雲のオブジェの位置関係がしっかり確立されているように感じました。
登場するキャラクターにおいても多少不自然な部分はありますが、テキストプロンプトに忠実な動きをしていたり、動作に連動して髪の毛や服の動きも表現されているところを見ると、細かい部分まで再現されているハイクオリティの動画が生成されていると言えるでしょう。
Pika 2.0の料金プラン・商用利用について
Pika 2.0はPikaの有料プランのうち上位2つ、「Pro」と「Fancy」でのみ使用可能。それぞれ、生成動画を商用利用できるプランのため、自ずとPika 2.0で生成した動画も商用利用可能ということになります。(※5)
そんなPikaの、詳しい料金プランは……
Basic | Standard | Pro | Fancy | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 年払い:月額8ドル(20%OFF) 月払い:月額10ドル | 年払い:月額28ドル(20%OFF) 月払い:月額35ドル | 年払い:月額76ドル(20%OFF) 月払い:月額95ドル |
使えるAIモデル | ・Pika 1.5 | ・Pika 1.5 ・Pika 1.0 | ・Pika 2.0 ・Pika 1.5 ・Pika 1.0 | ・Pika 2.0 ・Pika 1.5 ・Pika 1.0 |
月々のクレジット | 150 | 700 | 2,000 | 6,000 |
クレジットの追加購入 | ❌ | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ |
生成速度 | 遅め | 高速 | より高速 | 最速 |
透かしなしの動画ダウンロード | ❌ | ❌ | ❌ | ⭕️ |
動画の商用利用 | ❌ | ❌ | ⭕️ | ⭕️ |
以上のとおり。そして、動画生成1回あたりのクレジット消費は下記のとおりです。
- Pika 1.0 / 1.5:1回15クレジット
- Pika 2.0(テキスト / 画像からの動画生成):1回50クレジット
- Pika 2.0(Scene Ingredients使用時):1回100クレジット
今後はBasic / Standardでも、Pika 1.5同様にPika 2.0が使えるようになるかもしれません。今後の動向を要チェックです!
なお、動画生成AIについて基礎から詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Pika 2.0を活用してみよう!
当記事では、Pikaが送る最新の動画生成モデル「Pika 2.0」について、その機能・使い方・料金等をお伝えしました。以下にてもう一度、Pika 2.0のすごいところを振り返っていきましょう。
- テキスト / 画像 / 動画から、最大5秒の動画が生成可能
- 動画中の文字の正確さが大幅UP
- 任意の被写体を追加できる新機能「Scene Ingredients」が追加
- Pika 1.5で話題になった「Pika Effect」をキャリーオーバー
- その他、画角・動きの指定 / 効果音の付与 / リップシンクも引き続き可能
Pika 2.0なら、「Scene Ingredients」で被写体や背景が指定できるほか、話題の「Pika Effect」も使えます。先代以上にバズる動画が作れちゃうかも!みなさんもぜひぜひ、Pro / FancyプランからPika 2.0をお試しくださいね。
最後に
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