ChatGPTで文章校正を使う方法!不自然な日本語や誤字脱字を校正するプロンプトを解説

ChatGPT 文章校正 プロンプト

生成AIの代表格であるChatGPT。上手に使えば仕事の生産性を大きく上げてくれますが「実際にどうやって使えばいいの?」と悩んでいる方もいるかもしれません。この記事では「ChatGPTを活用して文章校正を行う方法」を解説します。

文章を書く際にChatGPTを使用してチェックしたり修正することで、作業効率が格段に上がります。実際の使い方を見せながら解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ChatGPTで文章校正を行う方法

ChatGPTを使用して文章校正を行う方法を解説します。チャット欄に文章を入力し、その後ChatGPTにチェックや確認を促し、効率的に文章校正ができます。この手法を適切に活用すれば、文章校正作業の効率化が実現できるでしょう。

不自然な日本語を修正させる方法

ChatGPTに文章を読み込ませ、不自然な日本語を修正させます。「不自然な日本語があったら修正してください」と前置きした上で、以下のような文章を打ち込んでみました。

なんとなく意味は通じるかもしれませんが、全体的にわかりづらい不自然な日本語になっていると思います。

そうすると、すぐにChatGPTから以下のような返答がありました。

意味がわかりやすい文章に修正してくれています。2文目の「だからこそ」は不自然さが残っているような気もしますが、全体的にはスムーズな文章になっているのではないでしょうか。

文章を書いていると、自分でも気づかないうちに意味が通らない文章になっていることがあります。不自然な流れを修正する機能は、長文を書く時などにも重宝しそうですね!

誤字脱字をチェックさせる方法

続いてChatGPTに誤字脱字をチェックしてもらいます。わざと誤字脱字をした文章を読み込ませ、ChatGPTがチェックできるかどうかを確認しました。以下のように「あえて間違えた文章」を読み込ませ、チェックをお願いしてみます。

すぐに、以下のように出力してくれました。きちんと誤字脱字を修正してくれています。

最初の「てん気」となっていた部分を「天気」と直してくれていたり、途中の「安心でかしょう」と書いた部分を「安心でしょう」に修正してくれました。他にも細かいミスがありましたがきちんと修正してくれています。人間が作業するとどうしても誤字脱字をしてしまうことがあるので、チェック機能として使うことで文章校正が捗りそうですね!

文章に分かりにくい箇所がないか確認してもらう方法

ChatGPTを使って、文章中にわかりにくい箇所がないか確認してもらいます。以下のような文章をChatGPTに読み込んでもらいました。なんとなく意味はわかるけど、主語がなくわかりづらい文章になっていると思います。

少し待つと、以下のように指摘してくれました。主語が不明確な部分を指摘し、なぜわかりづらいのかの理由も合わせて説明してくれました。

文章の流れの中でわかりづらい部分を具体的に指摘し、どのように修正すれば良いのかの改善策を提案してくれました。文章を書いていると自分では客観的に見られなくなることもあるので、チェックやアドバイスをくれるChatGPTの存在はありがたいですね。

改善点を提案させる方法

ChatGPTに改善点を提案してもらいましょう。以下のような文章を読み込ませます。意味は通じると思いますが、なんとなく味気ない文章になっていると思います。

ChatGPTに読み込ませると、すぐに以下のような返答をしてくれました。改善点を4つ挙げてくれています。

全体の流れを理解した上で、適切な改善案を出してくれています。今回は細かい条件を指定しませんでしたが、例えば「もっと感情が伝わるように」とか「もう少しシンプルで読みやすい文章に」といったような指示を与えれば、その希望に沿ったアウトプットをしてくれます。

チャットを通して自分の希望を伝えることができるので、状況に合わせて柔軟に使っていきたいですね!

ChatGPTに文章を校正させるときのコツ

ChatGPTに文章を校正させる時には、いくつかのコツを押さえておくとうまくいきやすいです。いつも完璧な回答ができるわけではないので、簡単なポイントを覚えておくだけでも校正の質を上げることができます。

プロンプトは具体的に記載する

文章校正を依頼する際には、プロンプト(指示文)を具体的に記載することが重要です。具体的なプロンプトを提供することでChatGPTは指示されたタスクを正確に理解し、より効果的に校正を行えます。逆に曖昧なプロンプトでは、ChatGPTが求められている校正内容を正しく捉えられない可能性があります。

例えば「この文章の文法と句読点をチェックしてください」というプロンプトは、「この文章を校正してください」というプロンプトよりも具体的であり、ChatGPTは特定の校正要素(文法と句読点)に焦点を当てることができます。したがって、ChatGPTに文章校正を依頼する際は、何をどのように校正してほしいかを明確に示すことが、望む結果を得るための鍵となります。

回答が必ず正解だとは思わないこと

ChatGPTを使用して文章を校正する際には、提供される返答が必ずしも正しいとは限らないという認識を持つことが重要です。この理由は、ChatGPTが強力なAIであっても完璧ではないからです。

