Microsoft Copilot Premium(コパイロットプレミアム)とは?使い方を解説

Microsoft Copilot Premium コパイロットプレミアム とは 使い方 解説
押さえておきたいポイント
  • Copilot Premium(Microsoft 365 Copilot)とBasicの違いは社内データの自動参照と優先アクセス
  • Copilot Premiumの法人料金はCopilot Businessで1ユーザー月額3,148円相当(年払い)から
  • Copilot Premiumは個人向けのMicrosoft 365 Premium(旧Copilot Pro)とは別物

Copilot Premiumとは、Microsoft 365 Copilotの有料アドオンライセンスで、無料のCopilot Chat(Basic)の上位版です。社内のメールやファイルを自動で参照できる点が大きな違いです。

Microsoft Copilot Premium(コパイロットプレミアム)とは?使い方を解説

とはいえ、「無料のBasicで足りるのでは?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、BasicとPremiumの違いや法人向けの料金、導入の判断基準を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

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WEELについて
tamura

【監修者】田村 洋樹

株式会社WEEL代表取締役 / 累計25社以上のAIアドバイザリーを担当 / 企業向けセミナー・大学講義でのべ10,000人超に登壇 / 日本HP・インテルなど、大手企業主催カンファレンスへの登壇実績多数。AI導入支援・生成AIを活用した業務改革のプロとして、アドバイザリー・PM・講演者など多面的な立場から企業を支援中。

目次

Microsoft Copilot Premiumとは

Microsoft 365 Copilotの公式サイト
参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot

Copilot Premiumとは、Microsoft 365 Copilotのアドオンライセンスを契約したユーザーが使える、Copilotの全機能版です。Microsoft Learnでは、法人向けのCopilotを次の3つのライセンス区分で定義しています。

  • Copilot Chat(Basic)
  • Microsoft 365 Copilot(Basic)
  • Microsoft 365 Copilot(Premium)

Copilot Chat(Basic)は、対象のMicrosoft 365ライセンスに追加費用なしで付いてくるAIチャットです。Microsoft 365 Copilot(Basic)は、アドオンを契約しないままWordやExcelなどのアプリ内Copilotを標準アクセスで使える状態を指します。

そのうえでアドオンを契約したのがMicrosoft 365 Copilot(Premium)、つまり本記事でいうCopilot Premiumです。社内データを自動で参照した回答や優先アクセス、業務データを扱うエージェントがまとめて使えるようになります。

なお、2026年10月時点でMicrosoftは「Microsoft 365 Copilot」を「Microsoft Copilot」へ名称変更している最中です。管理画面や公式ドキュメントでは新旧の名称が混在しているため、契約時は製品名をよく確認しましょう。

同じくMicrosoftが提供するMAI-Thinking-1について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Copilot Premium(有料)とBasic(無料)の違い

Copilot PremiumとBasicの最大の違いは、社内データを自動で参照できるかどうかです。Basicの2区分はWebの情報をもとに回答するため、社内資料を使いたいときはファイルを手動で添付する必要があります。

一方のPremiumは、Microsoft GraphとWork IQを通じてメール・ファイル・会議・予定表を自動で参照します。Microsoft Learnの公式解説をもとに、3つのライセンス区分の違いを表にまとめました。

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比較項目Copilot Chat(Basic)Microsoft 365 Copilot(Basic)Microsoft 365 Copilot(Premium)
参照できる情報Webのみ(社内資料は手動で添付)Webのみ(社内資料は手動で添付)Web+社内データ(自動で参照)
Word・Excel・PowerPoint内の機能利用不可標準アクセスで利用可優先アクセスで全機能を利用可
エージェントWebデータを使うエージェント(社内データを使うものは従量課金)Webデータを使うエージェント(社内データを使うものは従量課金)Web・社内データを使うエージェント
Copilot Cowork対象外対象外利用可(従量課金)
管理機能基本的な利用管理とレポート基本的な利用管理とレポート高度な管理機能と分析
データ保護(EDP)ありありあり
Copilotの3つのライセンス区分の比較(2026年10月時点)

なお、エンタープライズデータ保護(EDP)は3区分すべてに共通です。職場のアカウントでサインインしていれば、プロンプトや回答が基盤モデルの学習に使われることはありません。

「Basicだから情報漏えいのリスクが高い」というわけではない点は押さえておきましょう。差がつくのはデータ保護ではなく、社内データの活用度と処理の安定性です。

Copilot Premiumでできること

Copilotのトップ画面

Copilot Premiumでは、Word・Excel・PowerPointなどのアプリ内Copilotを優先アクセスで使えます。Basicでも一部の機能は使えるため、ここではPremiumならではの違いに絞って紹介します。

