ChatGPTにグループチャット登場!複数人×AIで議論が進化する新時代へ

ChatGPTにグループチャット登場!複数人×AIで議論が進化する新時代へ
押さえておきたいポイント
  • グループ専用のチャット空間で、複数人とAIが同時に議論できる
  • 個人メモリとは完全に切り離された設計で、プライバシーと安全性が担保されている
  • 今後さらなる拡張が見込まれ、チーム業務や共同作業の“基盤ツール”になる可能性が高い

2025年11月、ChatGPTに新しく「グループチャット」機能が追加されました!

AIと複数人が同じ空間で会話し、議論や共同作業を自然に前へ進められる仕組みとして注目されています。個別チャットとは異なり、ひとつのチャットルームに人とAIが集まり、その場で共有される文脈を踏まえながら会話が展開されるため、チームの意見整理やアイデア創出が格段にスムーズになります。

現在は一部地域でパイロット提供中ですが、すでにビジネス・教育・クリエイティブといった幅広い領域で活用の可能性が広がり始めています。

使い方や、実際に使ってみた様子もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

目次

そもそもChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIで、自然な会話のように文章を理解し、質問への回答や要約、翻訳、文章生成まで幅広い作業をこなします。2022年に公開されて以降、その利用が一気に広がり、AIが仕事や生活に深く入り込む転換点として世界的に注目されました。

この背景には、大規模言語モデルの進化があります。従来のチャットボットは、あらかじめ用意されたパターンに沿って返答する仕組みが中心で、複雑な文脈を読み解いたり、意図をくみ取って柔軟に対応することが難しいものでした。一方、ChatGPTは膨大なテキストデータを学習し、状況に応じて「次に続く言葉を予測して返す」仕組みを採用したことで、こうした制約がなくなっています。

結果、ChatGPTは従来のチャットボットでは実現しづらかった自然で滑らかな対話が可能になり、用途が限定されがちであったチャットシステムの姿を大きく変えました。クラウドからすぐに利用できる手軽さや、継続的に進化し続ける拡張性も加わり、日常業務から専門作業まで幅広い場面で活用が進んでいます。

なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ChatGPTでグループチャットが可能に!

参考:https://openai.com/index/group-chats-in-chatgpt/

OpenAIは、ChatGPTに「グループチャット」機能のパイロット版を一部地域で提供開始しました。※1

グループチャットは、複数の人とAIを同じ対話空間に招き、友人との旅行計画から職場の議論まで、共同でアイデアを出し合える場です。個人チャットとは別のグループ専用空間が設けられており、個人的な記憶や履歴はグループでは共有されず、プライバシーが守られる設計です。

2025年11月時点では、日本・ニュージーランド・韓国・台湾のWeb・モバイル版で、Free・Go・Plus・Proプランのログインユーザーを対象に展開されています。

ChatGPTのグループチャットの機能

では、ChatGPTのグループチャットでは具体的にどのようなことができるのかご紹介します。

スクロールできます
項目内容
グループ作成専用リンクを生成し、複数のユーザーを同じチャット空間に招待できる。
会話の引き継ぎ個別チャットの内容をコピーし、元の会話を残したままグループチャットとして再スタートできる。
参加者ごとの識別名前・ユーザーネーム・写真などのプロフィールが表示され、発言者が明確に分かる。
ファイル共有画像や資料などのファイルをチャット内で共有し、そのまま議論や確認が行える。
画像生成などのツール利用グループ内で画像生成や検索などの機能をそのまま使え、複数人でAIの出力を確認・活用できる。
カスタム指示グループ専用の動作ルール(ファシリテーション方法など)をChatGPTに設定し、場に合わせた振る舞いをさせられる。
ChatGPTグループチャットの機能

ChatGPTのグループチャットは、複数人の会話とAIのサポートをひとつの場に統合し、議論や作業の流れを途切れさせない設計が特徴です。個別チャットでは分散しがちな情報が一箇所に集まり、必要な文脈を全員で共有しながら共同作業を進められます。

これにより、ChatGPTは個人向けツールから「チームで使う前提のAI」へと役割が広がるでしょう。

ChatGPTグループチャットの仕組み

ChatGPTのグループチャットでは、個別チャットと同じモデルを使いながらも、複数人の会話を前提にした処理が追加されています。参加者それぞれの発言をひとつの流れとして捉え、その場で共有されている文脈をもとにAIが応答する仕組みです。誰が何を言ったか、どんな意図で話が進んでいるかを、チャットルーム単位で整理しながら返答が生成されます。

また、バックエンドでは「個人のメモリ」と「グループチャットの履歴」がはっきり分けられています。個別チャットで保存されている好みや設定、過去のやり取りがグループに持ち込まれることはありません。反対に、グループ内での会話や設定も個人側には紐づかず、ひとつの独立した空間として扱われます。この分離によって、プライバシーが保たれた状態で共同作業ができ、参加者間での情報混在も防がれます。

ChatGPTグループチャットの安全性

仕組みでも説明した通り、グループチャット機能では、まず個人チャットと明確に区別されたチャット空間が提供されており、利用者の「個人メモリ(好み/履歴)」はグループ内では共有されません。よって、プライバシー保護と参加者間の情報混同を防ぐ設計がなされていると言えます。

さらに、招待制による参加・退出管理機能や、未成年参加時の内容フィルタリング・保護者制御機能も備わっており、安全性の基盤が整えられています。

ただし、グループチャットであっても「法的な守秘義務」が自動的に付与されるわけではありません。ユーザー側としては、共有する内容・使用用途・参加者の範囲をあらかじめ定めておくことが重要です。