AIはトレーニングデータに基づいて学習しており、時に誤った情報や文脈の誤解釈をすることがあります。特に複雑な文脈や専門的な内容においては、誤りを犯す可能性も考慮しておくべきでしょう。例えば専門的な用語を含む文章を校正する場合、ChatGPTはその用語の正確な使い方や意味を誤解して不適切な修正を提案することがあります。

したがってChatGPTの校正結果は一つの参考として利用し、最終的な判断は自分自身で行うことが重要です。これにより、より正確で信頼性の高い文章校正が可能になります。

繰り返し指示を出す

文章校正の際には、繰り返し具体的な指示を出すことが有効です。その理由は、AIが一度の指示で全ての誤りを見つけ出し、適切に修正することは困難なためです。

特に複雑な文章や長文では、一度の指示だけでは全ての校正点をカバーしきれないことがあります。繰り返し指示を出すことで見落とされた誤りを発見し、より徹底的な校正が可能になります。

例えば、初めの校正で文法的な誤りを指摘した後、もう一度指示を出して表現の自然さや一貫性をチェックするといった方法です。これにより、校正の質が向上します。

したがってChatGPTに文章校正を依頼する際は、一度ではなく複数回にわたって具体的な指示を出すことが、より高品質な校正結果を得るための鍵です。

なお、Google Geminiでの文章作成について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Google Geminiで論文作成がスムーズに!活用術と注意点を徹底解説

ChatGPTに文章校正させるメリット

ChatGPTに文章校正を任せることで様々なメリットを得ることができます。具体的には、以下のとおりです。

時間の短縮ができる

ChatGPTにお願いすれば、数秒〜数分で校正が完了します。自分で書いたり、人に任せるよりも格段に早く終わるはずです。上手に使いこなすことができれば、大幅な時間の短縮が見込めます。

自分のタイミングで進められる

ChatGPTを使用することで、自分の好きなタイミングで仕事を進めることができます。例えば誰かに校正をお願いすると、相手のタイミングを待つ必要がある場合もあります。

またChatGPTのチャット機能を使えば、好きなタイミングでフィードバックをもらったり、深掘りしていくこともできるのでとても便利です。

多言語に対応している

ChatGPTは日本語だけでなく、海外の言葉にも対応しています。翻訳作業や言語学習、海外からの情報収集など様々な場面で活用できます。

ChatGPTに文章校正させるときの注意点

ChatGPTに文章校正をさせると様々なメリットを得ることができますが、その一方で気をつけるべき点もあります。使用する際のデメリットやリスクをきちんと把握して、上手に使いこなせるようにしましょう。

入力できる文字数制限がある

ChatGPTで文章校正を行う際、最も重要な注意点の一つが「入力できる文字数の制限」です。例えばGPT-4モデルの場合、一度に入力できる最大文字数は25,000文字に設定されています。

この文字数制限を超えると、入力された文章は適切に処理されません。例えば、30,000文字の文章を校正したい場合、全文を一度に入力するのではなく、25,000文字ごとに分割して入力する必要があります。これにより、各セグメントが適切に処理され、効率的な校正が可能になります。

また校正を依頼する際は、文章のコンテキストを保つために、適切な区切りで分割することが重要です。例えば

  • 節の区切り
  • 段落の終わり

など、自然な区切りを利用すると校正結果の一貫性が保たれます。この制限を理解し適切に活用することで、ChatGPTを用いた文章校正の精度と効率を最大限に高めることができます。

ハルシネーションのリスク

もう注意すべき点はハルシネーションのリスク」です。この用語は、AIが実際には存在しない事実やデータを生成する現象を指します。特に言語モデルが大規模で複雑な場合、この傾向が強くなるので注意しましょう。

文章校正の文脈では、ハルシネーションは誤った情報や非実在の内容を校正文中に挿入する形で現れることがあります。例えばAIが特定の単語や表現に基づいて間違った文脈を推測し、元の文章には存在しない内容を加えるようなことが起こります。これは特に専門的な用語や、特定の文化に関連するコンテンツを扱う際に顕著です。

ハルシネーションを防ぐためには

  • 校正後の文書を注意深く確認し検証する
  • AIの提案する変更が疑わしい場合は元の文書のコンテキストを再確認する

といったことが重要になります。ChatGPTによる文章校正は便利ですが、生成された内容を盲目的に信頼せず、人間の判断で最終的な確認を行うことが不可欠です。

なお、ChatGPTのリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTを企業利用するリスクと対策5選|実際の企業事例と共に解説

ChatGPTを使いこなして、文章校正を効率化しよう

ChatGPTを使って文章を校正する方法を解説しました。ChatGPTを利用すれば、

  • 不自然な日本語を修正する
  • 誤字脱字をチェックする
  • 文章に分かりにくい箇所がないか確認してもらう
  • 改善点を提案させる

といった校正作業を、簡単に素早く終わらせることができます。

ChatGPTを校正に活用する時には

  • プロンプトを具体的に記載する
  • 回答が必ず正解だとは思わない
  • 繰り返し指示を出す

といったポイントを押さえると良いでしょう。ChatGPTを上手に使いこなして、文章を効率よく仕上げましょう。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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