優先アクセスとモデル選択(GPT/Claude)

Copilot Premiumは優先アクセスの対象となり、利用が集中する時間帯でも応答速度や安定性が落ちにくくなります。Basicの標準アクセスはサービスの混雑状況に左右され、時間帯によっては一部機能が制限されることもあります。

また、チャットではモデルの選択が可能です。標準の「Auto」はプロンプトに応じてモデルを自動で振り分け、「Quick response」は定型的な質問への素早い回答に、「Think deeper」は複雑な課題の推論に向いています。

GPT系のモデルに加えて、AnthropicのClaudeも選べるようになりました。リサーチ機能のResearcherや、アプリ内の「Edit with Copilot」などでClaudeを指定できます。

ただし、Claudeを使うには管理者の設定が関わります。Microsoft 365管理センターの「AI providers operating as Microsoft subprocessors」で、AIサブプロセッサーとしてAnthropicが有効になっている必要があります。

日本を含む多くの商用テナントでは既定で有効ですが、管理者は無効化や対象ユーザーの絞り込みもできます。Claudeが表示されない場合は、Microsoft Learnの設定手順をもとに管理者へ確認しましょう。

無料版のCopilotについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【Word連携】ドキュメント生成

Wordでは、Copilotに指示するだけで文書の下書き・書き換え・要約ができます。Basicでも標準アクセスでこれらの機能は使えますが、参照できるのは自分で開いたり添付したりした資料に限られます。

Premiumなら、社内のメールやファイルを自動で参照して文書を作成できます。例えば「先週の〇〇案件のメールと議事録をもとに提案書の骨子を作って」と頼めば、関連資料を探す手間が省けます。

優先アクセスのため、締め切り前で利用が集中する時間帯でも待たされにくいのも利点です。社内に散らばった情報をまとめる作業が多い部署ほど、Basicとの差を実感しやすいでしょう。

【Excel連携】データ分析の効率化

Copilot Premiumで使えるAnalyst
参考:https://support.microsoft.com/Microsoft-365-Copilot/get-started-with-analyst-in-microsoft-365-copilot

Excelでは、データの分析や数式の作成、グラフなどの可視化をCopilotに任せられます。Basicでも標準アクセスでこれらの機能は使えるため、日常的な集計作業であれば大きな差は出にくいでしょう。

Premiumで差がつくのは、推論型エージェントのAnalystを使える点です。AnalystはExcelやCSVなどのデータを読み込み、統計の計算や傾向・外れ値の抽出をしてレポートにまとめてくれます。

レポートにはグラフや表も含められ、複数ファイルにまたがるデータの整理も任せられます。分析の専任者がいない部署でも、数字にもとづく判断がしやすくなるはずです。

【PowerPoint連携】スライドの案出し

PowerPointでは、プロンプトから新しいスライドを作ったり、既存資料の要約や体裁の一括変更をしたりできます。ここまではBasicの標準アクセスでも使える機能です。

Premiumでは、社内のWord文書やメールを参照してスライドを作成できます。OneDriveやSharePointにある企画書を指定すれば、その内容をもとに構成の整ったスライドが生成されます。

資料をゼロから組み立てる時間が減るため、内容の検討や見直しに時間を回せるようになります。Basicのように資料を手作業で集めて貼り付ける必要がない点が大きな違いです。

【Outlook・Teams連携】メール・会議の要約

Outlookでは、メールの下書き作成や長いスレッドの要約ができます。Teamsでも会議の文字起こしや要約、アクションアイテムの整理にCopilotを使えます。

Premiumで便利なのは、Teams会議の進行中にCopilotへ質問できる点です。「ここまでの論点は?」「決まったことと未決事項を整理して」と聞けば、途中から参加した場合でも議論に追いつけます。

会議後には要約や決定事項の抽出に加えて、関連するメールやチャットを横断した確認も可能です。会議の多い管理職やプロジェクト担当者にとっては、議事録づくりの負担を大きく減らせるでしょう。

なお、ChatGPTでメール作成を効率化する方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

個人向けMicrosoft 365 Premium(旧Copilot Pro)との違い

名前が似ていますが、個人向けの「Microsoft 365 Premium」と法人向けのCopilot Premiumはまったく別の製品です。Microsoft 365 Premiumは、旧Copilot Proの機能とMicrosoft 365 Familyを1つにまとめた個人・家庭向けのプランにあたります。