加えて、AI応答が100%正確・安全というわけではありませんので、特に機密情報の取り扱いや敏感な議題では、適切な人間の監督・確認ルートを並行して設けることが推奨されます。

ChatGPTグループチャットの料金

ChatGPTのグループチャットは、2025年11月時点ではパイロット段階で、Free、Plus、Pro、Teamsなど複数のプランで順次提供が始まっています。ただし、利用できる地域やプランは今後変更される可能性があり、「どのプランなら確実に使える」と言い切れる状態ではありません。正式リリースのタイミングで対象範囲が広がる、または有料プラン限定になる可能性もあります。

なお、ChatGPTの料金について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ChatGPTグループチャットの使い方

Webまたはモバイル版ChatGPTにログインし、チャット一覧画面を開きます。

右上に人型のアイコンがあるので、そちらをクリックします。

参考:https://chatgpt.com/

すると下記のような画面が出てきます。

「グループチャットを開始する」をクリックします。

リンクをコピーして、一緒に会話をしたい人に送付します。

あとは通常の会話のようにプロンプトを入力するとグループで利用できます。

ChatGPTのグループチャットを実際に使ってみた

早速、編集部内で実際に使ってみました。

今回のお題は、「冬におすすめの日本の旅行先」です。

今度は、私が質問しました。

続いて、グループチャットにいる相手に質問を投げかけました。

すると、ChatGPTは回答せずに相手の回答を待ってくれていました。

毎回発言するたびにChatGPTが回答すると、人との会話が成り立たなくなってしまうのではないか…と不安でしたが、空気が読めるChatGPTでした。これなら安心してグループで使用できますね。

友達同士でお試しで使ってみるのも面白いかもしれません。

ChatGPTグループチャットの活用シーン

ChatGPTのグループチャットは、複数人の議論とAIの整理能力を同時に扱えるため、「意見を集めてまとめる」作業が多い仕事ほど効果を発揮します。どのような場面で活用できるか考えてみました。

スクロールできます
職業・役割活用シーンどのように使えるか
企画・マーケティング担当アイデア会議、キャンペーン企画複数メンバーの意見を1つのチャットで集め、ChatGPTが要点を整理して次の案を提案。
人事・採用担当採用要件のすり合わせ、面接評価の共有参加者の評価コメントをまとめ、ChatGPTが職務要件との整合性を整理。
エンジニア / プロダクトチーム技術仕様の議論、要件定義メンバーごとの意見の食い違いをAIが整理し、「合意できる仕様案」を生成。
営業チーム提案書の方向性決定、顧客課題の整理営業メンバーとChatGPTで、提案構成や訴求ポイントを共同で作成。
デザイナー / クリエイターコンセプト会議、ビジュアル案出しアイデア出し→AIが整理→生成画像でイメージ共有まで1つのチャットで完結。
教育(学校・塾・研修担当)グループワークや課題ディスカッション生徒の議論にChatGPTがファシリテーターとして介入し、まとめや追加質問を提示。
研究者 / 分析職データ読み解き、論文レビュー研究チームの視点を集め、ChatGPTが仮説整理や論点の抽出を補助。
プロジェクトマネージャータスク整理・進行管理チームの発言を見ながらAIがToDo化し、次のステップを明確にする。
フリーランス(ライター・コンサルなど)クライアントとの方向性確認、構成案レビュー複数のステークホルダーとの会話をChatGPTが同時整理し、合意形成を支援。
スタートアップ / 小規模組織全員参加の意思決定や議論人+AIのチーム会議として、アイデアから実行プランまでまとめる“簡易会議室”として機能。
ChatGPTグループチャットの活用例

なお、生成AIの活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ChatGPTの進化は止まらない!

ChatGPTのグループチャット機能は、単なる新機能ではなく、「AIが人と人の間に入り、チームワークそのものを支える」方向へ大きく踏み出した象徴的なアップデートです。今後は、参加人数の拡大、外部ツールとの連携強化、音声・画像・動画を含めたマルチモーダルでの共同作業など、チームでの利用がより自然になる形での進化が期待されます。発言の整理や会議の自動構造化、議事録生成といった作業そのものの自動化も確実に進むでしょう。

利用を検討している方にとって重要なのは、「いきなり仕事全体をAI化しようとしないこと」です。まずは小さなグループや短い議論で試し、自分たちのチームにとってどの場面が最も効果的なのかを見つけるのがおすすめです。

ChatGPTはまだ進化の途中にあり、パイロット版でしか体験できない柔軟さや可能性があります。今の段階から触れておくことで、正式版の到来とともに、大きな生産性の波に自然と乗れるはずです。

今回の記事を読んでChatGPTグループチャットに興味を持った方は、ぜひ試してみてください。

最後に

いかがだったでしょうか?

チーム横断の議論効率化や業務プロセス最適化を進める上で、グループチャット機能を軸にした生成AI活用は大きな成果につながります。自社の環境に最適な活用方法を検討したい方へ。

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡︎株式会社WEELのサービスを詳しく見る。

まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

生成AIを社内で活用していきたい方へ
メルマガ登録

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、通勤時間に読めるメルマガを配信しています。

最新のAI情報を日本最速で受け取りたい方は、以下からご登録ください。

また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • WEEL Media部

    株式会社WEELが運営する生成系AI関連メディア「生成AI Media」は、AIの専門家によるWebメディアです。 AIに特化した編集部がAIの活用方法、導入事例、ニュース、トレンド情報を発信しています。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次