Copilot Proは2025年10月に新規販売を終了し、既存契約者向けのサポートも2026年8月1日に終了しました。※1 個人でCopilotを使い続けたい人の移行先が、Microsoft 365 Premiumという位置づけです。

また、2025年1月以降はMicrosoft 365 Personal・FamilyでもWordやExcelなどでCopilotを利用できます。ただし毎月のAIクレジットなどの利用上限があり、ResearcherやAnalystといった推論エージェントは対象外です。※2

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比較項目Copilot Premium(法人向け)Microsoft 365 Premium(個人向け)
対象企業・団体個人・家庭(最大6人で共有。高度なAI機能は契約者本人のみ)
サインインするアカウント職場のアカウント(Microsoft Entra ID)個人のMicrosoftアカウント
社内データの自動参照ありなし
データ保護(EDP)・管理機能ありなし
Copilot PremiumとMicrosoft 365 Premiumの違い(2026年10月時点)

個人向けプランは、EDPによる保護や管理者によるユーザー管理を前提としていません。社員の業務で使うのであれば、法人向けのCopilot Premiumを選びましょう。

Copilot Premiumを利用する上での注意点

Copilot Premiumは業務効率化に役立つ一方で、導入前に把握しておきたい注意点もあります。ここでは、情シス担当者が特に押さえておくべき3つのポイントを解説します。

誤情報の出力リスク

Copilot Premiumは高性能な生成AIを使っていますが、出力される情報が常に正しいとは限りません。社内データを参照した回答でも、古い資料を拾ったり内容を取り違えたりする可能性があります。

特に数値や契約条件、法令に関わる内容は、必ず元の資料で確認してから使いましょう。Copilotの回答には参照元が表示されるため、出典をたどって確かめる習慣を社内ルールとして定着させるのがおすすめです。

Coworkやエージェントは従量課金で別途費用がかかる

Copilot Premiumのライセンス料だけで、すべての機能が使い放題になるわけではありません。ユーザーの代わりにメール送信や会議の設定、資料作成まで実行するCopilot Coworkは、Copilotクレジットによる従量課金で提供されています。

また、Basicのユーザーが社内データを扱うエージェントを使う場合も従量課金です。管理者はMicrosoft 365管理センターの「Copilot」>「Cost Management」で支出ポリシーを作り、部署やユーザーごとに月間の上限を設定できます。

想定外の請求を防ぐため、導入時点で上限額と通知のしきい値を決めておきましょう。詳しい設定方法はMicrosoft Learnの支出ポリシーの解説で確認できます。

社内データの権限設計(過剰共有)に注意

Copilot Premiumは、ユーザーがアクセス権を持つ社内データを自動で参照します。裏を返せば、本来見せるべきでないファイルに閲覧権限が付いていると、Copilotの回答に含まれてしまうおそれがあります。

「組織全体に共有」のまま放置された人事資料や、管理者不在のSharePointサイトなどが典型的な例です。CopilotのライセンスにはSharePoint Advanced Managementが含まれており、過剰共有の洗い出しや、特定サイトを検索とCopilotの対象から外す「制限付きコンテンツ検出」を使えます。

導入前にアクセス権を棚卸ししておけば、Copilotを安心して全社に広げられます。

Copilot Premiumの使い方

Copilot Premiumは、管理者がライセンスを購入してユーザーに割り当てれば、普段使っているWordやTeamsからすぐに使い始められます。ここでは導入の手順と、Copilotアプリでの基本的な使い方を紹介します。

ライセンスの購入・割り当て手順

Copilot Premiumは、Microsoft 365の法人向けプランへのアドオンとして購入します。Microsoft 365管理センターの購入画面からCopilot Businessなどを選ぶか、販売パートナー(CSP)経由で必要な数だけ購入しましょう。

購入後は、管理センターの「ユーザー」>「アクティブなユーザー」で対象者を選び、Copilotのライセンスを割り当てるだけで利用を始められます。全社員分を一度に買う必要はなく、一部のユーザーにだけ割り当てることも可能です。

Copilotアプリ(チャット)の使い方

Copilotのチャットは、ブラウザでcopilot.cloud.microsoftを開くか、Microsoft Copilotアプリ(Web・デスクトップ・モバイル)から使えます。職場のアカウントでサインインし、入力欄に質問や指示を入れるだけで回答が返ってきます。

Premiumのユーザーは、Work IQをオンにすると社内のメールやファイルを踏まえた回答を受け取れます。「来週の定例会議に必要な資料をまとめて」のように頼めば、関連する資料を自動で探してくれます。

過去のやり取りはチャット履歴に残るため、続きから指示を出すことも可能です。WordやExcelでは、画面上のCopilotボタンから同じように呼び出せます。

主要AI有料プラン(ChatGPT Plus・Google AI Pro等)を比較したい方は、以下の記事もご覧ください。

Microsoft Copilot Premiumの料金

Copilot Businessの料金
参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/business

Copilot Premiumの法人料金は、300ユーザーまでの企業が対象の「Copilot Business」で1ユーザーあたり年払い月額3,148円相当です。2026年7月1日から12月31日までは初年度キャンペーンが実施されており、年払いで月額2,698円相当になります。

月払いは1ユーザーあたり3,778円で、いずれも年間契約が前提です。Microsoft 365 Business StandardやBusiness Premiumとのセットプランも用意されています。

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プラン年払い(月額相当)特徴
Copilot Business(アドオン)3,148円(初年度キャンペーン中は2,698円)300ユーザーまで。Business Basic・Standard・Premiumに追加する(月払いは3,778円)
Business Standard+Copilot Business3,523円Officeアプリ・TeamsとCopilotのセット
Business Premium+Copilot Business4,797円高度なセキュリティ機能とCopilotのセット
Microsoft 365 Copilot(Enterprise)4,497円300ユーザー超の企業向け。E3・E5などに追加する(月払いは4,722円)
Copilot Premiumの法人向け料金(2026年10月時点・税抜・1ユーザーあたり)

300名を超える企業は、Microsoft 365 Copilot(Enterprise)を選びます。料金は年払いで1ユーザーあたり月額4,497円相当、月払いの場合は4,722円です(年間契約・税抜)。

注意したいのは、Copilot Coworkの利用料はライセンス料に含まれない点です。Coworkは別途Copilotクレジットによる従量課金となるため、予算にはライセンス料と分けて計上しておきましょう。

なお、個人向けのMicrosoft 365 Premiumは月額3,200円・年額32,000円です。個人・家庭向けの製品のため、企業で導入する場合は上記の法人プランを選んでください。

料金の詳細はMicrosoft 365 Copilot Businessの公式ページで確認できます。

なお、AIの導入費用について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Copilot Premiumにすべき人・Basicで十分な人

Copilot Premiumが必要かどうかは、社内データをどれだけAIに任せたいかで判断するのが近道です。全社員に一律で導入するのではなく、職種や業務内容ごとに見極めましょう。

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区分向いている人・業務
Basicで十分な人調べ物・要約・翻訳が中心の人。社内資料は手動で添付すれば足りる人
Premiumを推奨する人会議の要約や社内データの横断検索をAIに任せたい人。提案書や報告書など資料作成が成果に直結する職種
Copilot PremiumとBasicの選び方

Basicは無料で使えるため、まずは全社員にCopilot Chatを開放して活用状況を見るのがおすすめです。そのうえで、営業・企画・管理職など社内情報を扱う時間が長い人から順にPremiumを割り当てると、費用対効果を確かめながら導入を進められます。

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Microsoft Copilot Premiumに関するよくある質問

一部の社員だけCopilot Premiumにできますか?

はい、できます。Copilot Premiumはユーザー単位のアドオンライセンスのため、必要な人数分だけ購入して特定の社員に割り当てられます。ライセンスを持たない社員も、Copilot Chat(Basic)は引き続き利用可能です。

社内データはAIの学習に使われますか?(EDP)

いいえ、使われません。職場のアカウントでサインインして利用する場合はエンタープライズデータ保護(EDP)が適用され、プロンプトや回答、Microsoft Graph経由で参照したデータは基盤モデルの学習に使われないとMicrosoftが明言しています。

Copilot PremiumでClaudeは使えますか?

はい、使えます。ResearcherやWordなどのアプリ内でAnthropicのClaudeを選択できます。ただし管理者がAIサブプロセッサーとしてAnthropicを有効にしている必要があり、日本の多くのテナントでは既定で有効になっています。

個人向けMicrosoft 365 PremiumとCopilot Premiumの違いは何ですか?

個人向けのMicrosoft 365 Premiumは、旧Copilot ProとMicrosoft 365 Familyを統合した個人・家庭向けのプランです。法人向けのCopilot Premiumとは異なり、社内データの自動参照やEDPによる保護、管理者によるユーザー管理には対応していません。

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